2012年10月29日月曜日

海外に渡航して生活している人達の話を聞いて知る日本の生活



 『でも、本当! ドイツの人って、スッポンポンでベランダに出るって!』


 『水着を着て出てきますよ。ビキニとかね。寒い国ですから、日光浴をするんです。』




 ドイツで生活していると言う、女性と話しをしました。日本に帰ってきた来たのです。そして、またドイツに行って生活をするそうなのです。ドイツの生活を。




 『どうですか? ドイツでの生活は?』

 『住みやすいですね。とても。』

 『へえぇ! 間取りが広いんですかねぇ~。』

 『そうじゃなくて。みんな、人の事に関心を持たないの。日本だと、ひそひそ云うでしょ。あの人がどうのこうのって。』

 『ああ~。そうですね。プライベートな事に敬意を払っているんですね。ああ~、確かにね。』

 『・・・・・・。』




 ちょっとした時間で、なんかインターナショナルな感じの女性と話しをしました。歳の頃、35歳ぐらいでしょうか? いやみもなく、普通の日本の女性です。中肉中背の、どこにでも居るような感じの、女の人でした。



 最近、普通に海外の人達を身近に見ます。今朝も、金髪のお母さんが、朝の太陽の光の下で近所のスーパーマーケットの小さな広場で自分の小さな女の子の娘を見ながら、笑顔を見せていました。



 そんな環境が変わっている中で、変わらない日本人の性質と生活とは、こんな感じです。



 『ゴン。ゴン。ゴン。』



 私は世田谷区の都市整備公団の提供するひとつの部屋に住んでいます。家賃は結構します。公団といえど、普通の民間の不動産屋と同じ金額の家賃です。何十万といった金額です。そんな部屋に住んでいても、上の住人でしょうか? なにが、面白くないのか、騒音を立てます。壁か、床を叩く音です。l



 これが、日本人かと思います。




2012年10月3日水曜日

11歳の娘を暴行して殺してしまった母親と、私の小さい頃の思い出。


 『しつけのつもりでやった。嘘をつくので。』




 先日、母親が11歳の娘を練習用のゴルフのクラブで殴って死なせてしまいました。それ、以前にも、虐待をしていたようです。服の上からしか、分からないように、虐待の後があると、ニュースでは云っていました。そんな、死んだ娘さんを、何となく小さい頃の私の事のように思いました。そして、なんとなく、無意識に何度も、何度も口から小さな声でつぶやくように言葉にしてしまいました。



 『可哀そうにな・・・。可哀そうにな・・・。』 っと。




 私の両親も、同じような感じでした。自分の思い通りにならないと、気がすまないのです。どうしても、私を家族の中の悪者にしたいのです。本当の事を云っても、面白くないので、ののしられ、けなされ、やじられ叩かれます。小さな子供は、知恵も無くどうしても、嘘をついてしまいます。小さな体を守るために、小さな自尊心を守るために。しかし、けして逃れる事はできません。どうしても、自尊心を傷つけられ、殴られ叩かれます。膝小僧を両手でかかえ、ちいさく体を丸め、絹を裂くような悲鳴を上げていても、決して許してはくれません。それが、親の特権なのか、それが、人間なのです。




 昔、社会人になり小さな花屋さんに勤めました。パッチリとした目と長いまつげを持つ、沖縄生まれ育ちの愉快で、陽気な同僚が言った事があります。



 『社長って、何をしても駄目なんで。』




 そうなのです。小さな花屋さんの社長です。気の済むまで、社員を追い回し、怒鳴り散らさないと気がすまないのです。小さな会社で、ホテルの仕事をしていて、お金は入ってきていたのです。しかし、それを社員である私達には、わかりません。お金が入ってくると、人は偉くなるようなのです。権力と呼ぶ力を、見せたかったのだろうと、思います。




 その花屋さんは、息子の代まで続きません。その花屋さんは、なくなっていました。自然と、私も、両親の顔を見なくなりました。もう、両親は死んでいるでしょう。何度も、自分の心に問いました。そして、彼らから離れた事を、ほっとしています。自分にも、自分自身を守る分別があるのだと、自分を認めています。そういえば、あるとき、私の顔を見ずに、こんな事を云って、私をえらく感心させた人がいました。




 『子供は小さい頃に、親の恩を返しているよ。』




 確かに、そうなのです。子供だけです、両親に無条件で信頼と呼ぶ力を与えているのは。誰が他にそのような力を与えてくれますか? 誰もいませんよ。そして、このような悲しい事件は、今後も決してなくならないでしょう。人間が、この世に存在する限りは。