『馬鹿野朗！』
小学２年生の時である。同級生の女の子が、担任の男子先生の怒りの声と共に、平手を顔に受け、右後方に吹っ飛んだ。そんな女の子の姿を、顔が自然に女の子の吹き飛ぶ姿に合わせて動いて見ていた。そして、次に私も、平手を顔に受けていた。もちろん、女の子と同様に、足は廊下から離れて体は宙に舞っている。
どんな理由で担任先生に怒られたのかは、分からない。考える事が出来ない小さな子供である。そんな子供に理由など話す事もなく平手をくれる先生って、今思うととんでもない先生である。黙って大人しくしている子供がいい子なのである。この先生、腕力のある大人には、決してしないであろう。そして、力のない子供には、容赦なく暴力を行使する。
ニュースで先生の体罰を苦にして、バスケット部のキャプテンの男子中学生２年生が自殺した。日本人特有の勝手な思い込みで、考える事をしないで感情で行動する人って何なんだろう。ちゃんとした理由が無いんだね。誰かがすると、それをしてしまう。それは、昔から今に繋がっているんだね。そして、時代が変わっているのに、昔ながらの習慣を今に引きついでしまっている。
日本の社会が変われないのは、こんな所にあるんだ。世界が変わっているのに、日本だけが取り残されているような気がする。
誰のせいでもない。自分自身のせいなのだ。国民１人ひとりのせいなのだ。東京にオリンピックを誘致しようとしても、国民の支持率があまりないのは、ちゃんと事実を話せないからなんだ。決して日本国の日本人の生活は楽じゃない。以前、ミャンマーの数家族が日本に移住して来ました。再度ミャンマーの人達に日本国移住を希望するかを、尋ねた。そして、日本国移住を希望する人は、１人もいなかった。ミャンマーの人達にも分かったんだ。日本で生活する事は、人間として無理だってことが。そして、それが分からないのが日本人なんだ。
そんな事を言っても、韓国人や中国人が沢山、日本に来ているじゃないか？ って。だって、彼らはタフだもの。人の物も自分の物も、自分の物だって言うタフさをもっている人達なのだ。
