2013年12月24日火曜日

 外れくじを引かせる近所のセブンイレブン



 『どうぞ。ひとつ引いてください。』


 近所のセブンイレブンで買い物を済ませて、出口に向かって歩いていると、箱を手に持った背の高い男が私に声を掛けてきました。緑色のセブンイレブンの制服を着ています。なんとなく、断わるのも気が引けるので、黙って箱の中に入っているくじを引きました。三角くじを開いてみると何も書いてありません。

 
 『あっ、はずれです!』


 セブンイレブンの店員が、私の開いたくじを見て静かな声で、私にくじが、はずれである事をおしえてくれました。当たりくじがどのような商品なのかを聞く事もせずに店をでました。そして、何となく多分箱の中には外れくじしか入っていない事が分かりました。


 そんな外れくじを引いてから、随分と期間が過ぎました。ある日、セブンイレブンで買い物を済ませて、店を出ようとすると、セブンイレブンの店員が私の前に箱を出してくじを引くように勧めます。歩みを止め、セブンイレブンの店員に笑顔を見せながら、私はセブンイレブンの店員に静かにいいました。


 『止めとくよ。どうせ外れちゃうよ。』


 セブンイレブンの若いアルバイトの男性店員は私の言った言葉に、黙って笑顔を返しました。ちょっと、その光景を店の奥から、見ていた白髪頭のセブンイレブンのオーナーの顔が目の端に入りました。そして、それ以来、そのセブンイレブンで買い物を済ませてから、くじを引くようにはいわれなくなりました。

 
 多分、顧客にくじを引かせることにより、顧客に気晴らしを提供したのでしょう。そして、その効果が売り上げに多少なりともあったのでしょう。ですが、私が云った事により、外れくじしか無い事を悟られたと、考えたのだと思います。


 今も昔も日本人の得意なお家芸のようですね。昔は、小学校に二宮金次郎の像がありました。そして、今は、コンピュータの処理速度が世界NO1とか、新幹線の走行スピードが速くなったとか、そんな国民の生活に対する関心を、他のものに摩り替えようとしています。

2013年11月22日金曜日

 苦しい日々の生活に明かりを灯すもの? 何気なく通った裏道にある、宝くじ売り場の張り紙を見て、おばさんに話しかけ、その笑顔を見て、サッカーくじを何となく購入してしまう自分を笑う自分が可笑しいと思いながら、秋の晴れ渡った青空の下にいる自分を見ている自分がいました。



 『今日は大安吉日なの! ねえ、今日は、大安吉日なの!』


 ここは、東京都世田谷区の小田急線経堂駅近くにある宝くじ売り場です。ちょっと、考えると不思議なのですが、ひとつしかない経堂駅改札を出ると、左手にみずほ銀行があり、その横に宝くじ売り場があります。そのみずほ銀行の裏側に小さな郵便局があり、その前に、また違った宝くじ売り場があるのです。表の宝くじ売り場と裏の宝くじ売り場と云った感じなのです。表の宝くじ売り場と違って、郵便局の方は、建物の影になり、静かな感じで空気に落ち着きがあります。また、この場所はまったく陽が当たらず、少ない人通りで、ちょっとした静寂の中にあり、緩やかな穏やかさを感じます。


 小さな宝くじ売り場の中から、ガラス越しに顔を上げ、私の問いにおばさんが応えてくれました。宝くじ売り場のガラス窓の上に、縦に長い白い紙に黒い字で大安吉日と書いた紙が貼ってあったのです。


 『そうよ。今日は大安吉日よ!』


 ちょっと離れた距離を置いて、おばさんと私は、青空の下で、私はアスファルトの歩道に、おばさんは、宝くじ売り場の中にいて、大安吉日について話していました。すると、ひとりの男が宝くじ売り場のおばさんの前に立ち、いくらかの宝くじを買っていきました。すると、また次の男が現れ、その男も、ロトくじというのでしょうか? 宝くじ売り場の前においてある鉛筆を使って、なにやらカードに書き込み始めました。


 宝くじ売り場のおばさんが、男に書き漏らしている部分を男に説明しました。おばさんはカードを受け取ると、後ろの棚に置いてあるカード送入機に差込み、カードがカード送入機から自動的に戻ってくると、そのカードを男に渡しました。そして、男はカードを受け取り、無言で立ち去っていきました。なにやら、宝くじ売り場にはたくさんの種類の宝くじと、ロトカードのようなものがあるのです。


 私は自転車から降り、自転車を宝くじ売り場の真ん前にある郵便局の駐輪場に止め、宝くじ売り場の前に立ちました。そして、宝くじ売り場の前に出ている細いテーブルの上に乗っているたくさんの宝くじのサンプルを指差しながら、言いました。


 『これって、なんなの?』

 『それは、サッカーくじよ。10億円当たるやつよ。24日までなの。当選くじは、新聞に発表されるのよ。』


 私は、二人の男が立ち去った後におばさんに尋ね始めました。すると、おばさんは、いろいろ説明してくれます。何回か問いを繰り返してから、10億円が当たるというサッカーくじを、何となく一口購入することにしました。


 なんかたくさん買わなきゃならないような、変な自己解釈をしている自分の考えを、確認するように、おばさんに尋ねました。だって、テレビのニュース画面で宝くじを買う人が、もの凄い量の宝くじを束で買っているのを見ていますからね。


 『一口でもいいの? 』


 おばさんが、笑いながら、全然大丈夫な事を私に云いました。


 『一口でも、大丈夫よ!』


 なんとなく、おばさんの云う通りなので、当たり前なのを、感じながらボケットから黒い革で作った小銭入れを取り出しながら私は、おばさんに云いました。


 『そう、じゃ~一口下さい。でも、一口で当選したら、批難されるだろうなぁ~。』

 
 おばさんは、何の心配もないような声で、元気に私に応えてくれました。


 『大丈夫よ。当選したんだから。』


 おばさんは、私に笑顔を見せながら、屈託のない言い方で私に、言います。そういえば、こんなに裏表のない人の笑顔を見るのは久しぶりだなぁ~、と思いながら、500円玉を青い釣銭トレーの上に置きました。仕事を楽しんでいるような笑顔でした。夢を売る仕事に満足している感じです。サッカーくじ、一口300円でした。


 10億円当たたら、どうなるんだろう。夢が突然、私の中から出てきました。そして、今まで暗い気持ちで晴れた青空の下、自分の生活を想い悩んでいる自分を思いながら、ふっと気が付きます。


 『夢って、いいね。突然やってきて、身も心も軽くしてくれる。』


 日本には、夢のような希望というか、将来というか、あるんだろうか? 私達庶民がいくら願っても、届かない思いがあります。北朝鮮の拉致問題、隠されてしまう日本の国内海外事情や状態に対して見る事、知る事が出来ない政府機関、マスコミ操作があります。そして、決して改善されることがないだろう、ウサギ小屋のような日本人の住宅事情と生活環境で、どこまでも未来の日本に行くのです。


 そんな国民の思い叶って、自民党から民主党に政権交代をしたわけなのですが、自民党より自民党らしくなってしっまった民主党でした。よその国に一生懸命尻尾をふるワンちゃんになってしまったのです。何故自民党から、民主党に政権が移ったのかを自覚する事が出来ない日本人なのでした。そして、民主党の人達も、やっぱり日本人だったのです。そして今現在、民主党に懲りて、どうしようもなく自民党に政権が戻ってしまったのです。こんな平成25年11月22日(金曜日)、青く晴れ上がった空の下で、自分でも自分のしている事に驚きながら、私は宝くじを一口買うのでした。


 小さなサッカーくじを、小さなビニールカバーに入れて、私に、渡してくれるおばさんの笑顔をみながら、宝くじ売り場を背にすると、私の後ろには、奥さんらしき普通の背丈の痩せた女の人が、自分の順番を待っていたのです。


 そうなんですね。夢を買うことで、日々の生活を楽しいものに出来るのです。苦しい生活に明るい夢を灯すことが出来るんですね。いかに日本国政府が、あさっての方向を向いて政治をしているかって事だよね。





2013年11月19日火曜日

 上北沢の甲州街道沿いにあった寂しい定食屋さんがいなくなってしまう理由



 『こちらの席の方がテレビを見やすいですよ。』


 『え。そう。』


 ここは、甲州街道沿いにある洋食を食べさせるような定食屋さんです。茶色の4人掛けテーブル席が8つぐらいでしょうか、こじんまりとしています。カウンターが店の中にあり、そこで白髪頭をした年配の体の小さな男が料理をしています。


 店の客は私と、肉体労働者らしい体のガッチリした二人を合わせて3人です。時間は夕方5時ごろです。私は、店の女将さんらしい、眼鏡をかけ、痩せた小さな女性に勧められて、席を替わりました。初めてこの店に入りました。店の前にあるガラスケースに入った、サンプルの緑のキャベツの千切りと揚げたて思わせる黄金色のコロッケやメンチカツを見て、食欲をそそられて入ったのです。


 しばらくすると、コロッケ定食を私のテーブルに、女将さんが運んできました。キャベツの千切りに油で揚げたコロッケがふたつ乗っています。赤いトマトも1切れついています。御飯と、味噌汁がついています。味噌汁は、凄く薄いつくりです。昔の丁稚奉公に出すような味噌汁ではないかと、思われるほどの薄さです。


 運ばれた、定食は、貧しい寂しいものでした。こんな定食を見たことがありません。コストを限界まで切り下げた状態の定食なのでしょう。多分、普通の定食を3分割するような、コストで作り上げた感じなのです。とても、スカスカした定食で、量も中身もありませんが、表立っては一人前になっているようです。


 どのような理由で、こんな定食を作り、商売をしているのかは分かりません。一度食べたら、次にこの店に入る人は、いないでしょう。というか、店の商売なのか、どんな考えなのかがわかりません。なんなのだろう、っといった店でした。


 日本国も今やそんな状態です。中身がないのです。何をしているのか、何故なのかが分かりません。TPP、アベノミックス、日本版NSCとか、何をやっているのでしょう。何か、見失っています。







 

2013年11月15日金曜日

 寂しい声を出して、すがりつくように支払い要求をする電話の向うの歯科医受付の女性



 『それでは、木曜日はどうでしょうか?』


 『木曜日は取引先の会社で働かないといけないんですよ。少し忙しくなったので、仕事が空いてきたときにまた、そちらによります。』



 いままでの猛々しい声や態度が控えめになって、弱弱しい女々しい声で電話の向うで、話しはじめる歯科医受付の女性でした。実は、今週の土曜日に歯の治療をする予約が入っていたのです。ですが、ちょっと考える事があって、予約を取り消して、すこし様子を見ようと思ったのです。



 2ヶ月前に右下の奥歯に小さな穴が空き、虫歯だと分かったのです。歯科医に行こうと考えていたのですが、なかなか行けなくて、楊枝でつついては、段々大きくなる虫歯の穴を気にしていたのです。そして、インターネットで良い歯科医を捜していたのですが、これと云ってなかったのです。



 用事の帰り道に目に入った歯科医のドアを開けて、治療を始めたのです。ですが、何の説明もなくいきなり右下の奥歯をほとんど削り取られてしまいました。そして、削った後に赤インキみたいなものを見せられて、虫歯の部分を削りましたと年老い白髪だらけの太った男の歯科医に言われました。何か違うなぁ~っと思いました。乱暴な感じの治療に、驚きと失望感を持って、一日を過ごしたのを覚えています。本当に、奥歯のほとんどを削る必要があったのだろうか? っと。



 歯科医が治療室から出ると、小柄な女性の歯科衛生士でしょうか、A4サイズの紙を私に見せます。治療としてどのような種類があるかを示したのです。7万円代の治療方法です。保険で治るか聞きました。保険でも治るとの返事でした。しかし、、どうゆうわけか7万円の治療を選んでしまったのです。


 削られた歯の歯型を取られて、受付で治療費を払うことになったのですが、今日、今、7万円を支払えを迫られました。ちょっと驚いて、お金の持ち合わせが無い事を云いました。すると、先程サインを求められ、サインした紙には、本日中に支払いをする条項が記載されていたのです。



 『困ったなぁ~、最初に聞いておけば良かったですねぇ~。』



 私は大きめの声で受付の女性に苦笑いを向けて云いました。すると、奥の治療室から、すばやく姿を現した白衣姿の歯科医が、私の声に応えて怒鳴るように言いました。



 『2回の分割でいいですよ!』


 『すません! 申し訳ない!』



 多分、歯科医も、受付でお金の支払いで揉めていると、商売に差し障りがあると判断して、即座に応えたのです。普通の人は最初の歯の治療の初日で7万円も払うことはないし、ありえ無い事だと思います。しかし、受付の女性は税務署のような盗人と同じで、執拗にお金の支払いを要求したのです。まあ~、お金を請求するのは彼女の仕事の一部でしょうからね。でも、私は、どうしていいのか、本当に困り果ててしました。手元に、財布に7万円のお金を持っていませんでしたからね。まさか、初診で、そんな大金を請求されるとは、よもやっと思っていましたからね。でも、番犬である犬が、ワンワン吠え掛かるように、私にお金の請求をするのですよ。



 歯科医院はリフォームをしたばかりらしく綺麗で、治療室もいくつかあります。とても、お金を必要としているらしい事が分かります。女性の歯科衛生士も三人ぐらいいて、給料を支払わなければなりません。受付の女性も給料を貰っているのです。いくらお金があっても足りないのでしょう。



 しかし、歯に被せるeMAXと呼ばれる義歯を入れてもらう日に、医院の入り口のドアに小さな虫が止まっていたのです。とても不潔な場所でしか見ることが無い小さな黒い羽を持った虫です。



 それで、その虫を見たとき、もうこの歯科医では、治療はすまいと決めたのです。お金儲けにやっきになって、清潔さを忘れてしまったのです。掃除もろくにしないのでしょう。治療は事前に、説明もなく、とにかく時間と金がないっといった、とても乱暴で野蛮な治療方法に見えます。



 『まだ支払いが残ってますね。支払いの日には医院に来られますか?』


 
 最後の望みを託して、歯科医受付女性が消え入りそうな声で、電話の向うから、私に尋ねます。そんな羊の皮を被った狼のねこなで声に、静かな声で応え、引導を渡しました。



 『振込みますよ。この間のように。』



 現在政権与党である自民党にも、いつかこのように国民から見捨てられる日が遠からず来るでしょう。自分の頭で考える事を忘れ、国民の気持ちや望んでいる事に無関心でアメリカのご機嫌ばかりを伺ってアメリカの言いなりになっているのでは・・・。





 アベノミックスとちまたの人々の声



 『どうですか? アベノミックスで景気が上向いているってマスコミが云ってたり、アベノミックスが1人歩きしてるみたいですけど・・・・。』


 『全然関係ないね。あれ嘘だよ。』


 『そうだよねぇ~、不景気悪いよねぇ~。』



 機会あるごとに、人々に尋ねてしまいます。ここは、和光にある自動車メーカの中の職場です。時間は午前9:00です。朝の挨拶を済ませて、世間話をし始める前に、51歳で息子が大学生1年生だという男に尋ねました。


 男は不機嫌そうに、現在の生活に不満があるように景気の悪さを口から、吐き出すように言いました。確かに、客先からは仕事に対する検収印が押されていません。つまり、賃金が支払われない可能性が高いのです。


 顧客から仕事を始める前に言われています。賃金を支払わない可能性のある言葉をです。直接的な言葉ではありませんが、そのような意味合いを含む言葉です。それは、このよな話し方でした。


 『うちは持ち出しでやっているから、おたくもその辺を考えてね。』


 つまり、顧客がメーカからお金をもらっていないというのです。そして、自社のお金で仕事をしているというのです。だから、あなた達も自分のお金で仕事をしなさいといった意味だったのです。それに対して、若い営業が云いました。



 『それに対しては、私の一存では応えられません。』


 『そうした場合は、仕事を発注し無い事になるよ。』



 そんな話をする顧客の顔や話を聞いていると、景気は悪いと思わざるえません。何が、アベノミックスでしょう。何が、景気が回復しつつあるのでしょう。



 もはや、アベノミックスどうのこうのと言った時代ではなのかもしれません。不景気が当たり前の時代なのかもしれません。日本国民が眠っているような状態なので、消費税増税や、TPP、オスプレイ沖縄配備、人権擁護法案、外国人基本法とかが、日本を取り巻いてしまうのです。



 現在も生活保護を受けている人々も戦後の数を上回っているので、分かると思うのです。また、拉致被害者である女性が拉致されて、36年経っているといいます。それをいかに自分の問題にするかを考え、行動しないと、自民党や民主党、その他の党の日本、日本国民を無視した自分本位の政策が何時までも続くでしょう。





2013年11月9日土曜日

 小田急線、豪徳寺の鯛焼き屋ではたらく生気のないおやじともいえない男との会話。


 オレンジ色の自転車にまたがり、店の前で私は言いました。平成25年11月9日金曜日の秋も深まっていき寒さを肌に感じる午後の事でした。時計の針は3時ぐらいを指していたときだっと思います。


 『小豆をふたつ下さい。』


 『はい・・・・。』


 『どうですか商売の方は? うまくいっていますか?』


 『・・なんとかやれるようになりました・・。』


 『そう、店はまだ出来たばかりなの?』


 『いえ、もう4年になります。』


 『ふ~ん、そう。どうも。』


 『・・・・。』



 小田急線の豪徳寺駅から歩いて3分ぐらいのところにある、鯛焼き屋さんで、あずきの鯛焼きを二匹買いました。そのときに、どうゆうわけか、店の男に声をかけ、商売の事を尋ねたのです。それは、鯛焼き屋の店の人が、あまりにも、生気の無い顔をしていたので、おもわず話し掛けてしまった、っと言った図です。



 男は店の主人なのでしょう。普通の顔をしています。鼻から口にかけて、はっきりとした皺がカタカナのハの字と同じ形で刻まれています。なんでしょうか、この男の顔は。動物園の檻の中にいる人間のようです。この男歳の頃は40歳代後半ぐらいでしょうか。確かに店は小さくて奥行きも幅もありません。なんかインスタントラーメンのような、人を小馬鹿にしたような店です。



 なんとなく気持ちも、考えも無くやっていると言った感じの鯛焼き屋さんです。元気がないのは分かるのですが、ちょっと人間が持つ尊厳といった大それたものではなく、あるべきものがありません。魂というか、人間の癖というのか、何かを抜き取られてしまったような感じの男です。鬼か魔物に肝を抜かれてしまったような状態の人です。



 そういえば、中野に住んでいる小さな会社の社長さんに昔尋ねられたことがあります。この社長さん私と歳が同じぐらいで、あんこ型の体系をしていて、国士舘大学を卒業して、かくまる派と呼ばれる組織に所属していたようなことを聞きました。彼は、こんな事を私に尋ねたのです。



 『どうだった。東京に出てきたときは? どう思った?』



 私は、それについてこう答えました。なんとなく東京に出てきて生活をし始めたときを思い出しながら、笑って応じたと思います。



 『すげえー、これが東京なんだ。灰色なんだ。日比谷線に乗って、本当に灰色の人間を見たときさぁー。すげーって。』




 何か見えないものに支配されてしまうときってあります。自分の意思を感じる事ができなくて、大きな目に見えない力に影響を受け、その正体を知る事も存在する事も突き止めようともしないときってあります。ですが、それは、確実に存在していて、私達に影響を与えています。食品添加物であったり、日本国の政策であったり、海外からの日本に対する圧力であったりします。



 そんなものが私達を誰であるのか分からなくしてしまうのです。私達の力を奪い、無気力な羊にしてしまうのです。東日本大震災の傷跡を全て消してしまい、後世に伝えるものがなくなっていきます。また、事実とはかけ離れたマスコミ報道により、自分の考えを持てなくなって惑わされてしまっています。



 ニュース報道のアベノミックス、景気は回復しつつある。本当ですか?





 下北沢のスーパーマーケットの中を歩いて、店を出たとき口からおもわずもれた一言



 『や~、ここは病気だね。ふう~。』



 渋谷から西に向かい、自転車に乗って山手通りに出て淡島通りを走ると、梅が丘通りにでる。梅が丘通りを走っていくと、環七に出る。自転車で走って時間で10~15分、距離にして1~2キロぐらいである。その途中にあまり大きくないスーパーマーケットがある。店先にはジャガイモ、人参、玉葱と並んでいる。そして、おきまりのアメリカ産グレープフルーツだ。



 オレンジ色をした車体の自転車を歩道の緑色の金網脇に止めて、ゆっくりとした足取りでスーパーマーケットの店内に入る。店の中の床はちょっと黒ずんだ茶色の木を引き詰めてある。ちょっとおしゃれな感じを意識したようなスーパーマーケットだ。緑色のほうれん草、白いかぶ等の野菜や、色々な種類の葡萄等の果物、ビニールでパックされた肉製品を見ると、私が住んでいる近所のスーパーマーケットよりちょっと高めの価格である。2~3割りも高い。しかし、品物自体は、ええ~と驚くような、小ささですごく貧弱だ。



 豆腐、肉製品、ワインと綺麗に陳列されている。通路が3本ぐらい入り口から店奥に通っている。客同士がなんとなくすれ違えるぐらいの幅の通路である。



 男女の店員が結構勤めていて、そこそこ客が来て、商売が成り立っているいるようなのだ。そういえば、店に入る入り口のところでも、店長らしき大き目の体をした40代ぐらいの店員が声を上げた。



 『いらっしゃいませ!』



 惣菜や、弁当コーナーもあって、なかなかオールマイテイな顧客層をターゲットにしているようだ。数は多くないが、チーズ、ワインもあり、ちょっとした西洋風の空気もある。自分の買い物カゴを手押し車に乗せた近所のオバサンが、私が手に取って見ていた鳥から揚げの小さなプラスチックで出来たパックを同じように手に取って見ている。3つぐらい入った美味しそうな鳥から揚げが250円だ。



 出口の手前には御米が積み上げてあり、ちょっと高級な御米らしい。5キロ袋が結構な値段で売られている。3000~4000円近くの値札のものもある。



 レジの脇を通り抜け表に出ると、なんか狭い間取りの病院を出てきたような気がした。どうしようもない、どうにも出来ない日本人の感覚を感じました。そして、おもわず口から言葉がもれましたが、すぐにそんな事を忘れて、自転車にまたがり、家路に向かったのです。平成25年11月8日金曜日の良く晴れた日の午後の事でした。



 顔を上に向けて見る青い空はいいなあ~。どこまでもどこまでも広がっていて気もちがいいやあ~。そういえば、もう何年も海を見に行っていないけど、海もせせっこましいことを感じさせない。夜空に輝く星を見るのも気持ちがいい。そして、こんな病院のようなスーパーマーケットがあってもいいやなあ。





2013年11月8日金曜日

 渋谷のハローワークの相談所で勤める女性の実に無責任な紹介状提出



 渋谷のハローワークの相談コーナーの彼女が私に親指と人差し指で丸を作り、オッケーの合図を送りました。それを見て腹立たしく思いました。何故って? 勝手な自己解釈で満足している人を見ると、誰でも腹が立ってくるものなのです。ひとりよがりで浅はかな人を見ている事ほど、立腹するものなのです。



 『でも、年齢も云いましたけど、何もいいませんでしたよ。』


 『それは、そうでしょう。年齢不問って書いてありますからね。』


 『確かに、年齢が関係すれば、いいますよ。会社は。40歳までだったら、うちは40歳までですって言いますもの。』


 『しかし、普通は年齢不問って書いてあれば、40歳が欲しくても、年齢については何も云いません。でも、建前なんです。後期高齢者が増えて、国の国策としては、70歳まで働かせたいんです。そして、ハローワークは国の機関でしょ。つまり、国策と違う事を云えばハローワークで求人は出来ないんですよ。無料でハローワークは、求人できるんですからね。会社はお金を出して、有料の求人誌に出したいんですよ。本当はね。金があれば。でも、ハローワークは無料で求人できるんです。だから、無料で、求人するには、年齢不問って書かなきゃならないんですよ。』


 『そんな事はないですよ。いいますよ。会社の人は40歳までなら、40歳までって。』


 『だから、それは、違うんです。ハローワークで求人するには、年齢不問って書かなきゃ求人が出来ないんです。』


 『じゃ~止めますか、紹介状を出すの。』


 『いや出してください。でも、履歴書、経歴書、紹介状を送っても、そのままゴミ箱行きですけどね。』



 中年のハローワークの職業相談コーナーで働いている女性の頭の中は、単純な構造をしています。そして、多くの日本人が考える事を放棄しているのです。知らない道に右の矢印があったら、考える事なく、右に歩いていってしまうでしょう。その先が滝つぼのような奈落の底に行く道であってもです。そして、彼女でも彼氏でもいうでしょう。



 『だって、書いてあるじゃやないか!』 ってね。



 日本国政府、日本人は事実から顔を背けて生きています。日本食が世界遺産になるとニュースで言います。ですが、日本のスーパーマーケットで売られている食品の袋に張られている添加物の記載を見ると、何か変です。若田さんと呼ぶ、日本の宇宙飛行士がアメリカ、ロシアの宇宙船の船長をするといいます。何故ですかね。何故彼が、アメリカや、ロシアの宇宙船に乗れるのでしょう。



 先のお花見会で、参議院の1人が、福島の子供達の放射能の影響や、福島原発で働く人達の窮状を天皇陛下に知らせる手紙を手渡しました。天皇陛下が読んでもいいと思うのですが。テレビ画面での天皇陛下のそっけない素振りを見ていると、そんなもんだよなあ~と思います。



 自分でやらなければならないのです。福島の放射能で苦しんでいる人たちも、シリアのアサド大統領と反対勢力との争いで苦しんでいる人達もです。それなのに、そんな事実から目を、考えをそらして、添加物まみれの日本食を食べ、トロ~ンとした目と顔つきをした日本国閣僚と日本人は、日本食が世界遺産になったと、喜んでいます。



 違うんだよ。心が本当に喜ぶ事って。建前じゃ駄目なんです。そして、大切なものが身近にあるのに、顔を背けている。失ったら、どんなに苦しむことか。家族とか日常の平凡な日々や自然なものをね。







  ウサギ小屋に住んで、嘘をついている食べ物を食べたり、自分に嘘を付いていては、何が何だか分かるまい。見えるものも見えまい。おてんとうさまが、いつもあんたのそばで、あんたの頭上にあることさえも。


2013年10月26日土曜日

 年老いたお母さんと、若くない大柄で太った娘さんと出会い、日本人が出逢う日本人に対する普遍的な対応を考える時代は現在なんだなあと思う。




『カアー、ウオカアー。』



 ここは、世田谷区の梅が丘にある蕎麦屋さんの店内です。平成25年10月の中旬の晴れた日の午後の事でした。私は4人掛けのテーブルのひとつの椅子に座って、注文したカツ丼が来るのを、茶色のビニールカバーをかけた本を左手に持ち読んでいました。店内は昼時なのでほとんどのテーブルには、客が1人、あるいは知らない会社のサラリーマン達が座り、昼食を食べています。



 そんな蕎麦屋の店内に新しい客が入ってきました。女性客二人です。声の様子からお年を召した御母さんと、そんなに若くない太った娘さんです。そして、わたしの後ろのテーブルに座ろうとしているのです。ですが、若くなく大柄で太った娘さんには、椅子に座る幅が狭いようなのです。しきりに、怒りを現すような奇声を上げます。



 そして、その奇声は私に向けられているようなのです。狭い店内です、チラホラと私に視線が向けられるのがわかります。どうも、私に椅子をテーブルの方に動かして、自分の座る席に対してスペースを作れと云った暗黙の指示のようなのです。



 店のパートのおばさんが、狭い店内で注文品をそれぞれの客のテーブルに差し出しています。私のテーブルの脇を歩きながら、チラと私を見ます。そんな、視線をチラチラ受けながら、知らぬ顔をして本を読んでいました。そんな私の知らぬ顔に諦めたように、座りながらは、娘さんが店のおばさんにしきりに、話しかけます。



 『おかあさん、よかったわよ。座る席があって。ほんとうによかったわよ。だれそれさんは、どうの。天気がどうの・・・。』



 この蕎麦屋さんには4人掛けのテーブル席が6つと、二人掛けのテーブルが1つあり、隙間なく並べられています。そして、椅子も普通の人が、普通に座れるほどの幅しかないのです。



 私は本を読みながら、困った人達だななあーっと、思っていました。人を自分の都合や思いで、犬や猫を扱うよう考えるなんて、と。狭くて座れないのであれば、一言謝って、理由を云えば、こちらも、それなりの対応が出来るのにと。



 そして、頑として彼女達の奇声には屈することもなく、椅子を動かす事もしませんでした。出てきたカツ丼を美味しく食べて、楊枝で口の中をつついてから、980円の勘定を支払いゆっくりと店をでました。



 『どうも、ありがとうございましたー。』



 ドアに付いている自動ドアボタンを押すと、店の中から、気持ちの良い声が私の背中に届きました。



 二人の親子の女性達のような人は、日本に限らず世界のどこにでもいるでしょう。また、このような人達を見かける事が、けっこうあります。そして、けして、人は犬猫のようには、ならないのです。礼儀を知り、敬意を持って接しないと、どうなるものではありません。



 でも、それは、日本人全体が少なからず、そうなのです。きちんと言わずに、ちゃんとやってくれるだろうとか、大丈夫だろうなどと、思っているだけでは、どうにもならないのです。ついさきがたの政権与党であった民主党、そして、現在の自民党の国を動かし方を見れば分かります。



 国民の生活や考えなど、眼中にありません。それは、国民が声に出して、考えを述べないからなのです。それは、民主党、自民党、マスコミのせいではないのです。現在の日本になっているのは、日本人、私達のせいなのです。



 どんな国に、どんな生活をしたいのかを声に出して云わないので、肝心要をよそにして、子供手当とか景気浮揚策の一時金支給、アベノミックスなどの、わけの分からない事で誤魔化されてしまうのです。







2013年10月14日月曜日

 会社への通勤途中で出合う夫婦カラスと、日本国が隣り合う国々との関係をーヘイトスピーチー考えさせられる出来事



 『しっ! ふざけやがって! 』



 何時ごろからでしょう? 通勤の途中でカラスが私の姿を見つけると寄ってきます。そして、背後から飛んできて、私の頭をかすめていきます。そして、近くの電線に止まり私の様子を見ています。雄と雌の夫婦のカラスです。それは、平成25年6月の天気の良い青空の下のアスファルトの歩道を歩いていたときの事でした。



 2年ぐらい前にカラスの子供が私の通勤途中の道に居ました。巣立ったばかりで、自動車教習所の緑色の金網のフェンス前で迷っていたのです。親ガラスが、子ガラスの方に歩いてきた私に脅しかけるように頭の上をかすめて飛んできました。わたしは、その日徹夜明けで仕事を終えた帰り道で、子ガラスの脇を通り過ぎて、歩いて家路に向かいました。しかし、親ガラスはそんな私に向かって、何度も頭の上をかすめていきます。



 灰色のアスファルトの歩道に落ちている小石を右手で拾って、カラスに投げる振りをします。カラスは、ちょっと身じろぎますが、電線の上から私の様子を伺うことを止めません。いつまでも、私のあとを鳴きながら、付いてきます。



 『カア~! カア~!』



 なんとなく、カラスに馬鹿にされているようでしゃくにさわります。それを分かっているように、朝の通勤時間に一羽、そして連れの一羽と夫婦ガラスが現れてきます。無視して歩いていると、からかうように、私の後頭部の髪の毛にカラスの足が触れます。



 そんな朝の通勤にカラスが私をからかっていましたが、仕事中にある駄菓子屋さんの前を車で通りました。ふっと停止した車の左側、駄菓子屋さんの店の中を見ると子供たちが、喜びそうな、たくさんの色とりどりの玩具がセロハンの袋に入って柱や天井から、ぶら下っています。そして、そのひとつの袋にはいった、黄色いプラスチック製のゴム銃がありました。



 あっそうだ! と、気が付いて手を叩いた後、白髪交じりの頭髪をして、白いエプロンをした店のおばさんに、ゴム銃の値段を聞きました。確か、千円もしません。精巧な作りにしては、ひどく安かったと思いました。まあ、子供の玩具ですからね。わたしの顔を見ながら、おばさんが言いました。おばさんは心得ていて、温和な笑顔を私に見せながら、このゴム銃を見せるとカラスが逃げていくといいました。



 『カラスも知ってるのよ。だから、打たなくても、ゴム銃を見ただけで逃げるの。』



 次の日の通勤に、どこからともなく、一羽そして連れのカラスと、2羽の夫婦カラスが現れました。電線の上に止まり、私の様子を見ています。私は鞄から、こっそりとゴム銃をカラスに見えないように取り出しました。カラスが私の様子をキョロキョロしながら、いぶかっていました。オレンジ色のゴム銃の小さなプラスッチクの弾を装填して、ゴム銃をカラスに向けようとしたとき、カラスはあわてて、鳴きながら遠くの電柱に飛んでいきました。



 それ以来、2羽の夫婦カラスは私の前には、姿を現しません。遠くでカラスの鳴き声を聞く事があっても、姿を見たことがありません。 カラスも人間と同じだなあ~と、その後は会社への通勤をカラスにからかわれることなくしています。



 日本に隣り合った国が、同じような事を日本にしているようですね。ここまでしたら、隣国は問題が解決しますといいます。それをすると、今度は、ここまでしてくださいといいます。けして、問題は解決しないでしょう。日本のマスコミも、視聴率や購買部数を増やしたいと考えていて、これはいい機会だと、しきりに日本政府や国民を煽り立てます。



 そんなカラスのような、隣国やマスコミを相手にしても、けして建設的な問題解決にはならないでしょう。それよりも、日本の国民の住宅や、道路建設、生活基盤を日本に居る国民が快適に思えるように努力して、その姿勢を貫けば、隣国やマスコミがいかに騒ぎ立てようと、国民は日本国政府に感謝し、隣国やマスコミに興味を示す事はないでしょう。それは、隣国にとってもマスコミにとっても、もはや建設的な事しか通らないと認識し、後退することではなく前進することしか考えなくなる事でしょう。



 隣国にも分かっている人達は、必ずいるのです。カラスと同じような行いが何にもなら無い事を・・・。そして、昔日本が目標にしていた、欧米の人達に負けないような快適な住宅や環境で素晴らしい生活に熱中して暮らしているなら、日本の人達を目標にすることはあっても、仲たがいをしょうとは思わないでしょう。



 もし、心にやましいことがなくて、悪さをする人達の言葉に動かされて、一緒になって同じようなことをしたり、身動きが出来なくなってしまったら、負けだぁ~。






2013年10月12日土曜日

 北側のベランダから見えるマンションの4つの部屋に引越して来た人達のついてない運命が、日本の人達の運命になっているような気がする。



 『それは、家賃高いよ。』


 『でもね。散々痛い目に合って来たのよ。うちの部屋に、北側のベランダがあるんだけど。ベランダに出て体をひねって、伸びが出来るぐらいの広さがあるんだよね。そして、ベランダから、道ひとつ隔てた棟の真ん中に部屋4つが見えるんだけど、引越してきては、出て行くのよ。問題あるんだよね~。その棟は、9階建てで、うちの棟と同じなんだけどね。』



 ある会社の専務取締りだという人と、私が住んでいる家賃の値段について話をしました。凄く高い家賃だと、驚かれました。確かに、高い家賃です。しかし、色々と引越して来て、やっと問題なく生活出来る部屋なのです。そして、その部屋から見える、違う棟の建物の上下に隣合った4つの部屋は何時も空いているのです。誰かが引越して来ては、気が付くと出て行っているのです。平成25年10月中旬の熱い日の午後、芦花公園近くにある運送会社の蛍光灯の明かりが当たらない暗い事務所の隅の、白い机の前に座った男二人の会話でした。



 その4つの部屋に、どのような問題があるのか分かりません。棟の管理者である人達が、それを知っているのかどうかも分かりません。けれど家賃の値段は、半端ではないと思います。敷金を3つと前家賃を払って、入居することが出来ます。そんな大金を払って、すぐに引越す理由が分かりません。問題があると思うのが普通だと思います。それは、誰かが事実を声に出さなければ、永久に解決されることは、ないでしょう。



 そんな部屋を見てると、日本は、日本人に対して、人様に接するような対応をしたことがあったででしょうかと、思ってしまうことがあります。 私が自分自身を考えるような歳になって、日本がして来たことを振り返ると、ほとんだが他の国や、そっちの方にしか政策や顔が向いていないような気がしてなりません。日本が日本人の為に、してきたっといえるようなことが無かった感じがします。日本がする事で、日本人の意思を感じた事がないような気がします。



 何故なのでしょう。日本の国のシステムに問題があるのだとおもいます。そんな、時代に現代の日本人は今いるのだと思います。それは、多分誰も声を出して云わないせいなのです。少数の人達が声に出してはいますが、ほとんど無視されています。



 『日本へのアメリカ軍のオスプレイ導入、飛行反対!


 『消費税増税の前にやることがあるはずだ!


 『TPP反対! 重要5品目を守れ!



 こんな時代の日本から、引越すことが出来ないのです。ですから、小さい声でも、たくさんの日本人が、日常生活の場で事実とは何かを話さなければ、引越しが出来ない日本から、引越しを余儀なくされてしまうでしょう。






2013年10月11日金曜日

 昔見た、立派な家に住むおばさんの服装と、現在平成25年の安倍内閣の日本の状況が似ている



 『こんにちは! 集金に来ました。』


 『は~い。ちょっとまってくださ~い。』




 私の挨拶をかねた呼びかけに応えて、出てきたおばあさんを見て、私はちょっと驚きました。



 高校生のとき新聞配達のアルバイトをしていました。そして、新聞配達の女性経営者から、集金をするように云われて、家々を回っていました。そして、そのひとつの家にきたのです。その家は、とても立派な作りの家でした。まだ、新しい家で、街でも相当大きな家です。



 その家の玄関で領収書を手に持って、家の住人が出てくるのを待っていました。玄関も普通の家の玄関に比べて、とても広々としています。そんな玄関でしばらく待っていると、おばあさんがでてきました。おばあさんは小柄でするが、姿勢もまっすぐで元気な様子でした。


 しかし、おばあさんが着ていた服がボロボロだったのです。住んでいる家があまりに立派なのに、おばあさんの服は、あまりにも擦り切れてボロボロだったのです。こんなボロボロの服を着ている人を街で見たことがありませんでした。多分、家に居るだけで、外出をする事がないのだと思います。また、家の人もおばあさんには何も言えないのかもしれません。



 現在の日本を眺めてみると、そんな感じを受けます。安倍内閣がちまたの会社の経営者に給料を上げるように云ったり、個性や品質がない変な服を売っている会社が成長していたりします。日本人のセンスというのでしょうか、感覚がおかしくなっています。



 景気が悪いのに消費税の増税をする安倍内閣を筆頭に、なにもかもが変な感じです。福島原発事故は、現在も放射能汚染水もれが続き、メルトダウンメルトスルーから状況は分かっていません。水素爆発でボロボロの建てやないにある4号機の使用済み燃料棒プールが崩れれば、日本は終わってしまうと原子力専門家は言っているのですが・・・・。



 そんな日本にオリンピックを招致して大丈夫なのでしょうか? 何かがおかしくなっています。それは、新しい日本になるための変化前のひとつの現象なのか、それとも日本人の思考に正常な現実を知覚する感覚がなくなってしまったのかです。



 マスコミ、新聞、テレビ報道が、おかしいと云われてから、どれぐらいの年月が流れているでしょう。それは、だんだんと一般庶民の頭の中にも知覚されてきました。インターネットが世界中の国々をひとつにしました。海外からの情報が日本にも押し寄せてきて、いやがおうでも私達日本人の目を開かせ、現実を知らせる波が押し寄せてきたのです。



2013年10月6日日曜日

 消費税増税を決定した安部首相の姿から、愉快な知り合いが恐ろしい狂人になってしまった、理解出来ない事件を思い出します、


 『やめろよ。あぶないよぉ~。』


 『ふふふ。』


 『やめろよぉ~。』



 私が若いとき、車に知り合い四人が乗っていました。地方都市にドライブに行った、帰り道でした。助手席に座っている奴が、運転している私がクラッチを切りギアチェンジをするとき、私の左足の動きを見て、自分の手でギアの棒を勝手にニュートラルに入れてしまいます。とても危険な行為です。夜の随分遅い時間です。ヘッドライトを点灯して、夜のアスファルトの道路を、家路に向かいスピードを出して走っていました。道路には対向車もなく、他の自動車は、ほとんど走っていませんでした。平和な夏の日の夜の事でした。時計を見ると、時計の針は夜の10時を回っていました。



 『ウワーー。』



 私は低い叫び声を、私の知らない体の底の方から、搾り出すように唸りました。助手席でギアを悪戯していた奴が、すうっと右手を伸ばし、ハンドルを握って、ギュっと右にきって、直ぐに戻したのです。車が私の意思に反して、コントロールを失い、片側のタイヤが浮いてしまいました。私の叫び声が止まらないうちに、浮いた片側のタイヤが、地に着くと同時に、次は反対側のタイヤが浮き上がりました。右に左に片側のタイヤを交互に上げ、かたりん走行をしたのです。



 自動車が通常の体制に戻って、何事もなく走っりだしたとき、私の中のどこにあったのか分からない怒りが出てきて、確実に急速に全身に広がるのがわかりました。しかし、怒りが広がり頂点に達するのを押さえながら、私は落ち着いた平静をよそおった声で話すように勤めながら言いました。



 『やめろよ。あぶないよ。』



 私の静かな声に対して、ふざけてハンドルを握って動かした奴は、勢いのよい声で、私に言い返しました。



 『暴走族の運転はどうなんだ。んっ。えっ。』



 ちょっとハンドルを動かしただけで、がたがた言うなといいたいらしいのです。暴走族の運転を見習えとでも、いいたいらしいのです。そんな、私達の話を聞くまでもなく、後部座席に乗っていた二人が、ふざけてハンドルを握ってしまった奴にいいます。消え入りそうな、震えるような、小さな声で、言いました。後部座席の二人のからだは、いまさっきの車の状態を体験して、恐怖で縮んだようでした。



 『あぶないようぉ~、やめろよぉ~。』


 『そうだよぉ~、あぶないようぉ~。』



 安倍総理が、エール大学名誉教授で、経済状況相談役であり、内閣官房参与である浜田さんの考えを押しのけて、消費税増税を決めました。景気は良くなっていないのです。多くの国民庶民が、信じられないと言ったふうに、首をかしげてがっかりしています。これで、景気が悪くなってしまったら、どうするんだろうと。



 景気が良くなるかどうかは、分かりません。良くなるんじゃないかと、いった空気だけがあるだけなのです。そんな中で、景気のハンドルを急にきるようなことをするので、びっくりしています。ひょっとしたら、危ないことをする人なんじゃないかと思ってしまいます。危ないことをするのは、民主党の議員さんだけで、もうこりごりです。



 しかし、事は消費税増税だけではないと思います。次は、どこで急ハンドルを切るんだろうと。出来るなら、思いたいものです。願わずにはいられません。しっかりした人で、日本の首相はやってもらいたいと。


 
 『う~ん、本当にしっかりしてる。うん、うん、安心して見ていられるよ。大人だなよなあぁ~。』 っと、云った人でお願いしたいです。






 世田谷区の賃貸不動産屋が差し出すA4サイズの賃貸平屋図面と、民主党、自民党が進めるTPPが何故か奇妙に似ている雰囲気


『ほっれ、さっき出たばっかりだよ。』



 ここは、東京都世田谷区にある街の不動産屋の店内です。東京の不動産屋は、ご存知にように、狭い店内に二人ぐらいの男がいます。その一人が、部屋を探している私に、奇妙な笑顔を見せて私が座っているテーブルの上にA4サイズの用紙を差し出します。男の歳は50ぐらいでしょうか、頭の頭髪は黒々としていますが、薄くなっています。小太りで、白いワイシャツにネクタイを締めていて、紺色の背広を着ています。私はA4サイズに書き込まれている部屋の間取り図を見ました。それは、秋の午後3時頃の晴天の日の京王線沿線の不動産屋の店内の事でした。



 間取り図をチラッと見て、私には、不動産屋の奇妙な笑い顔の理由を理解しました。幾つかの不動産屋を回って部屋をさがしだしたのは、相当前からです。何件かの不動産屋が、その物件を私に勧めました。そして、随分前に、その物件を一度見ていたのです。とても、普通の感覚の人には住めない住宅です。



 物件は平屋の一戸建ての賃貸物件です。物件の周りはぎりぎり、車が通れる幅がある砂利道に囲まれて、変なところに変な感じで建っています。道を歩く歩行者からは、この物件に住む住人の生活が透けて見えるようです。なんか、風通しが良すぎる、ちょっと寒くなるような感じを持つ住宅です。プライバシーもなにもない、何か家畜を住まわせるような空気を持つ住宅でした。



 けっして、敷金、礼金、賃料を支払って住む人はいないでしょう。ですが、その賃貸物件の建物がどうようなものなのか知っているのかどうか分かりませんが、街の不動産屋は、よく勧めます。



 現在の自民党が進めるTPPの反対理由が、インターネット動画に掲載されています。TPPを日本に進めるアメリカ国内でも、TPPの批判が高まっています。それと、TPPを進める人たちの顔が良く見えないのが、気になります。アメリカ国内のTPPに反対する人たちの言い分は、アメリカも参加各国も、何の利益もないと言います。一部の財界人の人たちだけが、利益を受けるだけだと言うのです。そして、アメリカを含めて、参加各国の国民は、家畜のような取り扱いを受けるというのです。



 インターネットに掲載している、TPPに反対する多くの動画では、TPPに参加を勧める人たちは、国や国民、利益を、一握りの企業に売り渡す売国奴だっと言います。そして、その理由は、私達の生活の中に入り込み、現実的で圧倒的な説得力があります。



 日本の国民が、TPPの内容を知らないと思って、不動産屋のような奇妙な笑顔を浮かべて、テレビ画面に映る議員さんたちが、本当にまぬけに見えます。どんな理由でTPPを推進するのか議員さんに尋ねたいと思います。ふつうは、脅かされても、入らないと思うんだけどね。



 どのような事情、理由で入らなければならないのでしょう? 多分、恫喝されているのでしょう。ほんとうに情けない。








2013年10月2日水曜日

 子供の行いを怒る、お父さんと、子供の行いの原因を知りながらどうすることも出来ない、お父さんの状況が、何故か日本の状況に似ている。



 『こら~! なんで、おまえは人の泳いでいる邪魔をするんだ!』



 ここは、神奈川県横浜市港北区にある民間業者が経営しているスイミングプールクラブです。青と黄色のプラスチックの仕切りで分けられた6コースある25メートルプールの水の中です。横幅がある太った小学校4年生ぐらいの男の子が、成人男性が泳いでいるコースに入ってきて、彼の前に立ちます。それを見ていた、男の子のお父さんが、水を掻き分け男の子のところに来て、怒鳴りながら、男の子の大きな坊主頭を自分の右の手の拳で力いっぱい殴り、コースから引っ張り出します。そして、男の子は殴られても、ふたたび成人男性の泳いでいるコースに入ってきて、成人男性の泳ぎを邪魔します。その度に、男の子のお父さんが、怒りながら、水を掻き分けて男の子に近づき、右の手の拳を使って、男の子の大きな四角いのっぺり顔をした坊主頭を力いっぱい殴って、怒ります。成人男性は、目の前の出来事に、ちょっと困ったような、どうしていいのか分からない苦笑いをしています。



 秋の夕方の暗闇の中で、高い天井に設置された大きな照明器具からの光を受けてプールの水がキラキラとゆれて輝いています。泳いでいる人達は、今日一日の会社の仕事をおえた、数人の老若男女の社会人と、子供達です。ほんの何人かが、水の中を歩いたり、のんびりと泳いでいるだけです。



 小さな男の子は、小さいながらも正義を行っているのです。しかし、お父さんには、男の子が何故、成人男性の泳いでいるコースに邪魔をして入るのかを知っているのですが、男の子に説明する時間も、説明する事も出来ないのです。



 プールに備え付けてあるサウナ部屋の中で、男の子は、ある話を聞いたのです。二人の男が話している話をです。その話とは、泳いでいる成人男性の悪口や陰口です。そして、男の子の頭の中で悪い奴となった成人男性に対して、邪魔をすることで、男の子は自分の正義感を満足させようとしていたのです。御父さんも、その事を知っているのですが、二人の男がどのような人達なのかも知っているのです。二人の若い男は、なんの徳も無い、根も葉もない成人男性の悪口や陰口を云って、自分達の憂さ晴らしをしているだけなのをです。どこでも、よく見かける光景です。



 しかし、男の子には、それが分かりません。男の子の頭の中は、悪い奴を懲らしめたいとの思いで、いっぱいなのです。それから、ひと月もたたないうちに二人の男達は、長年通っていたスイミングプールクラブの会員である事を辞めていなくなってしまいました。自分達がしたことを恥ずかしく思っていられなくなったのでしょう。でも、何故やめてしまったのかは、本当のところは分かりません。二人の男達に聞かないと。



 今の日本の人達と、いっしょです。一体、日本の政府は何をしているんだろうと思っています。ですが、日本政府には、自分で考えて物を決める事が出来ない事情があります。国の利益を守る、国民の生活を豊かにする考えを持つ事が出来ない事情があります。それを知ってか知らないのか、その事情原因を脇に置いて置いて、多くの日本国民は、その事情の前でヘラヘラと笑う国会議員の姿がだらしないのを見て嘆きます。本当に信じられないのですが、アメリカ様のお顔を伺わないと何もできないのです。



 お父さんのように、右の拳で、思いっきり殴ってやりたいよ。国会議員さん達の黒々とした頭髪を持つ頭を。バッカーンとね。気持ちいいだろうね。そして、自民党の議員さんも、何時か新しい政党に取って変わられるでしょう。国民や日本国に対して恥ずかしくなって消えてしまうでしょう。













2013年9月30日月曜日

 世田谷区の歯科医と、日本政府のアベノミックスと日本人



『会計ですけど、75、000円を今日支払っていただきます。』


 『・・・困ったなあ~、最初に聞いて置けばよかったですね。・・・分割でもいいですか?』



 ここは、小田急線の経堂駅前にある歯科医です。奥歯に小さな虫歯が出来て、治療をしてもらいに来たのです。とにかく虫歯の進行を防ぎたいの思いで、半信半疑でなんとかなるだろうと、この歯科医に来たのです。



 歯科衛生士という小さな女性が私の口の中を見て、歯の掃除から始めました。院内は新しく内装をしたばかりらしく、清潔で明るい感じです。歯科衛生士の歯の掃除も、問題なく丁寧にしています。いろいろとちょっとした歯の話題で、話をしました。どれぐらい歯科医にかかっていないかとか、歯ブラシを使った歯の磨き方とか、些細なはなしです。



 白いマスクをした白髪の男の先生が治療室に入ってきました。挨拶もなく、私の口の中を眺めたかとおもうと、いきなり奥歯を削り始めました。ガリガリキュンキュンと、有無を言わせないで。歯科衛生士の小さな女性が細かい事を手伝っています。どれぐらいの時間が経ったでしょう。壁にかかっている黒い縁を持つ、丸い壁時計を見ると2時間30分が経っています。先生が小さなプラスチックの容器に入った赤インキのようなものを指して、虫歯の部分を削りましたと云います。そして、治療室からでていきました。



 『歯を見たいんですけど。』



 歯科衛生士の小さな女性が丸い手鏡を私に手渡します。治療椅子の上に体を横たえたまま、カガミを覗きました。奥歯の半分が削られています。相当けずられました。奥歯の上が全部無くなって、中も大きく穴を開けられました。なんとなく、ショックを受け、がっかりしています。私の考えも聞かずに、いきなり歯を削られたこともそうですが、個人的な人を無視した治療にプライドのようなものを傷つけられたのです。話をしない、犬や牛のように扱われてしまったのです。とても、失望してしまいました。今は21世紀です。



 説明があっても良かったと思うというよりも、当たり前だと思うのです。歯科先生が治療前に歯の状態と、治療する方法を説明するのが常識だと思うのです。どうゆうわけか、世の中には、話しができない人はいます。でも、どうなんでしょう、人の歯を治療する人が話が出来ないのでは困ります、



 歯科先生が治療室を出ると、治療椅子を起こして、削った奥歯に被せる素材を選ぶように歯科衛生士の小さな女性が治療椅子の脇にある机の上にA4サイズの用紙を私に見せます。紙には75、0000円、100,000円の金額が手書きで書かれていてe maxインナー、金のふたつの素材名が書かれています。



 『保険内で治療できないのですか?』


 『保険内で治療することもできますよ。パラジュームをつかって。』


 『ちょっと考えさして下さい。』



 歯科衛生士の彼女が廊下で立ち聞きしていた、先生のところに行って話をしています。



 『先生、ちょっと考えたいそうです。』



 歯科衛生士の彼女が治療室に入ってきたので、素材の説明を聞きました。金とe maxインナーがどう違うかを。もうじたばたしてもしょうがないと、おもったのか自分でも分かりません。私はいいました。



 『じゃ~、e maxインナーを使ってください。』



 先生が治療室に入ってきました。歯の型をとり始めました。歯の型を取り終わると、治療室からでていきました。歯科衛生士の女性が、歯ブラシを次回持ってきてくださいといいます。治療室を出て、受付にいきました。そして、いきなり、75,000円の請求をされたのでびっくりしてしまったのです。


 奥の方から、歯科医院の先生が治療室から出てきていいました。



 『分割でいいですよ。2回ぐらいの。』



 これが、現代の日本の人達なのだ。自分の都合しか考えられないのだ。相手の都合もあるのに、何故それがわからないのか? 急に高額の金額を請求されて、はいそうですかと、支払う人はいないとおもうのだけど。それも初診で。どれぐらいの時間がっかりと、うなだれていたでしょう。



 そして、しっかりしないと駄目だと自分自身に言い聞かせました。すきがあったのだと、自分自身に。しょうがない、これから気をつけて、もう奥歯の一本や二本で、うなだれるなと、些細な事だと自分に納得させました。



 日本国政府のアベノミックスに期待するのはいいけど、しっかりと自分の生活は自分で守りましょう。しっかりするんだと。消費税の増税が終わったら、次に何かが来るはずなんだと。私達は家畜じゃないよ。




2013年9月29日日曜日

 当たり前になっている海外の人達と交わっている日本の社会と、日本人


 『お客さんが来ないと次の日に、返しちゃうんですね。』

 『あ~、そうなんだ。』



 ここは、経堂にある農業大学の前、馬事公苑にはさまれた場所にあるTUTAYAです。DVDを借りにきたのです。1週間前に自宅に電話が来て、注文したレンタルDVDが来たので御来店ください云われたのです。平成25年9月28日土曜日の午後3時頃にTUTAYAに来たのでした。



 自転車を降り、エスカレーターの階段を登り、店に入り、入り口の左に位置する受付に注文したレンタルDVDを借りに来たことを話しました。黒い制服を着た眼鏡をかけ、白いマスクをしている女性が対応してくれました。ですが、何か、もう注文したレンタルビデオを返してしまったといいます。そして、ちょっと待ってくださいといい、レンタルDVDが置いてある店の奥の棚の方に急ぎ足で立ち去ります。私は、しばらくしてから、彼女がどこに行ったのかと、ゆっくりと彼女の後を歩いていきました。



 『ドキュメントですか?』

 『ん~、ドキュメントみたいなものだねぇ~、こんなやつですよ。』



 彼女がレンタルDVDが陳列されているDVDを指して私に聞きます。しばらく彼女が陳列棚のDVDを指でなぞっています。そして、やはり急ぎ足で受付の方に戻りました。そして、わたしも、しばらくDVDの棚を眺めてから、ゆっくりと受付の方に、歩いていきました。



 彼女が受付の脇にある背の高い棚に置いてある、幾つかのDVDを取り出したり、しまったりしています。それを見ながら、彼女が二枚のDVDを取り出したとき、私が言いました。



 『あ! それじゃない、見せてみて。』



 彼女が私に2枚一緒においてあるDVDの一枚を見せてくれました。



 『ああ、これだよぉ~。あるじゃない。あぶない、あぶない。』



 彼女が受付のカウンターに入って、TUTAYAのカードを持っているか聞きます。印刷された何枚かの紙切れをカウンタの上に出して、私に、レンタルDVDの貸し出し手順を説明します。



 私は説明用に印刷された紙切れを裏返してして、自分の名前をサインするように渡された黒のボールペンを使って、こう書きました。そして、その紙切れに書いたものを彼女に見せました。



 『お姉さん、中国の人。』



 彼女が笑顔を作って、私に言いました。



 『分かりません。』


 『お姉さん海外の人ですか?』


 『ええ、そうです。』



 彼女のレンタルDVDの貸し出し説明を聞いていたのですが、彼女の日本語の話し方にちょっと変わったイントネーションがあったのです。私は、レンタル規約の紙切れに自分の名前を書きながら云いました。



 『どうですか? 日本は?』


 『えへへへ。』



 彼女は私の問いには、応えずに可笑しそうに笑いました。私も別に気にもしないで、カード作成代金300円、レンタル料金200円を支払い、小さな黒い布製の手提げ袋に2枚のレンタルDVDを入れてもらい、それを手にして店を出ました。



 本当に日本にはたくさんの海外の人達が住んで、働いています。それも、身近なところでです。そして、彼らには生活する力を凄く感じます。そして、日本は、この人達によって変わって行くんだなぁ~と感じました。日本人は変わらないけど、日本は変わっていくのだと、思います。



 そういえば、国民生活が第一の国会議員小沢一郎氏が、最近見た、インターネットに掲載してある動画で、言っていました。



 『日本人ひとりひとりが考える自立した人間になって、その考える人間の集合が日本と云う国を作っていくことが、私の理想です。』、っと。



 確かにそうだなあ~と思います。でも、変わっていく日本の中で果たして日本人ひとりひとりが考えるようになるだろうかと、疑問をもっている私です。もちろんひとりひとりは、考えてはいます。ですが、何かある基準を持って考えているのです。その基準とは、昔からあるしきたりや伝統だと思います。考えるなと、馬鹿になって働けっといった基準です。






2013年9月26日木曜日

 日本人の不思議な感覚を思い知らされる、世田谷区の経堂出張所にいる人々



 『国民健康保険証を作りたいんですけど。』


 『今まではどうしていたんですか?』


 『会社の社会保険証を使っていました。』


 『会社をお辞めになったんですね。』


 『ええ。そうです。』


 『何か会社を辞めたという書類はありますか? 離職書とか?』



 ここは小田急線の経堂駅から歩いて10分ぐらいのところにある世田谷区の出張所です。時間は午前中の11時です。天気の良い日で、涼しい空気が流れていますが、陽射しは結構強烈です。平成25年9月24日火曜日の事です。しかし、午前中の時間なのですが、世田谷住民が10名ぐらい背の低い青い長椅子に座って、呼ばれるのを待っています。



 区役所の人なのですが、ちょっと遠慮しているのか声を殺して話をしています。何か盲導犬のような表情をして、私に話をするのです。それは、普通の人達の会話の話し方ではありません。そして、その区役所の人に対応して話す世田谷区住民の話し方も、同じようにひそひそと内緒話をするように話しています。その様子は、肩を落とし、背中を丸めて、顔を下げて悲しい話をするようです。


 
 何か悪いことをしているのでしょうか、日本の人達は? とても、普通ではありません。そんな中で先月会社を辞め、保険証を社会保険から、国民健康保険証に切り替えるためにきたのです。そして、変わらないなあと思うのです。どこに行っても、日本に居る限り、このような日本人の会話の仕方は。



 どうしてなのかは分かりません。日本人の人は、何か遠慮しているのか、悪いことをしているのかわかりませんが、腰を屈め、背を丸め、肩を落とし、顔を下げ話をするのです。




2013年9月25日水曜日

 インターネットに掲載されている二つの神風特攻隊の動画と、景気が良くないと思う中で消費税を増税しようとする人達の考え方



 『お父さん、お母さん日本国の為に命を捧げる光栄を得ました。・・・・』



 インターネットに神風特攻隊の動画が幾つか掲載されています。ひとつは、多くの戦友に手を振られ飛行場から飛んでいくゼロ戦の姿です。テロップが流れ、音楽が流れています。とても、感動的な動画です。若い男子が日の丸のはちまきを頭にして、日本国のため敵艦めがけて体当たりする映像です。凄いなあ~と思います。



 そして、違う動画を見ると今までの感動していた神風特攻隊の勇士から、現実のなんとも違う風景を思わされ、目が覚めます。それは、現実は違うんだ。っと。



 神風特攻隊のゼロ戦には、機銃が付いていない練習機で、敵国のグラマンに合うと戦闘する事も出来ず打ち落とされてしまうといいます。そして、ちゃんと飛べないような練習機らしいのです。それでエンジンの調子が悪くて飛行場に帰ってくると、上官にどやされ国賊呼ばわりされるのだそうです。それは、御国の為とか、家族の為とか、そんなレベルの事ではなく、どうでもいいから死んでしまえと云った事らしいのです。もう決まったんだと、その決まった事の中で死んで行けと。



 練習機で神風特攻隊をした人が、練習機の調子が悪くて戻ってきて生き残り、事の顛末を話しているので、それが本当なのではないでしょうか? 



 この間渋谷のハローワークに行きました。すると、仕事を探すための端末の前は満員ですね。あまり空いていません。仕事を捜している人達で一杯です。そんな中でニュースでは、景気を示す数値から、景気が上向いているような事をいいます。そして、ここで消費税を上げなくて何時上げるんだと声高に云う人達がいます。



 なんなんでしょう? どうみても現在ちまたの人達には景気が良いなんて思えませんけど。何をガツガツしているのでしょう。誰が考えても、見ても景気が良くなってからの方が良いと思うのですがね。景気が上向いているというなら、もうちょっと待って、本当に景気が良くなってからで遅くはないでしょう。



 まだまだ景気は良くなっていないし、そんな景気の中を消費税増税の突撃しちゃっていいんでしょうか? 以前消費税を増税して、不景気を招いた責任をマイクの前で謝った橋本龍太郎首相の脂ぎった顔が、目に浮かびます。ガツガツしちゃったんですね。嫌ですね~、ほんとに。





2013年9月16日月曜日

 日本人を覆おうとする、物言わぬ重苦しい空気、無言の圧力



 『これマックなんですよ。だからちょっとウインドウとは、表示が違うんですね。』



 若い営業マンと話していました。ひょんな事から、彼と知り合い、話をするようになりました。彼はアメリカの製品を日本で売る仕事をしているのです。その製品は、商店で買うものではなく、通信販売で入手するものです。


 彼は30代ぐらいの年齢です。背丈は低く、ふっくらとした顔立ちと、体をしています。あまり運動をしないタイプの人間のようです。そんな彼と小田急線の経堂駅近くにある商業雑居ビル2階にある喫茶店で待ち合わせをして、話を聞いていたのです。彼が持っていたタッチパネルの電子ノートに表示されているホームページを二人で眺めていたのです。



 『アメリカの頑固親父が作った製品なんですよ。だから、化学薬品とか体に良くないものは成分として混入していないんですね。』


 『ふ~ん、そうなんだ。』



 私達は、喫茶店のカウンターとの仕切りになっている観葉植物の鉢物を脇にして話していました。喫茶店の中には、私達と同じように会話をしている人達が何人かいました。私達は、喫茶店に入ってきて椅子に座り始めてから、話をしていました。そして、何か少しずつ回りの空気が私達を覆うように迫ってくるのが分かりました。多分会話をしてる人達は、私達が店の空気がわからずに話をしている私達につられて話し始めた人達なのでしょう。



 それは、会話をするものを静かにさせる空気です。会話をしている人達は、少しづつ会話を止めて行きました。そして、黙って店を出て行く男女の2人。会話を止めて静かにしてしまった、年寄り達。私達だけの会話が静かに喫茶店の中で聞こえてきます。



 そんな喫茶店で話している私達の横でゴミ袋を大きく広げる若い男の店員が何も言わず大きな音を立てます。静かな喫茶店では、驚くような音です。



 『バアッーーン!』



 何か、喫茶店でしゃべるなっとの喫茶店の定員の無言の抗議らしいのです。確かに、誰も話してはいません。誰も身動きしていません。喫茶店の中は、夏の暑さを避け、冷房の入っている涼しい喫茶店で過ごそうする人達で一杯です。そんな店の中で、話をしているのは、私達だけなのです。私の話し相手は、私に営業をかねているので静かに話してはいますが、話やめる事は考えていないのです。



 すみずみまで、会話を嫌う日本人の考えが行き渡っているのです。北は北海道から、南は沖縄までね。誰が、そうしたんでしょう。それは、私達日本人一人ひとりなのです。多分日本人は物言わぬ仮面ライダーなのです。話をすると日本人ではなくなってしまうのです。人間らしく、話をする事は日本人には御法度なのかもしれません。



 最近は、AKB48とか訳の分からない女性タレントグループがいます。彼女達が何故売れているのか分かりません。何故なのでしょう。とても、不自然な感じを受けるのですが、何故でしょう。御仕着せのような何か、人にものを考えさせないものです。ソビエトのスターリンや、カンボジアのポルポトの粛清とは、また違った日本の日本人に話をさせない粛清なのです。






2013年9月10日火曜日

 日本人の問題を教えてくれる、渋谷区にあるマンションにいる体の大きな年配の管理人の男の顔



 『じゃ~、今マンションの前にいるんですね。それじゃ~、これからマンションの管理人に電話して空いている部屋を見せてくれるようにいいますよ。御名前を教えて下さい。』


 『えっ! 今見せてくれるの? そう、山田です。宜しくお願いします。』


 『じゃ~、10分位後に、マンションの管理人に名前を言って下さい。宜しくお願いします。』


 『はい、分かりました。宜しくお願いします。』



 ここは、渋谷区の山手通りにあるマンションの前の歩道です。淡島通りと山手通りが交差した坂道にある9階建てのマンションの玄関前です。自転車で渋谷のハローワークに行く途中に、入居者募集の張り紙があったので、張り紙の電話番号に携帯電話で尋ねたのです。平成25年8月30日(金曜日)の天気の良い夏の終わりを少し感じさせる午後の事でした。でも、まだまだ夏の暑さが凄いです。



 『こんにちは、山田です。』


 『はい、山田さんですね。どうぞ。』



 マンションの玄関の中にある小さな管理室から、背が高く太った年配の男性が手に何かを持って出てきました。身長は175cm、体重は70~80kgはあるでしょうか。白いワイシャツにノーネクタイ、灰色のズボンを履いています。黒い靴下にサンダルを足につっかけています。彼の大きな後ろ姿を見ながら、エレベーターに乗りました。そして、彼の顔が不思議な雰囲気を持っている事に、気が付いていました。何か不思議な仮面を付けているような感じなのです。彼と、エレベーターの中で話をしました。会話の内容は、普通の会話です。



 『今、4階にある部屋はリフォーム中なので、9階の部屋を御案内します。』


 『そうですか? ええと、敷金はいくつですか? 礼金とか? 家賃は?』


 『ああ、それは、不動産屋に聞いて下さい。キャンペーンなんかあるみたいですよ。キャンペーン期間中は家賃が安くなるようです。』



 エレベーターが9階に止まりました。彼が部屋のドアを開け、彼が持っていたものが何なのかがわかりました。スリッパだったのです。スリッパを部屋の入り口に丁寧に並べて置きました。私は履いていた運動靴を脱ぎ、スリッパに足を入れました。



 部屋は1kでした。20.16平方メートルだといいます。年配の男性は、部屋の玄関のドアを開けて、外に立っています。短い廊下を一段下げた部屋にはオレンジ色の格子縞のカーペットが敷き詰めてあります。



 『窓をあけていいですか?』


 『ええ、どうぞ。天気が良いと、富士山が見えるんですよ。』


 『へえ~、そうなんですか? でも、ここは窓を開けては寝られませんね。』


 『そうね。騒音がありますからね。』



 彼は、人の良い性格らしく、私の問いに穏やかに親切に応えてくれます。しかし、管理室と呼ぶ、狭く小さな部屋で雑誌かテレビを見ながら、一日過ごしているのです。それで、土色の顔色と仮面のような顔になってしまっているのだと思います。そして、それが仕事だし、しょうがないとは思うのです。生活をする為には、自分の顔がどうなってもしょうがないと思います。



 日本は、変わりません。経済が良くなっても、世界中のお金が日本に来てもです。バブル経済がそれを証明しました。いつも、狭い部屋や小さな家を建てて、日本人は暮らしています。



 オリンピックを招致しましたが、外国の観光客は言うでしょう。日本に観光に行って来たと。そして、本当に日本人は御猿さんといっしょだと。猿の国に言ってきたと。言っちゃ悪いのですが、日本の若い女性なんか、もうお猿さん以下のような子が沢山います。外見ばかりではなく、精神的にです。日本人の食べ物を忘れて、なんか違うものを食べ始めたからでしょう。



 そして、日本人の多くがうすうす気が付いているのです。それが、選挙の投票率に現れているのです。こないだの、横浜市長選挙では現職女性市長が当選しましたが、投票率は29%でした。10人のうつ3人しか投票しなかったのです。7人が諦めているのです。何とかしたいが、どうすることも出来ないのが、今の日本です。



 アベノミックス。アホだよなぁ~。肝心要のものを忘れていますよ。ただ、民主党よりははるかにましだよなぁ~。









2013年9月9日月曜日

 土方をした三日間から学ぶ、日本と日本人の状態



 『入ってないとさぁ~、いらいらするからさぁ~。』


 『でも、満タンですよぉ~。』


 『いいから入れてよぉ~。』


 『ああぁ~、あふれちゃったよぉ~。やっぱり駄目だよぉ~。』



 ここは世田谷区の祖師ヶ谷大蔵にある住宅地です。水道の配管工事をしていました。古い水道管を新しい配管に入れ替える仕事です。8月の後半三日間を、汗の吹き出る炎天下の下でアルバイトしていました。



 早朝8時から、住宅地にトラック3台で乗りつけ、灰色のアスファルトを掘り起こし、新しい水道管を埋めるための準備をしていました。資材や道具をトラックから下ろして、道路の脇に置いて、穴を掘る重機(シャベル車)が来るのを待っている間、準備のひとつとしてエンジンを持つ道具にガソリンを入れていたのです。



 道具のガソリンタンクのキャップを取り、目で覗くまでもなく、ガソリンが溢れています。それで、ガソリンが満タンに入っていると、大きな声で言いました。しかし、それでもガソリンを入れろと言います。もう朝から気温が上昇していて、多分47度ぐらいはあるでしょう。ガソリンの入っているタンクから、皆さんが良く使っている石油等を入れる専用のチューブを使って入れました。当然満タンなので、ガソリンは入らず、溢れます。キャップを閉めながら、私は言いました。



 『みんな、何を考えてんのかなぁ~?』



 もう大変なアルバイトでした。体を支えるだけで精一杯の炎天下の中で、はしの上げ下げを口やかましく叫ぶ大男がいます。嫁が姑にいびられているような感じです。それに、呼応して皆が私に似たような事を言います。当たり前の事が通らない空気です。どもりながら、話す大男が重機に乗り勝手な事を話しています。なんでしょうか、この人は、言っている事に全然責任を持っていません。本当に、余計な事ばかりを言っています。



 やあぁ、本当にガツガツしています。今の消費税増税のようです。まだ景気も良くなっていないのに、消費税を増税しようといている人達と一緒です。何をガツガツしているのでしょう。景気が良くなければ、日本の経済はまっさかさまに落ちてしまいます。景気が良くなるまで待てないようです。イギリスの劇作家シェークスピアがハムレットの中で言っています。大馬鹿野朗は芽がでて、育つまで待てないと。




 私は怒りを込めた大声で、大男に言いました。心の中で、この大馬鹿野朗と罵りながら。




 『落ち着けよ! 今やるところだ。』






2013年9月6日金曜日

 狼人間になってしまったアメリカと、人間である事を忘れてしまった日本の人達



 『シリアで使われた化学兵器はサリンだ。もし、軍事介入しなければ、また同じ事をシリアは繰り返します。』



 アメリカのケリー国務長官がアメリカ議会のマイクの前で、熱く語ります。しかし、日本のオーム真理教で使われたサリンでは、被害者の体が痙攣していたが、テレビ画面のシリアの被害者には、体に痙攣がないとの地下鉄サリン事件で被害者を診た医者が言っていました。と、日本のニュースが言います。




 インターネットに掲載してある動画には、イラン湾岸戦争へのアメリカの軍事介入が、確かにアメリカが作り出した理由で始まった事が誰にでも分かります。そして、9.11連続テロについても、同じようにインターネットにアメリカの自作自演でアメリカ国民を殺害した事実を推察する動画が掲載されています。そして、それをアメリカ人の多くが言っているのです。




 しかし、アメリカの事を悪くは言えません。日本人はどうかと言えば、人間である事を忘れてしまっています。オリンピック招致に各国の記者から、福島原発事故汚染水問題を問われ、問題ないとの発言を繰り返す招致委員達。とにかくオリンピック開催をする金があるんだと言う。現金をたくさん持っているとの東京都知事の発言。事実に立ち向かう事が出来なくなってしまっているオリンピック招致委員です。笑いを誘う冗談の感覚とは言え、いやな事を言う人達です。



 人間の本性をむき出しにして、シリアへの軍事介入をしようとするアメリカと、人間らしさをひたすら無視して、アメリカに従って歩いて行く日本。日本人って人間なの? 日本の人達が、韓国や中国の人達に似てきたような気がする。ギスギスして、ギクシャクしている。



 おてんとうさまは、見ていますよ。罰が当たっちゃうよ。今に。








2013年9月1日日曜日

 事実を認める事の難しさを思うこの頃、難しくしているのは周りの空気であり、環境に埋没してしまう自分自身なのだ。埋没しっぱなしの日本の人達へ。



 『私は蒲田の中小企業で働く労働者なんです。今、消費税増税と言ってい賛成か、反対かといわれても、私達の問題は仕事が無い事なんですよ。仕事量にしても、リーマンショックから1/3に減ってしまって、未だに変わっていないんです。本当に、仕事が無いんです。』



 その通りです。朝まで生テレビのインターネット動画を見ていた。先程まで、わはは、おほほと笑いながら対談をしていた、政治家や、コメンテーター、司会者が、凍りついたように動かない。画面には、先程の空気と全然違った緊張感が流れた。凄い落差だと思った。へらへら笑ってお金を貰っているテレビ出演者と、労働者が実際に身に付けている空気が全然違っている。迫力が違う。



 私自身も、仕事が無く苦しんでいるが、その事を正面から捉えていない。何とかなるだろう、景気は良くなっているんだ、仕事はあるはずだ、と。しかし、仕事は無い。色々面接に出かけているけど、いつでも募集している仕事で、継続して出来る内容の仕事ではない。実際に仕事をしても、とっても出来るような内容ではない。あとからあとから、指示が出て、対応できませんでした。それでも、三日間やりましたけど、もう帰れと言われ二日の賃金しか出ませんでした。それも、やっとのおもいで2万円もらったのです。帰れの言葉が無ければ、現在もその仕事をしていたでしょう。自分の体を支えるだけで、精一杯の炎天下で、汗と泥にまみれて。一緒に働いていた奴に、言いましたね私は。



 『これが、土方って言うの?』



 現在のアベノミックスにより、景気が上向いているとの報道が、とても不思議です。ちまたには、仕事はありません。昨日も2つ面接を受けました。電話をくれる約束です。そして、電話をくれるというのは、断わりの口実なのです。世の中は、厳しいです。



 もう、時代が変わったのです。政治家は政治家だけの、テレビ出演者はテレビ出演者だけの事しか考える事が出来ないのです。それは当たり前です。ひょっとしたら、政治家が、東京都知事が庶民の生活の事に配慮してくれるんじゃないか、と言った事は、空しい希望と云うより、愚かな考えです。



 黙って道端に転がっている石ころのように。蹴っ飛ばされても我慢するしかないのではないかと思い始めています。





2013年8月30日金曜日

 化学兵器を使用したと言って、シリア政府にミサイル攻撃をしようとするアメリカ、イギリスと、日本人との関係


 『イギリスがシリアを攻撃する根拠が説明されていない。イギリス政府は国民に説明していないのです・・・・。』




 2013年8月30日(金曜日)、インターネットのTBSのニュース動画を見ている。シリアが化学兵器を使ったと云う事で、アメリカがシリアを攻撃するというのである。同盟国であるイギリスも、アメリカと一緒にシリアに攻撃をする加えるはずだった。ですが、イギリスの議会がキャメロン首相に、思い留まるように賛否を取ったのです。




 いつも、こんな戦争に反対するデモを行っている海外の人々が、インタビュアーのマイクを前にして話す内容に驚きます。世界の誰が聞いても、納得する話し方であり、内容です。アメリカでも、シリアに軍事介入する事に、プラカードを持った大きな体の黒髪の黒人女性が、言います。



 『オバマ大統領は、アメリカの利益を守るためだと言います。軍事介入をしても、アメリカには何の利益もないのです。』




 確かに彼等には、たくさんの問題があります。色々な人種が混在して、考え方が根本的に違っているでしょう。麻薬や、治安など、日本人には、想像出来ない問題が存在しています。ですが、彼らは、それを隠す事無く正直に対応しようとしています。



 日本人には、多分自分の考えをインタビュアーのマイクの前で話す事は出来ないことでしょう。何故って、日本人に情報を提供するはずである日本のマスコミが、ふらふらした酔っ払いのような人達だからです。何の根拠も、理由も、日本の人達に話せないからです。以前新聞記者だと云う男女と話をした事があります。街のチンピラのような話し方をして、私を脅かそうとしました。本当に情けない新聞記者達でした。



 何故普通に話す事が出来ないのか? 私には、分かりません。私には、日本人が世界の真ん中でズボンもパンツも身に付けていない、ふるちんで立っているような気がします。正気を失っています。



 日本の教育委員会が、原爆を題材にした漫画本 『はだかのゲン』 の内容が過激過ぎるので、閲覧禁止にしました。何を考えているの分からないよ。日本人は。本当に日本人は、正気を無くしています。自分達の歴史や事実を、どうしたいのでしょう。ウサギ小屋で、添加物まみれのジャンクフードを食べていれば、そうなってしまうんでしょうか?




2013年8月28日水曜日

 庶民の生活状態と、ニュースで報道されている消費税増税が、庶民の想いと遠くかけ離れている今現在。



 『今生活保護者は210万人なんでしょ。そして、増えているんですか?』


 『正確な数字は分かりませんが、時期によってむらがありますね。生活保護を止めて、普通の生活に戻る方もいるんですよ。でも、受付をする方がいますから、増えてはいますね。』



 今日、2013年8月26日(水曜日)午後に生活保護の相談員と電話で話をしました。穏やかな声で話を進める年配の女性のようです。どれぐらい、話したでしょう。電話の受話器を握っていた時間は40分は、話していたはずです。



 失業保険の給付を受けようとハローワークに電話をしたのが、始まりでした。会社から解雇された人は離職票を会社から貰うのに1~2週間かかります。そして、ハローワークに持って行ってから、更に1ヵ月後に給付が始まると言うのです。ですが、最初に給付される金額は少ないといいます。私の場合は4万円だろうと言います。ですが、それでは家賃が払えません。



 しかし、そういうことになっているとハローワークの失業保険の給付係りは言います。そして、家賃が払えないで困るなら、区役所に聞いてみろと言います。そして、電話をして色々と尋ねたのです。



 『家賃は5万円以下の住居を探して下さい。生活費は8万円ぐらい出ます。生活保護は国が国民に対するサービスなので貸す事は出来ません。返す必要はないのです。』


 『でも、敷金礼金、引越し費用もいるでしょ?』


 『資産内容を公開してもらって、お金になるような資産が無いようなら、敷金礼金、引越し費用もでます。』


 『でも、引越し先を探していても、生活費がかかるでしょう? なんか、具体的なものを感じる事が出来ないんですよ。』


 『ですから、2週間以内で、資産内容をチェックしたり、相談員が部屋に伺う様にするんです。2週間以内でする事になっているんです。』



 そんな、下々の国民の生活が、築かれようとしているのです。そして、そんな事、現実の景気など関係なく、アベノミックスで確実に景気は上向いているから、来年の4月に消費税を増税しようと、有識者が発言しています。



 関係ないんですね。下々の国民の生活の実態なんて。マスコミの報道を見ていると、全く下々の国民の声や、姿を映していません。



 よく報道の中に映し出される韓国、中国、北朝鮮の人達が、違う人間、違う考え、違う価値観を持っているびっくりするような人達に見えます。しかし、そんな彼等と同じにしか、見えないのです。消費税を増税しようとしている人達が、私には。韓国、中国、北朝鮮の人達の中には、私達日本の下々の国民と同じ考えを持つ人もいるでしょう。ですが、言っては悪いのですが、なんか反日運動をする姿をテレビで報道されていて、それらの国々の人達が、凶悪な泥棒や、人殺しのように見えるのです。そんな彼等と同じ顔や声を持つ、消費税増税を声高に叫んでいる人達の様子を見ると、日本人も韓国、中国、北朝鮮の人達と、そっくりです。道理も倫理も、どこかに消し飛んでいます。




2013年8月27日火曜日

 日本人の問題は日本人の考えの古さの中に存在していて、彼らが生きている限り日本は変わらない。




 『だってさぁ~。山田さん! 1950年頃、南部藩の市場では、人肉を売ってたんだよ。勘違いしているよ。今の若い人はさぁ~。』


 『人肉は分かります。』




 土建会社の社長と話しをしていました。社長さんの年齢は63歳だと言います。まだ、髪の毛はふさふさとしています。ちょっと、手と足腰が弱っている感じです。ですが、元気な男です。息子が東大法学部に通っているといいます。



 彼の言い分は、日本は良い国だと云う事です。人々は平等で公平だと言います。こんなにいい国は世界には無いと云います。そして、貧しい事を今の若い人は知らないと言います。そして、60年前の日本では、民間の市場で人肉を売買していたと言うのです。



 彼は極々普通の日本人の年寄りです。ひとつの仕事を成し遂げ、世間的に認められています。そして、幾つかの業界の会社の役員をしているとの事でした。



 昨日横浜市長選が行われ、現職の女性市長が当選しました。テレビの画面に白い服を着て、応援者と共に両手を上げて、万歳三唱をとなえていました。そして、その選挙の投票率は29%であると、ニュースキャスターが無機質な声で言いました。



 以下に行政、日本政府が市民、国民とかけ離れているかの表れだと思います。国会議員さんの面々を見たら、分かりますよね。みんな暑苦しそうな顔をしています。もう、顔に書いてありますよ。俺達に、何を言っても駄目だよ、って。




 今から40年前にオーストラリアのシドニーに行き、1週間過ごしたことがあります。シドニーはオーストラリアの第2ぐらいの都会です。しかし、都会からバスでちょっと走ると、青々とした緑の芝生が広々とした台地に生え、たくさんの木立がバランス良く生い茂っていました。そう、自然公園の中にあるような街でした。家々はとても、綺麗で芝生や木立の中に、個性的に建っていました。あれから、40年が経ちましたが、日本は何も変わっていません。昔も今も、場末の雑踏のような国だと思います。



 それでも、日本に帰ってきたとき、同級生は言っていましたね。



 『やっぱり、日本は良いなぁ~。日本が一番だ。』



 わたしも笑顔になり、心の中で思いました。



 『うん。そうだね。』



今現在、場末の雑踏のような日本を見て、苦しんでいます。日本国政府の何をやっているのか分からない事に、苦虫を噛み潰しています。






2013年8月19日月曜日

 小田急線祖師谷駅の商店街を歩く人達の顔を見て、思わず口から出た自分の言葉に、ちょっと自分で驚いてしまう不思議な感覚。



 『今近くに来ているんですけど、隣が魚屋さんでしたよね?』

 『ええ? 隣は花屋さんだよ。赤レンガ作りで会社の看板が掛かってるから、すぐわかるよ。』

 『・・・今、スーパのサミットの前にいますけど。』

 『サミット? 直ぐ分かるはずだけどなぁ~。駅の南口なのよ。降りて、直ぐ左に曲がって、歩いて2、3分のところだよ。』

 『じゃあぁ、反対にきちゃったんですね。すいません、すぐ行きますから。』



 小田急線の祖師谷にある会社を訪ねて来たのですが、どうも道を間違えているようなのです。それで、これから尋ねる会社に携帯電話で道を尋ねたのです。どうも、行き過ぎてしまったようなのです。自転車で来たのですが、祖師谷の商店街の細い道を平成25年8月19日の午後の良く晴れた、真夏の炎天下の中を、たくさんの人が歩いています。そして、車も良く通ります。そんな道を自転車で来たのですが、自転車の向きを反対にして、ユータンしました。そして、しばらく建物を眺めていました。たくさんの見知らぬ日本人の顔が、目の中に入ってきます。そして、なんとなく私の口から、次のような言葉が出ました。



 『日本人って、こんな顔だっけ?』


 
 どの顔を見ても、何かはっきりとしない顔です。目と顔の表情が泳いでいます。そんな顔を見ながら思い出すのは、アメリカ製のワンポイントのポロシャツです。昔、日本で、ワンポイントのポロシャツが流行りました。私が知っているのは、アメリカのゴルフプレイヤーのアーノルド・パーマーが来ていた、傘のワンポイントのポロシャツです。それを、日本のメーカーがワンポイントの傘だけを真似て、ポロシャツを作って売っていました。



 アメリカ製のアーノルド・パーマーの傘のワンポイントのポロシャツは色も素材も素晴らしいものでした。襟や、脇の下も丁寧に考えられた生地を使い縫製されていました。長男が海外で働いていて、日本に帰ってきたときに持ってきたのです。着ていて実に体に自然な感じを人間の感覚に与えました。それに、引き換え日本のアーノルド・パーマーの傘のワンポイントをつけたポロシャツは、ほんとうに見劣りがしました。子供ごころに、こんなにも違うのかと驚かされました。その頃の私は、高校生でした。


 
 日本人も何か、何が本当なのかを忘れてしまったようです。それが、日本人の顔、祖師谷の商店街を歩いている人達の顔に現れていたのではないでしょうか? 今の日本人の住んでいる住居は、本当に人間が住む住居なのでしょうか? 狭く低い天井の部屋に長期間住んでいて、人間の精神に悪い影響を与えないでしょうか? 日本人の食べている食べ物は、本当に人間が食べられる食べ物なのでしょうか? アミノ酸とか、分からない表記が食べ物に貼ってあります。どう考えても、体に悪いような気がしてなりません。



 人間がよりどころにしている物を、大切な何かをなくしてしまったような気がします。昔、戦争が終わり、ある老兵が言ったそうです。



 『老兵は死なず、ただ去るのみ。』 、と。



 しかし、日本人は年老いて、どこに行けばいいのでしょう。行く所があればいいのですが。どうも、家族に囲まれて死ぬことも出来ないような気がするのです。核家族で、無縁社会になってしまっては。アベノミックスですか? 多分、ワンポイントのポロシャツ同様で、偽者でしょう。だから、日本人ひとりひとりが、自分達で家族や生活を豊かにしなければならないのです。それは、本当に人間が、人が、自分が、家族が、求めているものなのかい? と。



 そして、無くしてしまったものは、多分、目的地にたどり着くという、希望と云う名前を持つものでしょう。







 

2013年8月16日金曜日

 終戦記念日(敗戦日)が来ると、思い出すお袋さんの友達の愚かな行い。


 『つねちゃんも、馬鹿だねぇ~。何も、喧嘩して、嫌な思いして、行くことないのに~。』




 天気の良い、ある休日の午前中、お袋さんが、部屋であぐらをかいて、座椅子を背にして、テレビを見ている連れ合いの親父さんに言いました。おふくろさんの友達が、美容院に行くらしいのです。そして、その美容院にいる店主と、何やら喧嘩をしてしまったのだそうです。そして、喧嘩しているにもかかわれず、その美容院に通っているらしいのです。それも、いやな思いをしながら、行くらしいのです。美容院の店主だって、商売とは言え、いい気はしないし、迷惑でしょう。



 しかし、いますよね。こんな人。とても、人が良くて、犬に吠えられても物静かな平和主義の人。自分を主張することなく、穏やかな時間をこよなく大切にして、その緩やかな時間の中でしか、時を過ごす事しか出来ない人です。



 終戦記念日にいつもの通りの事を、いつものようにテレビでは放送します。韓国、中国が日本の閣僚の靖国参拝を批難します。そして、いつものように日本のマスコミは韓国、中国の2つの国の事をアジア諸国の国々と放送します。そして、アジア諸国の国々から、閣僚の靖国参拝を批難されていると放送するのです。



 良く日本は韓国や中国、アジア諸国に、色々な資金援助をしてきたような事を、テレビ、新聞で見ます。そして、それにもかかわらず、ひどい批難をされ続けています。そして、日本国政府は、日本に住んでいる国民には、何をしてきたでしょう。決して、日本国民の方を向いて、政策を実施してきたとは言えません。いつも、海外の国ばかりを気にしてきたように思います。



 資金援助、たいした金額ではないでしょうが、海外の国に資金援助する金があるのなら、日本の国の国民に援助する事は出来ないのでしょうか? 日本人の顔、姿を見ると、何やら何処かの国を追われた難民のようにしか見えません。道も家も、人が歩く歩道なんて、貧弱です。そして、多くの国民はそれで、良しとしているのかどうか、何も言わない傍観者でいます。



 何故って。戦争に敗れた日本には、失業者が溢れかえり、食べ物もなく食べられなかったと言います。そんな時代に生活保護者は、沢山いたといいます。今現在、生活保護者は戦後の生活保護者数より、上まあっているといいます。210万人だといいます。それにも、かかわらず、新聞やテレビでは、今の生活に満足している日本の人々は、国民全体の73%だといいます。何でしょう、これは? ぼやきたくなりますよ。ほんと。



 『馬鹿だねぇ~、日本は。そんないやな思いをして、他の国を気にかけたり、援助なんかするなんてぇ~。もっと、国内の人々の生活を豊かにする事に気を使ったり、政策を実施すればいいのに~。』



 本当にウザギ小屋に住む、まぬけな蟻なら、しょうがないけど、戦後焼け野原から根性だして、ここまでの日本にしたのは、誰がしたのかを考えて欲しい。そう、戦争に負けたけど、歯を食いしばって頑張った、親父達の御かげだよ。日本の国を批難する国が、多少なりとも手伝ってくれたのかい。絶対そんな事はなく、みんな自分の国の事で手いっぱいだったはずだよ。戦争に敗れたけど、ご先祖様の考えを引き継いだ親父達のおかげだよ。そんな親父達やご先祖様を批難する国や人の事を気にかけて、ご先祖様に頭を垂れ、両手を合わせて尊敬の念を示せないって法はないよ。



 しかし、日本人ひとりひとりがそうさせているのだ。ウサギ小屋に住むことで満足して、子供達が学校に通う歩道もなく、車道に白線を引いた道を歩かせているのだ。学校教育も形や上っ面だけのものでしょう。学校の窓ガラスが割れ、教室には石が散乱して、水浸しの状態になっているテレビ映像を最近見た。








 

2013年8月13日火曜日

 恐ろしい社会の日本、それに気が付かない顔をしている日本の人々と、それを知らせないないよう隠してしまう日本の中の見知らぬ力。



 『彼女は事実を認めているとの事です。』



 ニュースの画面に青いボリボックスの箱が2つ重ねられていて、緑色の網が折りたたんで箱の中に入っています。ゴミだし場所にある、ゴミだしをした後にゴミの山を、被う網がはいったポリボックスです。



 ニュースの内容を読み上げる女性に声には、何の感情も入っていません。冷静そのもの、事務的に話す軽快な女性の声でした。しかし、その内容は、信じられないものです。16歳の少女が赤ん坊を自宅で出産して、生まれた赤ん坊をゴミ箱の上に置いて、黙って、その場を立ち去り、その事を誰にも話さず内緒にしていたというのです。



 以前にも、ゴミ袋に赤ん坊が入ってゴミだしのゴミに混じっていたニュースが、どれぐらい前に流れたでしょう。そして、日本社会が驚いて、様々な人々に、その事実について意見を尋ねたことがありました。それから、1年も経っていないのです。何度、このようなニュースが流れるのでしょう。



 当たり前の事が分からないのだと思います。なんにでも、限度があると思うのです。それが分からないのだとおもいます。常識と呼ばれるものがです。ごくごく普通の事が分からなくなっているのです。それは、家族との間でつちかかわれるものだと思います。家族と暮らし、色々な些細な事を話をしている中で知って、注意しながら人間らしく生活していくのだと思います。



 人間は人間の中で育って、はじめて人間になれるのです。動物の中にいて育っていれば、決して人間にはなれないでしょう。そして、人間にとって、人と話しをする事で、人間でいる事が出来るのです。しかし、日本の多くの人達は、話の重要性をかるんじていますし、分からないし話が出来ません。それは、昔もそうだし、現在でも、同じでしょう。何かがあってから、問題が生じてから、問題を話し合うのです。東京電力の放射能汚染水の水漏れがそうです。起こるであろう問題を話し、事前に対策をたてるような話が出来ないのです。



 何処かの家庭に会話がなければ、それは、将来なにかの問題が発生してから、話をする事になるのです。動物なら、話をしなくても良いでしょう。ですが、私達は人間として生きていかなければならないのです。人間の行いを理解しなくては、人間として生きていくことは出来ないでしょう。自然と人間の成すべきことが理解出来るとは、思えません。形は色々ありますが、なんらかの人間との接触があって、人間になれるのです。



 話を、会話をして、将来起こるであろう事が予想出来て、問題なく生活が出来るのだろうと思います。しかし、現在の日本はどうでしょう。どれぐらい前からか、決められない政治と、良くテレビ、ラジオ、新聞で耳にしたり目にしたりします。



 何を言っているんだか分からないマスコミも、話したことが無いのだと思います。話し合って、テレビや新聞、ラジオで話し書いているんだとは、思えません。



 しかし、人の事は言えません。私の子供時代の家庭もそうでした。会話の無い暗い、家族でしたし、家でした。そして、家は貧しく、兄弟がたくさんいましたが、会話はありませんでした。そして、両親や兄弟達は、それが分からない人達でした。そういった家族は、仮面家族と云うのでしょうか? ただ一緒にいるだけの、人達でした。そして、私は、家族のご先祖様の事をあまり聞いたことがありません。誰のお墓で、どういったご先祖なのかを、あまり知りません。尋ねても真面目に応えようとせず、酒に酔った酔っ払いや、見知らぬ赤の他人が知らぬ顔をして、へらへら道を通り過ぎるような感じばかりでした。確かに、私は両親から嫌われてましたけど、子供時代にはそれが分かりませんでした。そして、そのために精神的に、肉体的、経済的に自立できずに苦しんでもいました。



 人間は会話をして、刺激を受け、人間になり、考える事が出来るのです。家族の中の会話や、身近な人達との会話から、初めて人間になれるのです。それが無ければ、福島の放射能汚染水の問題にも対処出来ず、日本の決められない政治も何時までも続き、自分の生んだ赤ん坊をゴミ箱やゴミ袋に入れて、ゴミだしの日に捨ててしまう日本の女性ばかりになってしまうでしょう。



 そして、それは、私達ひとりひとりの情けない日本人の姿を映しているのです。そして、多分、それは、日本が恐ろしい社会だと云う事なのです。お金が無ければ、家族でも会話のない他人であり、働く事も出来ず年取れば、自分がいるところが無くなってしまう社会なのです。それとも、それは、常識で当たり前だって、いうんでしょうか? 甘いって言うんでしょうか、・・・・そうだね。







2013年8月10日土曜日

 夏、8月になるとセミの鳴き声と、一緒に鳴き始めるマスコミの広島、長崎原爆投下と靖国参拝。そんな事等とは、無縁な暮らしをしている、心優しい長崎原爆被害者のお母さんとの出逢いと会話を思い出します。



 『娘に言われましたよ。お母さん、馬鹿じゃないのって。でも、私は娘に言いましたよ。これは、魂の問題だぞって。』




 今年の3~4月だったと思います。空気が暖かになり、桜の花が咲いていたと思います。息子に体を支えられ、茶色の厚地のもんぺを履いたお母さんに逢いました。お母さんは、ちょっと太めの体格で息子さんと同じぐらいの背丈です。160cmぐらいの背丈でしょうか。ふっくらした顔をしていて、目が見えないようでした。目の位置に眼球はなく、窪みがあるだけでした。世田谷区のゴミゴミした住宅地の片隅に建つ、平屋の素朴な家から、茶色にペンキ塗りした板のドアを開け、2人で出てきたのです。病院に行くためです。




 彼女は小さい頃、長崎に住んでいて、彼女のお母さんと一緒にアメリカ軍の原爆投下で被爆したそうです。そしてある日、長崎の県庁から、申請書が彼女の家に届いたそうです。その申請書に記名、判を押して県庁に提出すると、一生年金がもらえると云う事らしかったのです。ですが、彼女のお母さんと彼女は、その申請書には記名も判も押さなかったそうです。そして、時が流れ、親となった彼女は、自分の娘に言ったそうです。




 『支払われる年金は、国民の血と汗の結晶の税金からだぞ。昔は、みんな助け合ったもんですよ。向こう三軒両隣っていってね。』




 年老い、とても心正しい、古き時代の日本のお母さんだと思います。自分の意見を持ち、何が正しくて、何がそうではないのかを、自分自身の体の中に持っています。そう、おてんとうさまは、必ず見ています。それを、知っているのです。




 そして、隣りの国の韓国、中国、日本のマスコミが夏、8月今月になると毎度毎度、同じ事を言います。今回はアメリカも、一緒になっているようですね。




 『靖国参拝は許さない! 謝罪しろ! 従軍慰安婦ではない! セックススレーブだ!』




 向こう三軒両隣もいいけど、相手にもよります。何度謝り、どれぐらいの援助金を支払ったのか。現在も・・・。でも、日本と云う国は日本人に酷いことをしています。親と呼ばれる人が、習慣のように考えもせずに、無神経に自分の小さく幼い子供を大声で叱ったり、乱暴に叩いたり、殴ったりするようにです。そして、日本国の、その事について多くの日本人が、犬のように黙って口を開かないのが不思議です。隣の国や、他の国の事を考えるのもいいけど、国内の日本人の暮らしも気にして、少しは考えるべきだと思います。




 そして、日本人の多くの人が知っています、国会の議員さんの顔や姿をはじめ、日本人が人間の形をしてない事をです。それは、ちゃんした事が出来ないからなんだと思います。何をって? 人間らしく考えたり、生活することがです。だって、隣の国の人の云う事を気にして、自分達のご先祖様に感謝と尊敬の念を込め、頭を垂れ手を合わせる事が出来ないのです。人間として、当たり前の事が出来て、はじめて人間の形になるのだと思います。それが出来なくては、誠に、ウサギ小屋に住むまぬけな蟻だと思います。




 ちょっと前、日本に不法滞在していた大勢のフィリピン人がフィリピンに強制送還されました。でも、彼等全てではないと思います。そんな彼等の中の2人の女性が顔を下に向け、日本人に見えないように赤い舌を出し、アカンべーをしたのを知っています。不正や貧困がどこの国にもあるように、そのような人達も、どこの国にもいます。そんな人達もいることを知って、事をするべきだと思います。日本人が、ちゃんとした、顔、姿形の人間になる為にです。そして、世界の人達から、こういわれたらどんな気持ちがするでしょう?




 『ほら、あれが日本人だよ。素晴らしい家に住んでいて、素晴らしい生活をして、おてんとうさまが笑顔で見ている人達なんだよ。ものを知ってる、立派な人達だよ。』





 


 

2013年8月1日木曜日

 夏の日に見た、死を待つだけの可哀そうなハスキー犬の、舌をだらりと垂らし、4つ足で立つ姿を、見ながら歩き通り過ぎ、人の心の中を見たとき、押し寄せてくる、どうしようもない圧倒的な、むなしさと、やるせないいきどおり。



 陽が西に傾くと、よく散歩をします。世田谷区の船橋から、用賀までの行き返りで3時間ぐらいをのんびりと歩きます。そうなのです、のんびり歩くと良く眠れる事が出来るのです。そして、散歩コースに、気にも留めないような、どうでも良い建売の住宅があります。白っぽくて、安っぽいゴテゴテした2階建ての建売です。車が一台止められる駐車スペースがあり、その上に家が建っています。



 そんな家の駐車スペースに車が止まっていて、その後ろに犬小屋があります。風通しもほとんどありません。そうなのです、夏の暑さをしのげるようなところが全然ないのです。車の後ろの脇で、茫然自失状態で、灰色のハスキー犬が立ちつくしています。舌をだらりと垂らし、生気もなく、毛が逆立ち、生きる苦しみそのものです。せせっこましい所に住宅が密集しているのです。東京は、どこでもそうですが・・・。



 ハスキー犬は、もう限界状態で生きながらえています。夏の夕方、都会の熱帯夜をどう過ごすのでしょう。とても、信じられません。何で、どうして、っと言った感じです。動物愛護団体が見たら、とても黙っていられないでしょう。ですが、個人の飼い犬の状態には、何も言えないのかもしれません。近所の人も、何もいわないのでしょう。かわいそうに・・・。・・・・・・・。



 その後、どうなったかって。ハスキー犬の姿は無くなっていました。そして、何もなかったように、その住宅はたっています。何も言わない、言えないとはいえ、あまりにもむごい犬の飼いかたではないでしょうか?


 
 そして、それは、日本の人達にもいえるのではないでしょうか? テレビのニュースなどで見るインタビューに応えるテレビ画面の日本人は、口の前に手を置き、顔を隠しながら、話をします。そう、なんとなく恥ずかしそうです。



 堂々とした感じて歩けるような広さの歩道は街にはなく、庭も付いていない小さな家に住んでいると、そうなってしまうのです。知らぬ間に心の中で恥ずかしいと思っているのです。意識しないままに。それは、日本人が日本人の生活の事を考えていないのです。そんな人達が、飼い犬を考える事が出来るはずがないのです。



 最近、日本は韓国や中国に大変な批難をされています。批難されても、しょうがないところがあるのも事実なのかもしれません。日本国が日本国に住んでいる人達に向き合っていないのも事実だし、はっきりとしたことが言えない日本に住む人達がいるのも事実だと思います。



 そして、こんな可哀そうな犬の姿を、よく目にします。そして、それは、私達日本人の姿なのです。



 日本には、可哀そうな犬を作り出してしまう住宅問題が存在するのだ。そして、それを日本人は問題とも考えていないし、感じる事さえ出来ない人間になっている。そして、それは、日本人を核家族にして、無縁社会にしているのだ。日本人をベルトコンベアーで運ばれる恐ろしい人殺し犬のような人間にしてしまったのだ。そして、それが分からないでいる。



 アベノミックスですか? 多分、また、株価が3万円ぐらいになったら、国会議員がそろって万歳三唱をするんだろうなぁ~。



 『ばんざ~い! ばんざ~い!』 って。



 まぬけだよ。フランスの女性首相が昔、日本人の事をこういったっけ。



 『ウザ儀小屋に住む、まぬけな蟻め!』 って。



 株価3万円のときのお金はどこいっちゃたって? すぐに欧米から使いが来て、取り上げられちゃたよ。こんな政策をしたらどう? って言われて、そのとうりにしちゃったんだね。