2012年4月10日火曜日

桜の大好きな日本人と、その思いと現在の野田内閣を眺めている一般庶民の人達


 『ここが、桜並木なの。綺麗でしょ。』
 


 桜並木になっている緑道がありました。ここは、東京は世田谷区の下北沢の近所にある道です。道の真ん中に桜の木が並んでいて、わずかな緑色の葉をしたツツジが桜の木と木の間に植えてあります。環七から、ずーと茶沢通り近くまでの距離で、300メートルぐらいあるでしょうか? 見知らぬ顔の奥さんは、桜の花を家から出てきて見に来たのです。



 『本当に、日本人は桜の花が好きですよね。』



 彼女に応えて私は言いました。そして、思うのです。第二次大戦で戦った日本の人達の事を。自然に思ってしまうのです。私は戦争を知らない世代の人間です。団塊の最後の隅っこに生まれた人間なのですが、何故か何となく思ってしまうのです。多分、長い間、ニュース、映画、読み物なんかで、桜の花のように命を散らせてしまったストーリーを見ているせいだと思うのです。




 『春が来るのは嬉しいですけど、その後には夏が控えているんですよね。』

 『そうね。』



 夏が来ると、必ず靖国神社に参拝する要人にインタビューする新聞記者の群れをテレビ画面で見ます。東京の耐えられない暑さと、わけの分からない新聞報道が毎回あります。



 『政治生命を掛けて、命をかけて。』



 こんなに軽々しく命の言葉を言う野田総理の消費税と社会保障の一体改革。でも、第二次世界大戦で戦った日本の人達の思いは、こんな軽々しくはなかったと思いたい。国を家族を可愛い笑顔を見せる妹の顔、弟を思って戦ったんだと。おじいちゃん、いつも自分を思ってくれるやさいしい言葉を話す、おばあちゃんを思って。いつもの歩きなれた小道や、小さい頃に遊んだ山や川を思って。こんなに軽々し言葉で、戦場に送られたのではないと思いたい。



 野田内閣の原子力発電所の再稼動を4大臣で検討するなる、ニュースなんかを見ると・・・。平成24年4月10日の暖かい日に、なんとなく寂しく思うのです。


http://www.youtube.com/watch?v=CpCXzX55bJE



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