2010年8月27日金曜日

ジミー・カーター




 『北朝鮮に拉致されている日本の人達はいつ、日本に戻ってくるのですか?』


 テレビ画面には、小さな子供達が体を寄せ合うように映し出されていました。子供達の中の女の子が、険しい厳しい表情をして、日本政府の大臣に尋ねました。


 『相手が居ることなので、一生懸命がんばっても、なかなかむずかしいのです。』


 小さな女の子の厳しい顔の表情など意に介さないように、にこやかな表情で答える日本国政府の大臣でした。


 北朝鮮に囚われの身となったアメリカ人を救出すべく、北朝鮮の空港に降り立った元アメリカ大統領ジミー・カーター。北朝鮮のNO2と、にこやかに話しをしている姿が、テレビに映し出されました。そして、昨日囚われの身のアメリカ人と一緒に、母国アメリカに帰りました。


 健全な力を見るのは気持ちの良いものです。本当に晴れ晴れとした気持ちになります。そして力の無い者を見るのは、寂しいものです。道端に転がっている名も無い小石のように。

2010年8月17日火曜日

砧公園




 夏の暑い日の午後に、公園の木陰の芝生に厚手の肌色のバスタオルを敷いて寝そべっていました。ちょっと離れたところには、小さな男の子が白い虫取り網を振り回して、赤とんぼを追いかけていました。そして、その男の子を笑顔で見ている体格の良い、おじいさんがいました。捕まえた虫を入れる為の透明のプラスチック製のカゴを片手に持っていました。


 赤とんぼは、つかまる事無く緑の芝生の上を、大空の中を自由に飛んでいました。


 黄色い半袖シャツと白い半ズボンをはいた小さな男の子は、いつまでもいつまでも赤とんぼを追いかけていました。虫かごを片手に持ったおじいさんは、その男の子を笑顔で見守っていました。白い開襟シャツと半ズボンのおじいさんの幸せそうな笑顔が、とても印象的でした。おじいちゃんとお孫さんですね。きっと。


 人が幸せになるには家族と生活することが一番ですよね。何も言わずとも信頼の絆で結ばれています。


 今の政治を行っている日本国政府と、国民はどうでしょう。ぶれにぶれています。その場その場の対応に終始しています。何をがんばっているのでしょう。このような政府と首相をどうすれば、応援できるのでしょう。テレビで見る閣僚達は、何かたよりなく、酒に酔っ払っている人のように見えます。見守っているほかは無いのでしょうか?