2020年5月14日木曜日

上達するコツ

 なんでも上達するには同じだと思うよ。一芸に秀でた者は全てに秀でる。方法を知っていれば全て同じだ、って事だろう。以前、アメリカの大リーグの選手が日本に来て親善試合をした後に、日本のプロ野球選手に指導していた。その時に、大リーグの野球選手が日本のプロ野球選手の内野手にこんな事を言って指導していた。

 『体が自然に動くまで何回も何回も同じ反復を繰り返すんだ。』

 コツなんてない、って事だね。あるいはそれがコツなのかもしれない。反復を繰り返して自分自身が覚えるまでやる、って事だね。発明王エジソンも同じ事を言っている。もし、英語を習得出来ないのであれば、努力が足りないだけなんだ。反復が足りないんだ。無理です、って言う人は顔に書いてある。私は努力をしない人です、ってさ。そして、努力出来ない人っている。理屈が分からないんだ。条件付けられてしまったんだ。パブロフの犬のようにさ。スポーツでもそうだ。人の命を取り扱う医療でも同じだ。理屈が分からない人がいる。柔道でも強いんだけど、何故?、自分が強いのか分からない人がいる。そして、ポカ負けしてしまう。大切な試合でさ。医者でもそうだ。勉強して医者にはなったけど、分からないだ。そして、患者を殺しに殺して内部告白をされてしまう。その環境に居たので強くなったんだ。そんな環境に置かれたので、人に薦められたので医者になった。でも、先に進む事が出来ないんだ。自らさ。努力をする事が出来ないんだ。自らさ。努力する動機も必要ないんだ。満足しちゃっていてさ。

 書道家は紙が真っ黒くなるまで、周りにある紙が無くなるまで字を書いたはずだ。ボクシングヘビー級チャンピオンだったマイクタイソンはサンドバッグを誰よりも多く殴り叩いたはずだ。名のあるピアニストは誰よりもピアノの鍵盤を指で叩いたはずだ。誰よりも、誰よりもさ。毎日毎日さ。そして、決して無理をしなかったはずだ。そして、継続することが出来たんだ。健康に毎日を過ごしてさ。夜はグッスリ眠ってさ。

 小学校、中学校、高等学校の先生は毎日練習したに違いないないのだ。先生に就任して最初に教壇に立つ前にさ。黒板に向かって、ええと?、どんな字だったかなあ?、何て考えて書いている先生を見た事ないのものなあ。そして、誰でも努力しなければ、自転車には乗れなかったはずだ。天皇しかり、エリザベス女王しかり、ローマ法王しかり、キリスト様も、お釈迦様も、何度も転んでは練習して自転車に乗れるようになったんだ。ひざ小僧を擦りむいてさ。何度も転んで痛い思いをしてさ。

 そして、建物の影からそっと見ている人達がいるのも事実だ。人の様子を見て、あたかも自分は努力をしないで何でも出来る天才であるがごとくのようにさ。そして、蛇や蝮になってこんな事を言っている人達だ。まあ、現実は単純ではない、って事だね。そして、努力する人達のひざ小僧を蹴ろうと必死になっている人もいる。その多くが両親であり、兄弟であり、姉妹であり、ときに親しい知人だったりする。

 『お大事に。』

 令和元年9月20日(金)晴れ 26℃ 午後14:25 世田谷区より。
7 か月前

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