2013年9月30日月曜日

 世田谷区の歯科医と、日本政府のアベノミックスと日本人



『会計ですけど、75、000円を今日支払っていただきます。』


 『・・・困ったなあ~、最初に聞いて置けばよかったですね。・・・分割でもいいですか?』



 ここは、小田急線の経堂駅前にある歯科医です。奥歯に小さな虫歯が出来て、治療をしてもらいに来たのです。とにかく虫歯の進行を防ぎたいの思いで、半信半疑でなんとかなるだろうと、この歯科医に来たのです。



 歯科衛生士という小さな女性が私の口の中を見て、歯の掃除から始めました。院内は新しく内装をしたばかりらしく、清潔で明るい感じです。歯科衛生士の歯の掃除も、問題なく丁寧にしています。いろいろとちょっとした歯の話題で、話をしました。どれぐらい歯科医にかかっていないかとか、歯ブラシを使った歯の磨き方とか、些細なはなしです。



 白いマスクをした白髪の男の先生が治療室に入ってきました。挨拶もなく、私の口の中を眺めたかとおもうと、いきなり奥歯を削り始めました。ガリガリキュンキュンと、有無を言わせないで。歯科衛生士の小さな女性が細かい事を手伝っています。どれぐらいの時間が経ったでしょう。壁にかかっている黒い縁を持つ、丸い壁時計を見ると2時間30分が経っています。先生が小さなプラスチックの容器に入った赤インキのようなものを指して、虫歯の部分を削りましたと云います。そして、治療室からでていきました。



 『歯を見たいんですけど。』



 歯科衛生士の小さな女性が丸い手鏡を私に手渡します。治療椅子の上に体を横たえたまま、カガミを覗きました。奥歯の半分が削られています。相当けずられました。奥歯の上が全部無くなって、中も大きく穴を開けられました。なんとなく、ショックを受け、がっかりしています。私の考えも聞かずに、いきなり歯を削られたこともそうですが、個人的な人を無視した治療にプライドのようなものを傷つけられたのです。話をしない、犬や牛のように扱われてしまったのです。とても、失望してしまいました。今は21世紀です。



 説明があっても良かったと思うというよりも、当たり前だと思うのです。歯科先生が治療前に歯の状態と、治療する方法を説明するのが常識だと思うのです。どうゆうわけか、世の中には、話しができない人はいます。でも、どうなんでしょう、人の歯を治療する人が話が出来ないのでは困ります、



 歯科先生が治療室を出ると、治療椅子を起こして、削った奥歯に被せる素材を選ぶように歯科衛生士の小さな女性が治療椅子の脇にある机の上にA4サイズの用紙を私に見せます。紙には75、0000円、100,000円の金額が手書きで書かれていてe maxインナー、金のふたつの素材名が書かれています。



 『保険内で治療できないのですか?』


 『保険内で治療することもできますよ。パラジュームをつかって。』


 『ちょっと考えさして下さい。』



 歯科衛生士の彼女が廊下で立ち聞きしていた、先生のところに行って話をしています。



 『先生、ちょっと考えたいそうです。』



 歯科衛生士の彼女が治療室に入ってきたので、素材の説明を聞きました。金とe maxインナーがどう違うかを。もうじたばたしてもしょうがないと、おもったのか自分でも分かりません。私はいいました。



 『じゃ~、e maxインナーを使ってください。』



 先生が治療室に入ってきました。歯の型をとり始めました。歯の型を取り終わると、治療室からでていきました。歯科衛生士の女性が、歯ブラシを次回持ってきてくださいといいます。治療室を出て、受付にいきました。そして、いきなり、75,000円の請求をされたのでびっくりしてしまったのです。


 奥の方から、歯科医院の先生が治療室から出てきていいました。



 『分割でいいですよ。2回ぐらいの。』



 これが、現代の日本の人達なのだ。自分の都合しか考えられないのだ。相手の都合もあるのに、何故それがわからないのか? 急に高額の金額を請求されて、はいそうですかと、支払う人はいないとおもうのだけど。それも初診で。どれぐらいの時間がっかりと、うなだれていたでしょう。



 そして、しっかりしないと駄目だと自分自身に言い聞かせました。すきがあったのだと、自分自身に。しょうがない、これから気をつけて、もう奥歯の一本や二本で、うなだれるなと、些細な事だと自分に納得させました。



 日本国政府のアベノミックスに期待するのはいいけど、しっかりと自分の生活は自分で守りましょう。しっかりするんだと。消費税の増税が終わったら、次に何かが来るはずなんだと。私達は家畜じゃないよ。




2013年9月29日日曜日

 当たり前になっている海外の人達と交わっている日本の社会と、日本人


 『お客さんが来ないと次の日に、返しちゃうんですね。』

 『あ~、そうなんだ。』



 ここは、経堂にある農業大学の前、馬事公苑にはさまれた場所にあるTUTAYAです。DVDを借りにきたのです。1週間前に自宅に電話が来て、注文したレンタルDVDが来たので御来店ください云われたのです。平成25年9月28日土曜日の午後3時頃にTUTAYAに来たのでした。



 自転車を降り、エスカレーターの階段を登り、店に入り、入り口の左に位置する受付に注文したレンタルDVDを借りに来たことを話しました。黒い制服を着た眼鏡をかけ、白いマスクをしている女性が対応してくれました。ですが、何か、もう注文したレンタルビデオを返してしまったといいます。そして、ちょっと待ってくださいといい、レンタルDVDが置いてある店の奥の棚の方に急ぎ足で立ち去ります。私は、しばらくしてから、彼女がどこに行ったのかと、ゆっくりと彼女の後を歩いていきました。



 『ドキュメントですか?』

 『ん~、ドキュメントみたいなものだねぇ~、こんなやつですよ。』



 彼女がレンタルDVDが陳列されているDVDを指して私に聞きます。しばらく彼女が陳列棚のDVDを指でなぞっています。そして、やはり急ぎ足で受付の方に戻りました。そして、わたしも、しばらくDVDの棚を眺めてから、ゆっくりと受付の方に、歩いていきました。



 彼女が受付の脇にある背の高い棚に置いてある、幾つかのDVDを取り出したり、しまったりしています。それを見ながら、彼女が二枚のDVDを取り出したとき、私が言いました。



 『あ! それじゃない、見せてみて。』



 彼女が私に2枚一緒においてあるDVDの一枚を見せてくれました。



 『ああ、これだよぉ~。あるじゃない。あぶない、あぶない。』



 彼女が受付のカウンターに入って、TUTAYAのカードを持っているか聞きます。印刷された何枚かの紙切れをカウンタの上に出して、私に、レンタルDVDの貸し出し手順を説明します。



 私は説明用に印刷された紙切れを裏返してして、自分の名前をサインするように渡された黒のボールペンを使って、こう書きました。そして、その紙切れに書いたものを彼女に見せました。



 『お姉さん、中国の人。』



 彼女が笑顔を作って、私に言いました。



 『分かりません。』


 『お姉さん海外の人ですか?』


 『ええ、そうです。』



 彼女のレンタルDVDの貸し出し説明を聞いていたのですが、彼女の日本語の話し方にちょっと変わったイントネーションがあったのです。私は、レンタル規約の紙切れに自分の名前を書きながら云いました。



 『どうですか? 日本は?』


 『えへへへ。』



 彼女は私の問いには、応えずに可笑しそうに笑いました。私も別に気にもしないで、カード作成代金300円、レンタル料金200円を支払い、小さな黒い布製の手提げ袋に2枚のレンタルDVDを入れてもらい、それを手にして店を出ました。



 本当に日本にはたくさんの海外の人達が住んで、働いています。それも、身近なところでです。そして、彼らには生活する力を凄く感じます。そして、日本は、この人達によって変わって行くんだなぁ~と感じました。日本人は変わらないけど、日本は変わっていくのだと、思います。



 そういえば、国民生活が第一の国会議員小沢一郎氏が、最近見た、インターネットに掲載してある動画で、言っていました。



 『日本人ひとりひとりが考える自立した人間になって、その考える人間の集合が日本と云う国を作っていくことが、私の理想です。』、っと。



 確かにそうだなあ~と思います。でも、変わっていく日本の中で果たして日本人ひとりひとりが考えるようになるだろうかと、疑問をもっている私です。もちろんひとりひとりは、考えてはいます。ですが、何かある基準を持って考えているのです。その基準とは、昔からあるしきたりや伝統だと思います。考えるなと、馬鹿になって働けっといった基準です。






2013年9月26日木曜日

 日本人の不思議な感覚を思い知らされる、世田谷区の経堂出張所にいる人々



 『国民健康保険証を作りたいんですけど。』


 『今まではどうしていたんですか?』


 『会社の社会保険証を使っていました。』


 『会社をお辞めになったんですね。』


 『ええ。そうです。』


 『何か会社を辞めたという書類はありますか? 離職書とか?』



 ここは小田急線の経堂駅から歩いて10分ぐらいのところにある世田谷区の出張所です。時間は午前中の11時です。天気の良い日で、涼しい空気が流れていますが、陽射しは結構強烈です。平成25年9月24日火曜日の事です。しかし、午前中の時間なのですが、世田谷住民が10名ぐらい背の低い青い長椅子に座って、呼ばれるのを待っています。



 区役所の人なのですが、ちょっと遠慮しているのか声を殺して話をしています。何か盲導犬のような表情をして、私に話をするのです。それは、普通の人達の会話の話し方ではありません。そして、その区役所の人に対応して話す世田谷区住民の話し方も、同じようにひそひそと内緒話をするように話しています。その様子は、肩を落とし、背中を丸めて、顔を下げて悲しい話をするようです。


 
 何か悪いことをしているのでしょうか、日本の人達は? とても、普通ではありません。そんな中で先月会社を辞め、保険証を社会保険から、国民健康保険証に切り替えるためにきたのです。そして、変わらないなあと思うのです。どこに行っても、日本に居る限り、このような日本人の会話の仕方は。



 どうしてなのかは分かりません。日本人の人は、何か遠慮しているのか、悪いことをしているのかわかりませんが、腰を屈め、背を丸め、肩を落とし、顔を下げ話をするのです。




2013年9月25日水曜日

 インターネットに掲載されている二つの神風特攻隊の動画と、景気が良くないと思う中で消費税を増税しようとする人達の考え方



 『お父さん、お母さん日本国の為に命を捧げる光栄を得ました。・・・・』



 インターネットに神風特攻隊の動画が幾つか掲載されています。ひとつは、多くの戦友に手を振られ飛行場から飛んでいくゼロ戦の姿です。テロップが流れ、音楽が流れています。とても、感動的な動画です。若い男子が日の丸のはちまきを頭にして、日本国のため敵艦めがけて体当たりする映像です。凄いなあ~と思います。



 そして、違う動画を見ると今までの感動していた神風特攻隊の勇士から、現実のなんとも違う風景を思わされ、目が覚めます。それは、現実は違うんだ。っと。



 神風特攻隊のゼロ戦には、機銃が付いていない練習機で、敵国のグラマンに合うと戦闘する事も出来ず打ち落とされてしまうといいます。そして、ちゃんと飛べないような練習機らしいのです。それでエンジンの調子が悪くて飛行場に帰ってくると、上官にどやされ国賊呼ばわりされるのだそうです。それは、御国の為とか、家族の為とか、そんなレベルの事ではなく、どうでもいいから死んでしまえと云った事らしいのです。もう決まったんだと、その決まった事の中で死んで行けと。



 練習機で神風特攻隊をした人が、練習機の調子が悪くて戻ってきて生き残り、事の顛末を話しているので、それが本当なのではないでしょうか? 



 この間渋谷のハローワークに行きました。すると、仕事を探すための端末の前は満員ですね。あまり空いていません。仕事を捜している人達で一杯です。そんな中でニュースでは、景気を示す数値から、景気が上向いているような事をいいます。そして、ここで消費税を上げなくて何時上げるんだと声高に云う人達がいます。



 なんなんでしょう? どうみても現在ちまたの人達には景気が良いなんて思えませんけど。何をガツガツしているのでしょう。誰が考えても、見ても景気が良くなってからの方が良いと思うのですがね。景気が上向いているというなら、もうちょっと待って、本当に景気が良くなってからで遅くはないでしょう。



 まだまだ景気は良くなっていないし、そんな景気の中を消費税増税の突撃しちゃっていいんでしょうか? 以前消費税を増税して、不景気を招いた責任をマイクの前で謝った橋本龍太郎首相の脂ぎった顔が、目に浮かびます。ガツガツしちゃったんですね。嫌ですね~、ほんとに。





2013年9月16日月曜日

 日本人を覆おうとする、物言わぬ重苦しい空気、無言の圧力



 『これマックなんですよ。だからちょっとウインドウとは、表示が違うんですね。』



 若い営業マンと話していました。ひょんな事から、彼と知り合い、話をするようになりました。彼はアメリカの製品を日本で売る仕事をしているのです。その製品は、商店で買うものではなく、通信販売で入手するものです。


 彼は30代ぐらいの年齢です。背丈は低く、ふっくらとした顔立ちと、体をしています。あまり運動をしないタイプの人間のようです。そんな彼と小田急線の経堂駅近くにある商業雑居ビル2階にある喫茶店で待ち合わせをして、話を聞いていたのです。彼が持っていたタッチパネルの電子ノートに表示されているホームページを二人で眺めていたのです。



 『アメリカの頑固親父が作った製品なんですよ。だから、化学薬品とか体に良くないものは成分として混入していないんですね。』


 『ふ~ん、そうなんだ。』



 私達は、喫茶店のカウンターとの仕切りになっている観葉植物の鉢物を脇にして話していました。喫茶店の中には、私達と同じように会話をしている人達が何人かいました。私達は、喫茶店に入ってきて椅子に座り始めてから、話をしていました。そして、何か少しずつ回りの空気が私達を覆うように迫ってくるのが分かりました。多分会話をしてる人達は、私達が店の空気がわからずに話をしている私達につられて話し始めた人達なのでしょう。



 それは、会話をするものを静かにさせる空気です。会話をしている人達は、少しづつ会話を止めて行きました。そして、黙って店を出て行く男女の2人。会話を止めて静かにしてしまった、年寄り達。私達だけの会話が静かに喫茶店の中で聞こえてきます。



 そんな喫茶店で話している私達の横でゴミ袋を大きく広げる若い男の店員が何も言わず大きな音を立てます。静かな喫茶店では、驚くような音です。



 『バアッーーン!』



 何か、喫茶店でしゃべるなっとの喫茶店の定員の無言の抗議らしいのです。確かに、誰も話してはいません。誰も身動きしていません。喫茶店の中は、夏の暑さを避け、冷房の入っている涼しい喫茶店で過ごそうする人達で一杯です。そんな店の中で、話をしているのは、私達だけなのです。私の話し相手は、私に営業をかねているので静かに話してはいますが、話やめる事は考えていないのです。



 すみずみまで、会話を嫌う日本人の考えが行き渡っているのです。北は北海道から、南は沖縄までね。誰が、そうしたんでしょう。それは、私達日本人一人ひとりなのです。多分日本人は物言わぬ仮面ライダーなのです。話をすると日本人ではなくなってしまうのです。人間らしく、話をする事は日本人には御法度なのかもしれません。



 最近は、AKB48とか訳の分からない女性タレントグループがいます。彼女達が何故売れているのか分かりません。何故なのでしょう。とても、不自然な感じを受けるのですが、何故でしょう。御仕着せのような何か、人にものを考えさせないものです。ソビエトのスターリンや、カンボジアのポルポトの粛清とは、また違った日本の日本人に話をさせない粛清なのです。






2013年9月10日火曜日

 日本人の問題を教えてくれる、渋谷区にあるマンションにいる体の大きな年配の管理人の男の顔



 『じゃ~、今マンションの前にいるんですね。それじゃ~、これからマンションの管理人に電話して空いている部屋を見せてくれるようにいいますよ。御名前を教えて下さい。』


 『えっ! 今見せてくれるの? そう、山田です。宜しくお願いします。』


 『じゃ~、10分位後に、マンションの管理人に名前を言って下さい。宜しくお願いします。』


 『はい、分かりました。宜しくお願いします。』



 ここは、渋谷区の山手通りにあるマンションの前の歩道です。淡島通りと山手通りが交差した坂道にある9階建てのマンションの玄関前です。自転車で渋谷のハローワークに行く途中に、入居者募集の張り紙があったので、張り紙の電話番号に携帯電話で尋ねたのです。平成25年8月30日(金曜日)の天気の良い夏の終わりを少し感じさせる午後の事でした。でも、まだまだ夏の暑さが凄いです。



 『こんにちは、山田です。』


 『はい、山田さんですね。どうぞ。』



 マンションの玄関の中にある小さな管理室から、背が高く太った年配の男性が手に何かを持って出てきました。身長は175cm、体重は70~80kgはあるでしょうか。白いワイシャツにノーネクタイ、灰色のズボンを履いています。黒い靴下にサンダルを足につっかけています。彼の大きな後ろ姿を見ながら、エレベーターに乗りました。そして、彼の顔が不思議な雰囲気を持っている事に、気が付いていました。何か不思議な仮面を付けているような感じなのです。彼と、エレベーターの中で話をしました。会話の内容は、普通の会話です。



 『今、4階にある部屋はリフォーム中なので、9階の部屋を御案内します。』


 『そうですか? ええと、敷金はいくつですか? 礼金とか? 家賃は?』


 『ああ、それは、不動産屋に聞いて下さい。キャンペーンなんかあるみたいですよ。キャンペーン期間中は家賃が安くなるようです。』



 エレベーターが9階に止まりました。彼が部屋のドアを開け、彼が持っていたものが何なのかがわかりました。スリッパだったのです。スリッパを部屋の入り口に丁寧に並べて置きました。私は履いていた運動靴を脱ぎ、スリッパに足を入れました。



 部屋は1kでした。20.16平方メートルだといいます。年配の男性は、部屋の玄関のドアを開けて、外に立っています。短い廊下を一段下げた部屋にはオレンジ色の格子縞のカーペットが敷き詰めてあります。



 『窓をあけていいですか?』


 『ええ、どうぞ。天気が良いと、富士山が見えるんですよ。』


 『へえ~、そうなんですか? でも、ここは窓を開けては寝られませんね。』


 『そうね。騒音がありますからね。』



 彼は、人の良い性格らしく、私の問いに穏やかに親切に応えてくれます。しかし、管理室と呼ぶ、狭く小さな部屋で雑誌かテレビを見ながら、一日過ごしているのです。それで、土色の顔色と仮面のような顔になってしまっているのだと思います。そして、それが仕事だし、しょうがないとは思うのです。生活をする為には、自分の顔がどうなってもしょうがないと思います。



 日本は、変わりません。経済が良くなっても、世界中のお金が日本に来てもです。バブル経済がそれを証明しました。いつも、狭い部屋や小さな家を建てて、日本人は暮らしています。



 オリンピックを招致しましたが、外国の観光客は言うでしょう。日本に観光に行って来たと。そして、本当に日本人は御猿さんといっしょだと。猿の国に言ってきたと。言っちゃ悪いのですが、日本の若い女性なんか、もうお猿さん以下のような子が沢山います。外見ばかりではなく、精神的にです。日本人の食べ物を忘れて、なんか違うものを食べ始めたからでしょう。



 そして、日本人の多くがうすうす気が付いているのです。それが、選挙の投票率に現れているのです。こないだの、横浜市長選挙では現職女性市長が当選しましたが、投票率は29%でした。10人のうつ3人しか投票しなかったのです。7人が諦めているのです。何とかしたいが、どうすることも出来ないのが、今の日本です。



 アベノミックス。アホだよなぁ~。肝心要のものを忘れていますよ。ただ、民主党よりははるかにましだよなぁ~。









2013年9月9日月曜日

 土方をした三日間から学ぶ、日本と日本人の状態



 『入ってないとさぁ~、いらいらするからさぁ~。』


 『でも、満タンですよぉ~。』


 『いいから入れてよぉ~。』


 『ああぁ~、あふれちゃったよぉ~。やっぱり駄目だよぉ~。』



 ここは世田谷区の祖師ヶ谷大蔵にある住宅地です。水道の配管工事をしていました。古い水道管を新しい配管に入れ替える仕事です。8月の後半三日間を、汗の吹き出る炎天下の下でアルバイトしていました。



 早朝8時から、住宅地にトラック3台で乗りつけ、灰色のアスファルトを掘り起こし、新しい水道管を埋めるための準備をしていました。資材や道具をトラックから下ろして、道路の脇に置いて、穴を掘る重機(シャベル車)が来るのを待っている間、準備のひとつとしてエンジンを持つ道具にガソリンを入れていたのです。



 道具のガソリンタンクのキャップを取り、目で覗くまでもなく、ガソリンが溢れています。それで、ガソリンが満タンに入っていると、大きな声で言いました。しかし、それでもガソリンを入れろと言います。もう朝から気温が上昇していて、多分47度ぐらいはあるでしょう。ガソリンの入っているタンクから、皆さんが良く使っている石油等を入れる専用のチューブを使って入れました。当然満タンなので、ガソリンは入らず、溢れます。キャップを閉めながら、私は言いました。



 『みんな、何を考えてんのかなぁ~?』



 もう大変なアルバイトでした。体を支えるだけで精一杯の炎天下の中で、はしの上げ下げを口やかましく叫ぶ大男がいます。嫁が姑にいびられているような感じです。それに、呼応して皆が私に似たような事を言います。当たり前の事が通らない空気です。どもりながら、話す大男が重機に乗り勝手な事を話しています。なんでしょうか、この人は、言っている事に全然責任を持っていません。本当に、余計な事ばかりを言っています。



 やあぁ、本当にガツガツしています。今の消費税増税のようです。まだ景気も良くなっていないのに、消費税を増税しようといている人達と一緒です。何をガツガツしているのでしょう。景気が良くなければ、日本の経済はまっさかさまに落ちてしまいます。景気が良くなるまで待てないようです。イギリスの劇作家シェークスピアがハムレットの中で言っています。大馬鹿野朗は芽がでて、育つまで待てないと。




 私は怒りを込めた大声で、大男に言いました。心の中で、この大馬鹿野朗と罵りながら。




 『落ち着けよ! 今やるところだ。』






2013年9月6日金曜日

 狼人間になってしまったアメリカと、人間である事を忘れてしまった日本の人達



 『シリアで使われた化学兵器はサリンだ。もし、軍事介入しなければ、また同じ事をシリアは繰り返します。』



 アメリカのケリー国務長官がアメリカ議会のマイクの前で、熱く語ります。しかし、日本のオーム真理教で使われたサリンでは、被害者の体が痙攣していたが、テレビ画面のシリアの被害者には、体に痙攣がないとの地下鉄サリン事件で被害者を診た医者が言っていました。と、日本のニュースが言います。




 インターネットに掲載してある動画には、イラン湾岸戦争へのアメリカの軍事介入が、確かにアメリカが作り出した理由で始まった事が誰にでも分かります。そして、9.11連続テロについても、同じようにインターネットにアメリカの自作自演でアメリカ国民を殺害した事実を推察する動画が掲載されています。そして、それをアメリカ人の多くが言っているのです。




 しかし、アメリカの事を悪くは言えません。日本人はどうかと言えば、人間である事を忘れてしまっています。オリンピック招致に各国の記者から、福島原発事故汚染水問題を問われ、問題ないとの発言を繰り返す招致委員達。とにかくオリンピック開催をする金があるんだと言う。現金をたくさん持っているとの東京都知事の発言。事実に立ち向かう事が出来なくなってしまっているオリンピック招致委員です。笑いを誘う冗談の感覚とは言え、いやな事を言う人達です。



 人間の本性をむき出しにして、シリアへの軍事介入をしようとするアメリカと、人間らしさをひたすら無視して、アメリカに従って歩いて行く日本。日本人って人間なの? 日本の人達が、韓国や中国の人達に似てきたような気がする。ギスギスして、ギクシャクしている。



 おてんとうさまは、見ていますよ。罰が当たっちゃうよ。今に。








2013年9月1日日曜日

 事実を認める事の難しさを思うこの頃、難しくしているのは周りの空気であり、環境に埋没してしまう自分自身なのだ。埋没しっぱなしの日本の人達へ。



 『私は蒲田の中小企業で働く労働者なんです。今、消費税増税と言ってい賛成か、反対かといわれても、私達の問題は仕事が無い事なんですよ。仕事量にしても、リーマンショックから1/3に減ってしまって、未だに変わっていないんです。本当に、仕事が無いんです。』



 その通りです。朝まで生テレビのインターネット動画を見ていた。先程まで、わはは、おほほと笑いながら対談をしていた、政治家や、コメンテーター、司会者が、凍りついたように動かない。画面には、先程の空気と全然違った緊張感が流れた。凄い落差だと思った。へらへら笑ってお金を貰っているテレビ出演者と、労働者が実際に身に付けている空気が全然違っている。迫力が違う。



 私自身も、仕事が無く苦しんでいるが、その事を正面から捉えていない。何とかなるだろう、景気は良くなっているんだ、仕事はあるはずだ、と。しかし、仕事は無い。色々面接に出かけているけど、いつでも募集している仕事で、継続して出来る内容の仕事ではない。実際に仕事をしても、とっても出来るような内容ではない。あとからあとから、指示が出て、対応できませんでした。それでも、三日間やりましたけど、もう帰れと言われ二日の賃金しか出ませんでした。それも、やっとのおもいで2万円もらったのです。帰れの言葉が無ければ、現在もその仕事をしていたでしょう。自分の体を支えるだけで、精一杯の炎天下で、汗と泥にまみれて。一緒に働いていた奴に、言いましたね私は。



 『これが、土方って言うの?』



 現在のアベノミックスにより、景気が上向いているとの報道が、とても不思議です。ちまたには、仕事はありません。昨日も2つ面接を受けました。電話をくれる約束です。そして、電話をくれるというのは、断わりの口実なのです。世の中は、厳しいです。



 もう、時代が変わったのです。政治家は政治家だけの、テレビ出演者はテレビ出演者だけの事しか考える事が出来ないのです。それは当たり前です。ひょっとしたら、政治家が、東京都知事が庶民の生活の事に配慮してくれるんじゃないか、と言った事は、空しい希望と云うより、愚かな考えです。



 黙って道端に転がっている石ころのように。蹴っ飛ばされても我慢するしかないのではないかと思い始めています。