2012年4月28日土曜日

アルゼンチンタンゴを踊るために、これから行くんだと云う中国の女性


 『でも、どこの国の人ですか?』

 『中国。』

 『へえ~。日本で何してるの?』

 『日本で仕事してるの。これから、代々木でアルゼンチンタンゴのダンスをしにいくの。』



 昨日、中国の女性だという人と話をしました。何か、世界が変わっている事が、身近に迫っているのが・・・。何て言うのでしょう。そこに、新しい世界があるのに、自分の中が何も変わっていないし、自分が止まっているような感じを受けました。



 『娘が日本で就職したの。だから、日本に来ているの。』



 お洒落な木肌色をしたレインコートを着て、まだまだ、日本語がたどたどしいところがある話し方ですが、躊躇したところがありません。そして、自分の娘が日本で仕事をするために、日本で就職をしたというのです。



 『でも、どうして? 中国の方が景気がいいんじゃないの?』

 『そんなことないですよ。中国にはたくさんの人がいるんですよ。』

 『ええ! だって、世界中が不景気で、中国だけが景気の良い報道がされてますけどねぇ~。』

 『そうでもないですよ。』


 何か、ちょっと私達が聞いたり見たりしている中国の景気、情勢と違う感覚を口にする彼女です。でも、何か分かるような気がします。日本にもバブル景気がありました。そのときでも、お金の無い人は居て、確かにお金のないような顔姿をしていました。


 そんな中国の彼女や、たくさんの海外の人達を目の前にして、当たり前に見るこの頃なのですが、なんでしょう。この国際感覚が、分かっていない自分。平気な顔で世界を歩いているような人達を眺めている自分なのですが、実感出来ないでいます。



 世界が変わっています。それを、確かに身近に目の前で見ています。それなのに、ニュース報道で見る日本国政府の、時代遅れの感覚。なんなのでしょう、これは。自民党から民主党に変わっても、何も本質的には変わっていません。小さな世界で、争っている。場当たり的に政策をしている。展望が見えない。説明が出来ない。隠蔽する。何が何だか、分からない。



 話が出来ないのです。多分。目標もなく、ただよっているのです。殻から出るには、まず、殻に入っている事を認識することが必要なのでしょう。そして、いつの時代でも、先進的な人々はいるのでしょう。日本でアルゼンチンタンゴを踊る、中国の、この女性のように・・・・



2012年4月17日火曜日

何を頑張っているのか分からない民主党の皆さんを見ながら、なんとなく日本人であるために靖国神社の英霊に祈りを捧げたくなる今日この頃


 『自民党は悪いなぁ。本当に悪い。』

 『どこが悪いんでしょう。どこが。』

 『う~ん。悪いなぁ~。自民党は。』

 『どこですかねぇ。自民党が悪いのは?』

 『悪いなぁ~。自民党は~。』

 『でも、どこが悪いんでしょ。』



 こんな果てしない会話をした事があります。昭和51年頃の天気の良い夏の暑い日の事です。もう、35年位前の話になりますね。そこは、目黒区中目黒の山手通りに面した乾物屋さんの裏手の土間の中でした。相手は、もう初老の体の大きな、頭の禿げ上がった白いランニングシャツを着て、すててこを履いた店を引退した主のようでした。主は土間の板張に立ち、私は土間の土の上に立ち、話をしていました。若い私は、何もしらず、元気の良い主の話を聞こうとしていました。店で何か購入しようとして、尋ねるために裏手の土間がから入ったのです。その何かは、もう忘れてしまいました。



 しばらくして、この主は何も知らない事を知りました。そして、こんな人っているよなあ~っと、店の裏手の土間の仕切りをまたいで、青空の下の灰色のアスファルトの歩道を歩いていました。若い私は、何もする事がなく、ボンヤリと時を過して東京の街で、寂しく独りぼっちで、1人暮らしていたのです。19歳のときからこの中目黒の街に住み始めたのです。高校卒業後、社会に出て働き始めて、世の中の何が何なのか分からない状態でした。考えても考えても、考え付きません。そんな時ってあると思います。そして、主がたどり着いたのは、自民党が悪いと考えた付いた事だったのだと思います。



 昨日でしょうか、御前崎市長選挙が原発再稼動反対候補を抑えて、現職石原市長が当選しました。国や地元と、話合い原子力発電所の再稼動を考えていくとの選挙前の話をしていました。でも、最近なにやら、福島原発の4号機の使用済み燃料棒の冷却プールが崩壊したら、東京を含む日本が終わってしまうと、原子力関連で知られている大学教授の動画がインターネットに掲載してあるんですけど・・・。4号機の建てやは、ボロボロの映像なんだけど・・・。



 原子力発電所の再稼動、東日本大震災の復興、100年に一度の不景気、デフレ脱却、円高、世界経済の沈滞、冷戦終結による世界勢力の変動等など、目の回る中で日本は何をしているのかといった感じです。民主党の議員さんや日本国政府の決まりきったパターンの中でしている事はなんなのでしょう。



 何か忘れてしまっている日本人です。何か決まりきった規則やパターンから脱却しようとしていない姿のように見えます。昔の日本人は、中国から学び、欧米から学び、次々に自分の姿を変えて云ったようでが、今の日本にはそれが出来ずにいるようです。



 そういえば、やはり目黒の精密機械会社に勤めていたときに、このような事を云った年老いた会社員がいました。背中は丸くなり、体の動きもゆったりとしていました。普段は口を開く事もない男の人です。



 『東条英樹のせいで、もう少しで死ぬとこだった。あいつのせいで。でも、あんた、東条英樹を尊敬してるのか?』



 なんか、何人かの仕事仲間で笑いながら、なんでもない世間話をしていたときの事なのですが・・・。



 民主党の野田政権を見ていると、何をしていいのかわからない。回りを見ていて、様子伺いのような人達に見えます。原点を見失っているように見えます。日本人が日本人であるには、人が人であるには、その日本や人の原点を知らなければならないでしょう。男と女が出会い、子供を生み、育てって、初めて親と呼ぶ人になれるように。親になって、新しい原点、水平線、地平線、世界、視点が見え、行動する事になるのだと思います。自分の中にある親の義務や責任、行動すべきことが。そうすれば、狼少年マスコミにあっちむけホイと云われても、自分を見失うことはないでしょう。そして、無理なく言えますね。



 『野田総理。そうじゃないんですよ。私達一般庶民は、海外の人達にウサギ小屋と

呼ばれないような、適度な大きさの住み心地の良い快適な家を建て、家族と仲良く

暮らしたんですよ。おじいちゃん、おばあちゃんが居ても、問題ない距離を保てる大

きさの家を建てて、住みたいんです。歩道に植えられている街路樹が邪魔しても、歩い

てくる人達とゆとりを持ってすれ違う距離を保てる歩道が欲しいですよ。先祖代々の

家紋や血筋を知り、自分が誰なのかを分かって生活を楽しみたいのです。日本を不

沈空母と言っている国の上には、住みたいとは思っていないんですよ。海外の人々

がうらやむような、人に思いやりを与えられるような人になる国に住みたんですよ。ゆ

とりのある人になれる国に住みたいんですよ。それには、自然でなければならないんで

すよ。食べ物も、教育も、住まいも、日本と取り巻く環境も、嘘の無い自然な日本の歴史

もね。簡単でしょ。自然に成ればいいんですから。人間と呼ぶ生き物に嘘を付いてはだ

めだよね。自然じゃなきゃ。』


http://www.youtube.com/watch?v=lS0u6as6KAM&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=HxoKYA3aeVs








2012年4月10日火曜日

桜の大好きな日本人と、その思いと現在の野田内閣を眺めている一般庶民の人達


 『ここが、桜並木なの。綺麗でしょ。』
 


 桜並木になっている緑道がありました。ここは、東京は世田谷区の下北沢の近所にある道です。道の真ん中に桜の木が並んでいて、わずかな緑色の葉をしたツツジが桜の木と木の間に植えてあります。環七から、ずーと茶沢通り近くまでの距離で、300メートルぐらいあるでしょうか? 見知らぬ顔の奥さんは、桜の花を家から出てきて見に来たのです。



 『本当に、日本人は桜の花が好きですよね。』



 彼女に応えて私は言いました。そして、思うのです。第二次大戦で戦った日本の人達の事を。自然に思ってしまうのです。私は戦争を知らない世代の人間です。団塊の最後の隅っこに生まれた人間なのですが、何故か何となく思ってしまうのです。多分、長い間、ニュース、映画、読み物なんかで、桜の花のように命を散らせてしまったストーリーを見ているせいだと思うのです。




 『春が来るのは嬉しいですけど、その後には夏が控えているんですよね。』

 『そうね。』



 夏が来ると、必ず靖国神社に参拝する要人にインタビューする新聞記者の群れをテレビ画面で見ます。東京の耐えられない暑さと、わけの分からない新聞報道が毎回あります。



 『政治生命を掛けて、命をかけて。』



 こんなに軽々しく命の言葉を言う野田総理の消費税と社会保障の一体改革。でも、第二次世界大戦で戦った日本の人達の思いは、こんな軽々しくはなかったと思いたい。国を家族を可愛い笑顔を見せる妹の顔、弟を思って戦ったんだと。おじいちゃん、いつも自分を思ってくれるやさいしい言葉を話す、おばあちゃんを思って。いつもの歩きなれた小道や、小さい頃に遊んだ山や川を思って。こんなに軽々し言葉で、戦場に送られたのではないと思いたい。



 野田内閣の原子力発電所の再稼動を4大臣で検討するなる、ニュースなんかを見ると・・・。平成24年4月10日の暖かい日に、なんとなく寂しく思うのです。


http://www.youtube.com/watch?v=CpCXzX55bJE



2012年4月5日木曜日

 ブラジルや海外の人達の生活を豊かであると云う会社員と、やっぱり日本が一番良いと言う心臓手術を受け病院に仕事を持ち込んで仕事をする会社員と、福島原子力発電所事故


 『80歳を過ぎているってんで、じゃ~、豆腐が良いだろうって事になってね。柔らかい料理がね。』


 『へえ~。確かにねぇ。80歳じゃやねえ。でも、1人なんですか、家族は?』


 『うん。奥さんと、息子も一緒に家族でね。』


 『ははは。そうだよね。向こうの人はね。』




 貿易商をしている会社員の人と話をしました。もう陽も暮れ、周りは暗くなっていました。春は近くにありますが、まだちょっと寒い日でした。そんな日に、ブラジルの人を接待するのだと言うのです。ブラジルから鉱物を輸入しているのだと言います。その鉱物は、水晶だといいます。




 『ほら、ブラジルには日系人がたくさんいて、良く働くので、尊敬されているんだよね。日本人はね。ほんとに助かるよ。』


 『へえ~。確かに、私達は、その日系人の元ですからねえ~。ははは。』




 ブラジルで商売をするうえで、日本人であることが仕事をしやすくしていると、云うのです。その会社員は、今問題になっている中国のレアアースも取り扱っていて、専門はレアアースだとも言います。レアアースの専門を30年間関わりあっているともいいます。




 『でも、やっぱり海外の人達の生活は豊かだよね。なんだかんだいっても。色々とね。東京の人達を見ていると、何か楽しいのかなあって思うよ。』


 『ふふふ。そうねえ。私なんか、家賃払っているだけですよ。ははは。』




 そんな事で、貿易商の会社員である彼の話では、海外の人達の生活が本当に豊かにあると云います。世界を見ている目なのだと思います。そんな彼と話しをする前に、やはり、貿易の仕事に関わりのある会社員と話をしていました。




 『やっぱり日本が一番だね。安全だしさぁ~。』


 『確かに日本は安全だよね。ははは。』



 『アジアとか、欧米にも良く行ったんだけどね。脅かされるのよ。危ないから、車から腕時計をした手を出していないでって。腕ごと持っていかれちゃうからってね。まあ、何かあると困るから、脅かしているんだと思うんだけどね。アジアなんかね。』




 そんな会社員は、最近、心臓の手術をして、これから病院にパソコンや仕事の書類を持ち込んで仕事をすると云うのです。心臓の手術後に、肺に水が溜まってしまったのだそうです。病院から、入院して治療を受けるように云われて入院していたのだけど、仕事をしなければならないので、仕事が出来る準備をしているのだそうです。でもさぁ、心臓手術をした後で、病院内で仕事を続ける人っているのかぁ~、普通・・・。この社員、青ざめているというより、白っぽい顔をしています。血の気がないような・・・。



 何が本当の事なのでしょう。同じ貿易の仕事をしている人達でも、考えや意見が分かれるような事をいいます。福島の原子力発電所事故のようにです。安全だと云って、原子力発電所を設置した日本国政府と東京電力。安全なら、大丈夫だろうと、設置を認めた福島県と、福島の人達。



どっちにしても、蒔いた種は刈り取る事になるのです。窓から飛び降りろと云う人も、飛び降りたた人もです。俺は関係ないねって云っても、現在はアメリカのインデイアン酋長が言うように、蜘蛛の巣のように複雑に絡み合っているのです。貴方が口の中に入れる食べ物や、空気の中にも、知らない人達が育てる食料や放射能が存在しているのです。



 『死の街だね。』



 正直に福島の街を見てきた大臣が云って、大臣を辞めさせられました。大臣のポストにある人が云ってはいけないと云われてです。何が本当の事なのかの前に、本当の事を言える、話せる環境が必要ですね。子供と親の会話も、会社や社会の中にも、たくさんの豊かな意味の会話が・・・。建設的な・・・。