2011年6月26日日曜日

歩道の柵に腰を下ろして、歩道を歩いている日本人を眺める外国の女性


 ここは、東京銀座の歩道です。沢山の日本人が休日に、やってきます。押すな押すなのような感じで歩いています。そんな色とりどりの服装をした日本人の行列を、歩道の柵に腰を下ろした外国の女性が腰を曲げ頬杖をついて眺めています。青いジーパンにシャツにセーターを着て運動靴を履いています。歳の頃25~6歳ぐらいでしょう。金髪の髪を後ろに纏めています。



 休日に銀座にやってきて、歩道を歩いている日本人はぞろぞろと隊列を組んでいるように見えました。この外人の女性の姿を見て、歩いている自分と他の人々を見ると、そう思えました。外人の女性の姿を見て、客観的に自分と歩いている日本人の姿を見ることが出来たのです。もし、この外国の女性が居なければ、目にする事がなければ休日の日に、銀座を歩いている自分と他の日本人の姿に関心を持つ事はなかったでしょう。それは、日本経済がバブル崩壊する前にあった休日の事でした。



 現在、日本人は暗い道をぞろぞろと、歩いているように思えます。目に見えぬ闇の中をとぼとぼ、どこに行くのかも分からずに歩いているように思えます。これは、けして健康な状態ではないと思えるのです。仕事をするだけで、生活するだけで、将来について、どこに行くのか、行く先もわからないような気がします。東日本大震災で苦しんでいる人達をニュース画面で、毎日のように見ます。震災者と同じ気持ちです。



 スーパコンピュータの処理速度が世界一になったニュースを見ました。すごいなあ、と、ちょっと嬉しく思いました。さずがに日本だなあと。でも、日本人でも、どこの国の人でも、しっかりした生活を求めているのが本当の所だと思います。立派な住宅に住み、家族と共に生活をして、仕事や勉学にいそしむのが、心の中が求めているものだと思います。それが、最重要課題だと思います。



 しかし、日本の中を見てみると、そのような事を口に出す人がいないような気がします。日本経済がバブル景気のときに、渋谷~浅草を走る黄色電車の銀座線のニュースを聞いたことがあります。何百億円を掛けて、電車の走るスピードを上げたと云うニュースです。2~3分位の時間を短縮したらしいニュースです。当事者は、胸を張って言ったのでしょう。ですが、乗客の1人である私には、なんか違うなあと思えました。そんな金があったら、もっとホームや通路に快適な事を施したらいいのにと。生活を豊かにする事を考えて生活するようにしたらいいのにと。



 そして、どこかで、いひひひっと、笑っている誰かがいるような気がします。誰でしょう、この人は。

2011年6月24日金曜日

美味しいワインと、苦い過去の経験、未来の豊かな生活


 『このワイン、美味しいの?』
 『私はちょっと。』



 ここは、世田谷区にあるスーパです。レジに立って会計をしている黒い眼鏡を掛けた、若い女性定員に尋ねました。考えたら分かりますけど、アルバイトの女性定員です。飲んだことのないワインの美味しい、不味いを判断出来るはずもないのです。このスーパマーケットは、近所にある潰れては新たに入居する建物内にあるスーパマーケットです。ですが、なかなか潰れずに、次のスーパマーケットに変わりません。多分、スーパマーケットの母体がしっかりしているのだと思います。見た目は、公団の建物が沢山あり、スーパマーケットの顧客が沢山いるようなところなのです。私も公団に住んでいます。



 部屋に帰り、早速ワインの口を開けてワイングラスに注ぎました。夕食の準備をしながらワイングラスから赤ワインを飲んでいました。美味しいのです。定価は388円です。非常に安いのです。ですが、大変風味があり、とても388円のワインには思えません。私はワイン愛飲家でも、酒飲みでもないのですが、美味しい日本酒にも負けない情熱を、このワインから感じました。味も、喉元を流れる感覚も問題なく、体の中に流れて行きます。ある意味、今後ワインを機会があるたびに飲んでしまう可能性があります。ハウスワインとして、このワインをです。確かに、ワインを販売しているワインが入ったダンボールの箱には、ハウスワインとして、購入してくださいと書いた紙のラベルが張ってありました。



 多くの人々には、仕事や生活に対して、満足していない所があると思います。そして、その原因があるはずなのです。その原因は様々なものでしょう。しかし、過去に経験した、あるいは環境からその原因があると思います。小さい頃の両親からの教えや、学校、社会、環境から学んだ事等です。しかし、それは、現在人が克服しようとすれば、必ず克服できるはずなのです。そして、そのキッカケがあれば、そこからスタートできるのです。



 どのような理由で日本で販売されているワインが不味かったのか、理由は分かりません。ですが、美味しいワインを飲んで、このようなワインも世の中にはあるのだと分かった今、自分の生活も、自分の思い通りにする事が可能であると思います。その原因に捕らわれている事を止めたり、除去する事によってです。



 いままで、きっと商売を考えた商人の考えどおりのワインを飲んでいたのです。海外、あるいは手間をかけない国内の利益だけを考えた儲かるワインを飲んでいたのです。このような商売だけを考えた商人の思いどおりにワインを飲むのではなく、美味しいワインを飲む時代になったのです。私達の生活も、永田町の議員さんの身の安全だけを考えて生活するのではなく、私達自身の生活を考える生活を希望する時代になったのです。それは、国、そして、この世の中を良くする事にも繋がるのです。一部の人や利益や考えでのみで終わるのではなく、流れる川のように自然に豊かさを共有する時代になったのです。



 過去に学んだ親の教えや、過去に経験した苦い閉じた考えを、豊かな生活をする為に、その通りに従うのではなく、その通りに従うと、その通りになってしまうと学ぶ事なのです。豊かな生活をするには、豊かな考えに従わなければ、豊かには成れないのだと。現在は不味いワインだけではなく、美味しいワインも、安い価格で日本に販売されているのだと。


 ちなみに、つぎの機会に同じメーカの388円の白ワインを購入しました。美味しいですね。遠い異国の地で作られたチリワインでした、多分、不凍液は混入してないと思うんですけど・・。




 

2011年6月23日木曜日

いままで飲んでいたワインの意識を変えた、美味しいワインと、今後の日本が行く方向


 『さっき飲んだワイン、美味しかったんだけどさぁ。メーカはどこなの?』



 ドアの外の赤いカーペットを見て、右手で出口のガラスドアの取っ手を握りました。しかし、店外に出る事無く、静かにというか、急に体の向きを変えて振り返り、さっき会計を済ませたレジカウンターの前の板張りの床に戻って、何となく立っていました。ここは、川崎の小田急線の登戸駅にあるトンカツ屋です。登戸は再開発中で、トンカツ屋も急ごしらえで作ったような建物の2階にあります。冬の寒さの中、家路に向かう途中、空腹を覚え、以前食べた事があるトンカツ屋でロースカツ定食を食べたのです。そして、会計を済ませて店を出ようとしました。普通ならそのまま、家路に向かうのですが、ちょっと違いました。先程、食事したときに飲んだワインに付いて定員に尋ねました。販売しているメーカを聞きました。この店で飲んだワインがあまりにも、美味しいので、家に帰ってからメーカに注文しようと考えたのです。



 黄色いテーブルクロスに汚れ防止ビニールカバーが掛けてあるテーブル席の椅子に座り、定員が注文を聞きに来るのを待ちました。そんなテーブルの上に楊枝、塩、胡椒瓶、ソース瓶等に混じって小さなプラスチックのミニスタンドが置いてありました。スタンドは高さ15cm、幅10cmぐらいのコンパクトな商品宣伝用のスタンドです。プラスチックの中には綺麗な写真が挟んでありました。写真は形の良いワイングラスに入っている片側が赤ワイン、その裏側が白ワインで、綺麗なテーブルの上で観葉植物の葉や鮮やかな赤い花と青空が、一緒に映っていました。ワインをグラスで注文できるのです。グラスに入れたワインを飲ませ、一杯幾らで値段を決めているのです。



 『ところで、このワイン美味しいの?』
 『よく注文がありますよ。』
 『そう。・・・ん~、じゃ~、赤を貰おうかな・・・。』



 すると、女性定員が勝手な事を自分の感覚で言いました。



 『私はドライ・・赤の方が好きだわ。』
 『ふうん。じゃ、ドライ・・・赤を下さい。』



 そんな女性店員の言葉につられる様に、赤のドライなんとかなるワインを注文しました。店に置いてあるワインは3種類でした。赤、白、ドライなんとかの赤でした。しばらくすると、ワイングラスに入ったドライ・・・赤のワインがテーブルの上に置かれました。飲食店の食事で飲む事があるのはビールぐらいで、あまりお酒は飲まないのですが、その日は物珍しさも手伝って注文しました。今では普通なのかもしれませんが、以前は飲食店で客がワインを注文するのは珍しい事というか、殆どない事なのです。



 ワイングラスの細いうなじを親指、人差し指、中指3本で持ち、クラスの縁を口に運びました。口に含んだワインが舌の上に乗りました。ちょっと驚きました。何の抵抗もなく味覚が脳髄の神経を刺激します。喉元に流れるワインの感覚も新鮮でした。美味しい。こんな美味しいワインを飲んだのは、初めてです。新鮮な果物を食べてるときに、感じるものでした。そんな事で、ロースカツ定食と、美味しいワインの食事を、楽しみました。



 空腹が満たされ、テーブル席を立って、会計をする為にレジの前で会計をしました。そのときに、レジの脇にある小さな冷蔵庫に置かれている4リットルパッケージのワインを見ました。珍しいワインだと思いました。ワインは、ワイン瓶に入っているとの観念を破るものでした。赤と黄色を基調として、綺麗にデザインされた大きな4リットル入りの紙製ワインパッケージです。オーストラリアのワインで、日本のワインメーカが輸入していました。



 そんな事で、思い出すのは、オートバイ、車製造販売メーカの創立者である本田宗一郎が、日本の役所が作った車の製造基準をなじって言った事がある週刊誌の記事をです。



 『かっこ悪いね。こんな基準で作る車は。』



 日本の一介の技術者である本田宗一郎が、世界に名を馳せたのは、なんだったのでしょう。そして、役所には役所の考えがあり、販売や製造なんて関係ないのです。オートバイが売れようが、車が売れまいが、自分の立場でクレームが来ないように基準を作ったのです。そして、その基準を超えて、世界一のオートバイメーカにしたのです。それは、性能が良いからです。世界のオートバイ野朗が認めたのです。その為に本田は世界一のオードバイメーカになったのです。



 いままで、日本のワインは不味いので、飲もうといった考えはありませんでした。この不味いワインを飲んだら、頭が悪くなってしまうだろうなぁ、と。体が拒絶していました。しかし、早速ワインを近所の酒屋さんに尋ね周りました。結果は時遅しでした。すでに、売り切れでした。インターネットで探しても、ドライ・・・赤のワインは売り切れていました。皆知っているのです。美味しいもの、すぐれたものが何かを。



 やがて日本人も知る事になるでしょう。美味しい生活を含んだ、快適な生活と呼ぶものを。本当の衣食住とは、何かを。あるいは、知っている人は知っているのだと思います。そして、その時期が来るのを待っているのだと思います。しかし、私のような一般庶民には、そのワインのように偶然出会わないと分からないものです。



 以前、天然ガスを輸入している会社に国の機関が言ったそうです。



 『石油資源を輸入している日本が、天然ガスを輸入する意味があるのか?』



 その後、石油ショックが起こり石油の輸入に関する事情が不透明になりました。国の機関が天然ガスを輸入している会社に言ったそうです。



 『大変申し訳ない。』



 国の機関に勤めている人の立場も考えれば分かります。狭い自分達の権限だけの視野の中で判断しなければならないのです。そして、責任ある立場で発言を強いられるのです。でも、そのために進むものが、進まないようになっているのも事実だと思います。そんな事情を考慮して、これから一般庶民も対応した生活をしなくてはならないと思います。ただ、批難するだけではなく、事情を知り回避策を考えて生活する必要があります。それは、当たり前ですが、そうなるように考え、行動することかと思います。議員さんの立場、官僚の立場を考慮した、発言をして始めて、事態が進む事かと思います。何気ない人々の考えが、国を動かす時代になったのだと思います。



 『消費税? こんな不景気で、どうすんだい。ところで、普天間のアメリカ事情ってなんだい?』

2011年6月19日日曜日

同じアパートに住む中年女性と洗濯竿、そして菅直人首相の退陣時期


 『この洗濯竿は大家さんが用意したんですか?』
 『これは、前に住んでいた人が購入したの。ここは、前、ある会社の寮になっていたの。』



 うららかな春が近づいて来たある日の事、大家の奥さんに聞きました。休日に、南の縁側に居ると、良くもんぺ姿で大家の奥さんが、顔に笑顔を浮かべながら、小さな姿を見せます。その日も大家さんが、アパートの様子を見に来たのでしょう。世間話をしながら、前から気になっていたアパート敷地内にある、緑色の洗濯竿と洗濯竿を置くしっかりしたセメントの土台を持つ洗濯竿支えの事を聞いてみました。なんとなく、住んでいる部屋の前に置いてあるので、自分専用の感じで何の抵抗もなく使っていました。



 そんな日から、少し経ってアパートに新しい住人が引越して来ました。何となく顔を見かけるようになりました。背が低く、肉感的で赤い口紅、こざっぱりした服装をした小さな中年女性です。私が良く通勤の帰りに利用する、駅近くの中華料理屋に勤めていました。元気な感じで、近くにいると、どこか批難されるような、困るような雰囲気を漂わせていて、ちょっとした女性です。そんな彼女の部屋の方に、洗濯竿が少しづつ動いていきます。最初は、1メートルぐらいでした。どうしたんだろう、と思っていました。気が付くと半分ぐらい動いていました。そして、いつの間にか洗濯竿が彼女の部屋の窓の上にある洗濯竿置きに収まっていました。洗濯竿を支えるセメントの土台が付いた洗濯竿支えは、女性が動かすには重過ぎるのでしょう、そのままの位置を動いていませんでした。



 まあ、私が購入した洗濯竿でもないし、なんとなく諦めてしまいました。そんな日から少し過ぎた頃、玄関のドアと柱の隙間に小さな紙切れが挟んでありました。郵便局の配達人が、挟んで行ったのです。小さな紙を広げて、黒いボールペンで書いてある文字を読みました。留守だったので、隣りの隣りの部屋の住人に郵便物を預けて置きました、と書いてありました。早速、中年の女性が住んでいる部屋のドアをノックしました。しかし、彼女は留守でした。その後、何回か彼女の部屋を訪ねました。その度に留守なので、自分の部屋に帰りました。2週間ぐらい経ったでしょうか。彼女の職場の中華料理屋を訪ねました。



 『こんにちは。何か私の郵便物を預かっていただいているようで、すいませんね。私の部屋のドアの前に置いといてもらえますか?』
 『あぶないよ。なくなっちゃうよ。』



 そんな日から、何日も経ちました。相変わらず、荷物は彼女の部屋にあります。どうするつもりなのか分かりません。私の郵便物をどうしたいのか分かりません。その日も、そんな遅い夜の時間ではないと思いましたが、彼女の部屋のドアをノックしました。ドアを開けることなく、窓の隙間から彼女の声が聞こえます。郵便物を私に渡したく無いらしいのです。郵便物の中は、仕事関係の何冊かの本が入っているのです。



 しかし、昼の午後に彼女が部屋にいました。そして、なんとかお願いして、ドアを開けてもらい郵便物を受け取りました。なんで、こんなに自分宛の郵便物を受け取るのに時間がかかったのか分かりません。彼女なりの理由を、彼女に聞かないと分かりません。そして、そんな事などお構いなく、ある日の昼間に大家さんに、私の郵便物の事なのか、私の事についてなのか、分かりませんが、語気を強めて批難している彼女の姿と話を耳にしました。どのような内容で批難されたのかは、大家さんと彼女に聞いてみないと分かりません。



 『何かゴソゴソするよ。この箱の中。』



 世の中は広いなぁ。こんなミステリアスな考えを持つ、女の人いるんだぁ。確かに、このような人が世の中にいるのは、知っていましたが、実際に遭遇すると、混迷の中で何か腹立たしく思っています。そして、あとから考えるとびっくりします。でも、人間は皆同じかと思います。それは、環境、立場や考えの視点が違う自分自身なのです。多分。



 菅直人首相が退陣表明をして、退陣時期を明確にしない事に、たくさんの意見がニュース報道されています。菅直人首相ですが、やっぱり、鳩山由紀夫首相が退陣して転がり込んだ首相の座を誰にも渡したくなのかもしれません。



 小さい子供なんか自分に正直ですよね。大きな声で自分の意思を表現します。



 『いやだ!』

泥棒が声を掛けて道を聞いてくるとき


 『すいません。ここを行くと・・・。』



 朝の通勤をしていました。6階建てのマンションの6階にある部屋を出て、いつもの通勤の灰色のアスファルトの道を駅に向かって歩いていました。黒い革の鞄を右手に持ち、外国製生地で出来た、お洒落な青いストライプ柄のカラーワイシャツに、紺色のチェック模様のネクタイを閉め、黒い靴下と黒い革靴を履き、グレーのスーツ姿で、急ぎ足で歩いていました。すると、笑顔で私を呼びとめ、落ち着いた穏やかな声で、道を尋ねる男が居ます。反対方向から、ゆっくりと歩いてきた、丸顔で、どんぐり眼の男です。背は低く、太ってはいますが、デブではありません。茶色の安物のようなスーツを着て、白いワイシャツにノーネクタイ姿です。間違いがなければ、運動靴を履いていたようです。



 男に簡単に応えて、男を後にして駅への道を急ぎました。信じられない話かもしれませんが、私に道を尋ねてきたこの男、実は泥棒なのです。私が住んでいるマンションは、工場地帯に建っています。そして、この工場地帯の、どこかの工場に勤めているのだと思います。そして、この男、自分の素性を私が知らない事を確認する為に、私に道を尋ねてきたのだと思います。その後、この男まっすぐ、私の住むマンションの部屋に向かったはずなのです。



 ある日の事です。時間は午前中だと思います。ドアのチャイムが鳴りました。しばらくしてから、寝ぼけた頭で布団から出ました。板張りのフローリングの廊下を素足で歩いて玄関のドアに向かい、覗き穴に顔を近づけドアの外にいる人を見ました。すると、この男が居ました。ドアのチェーンを外し、ドアを開けました。男が急いでドアから離れ、逃げていく後姿がありました。ガチャガチャとドアの鍵を開けようとしていたのです。



 駅への道を歩きながら、盗人猛々しいとは、この事だなぁ、と思いました。その時の私は、以前、泥棒がドアの前に来たマンションを引越して、違うマンションに移り住んでいたのです。しかし、実に人の良さそうな顔をした泥棒なのです。もちろん、泥棒をしている最中は別な顔をしているはずだと思います。きっと工場で働きながら、工場への勤めの行きと帰りに泥棒をしているのだと思います。



 人は、どのような経緯で泥棒になるのかは分かりません。でも、国を盗むのは英雄で、隣りの人のものを盗むのは泥棒だと、言う人がいます。どこに視点を向けると、泥棒になるのでしょう。そして、表と裏、その逆の事をしている人達もいると思います。出来たら、そのような人達のひとりになりたいものです。豊かで、愉快な快適な生活を、毎日過ごしている人々の一人にです。



 これは、昔、私が横浜に住んでいたときの話でした。

2011年6月18日土曜日

結婚する男を選ぶ相談をしている3人組の若い女性達


 『1人は商社に勤めている人なのね・・・。もう1人は・・・。』
 『そっちがいい!』
 『そうだ。商社の男の方がいい!』



 隣りに座っている若い女性達、3人が、顔を突き合わせて夢中で話をしています。どうも、1人の彼女が結婚する相手の男を誰にするか、2人の友人に相談しているらしいのです。ときおり、結婚をする相手を選ぼうとしている女性が、隣りのテーブルに座って食事をしている私が気になるらしく、チラっと目を向けます。



 ここは、東京は神田神保町にある、最近流行ってきているチェーン店の定食屋さんです。雑居ビルの二階に入居している店です。秋葉原に電気製品を購入、見学してお腹が空くと、よく寄りました。4人掛けテーブルに1人座って、鯵の開き定食の食事を楽しんでいました。店は、食事時ではない午後の時間なので、客はまばらです。そんな中で、3人よれば姦しい女性陣が、夢中で話に高じています。女性の関心の的である結婚についての話なので、しょうがないとは思いますが、どうなんでしょう。本気で友人と話した内容で、結婚する相手を選ぶつもりなのでしょうか。私の右隣のテーブルに座っている、見知らぬ男が彼女達の話題が気になるのか、しきりに彼女達の方に目を向けます。いいじゃないか、そっと黙って、話をさせとけよと、私は思っていました。



 以前、ある男にいきなり云われた事があります。その男の住んでいる自宅の居間にあるダイニングテーブルの椅子に座ってお茶を飲んでいた時だと思います。



 『最初の頃は、今の奥さんが嫌でねぇ。嫌で嫌で・・。』



 この男の人、何か、好きでもない今の奥さんと結婚したようなのです。まあ、どのような理由で結婚したのかは、なんとなく聞いてはいけない気がして聞きませんでした。あるいは、あまり突然の彼からの話なので、聞こうとする考えも浮かばなかったのかもしれません。でも、そのときは、そういっていましたけど、それは最初の頃の話で、今は問題なく2人で生活して仕事も一緒にしていました。



 好きで一緒になり、分かれる二人の話を聞く事があります。また、この男のように嫌いでも一緒になり、現在は平和に暮らしている2人もいます。ようは、二人を取り巻く環境だと思います。二人で二人が幸せになる環境にすれば、問題は無いとの事だと思います。



 二人が幸せになる環境が、二人を幸せにするのです。3人の彼女達に言い聞かせたいと思いましたが、今回はちょっと遠慮しました。



 『変な見栄張って、幸せを逃がすなよ。』










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2011年6月16日木曜日

ひとつの時代が終わった日本


 『菅直人を見るのがそんなに嫌なのか。菅直人を見るのがそんなに嫌なのか。菅直人を見るのがそんなに嫌なのか。国会のなかにもいるわけですよ。そんな人が。』



 菅直人首相が、ニュース画面で笑顔で云いました。何やら、大勢の集まりの中で、ホワイトボードを背にして、ある法案を通すと、そのような人達の願いが叶うようなニュアンスで話をしていました。人々の笑いの中で、笑顔を振りまく、菅直人首相でした。



 新しいタイプの日本の首相なのは、間違いないと思います。今迄の日本の首相は、桜が散るように、何の未練も見せず、綺麗さっぱりと首相の椅子を去って行きました。死に体、ペテン師と現在言われている菅直人首相です。小沢一郎、鳩山由紀夫、菅直人首相が作ったといわれるトロイカ体制の民主党です。民主党が与党になって、地方選挙で負けに負け、敗れに敗れています。国民から指示されていない民主党と、云った感じです。



 そんな中で笑いや、ユーモーアを見せて、退陣表明後に退陣時期を明確にしない菅直人首相です。国難、不景気、生活保護を受ける人達が200万人を超える中で増税論議を進める菅直人首相でした。内閣の首脳陣も、決まり切った考えの中で、パターン化した行動で動いているようです。



 何か、新しい考えを捻りだす環境がないのだと思います。昔ながらの硬直した空気、考えの中で、いつもの通りの行動をしているようです。財源が無い、借金があるから、増税する。実に単純で、何の考えも、考えた言い回しもない、発想です。



 自動車、パソコン、瞬間ガス湯沸かし器、飛行機、宇宙空間に宇宙船を飛ばす現代、何か政治の世界だけが時代遅れで、発展していないような気がします。欧米を真似る事や、笑いやその場しのぎではなく、考え出された考えを日本に適用して欲しいと思います。そんな節目、時代であり、発想の転換点、今そのところに日本は現在居て、行きつ戻りつ、先に進めないでいるように見えます。



 以前、知人が私に言った事があります。知人に会わずに30年ぐらい経ったでしょうか。彼が、住んでる家や環境を話しました。



 『あれから、ほんとに、なんにも変わってないよ。遊びにおいでよ。』


御茶ノ水の新米歯医者


 『おかしいなぁ。こんなに、血管が浮き出ているのに?』



 ここは、御茶ノ水にある歯医者さんです。広々とした敷地内に、大きな物々しい、格式のある建物の中にあります。私の白い半袖の下着から出ている、左腕を台の上に乗せて、血液を採取しているのです。何やら、感染症を考慮して血液を調査するようなのです。ですが、うまく若い男の歯医者さんが、私の左腕から注射器に血液を採取する事ができません。鈍い茶色のゴム管を私の左腕に強く巻きつけ、血管を浮かせています。



 何となく、心の中に心配の雲が、少しずつ湧き上がってきます。そんな私の心中など無関心な様子で、私の左腕に注射針を何度も、何度も、刺し直す若い男の歯医者さんです。注射針が私の左腕に6度目ぐらい、刺し直したときです。暢気な私も、無理だと感じました。この若い男の歯医者さんには、採血する事は出来ないことが、分かります。あまり、採血をした経験が無いようなのです。ひょっとしたら、初めての採血経験かも、しれません。私は、首をかしげて、採血する注射針を再度、私の腕に刺し直そうとする若い男の歯医者さんに、静かに云いました。



 『先生、また今度にしませんか?』



 帰りの身支度を整えている私を眺めている、看護婦さんと若い男の歯医者さんのひそひそ声が聞こえてきます。



 『心配だなぁ。このまま、治療を止めちゃんじゃないかな・・。』
 『大丈夫よ。ほら、顔が笑ってるもの・・・。』



 家に帰り、次の日の午後にお茶の水の歯医者さんに電話しました。



 『治療を止めたいと考えています。昨日の様子から、ちょっと考えて治療するのを遠慮しようと・・・。』
 『誠意を持って治療しているんです。誠心誠意、治療を・・・・。』



 以前、会社の同僚が近所の歯医者さんに行ったら、これは、うちでは治療できないのでと、大きな大学病院を紹介されたのだそうです。そんな話を聞いて、私も歯医者さんを選ぶべきだと思い、御茶ノ水にある大きな病院なら間違いないだろうと、電話で問い合わせをしてから、行ったのです。最初は、さすがに大きいだけあるなぁ、と、感心していました。初診専門の男の人に口の中を調べてもらい、そして、レントゲンや、その他、幾つかの検査を受けました。その後、若い男の歯医者さんに面会したのです。多分、この若い男の歯医者さん、若い女性達が嬉しがるような顔とスタイルをしています。



 多分、初診で私の口の中を検査した、年配の男の人は、私なら、新米の歯医者の良い経験になると判断したのだろうと思います。そして、ぶっつけ本番で、何の考えも、経験も、練習することもせず、私の口の中の歯を治療しようとしたのです。ちなみにインプラントを入れてもらう、治療でした。普通はしないと、思います。チャッチボールも出来ない人に、プロ野球の夜のナイターゲームに出場させるでしょうか? テニスのサーブも出来ない人に、イギリスのウインブルドンに出場させますか? 大袈裟ではなく、そんな、感じでした。



 大学を出たから、出来るかというと、そんな事は無いのです。大きいところだから、大丈夫かというと、そんなことは決して無いとの実例です。しかし、しっかりしなければならないのは、自分自身なのです。実験台になってしまうのは、自分の考えが無いのが、目に見える表に現れているのだと思います。そして、隙のある人を世の中は、良い機会だと、それを決して見逃さないのです。



 そういえば、この若い男の歯医者さん、他の歯医者さんの使い走りをさせられていました。他の歯医者さんから、私へ暗に警告していた・・・。とても、患者さんを診る技術も、経験も、見識もないとの・・・大変な事になるとの・・・。



 『・・・行ってきて。』
 『今、治療してるんですけど。』
 『いいから、行ってきてよ。』

2011年6月14日火曜日

東銀座の定食屋さんで、何度水を要求しても無視される奴


 『すいません。お水を下さい。』



 彼が、水のみグラスを差し出しながら、給仕をしているウエイトレスに言います。その度に、ウエイトレスの女性は無視して通り過ぎていきます。ここは、銀座の外れの隅っこにある定食屋さんです。近所には築地があり、大変大衆的な感じの空気をした、お店です。秋刀魚定食、焼肉定食、冷奴、肉じゃが等、単品の品書きも豊富にあります。そんなメニューの豊富さと、新鮮で、気さくな感じが好まれ、客の入りは大変良いお店です。健康的な空気の流れがある店でした。



 昼食になると、良く考える事なく、この店に入りました。同じサラリーマンや、肉体労働者がたくさんいて、テーブルについて、様々な定食を食べています。その日も、同じ職場で働いている同僚とテーブルについて昼食を食べていました。同僚が、何度も水のみグラスを差し出して、通りかかるウエイトレスに水を要求します。ですが、そんな彼の事が分からないのか、無視して厨房と、各テーブルを行ったり来たりしています。こんなに、無視される奴も、いないなぁと、思いながら彼を見ました。



 彼はストレスが溜まっていて、声がでないのです。元気のない、生気のない声で、水を下さいといっているのです。年齢は45歳ぐらいでしょうか。小田急線の祖師谷駅か、その近辺に住んでいます。まあ、見た目は普通のサラリーマンです。あまり、人から好かれるタイプではありませんが、中肉中背で普通だと思います。体から発散されている空気で判断すると、どちらかと云うと、付き合いたく無い人々のグループに入るのではないでしょうか。多分、一般的な日本人です。



 何度か無視された後に、水飲みグラスを差し出して、再度水を要求しました。他のテーブルの食事をした客の皿を左手の盆に載せたウエイトレスが、顎をクイと動かしました。どうも、厨房の脇にある給水器を、顎で示したようなのです。自分で席を立って、給水器で水をグラスに入れろという意味なのです。彼は、席を立ち、自分でグラスに水を入れてテーブルに戻ってきました。



 多分、ストレスから、人間が小さくなっているのです。それで、ウエイトレスにも相手にされないのです。そして、よからぬ事を考えて、その空気が体から出てしまっているのです。それを、女性のウエイトレスは感じているのです。女性特有の感覚で、相手にしてはいけない男だとゆうことを、体が敏感に察知しているのです。



 ここが定食屋さんで良かったなぁと、思いました。エジプトか、サハラ砂漠だったら、この男永久に水にありつくことが出来ないと、思いました。自分が、どうなっている状態なのか分からない男なのです。小沢一郎さんのような感じですかね。見た目は。



 気が付いたら、体を動かしましょう。定食屋のウエイトレスに無視されないように。そうすれば、生気のある声が出て、いつでもウエイトレスが水を持って来てくれて、水が飲めます。

100歳を超えているという女性


 『わたし100歳を超えているの。』



 彼女は、私が聞きもしないのに、そんな事を私に云いました。見ると、腕とか手の甲は、茶色に変色して皺皺です。まあ、水分を多く取れば又、膨れていくんだろうと、暢気に考えていました。確かに、半袖から出ている腕は、細く痩せています。しかし、話している声と、話し方には衰えているところはありません。しっかりした話し方です。でも、話していると、どうも、自分の年齢を気にして、話がのろいので迷惑をかけると、いっています。でも、話し方に鈍いところはありません。ふつうです。



 『どうなんですか? 100歳って、楽しいものなんですか?』
 『そうねえ。医者に行ったり、区役所に行ったり、してるだけだけど。』



 100歳の年齢について、遠慮することなく聞いてみました。それについては、何でもない事を云いました。普通に生活しているだけだと云ったようなのです。でも、彼女が言っていることを聞くと、大変な事のような気がします。



 『心臓にペースメーカをしていて、電池の取替えにいくの。』



 いやぁ。想像出来ない感覚なのですが、本人は自覚していないようなのです。本当に日本は高齢化社会なんですね。しかし、100歳の彼女には、申し訳ないのですが、幸せな人になって欲しいと思います。現状に満足することなく、幸せを体から発散させるようなお年寄りになって欲しいと思います。ただ生きているだけではなく、断固とした目的意識を持った、威厳のある老人に・・・。簡単ですが、目標を持つと、そうなるのだと思います。



 でも、日本って腰を低くして、頭を垂れていないと駄目な空気があります。日本人の象徴である天皇陛下や皇后様を見ると、そう感じてしまいます。



 『実るほど、頭を垂れる、稲穂かな。』



 こんな俳句を作って人に悟らせようとする空気を感じると、嘘付けって、いつも思ってしまいます。人間は稲穂ではないし、人に云われることなく、自分で自分の姿勢を正すことが出来ると思っているのです。生きる方向や、年齢を超えて、足腰、背骨、首筋等を、踏まれても踏まれても、サンドバッグのように殴られても、蹴られても、人になんと云われようとも、大空を目指して、真っ直ぐ黄金色に実る大麦のようにです。ねえ、そう思いませんか。



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がっちりと掴まれて逃げることができない女性


 東京の銀座での出来事でした。松屋デパートの前で、黒っぽい服装をしたテレビスタッフ何人かが、テレビカメラを廻していました。カメラの前の石畳の歩道の上には、銀座で買い物をした後なのでしょう。普通の奥さんらしき女性が幾つかの買い物が入った紙袋を両手にぶら下げて、年配の女性スタッフのインタビュアーに、ガッシリと肩を抱かれていました。インタビュアーが、奥さんにマイクを向け、自然を装いながら語りかけていました。抱かれている奥さんの様子ですが、立ち尽して、少し怯えていました。縄で、がんじがらめに縛られた人の様に見えました。その周りには、様々な服装をした、たくさんの通行人が、歩いていました。夏も終わりに近づいた季節の事です。。



 多分、毎日午後の時間に放送される、アフタヌーンショウなるテレビ番組なのです。テレビの画面には、そのときの状況を現す空気のようなものは、映し出されなかったと思います。女性スタッフの体の周りからは、黒い霧のような空気が漂っていました。なんでしょう。あの黒い靄のようなものは。道行く通行人との空気とは、全然違う黒い靄がかかっています。



 普通に話しを出来ないのかなぁ、と思いました。まあ、ほどんどの買い物客は、逃げてしまうのだと思います。テレビに出演した後に、身に覚えのない陰口や悪口を、言われてしまうのだと思います。それが、嫌さに、無意識にテレビカメラを避けてしまうのだと思うのです。あるいは、物々しい雰囲気に耐えられなくて怖いのかもしれません。一般家庭で、実のある楽しい会話のある家庭は幸せな家庭です。あなたの両親で、あなたの良い事を話すのを記憶している事より、悪く云っている事を記憶している方が多いと思います。そんなものです。



 こんな事がありました。ある会社の若い女性社員が、彼氏の洗濯した下着の干し方をちょっと、話しました。すると、そのあとは、その気のいい彼女と彼氏の悪口とも、陰口ともいえない、批難する話をする男性社員が次々に現れました。そんな話が、どれぐらい続いたでしょう。気のいい彼女は、ほんとに困ってしまって、小さく小さくなっていました。ほんとに、話している内容が分からない人たちで一杯の会社でした。暗いというよりも、ストレスから、そんな批難する話しか出来なくなってしまっているのです。小さい会社の、ひとつの閉塞感です。それは、誰にも止められません。本人達が自覚して、努力しなければ。



 そして、それは、昔、足立区で起こったドラム缶殺人事件と同じ道に続いている方向なのだと思います。1人の少女を誘拐して、複数の少年が苛めて殺して、ドラム缶に入れてセメントを流して固めて放棄した事件です。



 そんな事件を繰り返しながら、社会は学んでいくのだと思います。しかし、普通に会話が出来なければ、その事件も忘れらてしまい、同じ事件が起きかねません。あなたの隣人と普通に話せる環境を作りませんか? そんな事を考えた、家庭、学校、会社、社会の建物や道、場所を作りませんか?



 テレビ局のインタビュアーがマイクをあなたに向けても、自分の考えを畏れることなく言える環境と、考えとは何かを考えませんか? マスコミで報道される事で右往左往することのないように。

2011年6月11日土曜日

普通の事を話しているんだけど、なんで?


 『あんた、そんな事を云ってると、刺されるよ。』



 なんか、とんでもない事を云う人です。ここは、スポーツクラブがあるビルの屋上です。テニスコートが緑色のビニールに覆われた金網に囲まれています。休日にスポーツクラブのテニスレッスンを受けているのです。でも、高いところにあるので、風がちょっとでも吹くと黄色いテニスボールが風に煽られて、うまくテニスのレッスンや、ゲームが出来ません。そんな事でテニスレッスンに参加する人があまりおりません。今日も私と、背の高い男のインストラクターと、2人で午後のテニスレッスンをしています。



 黄色いテニスボールを2人で拾いながら、世間話をしていました。すると、インストラクターである彼が、とんでもないことを言います。そんな事を話してしると、誰かに刺されるというのです。刃物で。何を云っているのか、分かりません。普通の世間話だと思って話しているのですが、彼には、そう取れないようなのです。彼の真意がどこにあるのか、分かりません。あまりに違うことをいうので、何故そのような事も考えるのか、質問する事が出来ませんでした。推測するに、見知らぬ人達が、テニスゲームの中で、醜いライバル意識で争うことを、沢山見ているのかもしれません。




 そういえば、女性のインストラクターもいるのです。色々なレッスンを消化する中で、彼女が言った事あります。サーブ、ストローク、ボレーと要った練習をしてきて、最後には当然ゲームになります。そして、参加者はゲームをする為に、いままでレッスンしていたのだと思うのです。



 『私もゲームをする事が嫌でした。今日はデームを始めます。』



 そんな事で、人とテニスのゲームをすることは、人と争う事と、同じ解釈をしているようなのです。男のインストラクターも、その考え方で、ものを言っていたのかも、しれません。つまり、スポーツ等の競技団体に限らず、日本の管理団体が使う決まり文句なのかもしれません。



 『協調性が無い。』



 最小不幸社会と、菅直人首相は、首相演説で言いました。ひょっとしたら、ここに皆協調して、社会を作ろうとしたのでしょうか。テニスのインストラクターは、多くの人たちにテニスを指導しています。協調性を主張してです。もし、このテニスインストラクターのよう考えるのが普通の日本人であれば、最大不幸社会になってしまうと思うのですが・・・。憲法では幸せの追求を保障されていたような気がするんですけど・・・。



 テニスゲームを楽しむ事なく、テニスが出来るものなのでしょうか? 苦しんでやるテニスってあるんでしょうか? 怪我や病気でやるならべつですけど、健康なら、健康を増進するはずですけど・・・。



 まあ、色々な意見がありますよね。その中で私達は、生活しているんですよね。人の考えに、賛同するのは別にして、尊重はしなければなりませんよね。人は人、我は我、されど仲良し。



 でも、臓器売買をしている世の中です。そんな甘いことを、耳にして納得する人はいないと思いますけど・・・。そうですよね。インタネットが世の中に出てきて、人間は飢えを前にすると、人肉を食べる、また売買する事実を映像で流しています。第二次世界大戦のことらしいのですが・・・・。誰もが、事実を認識しなければならなくなったのです。


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最近分からないフェースブックとか、ツイッター。そして、北朝鮮と日本


 『とにかく、この騒ぎを何とか治めないと・・・。』



 ニュース画面に良く肥え丸々とした奥さんらしき、金髪の女性が眼鏡をかけて、人混みに体を乗り出して云いました。なにやら、ドイツの話らしいのです。インターネットを利用して、誕生日に知人や友人を招待したつもりが、沢山の人達を対象にしてしまったらしいのです。それで、何万人も少女の誕生日に押しかけてくることになってしまったらしいのです。警察も動員され、押しかけてくる人々を整理していました。



 それは、遠いドイツの話で、当事者には申し訳ないのですが、ちょっと笑える話です。しかし、ニュース画面に映る、ドイツの家々を見ると、とても立派です。青空の下、緑の木立がたくさんあり、その間から見える背の高い、三角屋根の美しい風景の中に聳え立つ綺麗な彩りのある家々でした。



 そんな欧米の家を見るたびに、日本って、北朝鮮と同じではないかなあと、錯覚するのです。以前、飢えに苦しんでいる北朝鮮の国民をニュース報道で聞かされました。そして、国自体が、偽札や覚醒剤等の製造をしている犯罪をです。国のリーダーも、それを承知でしているのだと。そんな北朝鮮と比較すること自体おかしな事なのですが。どこかが、同じなのです。多分、徹底した一極集中なのだと思うのです。



 欧米の家々や、人々は、なにかリラックスして見えるのです。ありのままの姿です。もちろん、不正や貧困はあるはずなのですが・・・。日本の人、家は、何かに縛られているように見えるのです。以前韓国のいさんと呼ぶ人と、一緒に仕事をしたことがあります。私に慣れたのでしょう、昼食を皆で一緒に食べている時に云いました。



 『空港に来て、日本人を見ると、日本の人って、同じ服を着て、同じ格好をして、同じ様子をしている。おかしいと思いました。』



 一緒にいた中国の女性が、彼の話を聞いて、私の様子を心配そうに伺っていました。アメリカ映画に出てくるステレオタイプの日本人を見る目かもしれません。眼鏡をかけ、首からカメラをぶらさげている。しかし、韓国人に云われるとは思いませんでした。アメリカ映画に出てくる日本人って、韓国人がしていると思っていたのです。それほど日本人とは、かけ離れていると思っていたのです。



 でも、朱に交われば赤くなるで、近隣にいますから、お互いに、似たり寄ったりなんだと思います。

潮抜きをしないワカメを食べる原因って何?


 最初に食べたのは、横浜のスーパーに入っている定食屋さんだと思います。和定食に付いている味噌汁を飲みました。何か変に濃い味噌汁なのです。そして、ワカメの潮抜きをしていない事に気が付きました。ワカメを食べるための前処理をする事を知らないようです。ワカメは干してあるので、小さく縮んでいます。そのワカメを水に浸して、元の形に戻すのです。それから、使用するのがワカメの正しい食べ方なのです。私の田舎では、ワカメの加工をしているのです。



 確かに、干した小さなワカメを、そのまま味噌汁に入れれば、何の世話もないと思います。手間も、時間も省けます。でも、手順を省くと、味が本来の味ではありません。むしろ、潮臭い、なんか間抜けな食べ物でしかありません。ファーストフード店に出てくる味噌汁の中に入っているワカメも、そうなのです。



 それを、分かってしているのか、分からないでしているのかは、聞いてみないと分かりません。確かに、子供の育て方を知らずに、人は子供を生み育てます。そして、生まれた子は、新しく学びながら生きていくのです。そんな中で、当たり前の事でも、学ばなければ知らないはずです。



 『話せば分かる。』



 そういって、暗殺された日本の首相がいました。五・一五事件の犬養毅首相です。今の国を運営する議員さんに限りません。日本には、普通に話せない空気があります。誰かが言えば、そうなってしまう空気です。それが、云った人が誰かも知らないで、進行してしまうのです。



 振り込め詐欺なんて、その代表的なものようなものです。確認する会話をしませんか。



 『誰ですか? あなたは?』



 味噌汁を作っている人に。



 『このワカメって、ほんとに、このまま味噌汁に入れてもいいの? 潮抜きしなくて?』



 家庭や、会社、社会、日本中で会話をしませんか? 実のある会話を世界中、いっぱいにしませんか? 以下のような話をしていた過去の考え方を、ちょっと現代に合わせて修正しましょう。


 『男は黙ってサッ○▽ビール。』
 『なんだい、大の男がべらべらと。』
 『黙ってりゃいいんだよ。』
 『黙って、御飯食べな。』

何も考えずに人の言うことを聞いて、人がすること


 『何でも良いんだよ。御馳走してやるんだ。そうすると恩を感じるんだよ。』



 渋谷の井の頭線の駅前にある立ち食いのラーメン屋さんで、ラーメンを2人で食べていました。彼は、仕事先の同業者です。小さい会社の社長です。背が高くもなく、痩せてもいなく、どちらかと云うと、人並みより立派な体格、顔立ちをしています。白地に赤い文字でラーメンと書いてある暖簾を背にして、ラーメンを入れた丼から、ツルツルとラーメンの麺を頬張っている私に合わせて、同じラーメンを注文した彼も食べています。横目で私の食べ具合に合わせて、同じ速度で食べています。



 彼の会社の仕事をしているのです。そして、彼の驕りで、ラーメンを食べています。凄く粉っぽい黄色麺をしたラーメンです。きつそうな顔をした、おばさんがラーメンを丼に入れて汁を掛けています。どうも、ラーメンの麺を、お湯で湯掻いていないのです。それで、凄く粉っぽいのです。おばさんが手を抜いて、お湯で麺を湯掻いていないのか、それとも、店のラーメンの作り方がそうなのかは、わかりません。でも、お湯で麺を湯掻かないラーメンを見たことも、食べたことも普通の人にはないと思います。もちろん、味はおいしいはずがありません。思うに、こんな不味いラーメンを食べたのは、初めてです。



 彼の頭の中にあるのは、ある人に云われた事を実行することだけです。自分の下請け先や、社員を引き付けておくためには、あることをすると効果がある、との話を実施する事です。それは、何かを御馳走する事です。お酒を一緒に飲むことなのです。自分がお金を払ってです。それを、彼の会社に仕事を出す会社の社長さんが彼に言っているのです。



 でも、こんな不味いラーメンを食べさせられるなら、考えて欲しいと思います。もっと気持ちよく付き合えるような美味しいものを食べさせてくれるようにです。何も考えていないのです。人に云われたら、とにかくやって見ようとの考えなのです。自分の考えにまだ、なっていないのです。



 日本国政府の民主党も、そんな感じですね。考えを持っていないような気がします。誰もが納得するような、道理を持っていない感じです。経験が浅いのはしょうがないですよね。党内があたふたして、ばらばらで、内部で争っているのようなニュース報道ばかりなんですけど・・・。



 渋谷のラーメン屋さんですか? 多分もうないと思います。彼とも、もう、会っていません。寂しいですよね。


コーヒーは、コーヒーカップで飲むもの


 『ボジョレヌーボは、ガラス瓶に入れるものです。もう、ペットボトルには入れさせない。』



 去年のボジョレーヌーボの解禁日の事でした。フランスのワイン製造販売関係者の人達が集まって言いました。ニュース画面で、示唆するように。ワインの元になるボジョレーヌーボが通常のガラス製ワイン瓶半分の量のペットボトルに入れて、日本に輸出されたのです。ボジョレーヌーボ、ワインはガラス瓶に入れて製造、販売するのが望ましいとの希望を出したのです。確かに格式とか、伝統のような気風が損なわれるような気がします。ワインの本場であるフランス人には、ワインやボジョレーヌーボには正しい飲み方や、正しい入れ物があると云うことなのでしょう。



 いつの時代でも、古いものは新しいものに代わっていきます。どう考えても、良くないと思うものに変わってしまうものもあります。人間の食べ物もそうです。日本酒なんか、酸味料などを入れています。最近の食パンには、防腐剤のようなものが混入してあって、なかなか腐らない食パンらしいです。



 英会話をマスターしようとして、ラジオの英会話番組を良く聴いていた事があります。もぐりの英会話教師でしょうか、英会話の合間に昔の話をしていました。



 『もっとかけろ。どんどんかけろ。頭が良くなるぞ。』



 化学調味料を食べ物に振り掛けて食べると、頭が良くなると考えているらしいのです。でも、何かその英会話教師の話の声なのですが、ブルブル震えていました。声に勢いはあるのですが、ちょっと変な風に震えているのです。今でも、科学調味量を大量に食べ物に振り掛けて食べているのだと思います。



 最近、道を歩いていると、プラスチック製の容器を持っている人に、頻繁に会います。コーヒーを入れている容器なのです。男、女に限らず持ちながら歩いています。あるいは飲みながら、歩いています。



 コーヒーはコーヒーカップに入れて、時間の流れを感じながら、楽しむ飲む飲み物だと考えていました。ですが、時代の流れの中で代わってしまうのでしょう。多分、現代はサバイバルをしているのだと思います。激動の時代なのでしょう。ゆっくりとコーヒーを飲む時間が無いのだと思います。企業も個人も生存を賭けた戦いの最中なのだと思います。家賃を払い、税金を払うことに必死なのだと思います。でないと、どこにも居られませんからね。ちなみに生活保護を受けている人々が、戦後の混乱期と同じぐらいの数だそうです。現在200万人を超えたそうです。そういえば、私も生活保護の必要性を感じて、1年半ぐらい前に生活保護の受給方法を電話で聞きました。電話機からの話を聞いて、受給が難しそうなので諦めましたけど。本当に大変ですよ。



 若い時、目黒の碑文谷にある、武蔵小山のアーケード街を歩いていました。アーケード街の酒屋さんの若者が、同僚に大きな声て話してる内容が、耳に入りました。



 『納豆って、夜食うもんだぜ。』



 私の田舎は、納豆の発祥地である水戸の近所にあります。そして、納豆は朝御飯にしか食べた事がありません。まあ、時代の流れもそうですが、十人十色ですよね。



  そして、出来るなら人間に危害を与えないように取り計らって欲しいものです。安くても便利でも、後から付けが回ってくるような原子力発電事故なんかは、もっと安全を確認して、ちょっと遠慮して欲しいものです。近未来に放射能が原因の癌死亡者がどれらい数になってしまったら、怖いもの。


2011年6月10日金曜日

昔食べたあまたろの今川焼きと、最近食べている鯛焼き


 『あっ! そうだ! あまたろ食うか!』



 若い時分に、同じ歳の仲間3人で、灰色のアスファルトの道を歩いていると、突然ひらめいたように、叫ぶ奴がいました。それを、耳にすると、反対する理由もなく、体が糖分を求めているように、すぐ先にある、あまたろの店に、ぞろぞろ入って行きました。あまたろは、店の名前で、今川焼きを店内でも食べさせ、今川焼きだけを売っている店です。普段は店の前を歩いていても、店があるかないか分からないほど、風景に溶け込んでいる地味な店です。小さい店で、4人がけのテーブルが4つぐらいあるだけだと思いました。背もたれのない丸椅子に、小さな座布団が置いてあります。注文した今川焼きと、無料サービスのお茶が急須で付いてきます。



 気が付いたときだけ、あまたろで今川焼きを買い家族皆で家で食べるのが、普通の人達の食べ方です。その日は、仲間が言い出したので店内で食べました。何となく知ってはいたのですが、初めて店内で食べて、ちょっとした発見をしたような気がしました。そして、なんでもない会話をしながら、焼きたての今川焼きを、昔ながらの背の低い湯飲み茶碗に入れた、お茶を飲みながら、頬張りました。焼き加減も申し分なく、あんこもそのほかも、ほんと、程よい甘さで、おいしかったなぁ。今川焼きは、お好みで肌色の大きな豆を使ったあんこと、黒い小豆の二種類から選ぶことが出来ます。昔ながらの年季の入った、今川焼きを焼く銅製の銅板と、今川焼きの製法とあんこなのでしょう。人から文句や注文が付いた話を聞いたことがありません。



 最近、そんな田舎の今川焼きを食べた頃を懐かしんで、都内の鯛焼きを購入して食しています。神田神保町、麻布十番、浅草、方南町の鯛焼き等です。しかし、どの店もあんこが尻尾の先まで、一杯ですね。隅々まであんこが入っています。やり過ぎのような感じで、あんこだらけです。鯛焼きの良し悪しを決めるあんこの入り具合が、どの店も分かっていると云うことらしいのです。テレビドラマや漫画を見ると、鯛焼きを食べるシーンで、登場人物が言います。



 『あの店の鯛焼きは、あんこが尻尾まで入っている。』




 そんな事で、神保町で鯛焼きを焼いている若い男と、話をした事を思い出しました。作業台の上に乗っている、凄い量の小豆のあんこが山盛り入っているクリーム色のプラスチック製の容器を背にして、私に、云いました。



 『東京の鯛焼きの有名な3大店は、麻布十番、四谷、人形町店ですね。十番の鯛焼きは小さい頃から、良く食べていましたよ。人形町の鯛焼きは、踊り踊っているような感じですね。』



 有名と云えば、世界で有名な日本の首相の回転ドアらしいことを、ニュース番組で知りました。確かに、回転ドアが回るように首相が変わります。どうなんでしょうか、私達一般庶民には、本当のところは分かりません。報道されているニュースや、雑誌等に書かれていることから、推測することが出来るだけです。確かに、だらしない感じを受ける首相もいますね。嘘か本当か分かりませんが、3本指の愛人契約を囁かれた首相とか、国民不在の永田町だけの首相とかですね。いまは、ペテン師と呼ばれているのは、菅直人首相です。いやぁ・・・もう、なんとも云えませんね。



 これだけ回転ドアが回れば、そろそろ、話が出来る首相が出てくるように、なるのではないでしょうか。そして、永田町だけではなく、国民の声や話を聞く首相が出てきた時にしっくりした感じになり、回転ドアも止まるのでは、ないでしょうか。そのためには、国民自身も誰が聞いても納得する、しっかりした話が出来なければならないのですけど・・・。


2011年6月9日木曜日

電話の向こうで、口汚く叫んでいる会社の女性社員


 『聞こえません。もっと大きな声で話してください。』
 『じつはですね。・・・・。』
 『もっと、大きな声で話してください。聞こえません!』
 『そのですね。・・・。』


 ある会社に電話をしました。電話の趣旨を説明しようとしました。ですが、電話口に出た女性が、電話口で口汚くヒステリックに叫んでいます。どうも、私の声が聞こえないと云うのです。ちょっと声を大きくして話しはじめましたが、そのうちに事情が分かりました。私の声が小さいのでも、彼女の耳が遠いのでもなく、何やらストレスが溜まっている女性のようなのです。おっととと。そうと分かれば、相手のペースに乗ってはいけないのが分かっていますので、落ち着いた声で、いつもの声で話を始めました。すると、彼女も諦めたようです。落ち着いた声に戻り、普通の話し方になりました。



 狭い作業空間で、体も動かさず事務処理をしていると、ストレスが溜まってしまうのです。自分でも、どうしようもなくなってしまうのです。そんなとき、落ち着いた声の人と話をすると、不思議ですが、落ち着いてくるらしいのです。ちょっとでも、ストレスの溜まっている人に合わせてしまうと、大変な修羅場になってしまいます。そして、周りの人達も、彼女の状態を理解しているのです。



 良く金券ショップに切手の束を持ってくるという会社の女性社員がいると聞きます。大変な不正をしていることは、彼女も分かっているのだと思います。多分ですが、会社の狭い環境とか、つまらない仕事の内容にストレスを感じているのです。そして、やってしまうのだと思います。



 この間、中国企業に買収されたスウエーデンのボルボ自動車の社員が、ほんとうに、随分昔、やる気がでないと会社サイドに告げたことをテレビ画面で見ました。なにか、スウエーデンの人って、正気ですよね。会社サイドも、社員達の思いを取り上げて、対応するように計らったと思いました。凄いなあと、日本人の私は、昔思いました。日本だったら、理解出来る会社関係者はいないと、思いました。理解出来ても、理解出来ないように、取り計らうはずです。何故って、自分の職業的な安全が、脅かされてしまうからです。



 日本には、日本のやり方があるとは、思うのですが・・・。何かが、違っていますよね・・・。知っていても、口に出来ないものかも知れません。そして違うことを云ってしまうのです。夏の甲子園に出てくるボコボコの坊主頭の高校球児を見て、マイクで叫ぶ、アナウンサー達みたいにです。



 『いやぁ、爽やかですね~。』


 ちなみに、ストレスを解消するには、なんでもないことをすることなのです。皿を洗ったり、窓を拭いたり、床を掃除機でそうじしたり、散歩したり、植木に水をやったり、日常のなんでもない細々としたことをすることなのです。精神と肉体のバランスが欠けている為にストレスが溜まるのです。定年退職して、何もしない人でもストレスが溜まる事を、定年退職者に聞きました。そして、チェロなる楽器を演奏できるように、学び始めたと聴きました。




 

小さな女の子が話しかけてくるとき


 『おじさん。おじさん。』



 いつもの灰色のアルファルトの散歩コースを歩いていました。前方に小さな女の子と、そのお父さんとお母さん達でしょう、近所の人と世間話をしているようです。何となく、歩きながら彼等に近づいて行きました。小さな女の子の1人が私に話しかけてきました。赤い柄模様の洋服を着ているせいか、外国人の子供のように見えます。髪の色も気のせいか赤ぽい感じがします。初めて見る子供です。笑顔で私に声を掛けて来たので、なんだろうと、目を瞬いていました。もう1人の女の子は、あきらかに日本人の子です。じっと私を黙って見ています。



 『おじさん、おじさん。抱きたい。』



 女の子が自分の小さい弟を抱いて、私に差し出します。女の子が、何を考えているのか分からないのですが、小さな男の子を両手で受け取り自分の顔の高さまで、持ち上げました。男の子は、日本人の顔です。すぐに、見知らぬ私の顔を見て、怖がるので女の子に、あわてるように返しました。両親も自分の子が、何をしているのか、こちらを見ています。そんな女の子を後にして、いつもの散歩から家路に向かって歩き出しました。背後では、相変わらす私を呼ぶ女の子の声がします。



 『おじさん。おじさん。』



 昔、兄が見知らぬ男の子に、まとわりつかれたのを思い出しました。兄は中学生だったと思います。私は小学生で、兄が魚釣りに必要なゴカイを砂浜で、スコップを使って掘り出していたのです。ゴカイを掘り出すのにはちょっとした知識と技術がいります。少しづつ、スコップで波が押し寄せる砂浜に掘った、穴の壁を削っていくのです。すると、ゴカイが生息する細い穴の筋が、削れる砂の壁に現れるのです。赤いゴカイが穴にすばやく身を隠す姿もチラと見えることもあります。



 そんな、ゴカイを捕まえている兄に、私より低学年の男の子が近づいて右手に、一匹の長く萎びて、動かない赤いゴカイを持ってさしだすのです。夏の強烈な陽射しの下の、砂浜でゴカイを捕まえる為の穴を掘っている兄を見ました。青空の下、強烈な夏の太陽の光の中で、兄の顔や体から、キラキラと輝いて出ている不思議な小さな煌めきがフラッシュのように瞬いています。それを小さな男の子は見ているのです。



 人にはそんなときがあります。見知らぬ人が、親しい人であるかのように手を上げて、声をかけてくるときがあります。海外の人でも同じです。同じ種類の人間だと思うのでしょう。多分、同じ状態の人間なのです。最善の努力をしている、あるいは後の状態なのかもしれません。スポーツ選手や、映画スターを身近で見ると、オーラがあるという人がいます。それと似たようなものだと思います。

セブンイレブンが気が付いたこと


 『こんにちは。いらしゃいませ。』



 突然だと思います。セブンイレブンの店員が声を出してきました。それまでは、実に暗い感じを受けていました。店に入っても、いらしゃいませの言葉もなく、レジで会計しても、ありがとうございますの声もありませんでした。客も、それが当たり前だと思っていたのです。そして、実に暗い感じで店を出ていたのです。アルバイトやパートの店員ですからね。当然だと思います。声を出してきたのは、何年ぐらい前からでしょう。



 『いらっしゃい。ご利用! ご利用!』



 昔の八百屋さんとか、魚屋さんなんかは、実にはっきりと道行く通行人に声を掛けていました。しかし、スーパやコンビニでは、そのような気風のような考えはなく、何も考えがない人達が時給幾らで、働いているのですから、当然だと思います。そんな店に入って、買い物を済ませて店を出るときに、何か罪悪感さえ感じていました。人と人が接するのに、何の言葉も交わさないのには、無理があるのかもしれません。



 『最近ね。近所のセブンイレブンで買い物をすると、店員が、こんにちは、って声を出すんだよね。』
 『へえ。それは、いいねえ。』



 フィットネスクラブで、同じ汗を掻いていた年配の男性に話をしました。でも、現在では、当たり前になっていますね。セブンイレブンの接客に対する挨拶というんでしょうか。



 『ありがとうございました。』



 気が付く事が出来ないと、何も変わらないよね。日本人も早く気が付いて欲しいよ。人間が快適に生活することを、望んでいるのを。当たり前だけどね。


閉塞感


 『二匹。ほほほほ。ほほほほ。』



 ここは、東京都港区の麻布十番です。たい焼き屋さんがありました。結構繁盛しているような、鯛焼き屋さんです。紺色をしたのれんを、右手で払い、店の中を覗いて言いました。ほんとに、小さな店なのですが、狭いところで男3人、女性1人が鯛焼きを製造、販売しています。


 『鯛焼き焼けてる? 2つ下さい。』
 『何匹?』
 『2匹下さい。』



 すると、先客の女性二人が、店の人と私の言葉を真似して、気の抜けた声で笑います。背の高い、お母さんと娘さんらいしい2人です。先客2人の女性に店の主人らしき、小さく体をかがめた男が、鯛焼きを入れた紙袋とビニールの袋を、何か菓子を置いてある台の上に置きながら言いました。



 『お客さん、ここに置きますね。できたら、袋にいれないで、そのままお持ちください。』



 私は店の主人が、別に出してくれた、鯛焼き二つを入れた白い紙袋を受け取り、代金300円を払って、店を出ました。いつまでも、へらへらと笑っている二人の女性を後にして、歩き去りました。私には分かっているのです。このような女性が、どのような人間なのかをです。けして、相手には出来ない人達なのです。目的も、行動もなく、生活している人達なのです。暇で、暇でしょうがないのです。何の存在感もなく、自分から、何も出来ない環境にいるのです。一緒に生活している、御主人が、厳しい人なのかもしれません。そして、目に見えぬ閉塞感の中で、暮らしているのです。



 私にも、若い時に何も出来ずにいた、そんな時代がありました。神経がやられてしまうのです。体力が衰え、足の裏が水虫になり、皮が破れて大きな穴になってしまうぐらい、なにも出来ませんでした。多分、無意識に良い人間になる事が閉塞感を作ってしまうのではないでしょうか。親や、他人から批難されるのが怖さに、行動する事を躊躇して、閉塞感の中に入ってしまうのではないでしょうか。








極端な人達

 『・・・・。』



 レジにビールのケースを置きました。会計のレジには、肥えている背の高い若い女性が立っています。随分前に、海外のビールが、日本に輸入され始めたのです。確かに安くて、味もそんなに悪くないのです。でも、この酒屋さん、ちょっとしたチェーン店です。レジの女性の顔なのですが、不機嫌な顔をしています。店の方針なのでしょう。以前テレビで、放送していたことを思い出していました。何かの店での話しですが、値段を安くしているので、お客に愛想を良くすることを遠慮しています、と。



 ここは、東京世田谷区の用賀にある酒屋さんです。246や環状8号線の幹線道路が交差している街で、街自体も、人工的な感じがして、人間味がありません。以前、テレビのお笑いタレントの山田花子なる芸能人でしょうか、この街に住むために部屋を探しているテレビ番組を見ました。そして、山田花子がテレビ画面の中で言いました。



 『こんな街に住みとうないわ!』



 そんな事でも、ないのでしょうが、レジの女性は何も言いません。不機嫌な顔を見せるばかりです。他の客はと、見ていると、なんの文句もなく酒を購入しています。なにも、いらっしゃいませとか、ありがとうございますとの言葉を聞かせなくてもいいと思います。普通の態度で、レジをしていればいいのにとおもうのですが・・・。彼女の顔には、酒の値段が安いんだ、ふざけんなぁと云った表情です。



 疲れないのかねぇ。一日中不機嫌な顔して、レジに立っていて。その後、その酒屋さんでは、お酒を購入することはありませんでした。疲れちゃうもの、不機嫌な顔のレジをしている女性から、酒を購入すると。もちろん、あの女性は、店には、もういないはずです。

何の罪も無い人が、不愉快な気持ちになるとき



 『?』



 ここは、上野駅の改札口を出て広々とした広場のようなところの、直ぐ右手にある大きなパン屋さんです。上野駅の何口かは記憶にありませんが・・・。何台かあるレジのひとつの前に、並んでいました。パンを購入する白いプラスチック製のトレイの上には、アップルパイ、ミートパイ、砂糖を塗したトルテのような菓子パンが乗っています。なんか、客が沢山いるので、多分おいしいパンを売っているのだろうと、思って何も考えずに、店に入ったのです。まだ、寒い冬の晴れた午前中でした。たくさんの人達が上野駅の改札口を出たり入ったりしています。



 少し待っただけで、私の番が来ました。トレイをレジ脇に置いて、購入しようとするパンの会計をしてもらいました。ですが、レジ係の小さな若い女性が、何も云わずにさっと、どこかに姿を消しました。すると、へんな笑いを浮かべた年配の男が現れレジの前に立ちました。私を見る事無く薄笑いを浮かべて、会計をします。何となく、購入したパンの入ったビニール袋を貰い、店をでました。なにか、とても不愉快な感じを受けました。



 上野駅を出て、人通りの少ない裏通りの灰色のアスファルトの上を歩きながら、パン菓子を右手で取り出して口に運び、食べ始めました。そして、考えることなく考えていました。レジの会計をしていた若い女性が、急に姿を消したことと、変わりに現れた中年男性の顔に浮かんでいた、薄笑いのことを。そして、ははあんと理解しました。



 何か、レジの下に呼び出しボタンのようなものがあるはずなのです。そして、若い女性は私を、銀行強盗か、痴漢か、変質者か、何かに仕立てたのです。そして、ベルを押し、薄笑いを浮かべた中年男が来たのです。しかし、人間の感性って凄いと思います。何気ないことでも、やっていることがわかってしまうのですから。そして、実につまらない事をするなあ、と思いました。何の罪の無い人を、実に不愉快な気持ちにさせる、日本の若い女性と、パン屋さんってなんでしょう。



 多分、レジの女性の間で、一種の競争になっているのでしょう。変な客に付きまとわれる事が、可愛い女性の証であるというような。気持ちは、分かります。女心というものですよね。分かるんだけど、いい加減にしなさいよ。ほんとに、もう。



 もちろん、初めて入ったパン屋さんですが、二度とこのパン屋さんで購入する気はありませんね。だって、好き好んで、不愉快な気持ちになる人はいませんからね。しょうがないよね、こんなパン屋さんが将来する、延長線には異物混入、添加物混入があるはずだもの。いるんだよねぇ、たくさん。つまらない事を考えている人って。




深夜の不気味な3人のお巡りさん


 『○▽□×・・・・』



 なにやら、パトカーが止まっています。3人のお巡りさんが、1人の男を囲んでいます。男は、自転車を降りて、自転車のハンドルを持ち、お巡りさんの質問に答えています。仕事が終わり、車や人が歩いていない、薄暗いアスファルトの道を歩いて家路に向かっていました。まだ、東日本大震災が発生する前の事だったと思います。時間は午前4時ごろです。春はまだ遠く、夜もまだ、長かったのです。



 何となく、振り向いて事の成り行きを見ていました。すると、太って体の大きな警察官が、しきりに私の方を気にして顔と目線をチラチラと向けます。どうも、良くない事をしていると、自分達も自覚しているようなのです。しばらく、靴の紐を直している振りをして、その場にいました。その間中、チラチラ仕切りなしに私の方を気にしているのです。



 警察官は、人が見ていないと、危険な人達なのです。彼等の口から、耳に入る話を聞いていると、とんでもない事を考えていたりします。右なのか、左なのか分からない警察官もいます。彼らは、こんな権力を持っています。



 『公務執行妨害!』



 触らないほうが良いと思います。かまわないほうが。落ち着いて冷静に対応しないと、豹変する警察官が多いのも、事実だと思います。彼らに接する機会が、少ないと分からない事ですが、それは事実です。彼らも、私達と同じ人間なのです。ただ、ちょっと違った権力と呼ぶ錯覚をしているのです。そして、人間ってそうなっちゃうのです。

黙って考えている彼と、各政党の議員さんの考え


 『だってさ、考えて見ろよ。大瓶と中瓶じゃ、どっちが儲かる。』



 彼が、彼の近所にある飲み屋さんのスナックが、客に出すビール瓶の話を、私にしました。ビールの大瓶と中瓶の仕入原価が違うらしいのです。そして、客に大瓶を出すよりも、中瓶を出した方が、スナックの儲けが大きいらしいのです。全然、考えても見ないことを彼が言います。彼は、近所のスナックに、お酒を好く飲みに行くらしいのです。私も、付き合いで何回か行きました。たくさんの見知らぬ人達と、お酒を飲み話しをしました。確かに、寂しい人間には、楽しく気がまぎれますね。そんな人達の生活に、ちょっと彩りを添えるような感じもします。



 何時ごろからでしょう。少しづつですが、彼が変わっていきました。まあ、人は年齢とともに、変わっていきます。彼も、そうでした。どう、変わってきたかと云うとですね。考えるのですよ。何かに集中してですね。何か、黙っていると、すぐに集中して考えている顔をします。そして、何を考えているかと云うと。



 『どっちが、得で、どっちが、損か?』



 いつも、この事を考えています。そして、自ら行動する事を好しとしません。誰かがする事を、話をしますが、自ら進んでは行動しなくなりました。昔は、積極的なところがあり、その積極的なところから、私達は付き合い始めたのです。遠慮や、常識を、無礼ではない範囲で、ちょっと超えた気持ちの良い積極さだったのです。そして、私との付き合いも、いつか、損か得かの、その範囲に入ってしまいました。



 もう、彼に会わなくなって、随分年が経ちます。そんな彼と、同じ事をしているのが今の政党間の駆引きです。東日本大震災の被災者を、救援、復興する事に行動することなく、考えています。もう、震災から、3ヶ月になろうというのに。




 『自分が所属する政党、議員の自分にとって、どっちが、得か? どっちが、損か?』

行動する女性が、行動しない女性を語りました


 『それを聞いたとき、腰が抜けるぐらい、ぶったまげたわよ。』



 会社の代表を務めている女性社長だと思います。ちょっと、お話をしました。そんなに背の高い女性ではなく、小さい感じの女性です。髪は短く、テキパキした性格をしています。女性の社長同士の集まりがあり、美味しいものを食べたらしいのです。赤坂の有名な料亭で食事をしたらしいのです。アメリカの映画俳優トム・クルーズも食べに来たと云っていました。



 『ところで、今までで一番美味しいものを食べたってなんですかね?』
 『京都で食べた、スッポン料理ね。』



 話を聞くと、小さい頃からお父さんに云われたそうです。この子は、美味しいものを食べさせるとニコニコして黙って食べているんだ、と。お父さんがお酒を飲んでいると、良く呼んでくれて、美味しいものを食べさせてくれたそうです。そして、同じ姉妹の姉さんが、あるとき女性社長に云ったそうなのです。



 『私は、体が保てれば、食べ物なんで何を食べてもいいわ。体を極力動かさないように出来れば。』



 どうも、同じ親を持つ姉妹でも、全然違う考えなのに、驚いたそうなのです。そのときの驚きの表情を顔に出して、云いました。



 菅政権が発足して、一年経ちました。枝野官房長官からの、発言をニュース番組で聞きました。



 『菅政権になって一年が経ち、それぞれの問題を解決、実行したかと言うと、あまり実行できませんでした。』



 自民党の大島副総裁の発言は、こうでした。



 『問題先送り、責任転化の政権では、なかったか。』



 まあ、今も昔も、今後も、良く云われる政権はないと思います。でも、同じ両親から生まれ育った姉妹でも、考えや行動が違います。出来たら、美味しいものを食べることに興味を持ち、行動する女性社長のような方に政権、政策運営をしてもらいたいものです。女性社長の口癖は、こうらしいのです。



 『何? そこ、美味しいの? 行こうよ。食べに行こうよ。』



 美味しい食べ物があれば、何が何でも食べに行く気らしいのです。国の政策もこうありたいですね。何が何でも、問題を解決して、どこまでも行動する、実行すると。私自身も、生活に対して、そう望んでいます。あなたもだと、思います。その理由ですか? 魔法のランプを持っていたら、願い事をする事に夢中になると思います。そうでしょ。行動しなければ、何も変わらないし、何も得られませんからね。



 

2011年6月8日水曜日

納得する考えに接するときと、日本人の無意識の感覚


 『子供は、小さい頃に親に、恩を返しているよ。』



 彼が自然な感じで、私を見る事もなく云いました。彼の下を向いた横顔を見ながら、確かに、その通りだと思いました。小さい子供は、無条件に両親を信頼しています。そんな小さい子供が可愛くて、仕事に生活に精を出して生きる事が出来るのです。他に、誰が親であるあなたに信頼と呼ぶ名で、あなたを根底から、揺さぶるってくれますか? 生活に絶対的な力を与えてくれますか?



 いままで、親が子供を育てる恩に、子供は大人になったら、報いるべきだと考えていました。それは、なんとなく、日頃から両親に云われていたこと、テレビドラマや、読み物を読んでいると、なんとなく書かれている事柄から、自然に頭のなかに作られた考えでした。それは、まあ、世の中を動かす、上から下へや、体制からの都合の良い考えのひとつだったのでしょう。そんな、無意識の考えに、真っ向から反対する、彼の考えなのですが、事実を認識する能力のある人であれば、理解できる考えでした。彼は、私よりひとつ年上の、同業者でした。




 私達は、よく無意識に行動しています。インド人が、何の抵抗もなく、毎日カレーを食べるように、フランス人が、食事のときにワインを飲むようにです。日本人が、抵抗なくしている事、遠慮して事実を正確に伝えるべきなのに、はっきりといわない事などです。



 『みなさんのおかげで、何不自由なく生活しています。』



 某国営放送のラジオニュースの中で、東日本大震災の被災地の人が云いました。地域被災者の代表者です。町村の長の人です。その応えに、某国営放送のニュース番組の出演者が、聞きました。



 『今何か必要なものなんてありますか?』
 『今、水道が止まっていて、給水車で飲料水を得ているのですが・・・・。』



 何を云っているのだろうと、思いました。被災地の長の方が、何を思っていっているのかと。水道が止まっているのなら、風呂に入る事も出来ないじゃないかと。さっき云った、何不自由なく生活しているとは、何のことかと考えました。もう、震災から何ヶ月も経つのに、風呂にも入れないのです。そして、それをはっきりと云えないのです。そして、何不自由なく生活していると云っているのです。



 日本国政府が、震災対応に対して、たくさん批難されています。それは、そうなのですが、ちゃんと云えない被災者って、どういう事情があるのでしょう。その事情を報道機関は、報道するべきではないでしょうか? そして、当たり前だと思うのですが、自分達の苦境を正確に伝えることは。税金を、何のために払っているのでしょう。ひとりの同じ国民として、人間としての尊厳があると思うのですが・・・。

2011年6月7日火曜日

ある会社の社長


 『税金払うことしか考えていないもの。うちの社長は。』



 ある会社の社員と話をしました。古くからいる社員で、もう誰も彼には頭が上がらないようです。でも、気のいい男なのです。そんな彼が、社長の事と、会社の社員が座っている椅子を指していいました。



 『あそこに、社長が行ったんだよね。そして、すぐに椅子を買い換えたの。』



 取引先の、ある有名な大手の会社に、社長が行ったらしいのです。そして、その会社の社内を案内されて見学したらしいのです。そして、自分の会社で使っている社員の椅子との違いが、社員の仕事に影響があることに気が付いたらしいのです。椅子は近代的な感じの赤い布地を使った、座り心地のようさそうな椅子に見えました。普通の会社で使っている、グレーの固い頑丈だけが取り柄の椅子ではありません。



 大手の会社は、海外との取引もある会社です。多分、大手の会社は海外の会社に行って、案内され社内を見学したのだと思います。そして、使われている自分達の椅子が海外の会社と比較して時代遅れなのに気が付いたのです。そして、取り替えたのだと思います。



 井の中の蛙大海を知らず。



 多分、大手も、その下の会社も、そうだったんだと思います。日本全体がそうなのだと、思います。海外に行って活躍する日本のサッカー選手が、その代表的なものかと思います。世界のサッカーを身近に見て、感じて、思いっきりサッカーをする事が出来るようになったのです。自分の感覚を信頼してするのが、サッカーなんだと分かったのです。

2011年6月6日月曜日

今後の日本は、中央から分散への波 北海道トンネル車両火災事故


 『若い人が車内を出たので、助かったよ。もしJRの放送の通りに車内にいたら、今頃燻製になってるよ。』



 北海道のトンネルの中で、車両火災が起こりました。200名近い人達が、無事に車両火災に対して死傷者を出す事無く避難しました。何か、車両に異変が起こっていたらしいのです。煙が車内に充満していく経過の中で、JRの放送が車内にあったらしいのです。その放送とは、以下のようなものらしいのです。



 『危険ですから、車両から出ないで下さい。』




 しかし、事故後の車両をニュース画面で見ると、丸焼けの状態です。こんな車両に居たら、燻製どころか、骨も残らないかもしれません。そんな、鉄製の車両が溶けているような状態の映像でした。苦しくて、我慢できなくなると云うよりも、危険を身近に感じて、その感覚に正直に従って、批難したようです。




 昔の人は、ルールが分からずに、中央の指示に従っていたのでしょう。今はインタネットなどがあり、世界的なバランス感覚を持った情報を入手することが出来ます。自分から、行動できる下地があるのです。車掌も運転手も、マニュアルに従ったのです。それが、乗客の安全と、自分の職業上の安全を保障するものと、思ったのです。



 日本人の我慢だ、我慢の考えであれば、間違いなく死んでいたに違いないのです。中央の考えに従っている、日本経済です。どうなんでしょう。国難といわれる現在、中央の命令に従って、地方は疲弊しているようです。都道府県に、それぞれの考えを実行するような、構想があります。この国難の中、中央の声をまともに聞いて、火達磨になって丸焼けになるよりも、安全に待避したいものです。




大阪橋本知事の都構想


 『多分、若い内に色々な部署に廻して、仕事を覚えてもらおうと云う考えなんだと思うだけど・・・。』



 事務所の男が、業務を仕事にしている男に話していました。事務所の男は、最近この部署に来た事務員です。とても、自分勝手な事を、良く話します。勝手な自分解釈で、他人の立場や感情を考える事なく、仕事を進行してしまいます。そして、とってつけたように、人の事を心配していることを言います。常に高みからの解釈をして、人に対して話をします。



 彼は、会社の部署部署を転々としているらしいのです。そして、自分勝手な解釈で、会社の考えを推測しています。彼と話しをすると、話を聞いていない事が分かります。少なからず、気分を壊します。人の事等、眼中にないような感じで、常に人と接します。仕事の事でも、世間話でもです。部署からの、要請で空気が悪くなるので、部署の人間が彼の転属願いを、会社に申請している事が分からないのです。



 大阪の橋本知事でしょうか? 何か数の多さにより、何かを決定したそうです。議論や話もなく、多数決で決定したそうです。そんな、橋本知事サイドに、他党の男が云いました。



 『あんたら、数じゃないか!』



 国民の方が、最終的に判断するでしょう。と、橋本知事は云って、話を締めくくりました。職場を転々としている彼と、同じような事をしている空気です。どうなんでしょう。

負け続け、敗れる民主党


 『ばんざーい。ばんざーい。』



 青森知事選挙で与党の民主党が推薦した、新人候補者が、敗れました。自民、公明が推薦した三村申吾候補者が選ばれました。与党の民主党は、負けに負けています。敗れに敗れています。死に体と、ニュース画面で云われている、菅直人首相です。アメリカのオバマ大統領から、アメリカへの招待を9月に延期するとの声明を出されてから、良い事がひとつもありません。そんな事、我関せずと、当選した喜びを陣営と、一緒に両手を上げ、頭を下げ、笑顔を振りまく三村青森知事でした。



 何が出来たのだろう。民主党に。何を実現しただろう。民主党は。みんな中途半端な気がします。高速道路無料化も、子供手当も、財源捻出の官公庁への事業仕分けもです。右に左に、よれによれていました。菅直人首相が言った事があります。



 『マニュフェストでは、一生懸命やりましたけど、できなかったのでと、国民の皆様に説明して・・・』




 それ、詐欺って云うんだけど、世間一般の常識では。子供でも知っていますけど・・・。




 社会保障なんとかとか、復興法なるものは、良く分かりませんが、2つだけした事があります。以前から日本にハブ空港がないと云われていました。羽田空港をハブ空港にしました。戦後の戦死者の遺骨収集を始めました。政治パフォーマンスといわれる動機から、らしいのですが。




 私達一般庶民には、何をどう解釈したらいいのか分かりかねます。20年間、何もしなかった自民党と、今何もできないでいる民主党です。そんな、おかしな踊りを、へらへら嘲笑っているような、安全地帯に何時もいる行政の官僚達のような日本に見えるのです。



 どうしたらいいのでしょう・・・。ほんと、不器用な奴っているんだよね。車を運転させると、ぶつけちゃんだよね。音痴の奴も、カラオケで歌わせると、十二分に真剣さは伝わるんだけど、はずれてるんだよね。どうすんだよ、いったい・・・。



パトカーに追跡されて、死んでいく人々


 『警視庁は、もっか捜査中なので、なにもコメントできない。』



 報道機関からの、問い合わせに、警視庁が応じた回答でした。深夜、なにやら追い越し禁止の区間で、追い越しをしたバイクがあったようなのです。パトカーが追跡したそうなのです。すると、ガードレールに追突したバイクを発見したそうなのです。バイクの運転者は、死亡したとのことでした。



 何度、何度、似たようなニュースが流れるのでしょう。昨日の深夜の出来事らしいのです。



 パトカーによる追跡事故の死亡者は、何かを変えなければ、永遠に続くとの、事でしょう。




 そういえば、若い時、ホンダのモンキーと呼ぶ小さなオートバイで、東京から、新潟、大阪、富山等をツーリングしました。疲れましたね。そして、その先々で警察官と合いました。若く何も知らない、暢気な私は警察官の怖さを知りませんでした。



 新潟駅に付いて、自転車のツーリングをしている若者の側で、休んでいました。太った体の大きな、警察官が、私に質問してきました。交番の中に連れて行かれました。全ての質問に答えました。しかし、何でしょう、この、警察官? 私を放しません。何か分かりませんが、私を何とかしたいようなのです。あまりにも、横暴な態度なので、気のいい私も、座っている席を立って、交番から出ました。自転車でツーリングしている何人かの若者を見て、云いました。



 『彼らはどうなんですか? もう、行きますよ。』



 慌てる事無く、バイクにまたがり、エンジンを駆けて、ギアを入れ、アクセルを廻すと、交番の中から思いついたように、立ち上がり、追いかけてくる警官です。そんな、警察官を後に、走り去りました。なにを考えているのかと・・・。




 行く先々で警察官に、止められて免許書を見せました。そんな、事で、嫌気が差していたとき、田舎道の交差点にある交番の警察官が呼び止めようとする素振りを見せました。知らぬ顔の半兵衛を、決め込み、走っていました。すると、走り去ろうとするバイクを全速力の駆け足で迫ってくる、警察官の気配が背後にしました。警察官の手の先が、上から下へと、私の茶色の7部袖のザックリとしたトレーナーの背中に、微かに触れました。暢気な私でも、大変は危険に襲われ、危険が去ったことを知りました。警察官は、もてる限りの全力で私をバイクから引きづり倒して、止めようとしたのです。もし、それが実施されたら、私は、少なからず打撲傷を負っていたでしょう。ひょっとしたら、打ち所が悪くて大怪我になっていたかもしれません。とても、暇をもてあまして、立っている警察官のやることでは、ないと思うのです。



 自分の身が安全なら、後先の事を、なにも、考えずに行動する警察官をどうしたら良いのでしょう。警察官が、凶器か、狂気のように思えます。ほんとに、困った、優柔不断な歩く赤信号です。もっと、結果を考えるような行動が、取れないものなのでしょうか?



 警察官の指示に従えって? 随分前に、いなかのお袋さんが、近所の人と立ち話をしている話が耳に入ってきたことがあります。



 『内臓破裂で死んじゃったんだって。生意気だって、殴って蹴っ飛ばしちゃったんだって。』



 若い男の子がバイクに乗って、警察官に止められて話をしたら、警察官が怒って、若い男の子に暴力をふるって死なせちゃった話でした。ひそひそと、話していました。あぶないんだよね。警察官に限らず、人間って。ちょっとした、権力みないなもの持たせると、振舞わして遊んじゃうんだよね。



 ちなみに車を暴走させている覚せい剤男とか、市橋達也などの殺人者だと、つかまえることなく、逃がしていますね。これって、やっぱり、警察官も人間だから、怖いんだよね。まあ、気持ちは分かるけど。

2011年6月4日土曜日

まともな店が無くなる街


 『今晩は、隣りの店、営業してますか?』
 『いいえ。引越したみたいです。』




 昨日の夜8時前に、近所にある小さな商店街の寝具店を訪ねました。しばらく来なかったので、どこにあるのか、ちょっと探しました。でも、鉄格子のシャッターが閉まっています。シャッター越しのガラスウインドウとドアから、店の中が見えました。照明が付いていなくて、暗い店の中は、なにやら関係ないガラクタが転がっています。半分シャッターの閉まっている、隣のクリーニング店のドアを開けて、店員に訪ねました。女性の店員が応えてくれました。




 随分前ですが、この寝具店で、毛布2枚と、毛布カバー2枚、枕を購入したのです。そして、とても品質の良いものでした。価格も適正な金額で、店も家族で経営していて、しっかりした話方をする人達でした。話の内容は別ですが、ちゃんとした声と話し方で、話をしていました。店の商品は、見れば分かりますが、実にちゃんとしたものばかりでした。この街では、ひょっとしたら、浮いていたのかもしれません。まあ、彼等に聞かないと、本当の所は分かりませんが・・・。




 若い時、ある男の人と出逢いました。アルバイト先で、会ったのです。背が高く、血色のよい顔色をした、同じ歳の人でした。でも、なにかスカスカした人なのです。大学に通うのを目的にしているらしく、浪人生活をしていて、話は沢山するのですが、何か分からないすかしているような人なのです。そんな、彼が肺に穴が開いてしまって、仕事先に来ないので、彼の住む街に、仕事先の女性と2人で見舞いに行きました。そして、何十年後に、今、その街に、私は住んでいます。そして、何故彼が、すかしているような人間なのか分かるような気がします。この街には、何か、実態のない店や人達がたくさんいます。中途半端な数のお菓子を並べた店とか、客が入るには、狭すぎる半端な店とかです。そんな店がたくさんあります。ここは、東京世田谷区ですが、神奈川県の川崎が近くある街です。




 『お客さんでもっと良い毛布がないかと、云う人がいるんです。6万円で良いです。店の責任者はいませんが、私が決めます。』




 彼女が言い切りました。背の高くない寝具店の店員です。多分パートかアルバイトで働いている、奥さんでしょう。ここは、川崎の溝の口にある寝具店です。3人ぐらいの、店員が働いていて、店も結構大きめです。ここに、毛布を購入しようとして入ったのです。ですが、化繊の毛布しか見当たらないのです。




 『羊毛の毛布が、欲しいのですけど。羊毛の毛布はないのですか?』




 そう云う私に、彼女が箱詰めの毛布を出してきました。カシミヤ100%の表示がしてあります。そして、本来の価格は9万円だと云うのです。しかし、なんか部分的に擦り切れていて、とてもお客に販売できるような商品ではありません。そうなんですね。なにか、川崎市とか、川崎市に近い街のせいではないと思いますが、中途半端な考えや、人がたくさんいるのです。結局カタログから、選んで持ってきてもらうことにしました。




 持って来て貰った毛布ですか? 後日家に、若い男の人が毛布を持って来ましたよ。全然色違いの毛布でした。料金を支払い、2枚毛布を受け取りましたけど・・・。




 朱に交われば赤くなる。中途半端な人や街にいると、そうなってしまうのを怖がっています。もう、なっているのかも・・・。日本国も、そうなっているのかも・・・。

2011年6月3日金曜日

菅直人首相の退陣表明

 『一定のめどが、ついた段階で退陣する。若い人に責任を引き継いでもらう。』



 パソコン画面から、インターネットニュースで菅直人首相の退陣表明を見ました。本当のところは、どうなんでしょう。私達一般人には、ニュース報道、新聞、雑誌を見ても、理解出来ない部分があります。それは、しょうのないことなのかも、知れません。現在は、そう報道されても、時間が経つと、違う解釈になることがあります。うそや、狂言、粉飾決算、詭弁、色々な駆け引き等、数え上げたらきりがありません。真実を世界に知らせる、報道機関ですら、疑われるような報道をしているときが、あるのです。



 『何が、革命だ! クーデターだ!』



 ルーマニアの大統領がテレビ画面の中で、怒った顔をして、右手の拳で、前にした机を叩いて、云った時があります。処刑され、墓地の通路に埋められた、チャウチェスク大統領です。一昔、東西が対峙していたとき、ベルリンの壁が、時代の流れの中で、崩れていきました。ソ連自身が、経済的に機能しなくなり、衛星国に支援することが出来なくなったのです。そんなときに、市民の革命意識が、東欧で起こったのです。ルーマニアも、東欧で起こる革命の波に洗われました。しかし、当時は市民による革命と報道されましたが、ちょっと違っていたようなのです。革命ではなく、政権が交代しただけのクーデターだったようなのです。



 『戦後何十年も経つのに、日本は何も変わっていない。』



 こんな、言葉を海外の人々から、テレビ画面の中で、身近に居る海外の人達から、云われます。しかし、変わっていることもあるのです。工事現場で怒鳴り散らしていた、現場監督の親父達の姿を見ません。丁寧な感じで、工事現場の道案内をする女性や、男性に代わりました。大きな声で、怒鳴り散らしていたという、NHKの島会長、NTTの進藤会長、医師会の会長等も、時代の流れの中で交替を、余儀なくされました。東京都内で、急ブレーキを連発して踏んで、自分の感情を爆発させていた、自動車教習所の教官もしかりです。



 民主党、自民党の人達も、時代の流れの中で消え去るでしょう。社会党が、姿を消したように。見せ掛けだけの、政治パフォーマンスや、前に進めない政策、ひとりよがりの考えでは。ひょっとしたら、行政の官僚達も消え去るかも、しれません。日本国政府ではない、現在の目に見えぬ力を持つ日本は、国難に対する答えを探しているのかもしれません。でも、国難ってなんでしょう。明確に国難と呼ぶ問題を表現出来れば、おのずと答えはやってくるはずなのです。どのような天才でも、不明瞭な問題を、解くことは出来ません。キリストや、お釈迦様でも、不明瞭な問題を解くことは、無理でしょう。あなたにも、ちょっと難しいと思います。