2010年6月28日月曜日

あっち向いてほい。




『平成の脱税王です。』


 あるラジオ番組に、ゲストに迎えられた政治経済雑誌の編集長が言いました。ちょっと前に首相だった、鳩山由紀夫さんのことを言っているのです。ずいぶん多くの議員さんもおなじような事を言っていました。お母さんからの財産を譲り受けたのに、相続税を支払っていないとの事なのです。そのほか、その財産相続の経過を知らなかった等、問題発言などもあるのです。


 どうなんでしょう。親が、自分の子供に財産を譲る。これ普通だと思います。むしろ、税金をあらゆるものにかけてしまう、税務署のほうが、ちょっとなあ~と思います。盗人もこれとやっていることは同じです。税をかければなんでも、お金をとっていいものなんでしょうか? 


 そんな感じで、マスコミがあっちむいてほいと言えば、何も考えずに、そうだそうだで、済ましているような気がするのです。そして、大概の場合それで話が済んでしまっているように思えるのです。なんか日本人は考える、疑問に思う。そんなことをしていないような気がするのです。


 ひと昔、日本人が蕎麦を食えなくてどうすると言って、蕎麦アレルギの生徒に蕎麦を食べさせて、殺してしまった先生のような気がするのです。それぞれの事情があると思うのです。なんか、みんな一緒じゃないと気がすまないようなところがあるんですね。

なるようになるでは、だめだよね。




 『超党派で議論したい。』


 ラジオから、菅直人首相の声が聞こえました。消費税を10%にするとの声明なのです。そして、民主党だけではなく、他の党の人達とも、これについて話し合いたいとの事らしいのです。


 日本はどうなるのでしょう。不景気が続いています。厳しい雇用不安が続いています。そんな中で、どうしていいのか分からないと言った感じで民主党の政策が続いています。子供手当て、事業仕分け。なんだか違う気がするのですが。場当たり的な事に終始している感じです。


 むかし、ロナルドレーガンなるアメリカ大統領の話をテレビで見ました。ウルグアイラウンド。関税に関する国際的な集まりです。各国が互いに貿易の輸入輸出で課している関税を話し合おうというものです。そのときに日本は米の輸入を阻止したいとの思いがありました。そして、各国の話を傍観していました。米の輸入をせまられないようにです。ロナルドレーガン大統領がいいました。


 『関税はなくなれば、世界が平等になる。』


 なるほどなあぁ。納得できる話である。確かに各国のそれぞれの事情があり、関税を一気になくすことはできないでしょう。ですが、最終的な目標を明確に述べられることに感銘を受けました。議論した結果の結論だといえるでしょう。もちろんアメリカ側からの言い分には違いないのですが。


 それに比べて日本の議員達の。


 『議論をつくして。』


 これって、なんでしょうか? 多分議論ではなく、言い争っているだけなのかもしれません。議論の方法が分からないのかも?


おかあさんの怒りと、泣いてあやまる小さな息子




『何やってんだ、 おまえ! 前もそこで遊んで、巻き込まれて怪我したろ!』


『ええ~ん。ごめんなさい~。』


 他を圧倒する怒りの声を発しているお母さんが居ました。仁王のように立ち、目は怒りで釣りあがっています。肌色のワンピースを着ています。御多分に洩れず、お腹が出っ張ったよく肥えたお母さんです。小学2年生ぐらいでしょうか。水色の半そでシャツと白っぽい長ズボンを履いた男の子が、中腰で驚いてお母さんを見ています。そして、泣きながら弱弱しくお母さんに言ったのです。


 そこは、東京は世田谷区にあるスーパーの中です。三階建てのスーパーです。地下一階と2階建ての建物です。広々とした洋服売り場の一階に2階とと地下に通じるエスカレータが動いています。男の子は一階のエスカレータのベルトを掴んだり放したりして、遊んでいたのです。


 人は生まれたときから、さまざまな争いをしています。そのたびに、争いをおさめなくてはならないか、あるいは、争いから遠ざかって生きています。


 その争いに自尊心を賭けていれば、どちらかが辱めを受けなければなりません。衣類を剥ぎ取られ、重い十字架を背負わされ、多くの人達の前でその苦しみを見せなければなりません。更に、わき腹に槍を差し込まれて死なねばなりません。


 『神よ、彼らを許したまえ。彼等は、自分のやっていることがわからないのです。』、と。


 ちいさな男の子は立派です。おかあさんに、折れて勝ちを譲ったのです。

2010年6月24日木曜日

記憶の連鎖




 映画を見ました。日本の映画です。子育てごっこなる題名の映画でした。若い夫婦が地方の学校で先生をするストリーなのです。御かみさん役で栗原小巻さんですか? そんな事で遠い日の事を思い出しました。

 田舎のバスに乗っていました。地方の都市に遊びに行った帰りです。高校を卒業して家で就職もせずに遊んでいたときの事です。バスの緑色のソファーに座っていました。家までのバス停までは、は30分ぐらい時間が掛かります。バスに揺られていると、ふっと気が付きました。私の座っている席の前に中学の同級生の女の子が立っています。クラスは違っていますが同じ同級生です。話したことも、普段顔を逢わせる事もありません。ですが、彼女は私を知っていたのです。私の事を、今思えばですが。女性達の会話の中に登場していたのでしょう。ドジでまじめな愉快な男の子としてです。その彼女は、そ知らぬ顔ですまして立っています。

 おなじ同級生の男の子に人気のある女の子でした。たしかに、なんか違う女性です。普通の女の子以上の存在感がある子です。なんか私は、恥ずかしくてどうしようもなく、座っていました。

 記憶とは不思議なものです。もう、40年も前のことなのに。それも、ずいぶん昔の日本映画を見て、思いもしない記憶がよみがえるのですから。それも、一度も思い出しも、考えたこともない事をです。女優さんの名前と一字が同じであるということだけでです。

 人を作るものとは、このような記憶なのだとおもいます。できたら、良い思いでを沢山つくることが人のできることではないでしょうか。時代もそうです。昭和、平成と国が出来ることを見ています。先の未来の人達はこんな私達をどう思うのでしょうか。

 梅雨のなかで、パソコンテレビを見ています。そとは、雨が上がっています。

2010年6月17日木曜日

嘘つきたち




『マニュフェスト違反である。』


 車に備え付けのラジオからは、民主党のマニュフェストに対して、どうやってもその実現が不可能であるとの説明をする自民党の議員がいつまでも話続けています。マニュフェストを実現する財源がないとのことらしいのです。


 どれぐらいの時間ラジオから、そのような話ばかり流れたでしょうか? 沖縄の米軍基地撤退の話。いつまでも、いつまでも話しています。


 そんなことで、嘘つきが、嘘つきを、嘘つき呼ばわりしているようにしか、聞こえないのですが。


 面白うて、やがて悲しき鵜飼かな・・・・。


 あなたは? 自分はどうです。人に嘘をついかことはありませんか? では、自分に嘘を付いてはいませんか?


 みんなそうなのでは。それが人間なのではないですか?

2010年6月14日月曜日

不景気のものさし




『厳しい雇用不安が続いています。』


 車のラジオからは、いつごろからでしょう。聞きなれた放送内容が聞こえてきます。そうなんです。100年に一度の不景気は、まだまだ、日本の地からはさっていません。景気は回復基調に入ったと言った事も、何度かラジオでは言っていました。ですが、現実は厳しいさを通り過ぎているようです。確かに食べられずに餓死して道に倒れている人は目にはしていませんが。


 住んでいる集合住宅の沢山のポストは緑色のガムテープで封がしてあります。家賃を払えずに出て行った人達です。


 近所のスーパで売っている黄色いバナナが如何に小さくなってしまったことか。なんと希望の明かりを灯すことができない日本政府なのか。暗く寂しい日本の政権を取って何になるのか。6月のなんと寒々しい日が続くのかと。

履き違えている日本の人達




 『連方さんの家がここですよ。』
 『へええ。そうなんだあ。あっ! 本当だあ。選挙ポスターがはってある。』



 壁には赤を貴重とした、連方議員の顔写真のポスターが何枚かはってありました。



 今の不景気に限りません。何か時代に逆行するような事をしているきがします。日本人はね。行政の事業仕分け、子供手当て、高校の無料化等等。単なる選挙目当ての政策ともいえぬものに、注目が集まっています。何か根本的なものが欠けているいるような気がします。



 金は天下の回り物。事業仕分け等によりお金を抽出するような行動は、お金を締め出すようになってしまうと思うのです。それぞれに、ゆとりがあってお金は世の中を回れるのだと思うのですが。



 子供手当て。気持ちは分かるのですが、どうなんでしょう。パンダでも、ゴリラでも人間が彼らの赤ちゃんに手をだすと育児を放置してしまいます。勝手にしてくれと、言わんばかりにです。



 何を考えているのでしょう。多分何も考えていません。物事の本質を見ることを忘れているのです。また、出来なのだと思います。平和に暮らしているうちに、本当の世界を忘れてしまったのです。人間の本質を見ようとしなくなってしまったのです。



 どのような力が働いて、このような日本と日本人になってしまったのでしょう。もちろん、悪い所ばかりではないのですが。



 外は雨降りです。さらさら、さらさらと音もなく降り続いています。

罰当たりな人




 『石村さんと話した後って、事務所の人達とギスギスするんだけど?』


 そんなことを私は彼に言いました。彼は私の顔も見ずに、歩き去っていきます。何故か、彼は、私と話を沢山します。面白可笑しな話ばかりです。ですが、割合からいうと、7割がた、わたしが話しています。内容は、政治、まわりの出来事、ありふれたものばかりです。


 いつごろでしょうか? 事務所の人達が私を特別視しはじめました。


 『あなたが、あなたが・・・・。』


 とても他人行儀な話方で、私に話し始める事務所の若い事務員。あるいは、ぽつりと突然意味不明なことをつぶやく事務員。あるいは、不明な笑みを顔に浮かべて私を見る事務員。


 しかし、相変わらず彼と私は顔を合わせる度に沢山の話をしています。そうなんですね。彼が、私を陥れるために事務所の人達によからぬことを言っているようなのです。ですが、平気な顔で事務所の人達とも話しをしながら笑っている私に恐れをいだきはじめたようです。


 彼が怯え始めました。彼の話方が滑り始めました。そんなことが、ちょっと気になり始めました。そうなんですね。小さな世界に住んでいるんです。彼は。そして、試しているのです。私を。


 日本人なんです。これが、現在の。彼ばかりではせん。ほとんどの日本人が自分一人では精神生活をすることが出来ないのです。

2010年6月4日金曜日

鳩山首相の辞意表明




 『私も首相の職を退きますが、幹事長も幹事長の職を退いて下さい。わっははははは、一人で止めれば良いのに。なんだよぉ。幹事長も道連れだよぉ。かっかかっか。』



 冗談口を叩きながら、私達2人は空に顔を向け笑っています。



 仕事も終わり、仕事仲間と冗談半分で今日の出来事を話しています。民主党の議員の鳩山由紀夫首相が、ラジオで辞意を表明したニュースを聞きました。そして、ラジオからは沢山の解説者が、いろいろな事を話していました。辞意を表明した事の原因、今後の事、など等です。



 首相は自分だけの辞意を表明しただけでなく、小沢一郎幹事長に幹事長職を辞めるように言い互いに職を辞することを言いました。そして、不正なお金を受け取った一人の議員にも職を辞するように希望するようにいいました。



 『クリーンな民主党にする為に。』、と。



 そうなんです。彼等は今は民主党の議員さんなのですが、元々は自民党の議員さんなんです。そうなんです。昔、収賄や金にまみれて世間をあきれさせた自民党の議員さんと同じ党にいた議員さんなんです。そして、その昔、お金の勘定ばかりしている自民党の議員に世間様があきれて口をあんぐりあけていると彼等は、金に縁の無い議員をさがしだして首相にしました。錆びたトタン屋根の平屋を自宅に持つ議員さんをです。そして、そのときの世間様の目を欺いたのでした。



 そうなんです。今回も同じ事をやっているのです。



 『クリーンな民主党にする為に。』、と。



 初夏の天気の良い日差しの中で、自分達の貧しい生活も忘れて平和ボケした日本の地に立って笑っている2人でした。