2011年6月9日木曜日

電話の向こうで、口汚く叫んでいる会社の女性社員


 『聞こえません。もっと大きな声で話してください。』
 『じつはですね。・・・・。』
 『もっと、大きな声で話してください。聞こえません!』
 『そのですね。・・・。』


 ある会社に電話をしました。電話の趣旨を説明しようとしました。ですが、電話口に出た女性が、電話口で口汚くヒステリックに叫んでいます。どうも、私の声が聞こえないと云うのです。ちょっと声を大きくして話しはじめましたが、そのうちに事情が分かりました。私の声が小さいのでも、彼女の耳が遠いのでもなく、何やらストレスが溜まっている女性のようなのです。おっととと。そうと分かれば、相手のペースに乗ってはいけないのが分かっていますので、落ち着いた声で、いつもの声で話を始めました。すると、彼女も諦めたようです。落ち着いた声に戻り、普通の話し方になりました。



 狭い作業空間で、体も動かさず事務処理をしていると、ストレスが溜まってしまうのです。自分でも、どうしようもなくなってしまうのです。そんなとき、落ち着いた声の人と話をすると、不思議ですが、落ち着いてくるらしいのです。ちょっとでも、ストレスの溜まっている人に合わせてしまうと、大変な修羅場になってしまいます。そして、周りの人達も、彼女の状態を理解しているのです。



 良く金券ショップに切手の束を持ってくるという会社の女性社員がいると聞きます。大変な不正をしていることは、彼女も分かっているのだと思います。多分ですが、会社の狭い環境とか、つまらない仕事の内容にストレスを感じているのです。そして、やってしまうのだと思います。



 この間、中国企業に買収されたスウエーデンのボルボ自動車の社員が、ほんとうに、随分昔、やる気がでないと会社サイドに告げたことをテレビ画面で見ました。なにか、スウエーデンの人って、正気ですよね。会社サイドも、社員達の思いを取り上げて、対応するように計らったと思いました。凄いなあと、日本人の私は、昔思いました。日本だったら、理解出来る会社関係者はいないと、思いました。理解出来ても、理解出来ないように、取り計らうはずです。何故って、自分の職業的な安全が、脅かされてしまうからです。



 日本には、日本のやり方があるとは、思うのですが・・・。何かが、違っていますよね・・・。知っていても、口に出来ないものかも知れません。そして違うことを云ってしまうのです。夏の甲子園に出てくるボコボコの坊主頭の高校球児を見て、マイクで叫ぶ、アナウンサー達みたいにです。



 『いやぁ、爽やかですね~。』


 ちなみに、ストレスを解消するには、なんでもないことをすることなのです。皿を洗ったり、窓を拭いたり、床を掃除機でそうじしたり、散歩したり、植木に水をやったり、日常のなんでもない細々としたことをすることなのです。精神と肉体のバランスが欠けている為にストレスが溜まるのです。定年退職して、何もしない人でもストレスが溜まる事を、定年退職者に聞きました。そして、チェロなる楽器を演奏できるように、学び始めたと聴きました。




 

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