2010年8月27日金曜日

ジミー・カーター




 『北朝鮮に拉致されている日本の人達はいつ、日本に戻ってくるのですか?』


 テレビ画面には、小さな子供達が体を寄せ合うように映し出されていました。子供達の中の女の子が、険しい厳しい表情をして、日本政府の大臣に尋ねました。


 『相手が居ることなので、一生懸命がんばっても、なかなかむずかしいのです。』


 小さな女の子の厳しい顔の表情など意に介さないように、にこやかな表情で答える日本国政府の大臣でした。


 北朝鮮に囚われの身となったアメリカ人を救出すべく、北朝鮮の空港に降り立った元アメリカ大統領ジミー・カーター。北朝鮮のNO2と、にこやかに話しをしている姿が、テレビに映し出されました。そして、昨日囚われの身のアメリカ人と一緒に、母国アメリカに帰りました。


 健全な力を見るのは気持ちの良いものです。本当に晴れ晴れとした気持ちになります。そして力の無い者を見るのは、寂しいものです。道端に転がっている名も無い小石のように。

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