2011年12月29日木曜日

日本人の考えと、沖縄局長の不適切発言、ルールなき日本の世界

『犯す前に犯すって言うか?』



何日か前に、この言葉を口にして、沖縄局長が更迭されました。オフレコなるルールを元に、新聞記者に話したそうなのです。何やら、昔、沖縄で少女がアメリカ兵に暴行されたのです。随分昔から、アメリカ兵の暴行が沖縄であったことを、目に耳にしていました。しかし、沖縄が日本に返還されてから、事態は良くなってきていると思っていました。そんな、昔の事を思い出させるニュースでした。



しかし、こんなニュースが流れていいのでしょうか? 事件の少女は今も生きて生活してるのではないでしょうか? その家族も、父や母もいるのではないのでしょうか? そんな人々の気持ちも、日々の生活の事も考えずに、この沖縄の新聞記者は大声で叫んでいるような気がします。もっと、違ったものの言い方があるような気がするのです。



政治家が事の大事を忘れて、パフォーマンスに一生懸命になっている姿があります。マスコミが視聴率や、購買を考えて、人の大切にしている事柄を無視して、心を深く傷つけることがあります。それが、政治家であり、マスコミなのです。けして、批難する事で、済ませて終わりに出来ない事実です。



もう政治家を批難したり、マスコミに躍らせられて喜んでいる時代ではなくなったのです。一人ひとりが、対処しなければ、いけなくなったのです。この政治家の利はなんだろうと、マスコミが云っていることで、何がどうなるんだろうと、何を売りたいのだろうと・・・。

2011年12月20日火曜日

金正日の死に、遠い過去にあった風と共に去った甦っる記憶


 『北朝鮮って、面白れえなあぁ!』



 ここは、田園都市線の駅、宮崎台駅近くにある大型のスポーツクラブです。最近通りがかったら、違うスポーツクラブ名になっていました。つぶれて、違うスポーツクラブになっていました。その当時、フロントで、会員カードを渡し、靴を脱ぎ、着替え室に行こうとしていました。すると、顔見知りの大学生が、忙しそうにやってきて、私に声を掛けてきました。靴を脱ぐのももどかしそうに、元気な運動大好き大学生です。その当時、北朝鮮が国ぐるみでやっていることが、ニュースとなり、巷の日本人を脅かしていました。アメリカドルの偽札を作っていたり、覚せい剤を製造していたりしているといったニュースです。



 日本から、よと号をハイジャックして、北朝鮮に亡命した日本人が海外での悪事を働いているニュースも流れました。その当時は日本の経済は良好でしたが、皆が淀んだ水の中で自分を見失っている感じでした。そんな中での、北朝鮮の衝撃とも呼べるようなニュースを目にして、耳にしてハッとさせられていた気がしたのです。



 ですが、チェチェ思想なる考えで、自国を建設しようとしている首脳の考えに基いた政策にしたがっている善良な国民とも思えます。ニュース画面で、金正日氏が死に、泣き叫ぶ北朝鮮の国民の姿を見ると、芝居がかってはいますが、善良な国民は疑うことなく、信じてもいたのでしょう。そして、その姿は、昭和天皇が死んだ時に、日本国民がしていた姿に似ています。



 日本人がしなければなら無い事は、広い住み心地の良い家を建て、快適に生活する事なのです。けして、経済大国になり、不沈空母になることではありません。現在海外の人々が、たくさん日本に来日して、良く話をする機会があります。皆、日本は良い国だといいます。私も、そう思います。ですが、あることを聞くと、皆海外の人は笑い、納得しています。



 『でも、日本人にはなりたくないでしょう。』




 海外の人がうらやむような家に住み、気持ちの良い生活をしていない証拠なのです。建前ばかりの経済大国のようです。なにがなんだか分かっていないのが、日本人のようです。精神論は立派なのですが、・・・・。

2011年12月17日土曜日

スーパマーケットで見る、奇妙な顔、姿形をした日本人達


 『うちのスーパのカードをお持ちですか?』
 『いいや。持ってないんだけど。』
 『失礼しました。』



 近所のスーパマーケットのレジに並んで、自分の順番が来たので、緑色の買い物カゴを清算機の前に立っているレジ係の女性の前に差し出した。すると、いつものように店のカードを持っているか尋ねてくる。カードを差し出すと、買い物の値段の5%が、カードに加算され記憶される仕組みなのだ。カードに加算された金額は利用者が要求すると、後で払い戻しがされ、買い物の値引きとなる勘定だ。



 『あっ。お米の袋が破れていますね。取り替えますね。桜井さ~ん!』
 『どこ? あっ。ほんとうだ?』


 どうも、私が購入した5kgのお米袋に小さな穴があいて、白い小さな米粒がもれているようなのだ。緑色のスーパーの買い物カゴの中に、数粒白い小さな米が袋の側に落ちています。すると、後ろに並んでいる奥さん達の顔、姿が自然に目に入ります。その顔の表情や姿からは、生気を感じる事が出来ません。云っては悪いんですけど、歩くミイラのようです。多分、テレビばかりを見て毎日を過ごしているのでしょう。そして、なんだか私は顔に汗が滲んできます。何故汗が滲んでくるのか、はっきりとは分かりません。恥ずかしくなって顔を赤らめていくようなのです。


 何か昔、知人と錦糸町で飲んだとき、酔っ払いのホステスさんが云った事が頭に蘇ります。相当酔っ払って言いましたね。彼女。何人かホステスさんがいて、中国の女性のホステスさんも二人居ました。珍しいなあ~と、私は中国女性のホステスさんを見て思っていました。


 『酔っ払ったほうが勝ちよ。』


 確かに、雑居ビルの何も無い部屋で飲んでいるのです。正気ではいられない雰囲気です。酔っ払って正気を失くさないと座っていられません。そんな酔っ払いに、順番に店の強面のマスターが話しかけています。私のところにも来ると、ホステスさんは言いましたが、私のところには、ついにきませんでした。


 何か、昔のソ連では、3本指を胸に立てて、ウオッカを街中で飲む仲間を集ったそうでした。3人で1本のウオッカを酒屋さんで購入して、玉葱をかじってウオッカを飲み酔っ払う事が仕事を終えた労働者の習慣のようでした。やっていられないのをウオッカを飲んで忘れようとのことだったと、何かで読みました。


 スーパーマーケットのレジに並んでいる、奥さん達の顔を見ると、テレビ三昧で考える事を忘れてしまっています。多分、考えても、しょうがないと観念しているのだと思います。そして、ミイラのような顔、姿になっていまっているのです。考える事、話し合うことを放棄してしまったように思えます。家族や、他人とも、自分自身ともです。


 考えないほうが、勝ちよ。と。

2011年12月16日金曜日

やっている事と、宣伝の内容が、あまりにも違っているある公団

 寂しい思いをする人達がいます。彼らにとっては、それが仕事なのです。そんな人は、どこにでもいます。それが、世の中なのです。ただ、見せ掛けだけの事をするために寂しいことをします。


 働きに行く道の脇に、ちょっと大きな人工の池があります。セメントで作られていて、扇の形をしています。池の深さは30センチもありません。半年ぐらい経つと掃除をします。池の側には、魚や生き物がいますので、入らないで下さいと看板があります。掃除が済むと水も綺麗になり、池の底も見えます。そして、今まで泳いでいたオレンジ色の金魚も、水草も無くなります。ゴミ箱や、下水に流されてしまうのです。そして、いばらくすると、新しい金魚や水草を池に入れます。


 そんな池を管理する管理者から、封書が届きます。とても、事務的で管理者としての都合だけを記述した文面です。そう、管理者に話をする余地はなく、それに従わなければ、下水やゴミ箱に捨てられてしまいます。金魚や水草のように捨てられてしまうのでしょう。


 日本もアメリカのような感覚になっています。アメリカが日本に提案するTPP加入。本当のところは知りませんけど、アメリカではお金がなければ、けが人でも手当を受けられないと聞きます。有無を云わせず、世界から放り出されるような気がします。でも、平和ボケで間抜けな顔をしている大企業のセキュリテイ管理者よりいいかもしれない。巷の現実の厳しさを、いきなりぶつけられている日本の人々です。いまでも、いっているんでしょうか? 銀行員は? 


 『信用してください。』

用賀の鯛焼き屋の鯛焼きを2匹買って食べ歩きをして思う、不景気

 暗闇のアスファルトの道を歩きながら、小さな白いビニール袋に入れた白い紙袋に入った鯛焼きを右手に持ち食べ始めた。用賀駅の近くにたこ焼きと、鯛焼きを売る小さなお店がある。小さな店の中に、3人の男女が、焼けた鉄板を前に立ちながら、働いている。黄色いユニファームに赤い前掛けを腰に巻いている。頭には白い頭当てを被っています。



 鯛焼きですが、あまり焼きが入っていません。薄いクリーム色の白っぽい色をしています。裏と表の継ぎ合わせが、でこぼこです。まあ、熟練していない鯛焼きの焼き方なのです。どうでもいいや、と言った感じの鯛焼きです。小豆あんこは、十分入っています。ですが、まっ、いっか、と云った鯛焼きです。


 まあ、しょうがないのです。分かります。従業員として働いているのです。客が喜ぼうが、嫌がろうが、分からないのです。どうでもいいのです。時間まで働くことしかないのです。


 近くには、大判焼なる丸い似たような今川焼きのような店があります。こちらは、色も味もいいものです。ですが、無愛想な親父がやっていて、喜んで買おうとは思わない店です。


 今、何か販売者も購入者も、何かかみ合っていないような空気があります。大戸屋と呼ぶ青い看板に白抜きの文字をした定職屋さんがあります。商売も安定しているようで、良く見る店です。そんな大戸屋を、まねして、ひとつの定職屋さんが現れました。おはちと呼ぶ定職屋さんです。オレンジ色の看板に白い丸を描いた店です。ですが、このおはちと呼ぶ、定職屋さん、今はどこにいっても見ません。当然だと思います。


 おはちと呼ぶ定職屋さんに、入って定食を注文しました。世田谷区の千歳烏山の店です。目抜き通りの雑居ビルの2階にありました。前のテーブルに置かれた定食を前ににして、箸をつけずに黙って店をでました。それいらい、一度も入ったことがありません。そして、いつのまにか、千歳烏山の雑居ビルにはなくなりました。そして、どの街でも、見かけなくなりました。



 確かに、なくなる店ってあります。店の都合だけを考えた商売をしているんですね。日本が現在、国難を呼ぶ状態にいるのも、世界が変わっているのに、その状況に対応していないのです。ヨーロッパやアメリカも経済がうまくいっていません。世界の状況にあっていないのです。



 当たり前の事ですけど、自分がうまくいっていないのは、自分の事を考えていないのです。怠け者か、間違った考えに従った事をしているのです。あるいは、やっていないのです。大体がやればいいのに、やらないのが、原因だと思います。明日やろうとか、今度にしようとか、問題先送りとかですね。


 民主党って、どうでしょう。マスコミのニュースを見たり聞いたりしているところ、自分の都合だけを考えてやっているような感じを受けます。庶民と約束したこと、やって欲しいことは、出来ないでいるようです。やらないでいいような事を、一生懸命しているようです。

2011年12月15日木曜日

ぼんやりとした不安、何か分かるような気がする。芥川龍之介の気持ち

『これは、宿命だと思っています。私も、野田総理も・・・・。』


 ニュース画面で安住財務大臣が消費税の増税について、沢山のマイクを前に落ち着いた感じで話していました。そんなさなか、小沢議員周辺が、4年間は消費税は上げないとのマニフェストを守らないことに抗議して、野田総理に進言しているとの事らしい。


 生活保護者が206万人になったとのニュースをこのあいだ見ました。確かに1ヶ月ごとに1万人ずつ増えています。単純計算で、100人に2人が生活保護を受けている計算になります。世間には雇用も、あまりないようです。


 政府には政府の活動があるとは思いますが、もの凄く一般庶民の不安を掻き立てるようです。東日本大震災前から、国難と云われてどれぐらいのときが流れたでしょう。景気も、雇用も、何もかも改善していません。増税して何か良くなるのでしょうか?

2011年12月4日日曜日

82歳の奥さんの感覚って、日本人の偽らない姿なのかも知れない。

 『ええ! 日本の電気代って世界一高いの?』
 『ええ。そうですよ。ほら、この間の福島原子力発電所事故で、色々調べたら、日本の電気料金って、世界一高い事が分かったんですよ。』



 年老いた奥さんと、お話をしました。彼女は、自分は82歳だと言います。そして、自分はのんびりしていると言います。これから、運動場に行って運動をするのだといっていました。ゆったりした体の動きをしながら、おぼつかない足取りで運動場に向かって歩いていきます。



 『そうなの、知らなかった。請求書が来れば、何も考えずに払っちゃうから。』
 『多分、調べてみたら何でも高いんじゃないんですかねぇ。』



 彼女は昭和初期の生まれだといいます。戦中、戦後を体験して今は何でもあるといいます。そして、いつ自分は亡くなっても良いと言います。



 『私はのんびりしているから。でも、男の人は大変よね。』



 そのとおりだと思います。意識するしないは別にして、男は家族を守るために、命を賭けるのです。 でも、何か違いますけど、何も考えずに自分の家に届いた請求書の金額を支払ってしまう。それが、日本人の普通の人々ではないでしょうか? 電気代、ガス、水道、電話、社会保険、年金保険、某国営放送、携帯電話代、インタネット代、家賃。ええとあとなんだろう。むしられても、むしられても、しぼりとられても払い続ける国民性なのでしょう。

2011年12月1日木曜日

橋本さん大阪市長当選により、大阪都構想が背景となって、なんだか見えてしまう日本の政治と政治家の議員さんたちの考え

 『20万票の大差をつけて橋本市長が誕生しました。』



 ニュース画面の中で万歳三唱をしている大阪維新の会のメンバーの姿が放映されました。両手をあげ、どの顔も満面の笑顔のようでした。大阪都構想なるタイトルを掲げて、大阪市長選挙に当選したのです。橋本市長当選により、コメンテータが今後の日本の政治に、どのような影響を与えるのかを、コメントしています。


 新しい試みではないでしょうか? いままでの議員さんに比較して、違った旗を掲げています。いままでの議員さんは、既存の法律の枠組みの中で、どうでも良いようなことを言っていたような気がします。そして、結局何をどうしたいのかわからないまま、現在にいたっています。政治空白と呼ぶ、10年間、20年間と、誰かさんが言っています。


 そんな事をニュースで見ていると、昔のアメリカの名のある俳優であるカーク・ダグラスやバート・ランカスターの、盛りを過ぎた、その後の映画を見たような気がします。その映画は気の抜けた、ストーリーで、ちっとも面白くも、ためにもならない、時間の無駄をしたようなものでした。やはり、ちゃんとしたシナリオを書ける人が居ないと、どのような俳優でも、駄目なのです。そして、現在の日本には、そのような事を考えている人がいないのです。やる事といえば、入場者数がめっきる減ってしまったといっている相撲界の仲間内の八百長や、国会での、各政党間の問題責任を問うことばかりです。



 いったい日本はどうなっちゃたのでしょう。現在、多くの人々が、不景気の中で苦しんでいます。ブータン国王が日本に来たのは、つい先日でした。国民の幸福度99%と、見知らぬ奥さんが、ブータンの事を私の耳に聞こえるように云いました。なんでしょうね。これって。

2011年11月27日日曜日

見て気持ちの良いものを見る驚きと、知らされる日本の住宅事情

 『?』



 すれ違うには、狭い灰色のアスファルトの歩道を歩いて用賀に向かって歩いていました。歩道には街路樹が植えてあります。対面する歩行者が来ると、肩が触れ合うくらいの幅しかない歩道です。そんな、歩道を歩いていると、からし色をした建物が右手にあります。ちょっと、歩道から奥まったしゃれた玄関です。落ち着いた感じで、すこしゆとりがある広さを持つ門構えです。丸みを佩びた柔らかな感じの黒い鉄格子があり、建物内の廊下の照明の下、壁にかけてある額縁に入っている幾つかの絵が見えます。暖かい秋の日の夕暮れ時の事でした。



 歩きながら通り過ぎると、建物と建物との隙間から、ベランダにも黒い鉄格子が見えます。2階建て、3階建ての洒落たマンションです。まわりの、ごつごつしたマンションや建物に囲まれながらも、きちんと他に交わる事無く穏やかな感じで自分を主張していました。



 小さな子が、大の大人に、ちゃんとした挨拶をするのを見たときの驚きと、恐持ての顔をした奥さんが、騒がしい都会の喧騒の中で、断固とした様子で、静かに頭を下げ、腰をおり、礼儀正しく謝る姿を見たときの驚きと同じような驚きを、この洒落た建物を見るたびに感じます。すみずみまで、配慮し洒落のめしたデザインは、スペインの太陽の光の下、緑に囲まれた、のどかな風景の中に建つ建物のようです。そして、日本の住宅が、なんと寒々しい、お寒い現状かを知らされるようなのです。



 そういえば、随分昔ですが、こんな事を言った政府の要人のような人が云いました。



 『日本の住宅問題は、片付いた。』



 それに対して、誰かが言いました。



 『酷いこと、言うね。ほんとに。』

2011年11月26日土曜日

民主党の言い分と、高級賃貸マンション、アパートを斡旋する賃貸契約業者との似ているところ



『だって、水漏れして下の住人の住まいに被害がでたら大変でしょう?』
 『・・・・。』



 ここは、東京世田谷区の自由が丘駅から歩いて数分のところにある雑居ビルの2階にある高級賃貸物件を専門に取り扱う不動産屋です。街にある萎びた賃貸物件を取り扱う不動産屋とは、一味違っている雰囲気です。ちょっと広めのフロアに数人の男女の従業員が、机に向かって何やら事務処理をしています。受付の女性に高級感溢れるとはいいませんが、ちょっとした小部屋に案内され、後から来た男性の従業員と賃貸契約の説明を受けているのです。2年契約の賃貸の契約を結ぼうとしているところなのです。そして、その2年間に何か住居中に事故が起こったときの場合を想定して、保険契約も結ぼうとする賃貸業者なのです。内容は物件所有者側の一方的な保護を強化するものらしいのです。男性従業員の人の良さそうな笑顔を見ながら、黙って聞いていました。



 住んで、水周りの事故により、下の住居の住人の家具や生活用品を駄目にしたら、あなたが責任を取る必要がある。その場合に保険に入っていれば保険からまかなえるとの理屈なのです。



 何て身勝手な理屈なんだろうと思いました。そもそも、水漏れの事故が起こるような賃貸物件を貸し出す所有者、紹介する賃貸物件業者の方に問題があるのが、常識から考えるまでもありません。



 黙っているものからは、むしり取れるだけむしり取ろうとする、人間の身勝手了見です。それは、歴史の紐を解くまでもなく、そのように出来ているが人間の社会なのです。先日、日比谷線の構内に猛毒のサリンを蒔いてしまったオウム心理教の裁判が12人の死刑の判決で終了しました。そうなのです。ゆるみきったバブル社会の中で発生した、何ともいいようのない大量殺害事件でした。そんな事件の翌日に、テレビニュースの画面には、その日にオウム心理教に入会した若い女性の姿と顔がモザイクがかけられて、放送されました。昨日も今日も、分からない人ばかりとは云いませんが、人間ですから分からない事もあるのですよ。



 『はい。今日入会しました。』



 エジプトのムバラク政権が革命により倒されて、軍部がその後がもに付いて身勝手な政策を取っていることに抗議して、あらたな民衆の抗議行動が起こっています。



 そうなんです。黙っていると皆身勝手な事をしてしまうのです。消費税の利率を上げる、TPP。黙っていると、何でも身勝手に決めてしまう民主党の政策。どんな説明があったでしょう。困ったものです。


 ニュース画面で見る各大臣の顔なのですが、表面をなぞっただけの表情ばかりです。顔に書いてあります。その顔を何とかして欲しいものです。

2011年11月18日金曜日

ボジョレーヌーボーの解禁日と、変わってしまった日本人の顔



 『随分長いこと勤めていますね?』
 『まだ1年ですよ。』



 近所のスーパーマーケットのレジで働いている中年の女性に話しかけました。白いテーブルに置いてあるプラスチック製の緑色の買い物カゴの中の野菜類をレジのキーボードの数字キーを打ちながら、清算しながら、私の問いに答えるおばさんです。すると、そんな会話をしている私達の横を、後ろのレジの女性が逃げるようにどこかに走り去っていきます。逃げるように走り去る女性に驚いて顔を向けるレジで清算をしていた中年の女性です。



 どうも、逃げるように歩き去った女性なのですが、変な事を考えていたようなのです。その後、その女性の姿を見たことがありません。以前、彼女のレジで買い物を清算したのですが、ちょっと雰囲気がおかしな感じを受けました。何だか分からないのですが、気取っているってのでもなく、なんか私は別の世界の人なのだと云っているような空気なのです。ですが、けして美人でも、輝いているような女の人でも、とりわけ若い女性でもない、普通の女の人です。 何を考えていたのでしょう。その考えは、彼女に聞かないと分かりません。



 ニュース画面でボジョレーヌーボーなるワインを飲んでいる多くの若い女性達の顔を見ました。ワイングラスの赤いボジョレーヌーボーを笑顔で飲んでいます。でも、何だか知らない日本の女性の顔です。その顔は爬虫類のような顔に見えました。ペロペロと赤い舌を出して笑っているカメレオンのようなトカゲのような顔です。日本人が食べる、食べ物が変わってしまったのは事実です。添加物まみれの食物を食べているのは、しょうがないと思います。どうしてしまったのでしょう。日本の女性が考えている事と、その顔は。



 しっとりした感じの女性を東京は原宿で見ました。そう、遠い昔の若い日本の女性の顔です。そして、その顔を持つ女性は海外の女性の人でした。

2011年11月17日木曜日

ある放送局の訴状と、日本人の感覚



 『つかぬ事をおたずねするようなんですけど、放送局関係の仕事をしてるんですか?』
 『どうして?』
 『何か、話のはしばしが耳に入ってきて言葉を聞くと・・・。』
 『TBSの仕事をしてんだけど。』
 『じゃあ。テレビ放送の仕事じゃないですか?』
 『・・・。』
 『ラジオで、ある放送局が受信料未締結の世帯に民事訴訟を起すにいたったって言ってますよ。』
 『おかしいよ。それは。』




 お酒を飲んで、これから家路に向かっている大柄な男の人と話をしました。ちょうど、部下らしき若い男と歩道で別れを告げていました。皺くちゃになってしまった白いワイシャツ姿で、お腹が出ています。



 『勝手に放送電波を送信して、お金を取ろうなんてのが、可笑しいよ。おれなんか、放送受信料なんか払ってないよ。』
 『へえ。』
 『どうなの。受信料払ってるの?』
 『テレビ無いんですよ。うちは。』
 『ええ。』



 色々はなしていましたが、どうして日本人は、可笑しいと思うことに声を出して問わないのかと結論に帰結しました。そして、穏やかな声で男は云いました。



 『流れに流されるんだね。流れに逆らわないんだね。』




 確かに、福島原子力発電所の事故から、東京電力の電気料金が世界一高い事実を知らされた庶民が驚く声。逆らえないし、こうしようとも行動出来ないのが、日本人なのです。イギリスで猛反対を受けた、女性首相、マーガレット・サッチャが実行しようとした、人頭税のような気がします。



 そういえば、昭和天皇が死んだときに、目黒にある会社の古株の空手つかいの先輩が、誰にも聞こえないような小さな声をひそめて私の耳に顔を近づけて、云った事がありました。



 『欧米の人達に言わせると、日本人って、北朝鮮の人達にそっくりなんだって。』



 ・・・。

2011年11月15日火曜日

JR大井町で赤信号を無視して歩いてきた通行人に注意して、通行人に殴られて重症で、病院に運ばれてしまった年老いた男の人



 『すっごい不景気なんだねぇ。』



 昔、目黒の中目黒に住んでいました。日本人の皆が貧しく、石油ショックにより日本国民がトイレットペーパーがなくなるとマスコミに煽られ、奥さん達が買占めに走っているニュースがテレビで報道されていた時代でした。そんな時代に目黒警察署がある山手通りをあるいていると、肩を丸めて歩いてきた背の低い中年の二人組みが、すれ違いざまにいいました。そんな時代背景の事でした。




 夜の8時頃の事です。借りている4畳半の部屋から、近い場所にある公衆電話ボックスで、田舎が一緒の友達に電話をしていました。すると、電話ボックスの外で年寄りの男が電話ボックスのガラスを乱暴に叩きます。電話を終えて開けろを云った仕種でした。ちょうど、友達との電話も終わり受話器を、受話器置きに静かに置きました。電話ボックスのドアを押し電話ボックスのドアを開けました。年老いた男は腰も背も曲がっていて、小柄な体を私に向けて、大きな声で怒鳴りつけます。お酒に酔っ払って、足元もふらふらしています。そんな男が若い私に、無造作に話しかけて来ます。



 『ほれ。お金やるから、取っとけ。』
 『ふふふふ。いいですよ。ははは。』
 『いいから、取っとけ。』



 酔っ払いの男はボケットから、5円玉をいくつか取り出し、右手の手の平に乗せ、私の前に突き出します。私に5円玉2枚をやると云うのです。普段なら殴ってしまうところですが、友達との会話を終えて何となく落ち着いていました。変な奴だなあと、可笑しく思い男に背中を向けて部屋に向かって歩いていきました。



 何も考えずに乱暴に怒鳴りかける年寄りの男と、どう違うのでしょう。赤信号を渡ってきた男に、注意する男と。何を考えて注意したのでしょう。注意されて気持ちが良くなる人はいないと思います。人間ほど、恐ろしい動物はいないのです。細心の注意を払って注意するより、安全を確保しても、注意しないほうが賢明だと思います。多分、注意した人は、赤信号を無視して歩いてくる男が困っているとき、進んで手を貸すことをしないでしょう。それなら注意する資格は無いと思いますよ。



 分かっていてやっているのですから。煙草が体に悪いことを分かっていて吸っているのです。酒の飲みすぎが、良くないと分かって体を壊してしまうのです。嘘をついてはいけないと分かっても嘘をついてしまうのです。子供ではないのですから。パレスチナ紛争なんかも、分かっていてああなってしまっているのです。本当に困っているときに、助けてくれる人は少ないのです。



 そうなのかも、しれません。暴力事件になると分かって注意してしまったのです。浜の真砂は尽きても、このようなニュースは決して世の中からなくなる事はないでしょう。人に注意するときは、注意しましょう。注意しないで、親切に笑いかけ、困っていないかと、手を貸しましょう。殴られないように・・・。

2011年11月6日日曜日

若いお母さんが連れている小さな男の子と、近所のおばさんとの会話から見る民主党議員のTPP議論


 『良い子だね。』
 『どうして分かるの?』
 『だって、顔に書いてあるもの。良い子ですって。』




 若いお母さんが、小さな男の子を連れていました。家々に囲まれたアスファルトの小道に立ってる若いお母さんが、近所の昔の娘さんと世間話をしていました。大柄で背の高い、昔の娘さんが、若いお母さんが連れている、元気な男の子に云いました。天気の良い空の下で、小さな男の子は、自分に向けられた昔の娘さんの言葉を、不思議に思い、無邪気に聞き返しました。昔の娘さんは、笑顔で小さな男の子に、親しげに目を大きくして応えました。のんびりとした、のどかな午後の事でした。



 小さな男の子の色白でふっくらした顔には、確かに素直な良い子ですと、書いてありました。人は見かけによらないっと、よく言います。ですが、大体は見かけ、外見でその人となりがわかります。あぶない人や、危険な人は消すに消せない表情を顔の縁に描いています。



 貿易立国である日本がTPPなる、環太平洋戦略的経済連携協定に参加するかどうかを、盛んにニュースで見ます。推進派の民主党幹部、反対派の民主党幹部でない人達の表情を見ていると、何か違うような感じを受けます。TPPそのものが、どのようなものかは、私達一般庶民には分かりませんし、説明も良くされていないようです。分かるのは、議員さんの表情から判断するだけです。目は口ほどに、ものを言うってやつです。推進派の議員さん、よくTPPをしらないようです。そして、何やら嘘をついているとは云いませんが、似たような目つきをしています。反対派の議員さん、反対する理由を知っているようです。



 立場上、TPPを推進しているのでしょうが、違ったもので争っています。自分の足元を見ることなく、ふらついている酔っ払いのようです。とにかく分からないけど、TPP参加に加勢しようと。それを、私達庶民は、ぼんやり見ているだけです。何をやってるんだろうと。



 後先を考えないでやってしまった沖縄の普天間問題が、チラと頭をかすめます。TPPって、ダムが決壊して、大洪水になるような気がするんですけど・・・。少しずつやることが出来ないんでしょうかねぇ・・・。現在はそんな雰囲気が濃厚です。参加したら後は知るかい。そんな感じを受けます。



 人の振り見て我が振りなおせです。日本国政府のやり方が自分の行いに似ている人は、やさしく自分自身に言い聞かせましょう。



 『ちゃんとやれよおぉ。しっかりしろよぉ!』

2011年11月5日土曜日

近所のスーパーマーケットの考えと日本の行く末は同じなのか。




 鏡の中の顔を見ると、疲れたような赤い目をして、潰れ濁り切っていました。そして、恐ろしいぐらいの顔つきになっています。悪相とは、鏡に映っている、私の今の顔だと思います。何が、鏡に映っている私の顔を、こんなろくでもない顔にしていまったのだろうと、考えました。疲れでも、悩みでも無い事は明らかです。



 部屋の中の片ずけものを 腰をかがめてしながら思いつきました。昨晩飲んだワインです。近所のスーパーでスペイン産のワインを格安で販売していたのです。チリ産の美味しいワインを以前、このスーパーで安い値段で購入して飲んで喜んだ事があったのです。



 スペイン産のワインの瓶に貼り付けてあるラベルを見ると、生産年の記載がありません。生産年が分からないワインはワインではないと思うのですが・・・。混合酒なのでしょうか。確かに、何が、混入しているのか分から無い感じです。不凍液のようなものが、混入してあれば飲んだ後は恐ろしい表情をした顔になってしまっても不思議でなないと思います。



 昨日、そのスーパーに買い物に行きました。そしたら、購入したスペイン産ワインのダンボールが3段に重ねられていました。ダンボールの上には、好評につき再入荷しましたと黒いサインペンの文字列が書かれていました。可笑しなことに、飲んだら、恐ろしい表情になってしまう顔になるワインが好評だと云っているのです。



 仕入れた金額が安いのでしょうか。捨て値同然の金額なんだと思います。好評とはスーパーの勝手な宣伝文句でしょう。このスーパーには錆びれていく、そこはかとなく人が拒絶反応を示してしまう空気が僅かにあります。潰れていく運命を背負っているような雰囲気を漂わせています。スーパーの思惑と、買い物客との思惑が一致していないのは、確かです。若い男の店員が、ダンボールに入った商品を取り出し、商品棚に並べながら、それとなく買い物客の嗜好を探るような感じで、見ることがあります。



 スーパーの周りには、沢山の団地の建物が建っていて、潜在的な、お客さんの数はあるのです。でも、かつかつで商売をしているような状態です。活気のない空気を漂わせています。



 戦後、最大数の生活保護者数になったと、ラジオのニュースを耳にしました。205万人と云っていたようです。毎月1万人ずつ増えていく勘定になるとの事を云っていました。日本人の人口が一億2千万人として、120人の中の二人が生活保護を受けている事になります。どうなんでしょう。経済的な津波が来ているような感じを受けるんですが、大丈夫なんでしょうか。



 ついこの間の東日本大震災の津波で小学校の生徒の大半が犠牲になってしまった事があります。その原因となったのは、津波がそこまで来ているのに、事務的なチェックをしていた学校側の行動にあったのではないかと、子供の犠牲者の父兄が調査しました。いま、日本は子供の数も減っていき人口が少なくなっていっているようです。こんな中、日本国政府が何をしているかと云うと、事務的なチェックのような事をしているように見えます。TPPも、沖縄の普天間問題も、なんかみんなそんな感じです。



 日本をこうするんだ。こう人はあるべきなんだ。住みやすい、こんな家の建っている街にして、胸を張って堂々と生活する人々で一杯にするんだ。と云ったような話を聞く事がありません。



 『抜本的に見直して!』



 こんな言葉を、ニュースの中で良く議員さんの口から聞きます。そして、これ以上前に進む話を聞く事がありません。あきらめているんですね。日本にいる人は、議員さんを含めて。先が見えているスーパーの、客の様子を伺うような赤い上っ張りを着た若い男の店員のように、狭い井戸の中の蛙のような了見でそろばんの駒をはじいているように・・・。民主党は解散総選挙をしたら、跡形も無く、この地上から姿を消してしまうから・・・ええと・・。

2011年10月30日日曜日

桜新町の花屋さんと、民主党の野田総理大臣の所信表明、何か似ているところがある


 『さあ、見てよ~、来年も花が咲くよ! ほら~!』



 4~5年前ごろの話なんですけど。奥さんでしょうか? 臨時で駆出され、アルバイトをしているようなのです。ここは、東京世田谷区の桜新町にある、ちょっと大きな花屋さんです。倉庫があり、その前で沢山の植木鉢が置かれ、売り子である昔の娘さんが、体を動かして働いています。そんな、昔の娘さんである1人の元気の良い奥さんらしき人が、ひとつの植木鉢を見ながら、通りすがりの通行人を含めて言い放ちました。その植木鉢は蘭の花を咲かせるシンピジュームです。見ると、シンジュームの植木鉢の花は、僅かに開いている花があるものの、咲頃を終え、根本から緑の新芽が幾つか出ていました。



 キョロキョロと、目を色々な花々に移している他の客に混じって、正月に部屋の中に飾る蘭の花を探して、木の板でこしらえた段々の花段の上に置かれている沢山の鉢物を見ていました。耳に入ってきた、元気な声に、何となく、その奥さんと側のシンピジュームの鉢物を見ました。そして、彼女の云っていることと、考えている事が違っているような感じを受けました。口から出ている言葉は、足元のシンピジュームが、来年も花を咲かせるから、買い得だよ、っと云った言い回しです。ですが、腹の中ではこんなことを云っているような気がしました。



 『ふさけんじゃないよぉ。来年も咲くわけ無いだろぉ。あたしゃ、臨時のアルバイトで声を上げているだけだわぃさぁ。』



 野田首相の所信表明を聞きました。ちょっと似ています。無理だろう。こんな、ごたごたした政党の議員さんばかりでは、なんとか努力はしてみるけど・・・。そんな、感じです。とりあえず、希望の種を蒔きましょう・・ってねぇ。具体的な考えなんか、それどころじゃないよ。とりつくろうだけで、精一杯よぉ・・・。多分、野田首相本人も知らない、自分自身が、そう思っているはずです。



 昔のときの総理大臣、田中角栄さんが、日本列島改造論なるものを口にしたとき、日本人の金儲けを考えている輩が、即座に動き出したと思います。大きな山が動くような感じだったと思いました。分かるんですね。田中角栄さんには、その実力があり、実行するのを知っていたのです。

2011年10月29日土曜日

カダフィ大佐殺害と、放射能汚染を身近に感じる世田谷区の人たちと、日本の人達が見ているニュースとの関係


 天気の良い午前中に、近所のスーパーに歩いて行きました。確かにニュース画面で見た映像は、近所のスーパーでした。大きな酒屋の量販店と隣り合わせに建っています。車の駐車場もあり、それなりに客も良く入っていました。スーパーが建っている大通りに出ると、結構人だかりである。道路にはプラスチック製の赤い三角ポールを並べて、歩道の土袋が積み重ねてある場所を隔離して、歩行者が歩く通路を確保していました。自転車に乗ってきた、買い物客とも、野次馬ともいえない人達に混じって、テレビカメラをアスファルトの上に置いた報道関係者の人達もいる。



 しかし、日本の国の人々が、生活に放射能汚染を身近に感じ、触れる事を誰が予想していたでしょう。何も知らない日本の人達のような気がします。福島原子力発電所の事故により、報道され知らされた事実のひとつに、日本の電気料金が世界一高いと、いうものがありました。そんな世界一高い電気料金の話など、一般庶民が口に出した事がありません。どうなっているのでしょう。私達、日本の一般庶民が聞き見ているニュースや事実は、何なのでしょう。



 インターネットにリビアのカダフィ大佐が拘束され、反カダフィ勢力の兵士に暴行され殺害された動画が掲載してありました。人間の凶暴な恐ろしい本質を捉えています。兵士達の怒号が、晴れ渡った地上にこだまして、カダフィ大佐が引きずられ、叩かれ、殴られ、蹴られ、次第に血を流し、顔半分が真っ赤な血に染まってしまいました。そして、動かなくなりました。



 リビアの国内情勢が、順調な感じで、テレビ画面に映っていたのは、ついこの間の事でした。地下水を汲み上げて作った、大きな湖が画面に映り、緑の葡萄の葉が天気の良い青空の下で、そよ風になびいていた画面でした。そんなリビア国内を映す画面から、一転して国のリーダーが捉えられ、殺害されてしまったのです。あまりにも、そぐわない展開に、ちぐはぐした感じを受けています。




 私達、日本の一般庶民が見ているニュースって何なんでしょう。




 お金の無いアメリカやヨーロッパ、豊富な石油資源から入るお金を持っていた金持ち国リビア・・・。日本も一昔お金を持っていました。でも、ヨーロッパや、アメリカの勧めでビッグパンなる金融政策を取ったら、いきなり不景気に襲われ、それから、不景気が今も続いている日本です。



 正義とは、何でしょう。事実とは。そんな事を強烈に迫る、カダフィ大佐殺害の映像と、身近な放射能汚染でした。

2011年10月25日火曜日

中国の監視カメラが捕らえた中国実態状況と日本の状況との比較をしてみると。


 『ちょっと日本では想像出来ないですね。』



 画面に流れる映像を見た、日本のニュースキャスターが云いました。中国の監視カメラに移っていた映像を見ていたのです。映像には、赤いズボンを履いた、小さな女の子が歩いていました。その背後から、ゆっくりと軽トラックは走ってきました。そして、小さな女この子を、引いていったのです。それも、ゆっくりとしたスピードで。その後、何人かの通行人が、引かれた小さな女の子を無視して歩き去りました。そのあとに来た車も、助けを求める小さな女の子の手の上を引いていったのです。



 どれぐらい前か、昔、横浜に住んでいたときに、怒りを覚えるような光景を見ました。二人の子供が自転車で競争をしていました。2車線の道路を小さな自転車にまたがり力いっぱいペダルを踏んだ居ました。前から2トントラックが走ってきました。右側の車線を走っている男の子は、トラックが走ってくるのを無視してトラックの正面に向かって自転車のペダルを踏んで、競争相手の男の子に叫んでいました。トラックは止まってしまいました。仕事中の2トントラックです。そんな、自分勝手な小さな男の子に、腹が立ったのです。



 そんな昔の事ではありません。東京世田谷の弦巻通りを歩いていました。普通自動車が走ってきました。すると、中学生でしょうか、自転車に乗って走っている車を横切りました。中学生は、交差点を一時停止する事無く、走りながらペコリを頭を下げました。普通自動車はタイヤの音こそしませんでしたが、ブレーキを強く踏んで止まりました。車は青信号で直進していたのです。中学生とはいえ、青信号で走ってくる車のスピードも、考えずに頭を下げれは良いと云った了見に、驚きました。



 ごく最近の事です。六本木の交差点付近の交通量が多い場所で、太った外人がアスファルトの上で腕立て伏せをしていました。車が外人の目の前で止まっていました。そのそばを、仲間の外人が走る車を無視して、横切ってきました。車は慌てて止まりました。さすがに、その外人もドキッとしたようです。お酒に酔っているとはいえ、どうなんでしょ。



 今、災害の中に日本はいます。民主党政治は、災害の中で途方に暮れている人に何をしているのでしょう。

東日本大震災の被害者に対する被害を受けた事実を調べる人達



 『学校側が、事実を調査する意思が無い事が分かりました・・・。』



 東日本大震災の津波により、小学校の大部分の生徒が無くなり、その原因を自然災害と云った表現で終わらせたい学校側を、子供を亡くした父兄が原因を調べたのです。すると、災害時のマニュアルの不明さや、津波到来時の学校側の対応があまりにも、震災時に即した行動をしていなかったことが、分かりました。



 津波がそこまで来ているのに、何か違うチェックを学校側がしていたようなのです。緊急を要するときに、事務的なチェックに終始していたようなのです。避難場所を決めかねて、批難が送れ、学校の生徒の大半が津波に呑まれ死んでしまったのです。



 日頃から、会話もなく目上の人の云う事を聞け、親の云う事を聞けでは、会話も出来ないし、意思決定も出来ないでしょう。何が肝心要で、物事の良し悪しも分からないでしょう。あっちむけホイは、遊びでは問題ないでしょうが、緊急時にそれをされては、困ります。



 民主党がTPPの参加を議論していると云うのですが、どのような議論かは想像出来るのではないでしょうか? そして、ひょっとしたら、会話を許さないその頂点にあるのは、宮中が一般庶民と皇族とを隔てている、ごかもんのれいなるものではないでしょうか。

マレーシアのクアランプールで死刑が確定した日本人女性と、日本人の感覚


 『彼女はスーツケースの中身を知らないで・・・・。』



 マレーシアの弁護士がニュース画面でマレーシア語で話しました。知り合いのドバイ人に、友達のスーツケースを運んで欲しいと頼まれて、運んだところマレーシアの税関でスーツケースの二重底に覚せい剤が隠されていたとの事なのです。マレーシアでは、覚せい剤密輸は一律死刑なのだそうだ。死刑宣告を受けた日本人の女性が、ニュース画面で手錠をかけられた両手にモザイクをかけられた映像が流されました。



 何となく、まさか、大丈夫だろう、のような感覚なのかもしれません。オーストラリアで似たような事件がありました。スーツケースが盗まれたので、代わりのスーツケースを使って下さいと云われ、疑う事無く使用して、やはり税関で捕まってしまった何人かの日本人です。刑期10年を刑務所で過し、出所したとのニュースでした。



 『汚い奴だなぁ。』
 『なんでだよぉ。』



 若い時に、仕事仲間に頼まれ、デパートの和菓子コーナーで買い物をした事がありました。綺麗ではない作業服で、綺麗なデパートの食料品売り場を歩いて買い物を済ませました。買い物を頼んだ仕事仲間に手渡すと、そばの仲間同僚が、買い物を頼んだ仕事仲間をなじりました。自分でする事なのに、人に頼んだことをなじったのです。自分が買い物をしたくないのを、人に頼んだことをなじったのです。確かに、若い私には、作業服で銀座のデパートの食料品売り場に買い物をする事に、ちょっと抵抗がありましたが、人の良さも手伝って買い物をしてしまったんです。断わる理由を探すことをせずに、なんということか、田舎生まれの考え知らずだったのです。



 世間には、たくさんの自分の都合だけを考えてしまう人が居ます。そして、誰もがそうなのです。自分と相手が問題なく過せるように考える事が、出来ないのです。そして、それが出来るのが、大人なのです。日本人には、そんな大人の人が、ちょっと少ないような気がします。それは、家族の中で会話が無ければ、当然大人の考えを持つ事もできないでしょう。



 『友達のスーツケースなんだけど、ちょっと運んでいってくれないかなぁ。悪いんだけど・・。』



 なんと応えたらいんでしょうね。命を賭けた、運び屋でなければ、遠慮しましょう。今度は。

2011年10月20日木曜日

右に左に行ってしまう日本の人達


 『無駄の無い走りです。』



 ある日本の有名なマラソン選手の走り方を、スポーツ専門家が評価して云いました。テレビの画面には、男性のマラソン選手がランニングをしている姿が映されています。どれぐらい前でしょうか。マラソン選手の走り方を、評価して、疲れない走り方だと海外のスポーツコメンターを通訳者が通訳して話した映像でした。



 上下にぶれる事なく、アスファルトの道を走る日本のマラソン選手。スタミナを消費しない走り方には違いないと思える走り方です。でも、何か機械が黙って走っているような感じです。人間の持つダイナミックな迫力とか、ゴールを目指す気迫のような感情を揺さぶるような姿とは、ちょっと違っています。



 駒沢オリンピック公園にエチオピアのマラソン選手の走る姿が、等身大写真で壁に掛けてあります。アベベ・ビキラです。その、走っている姿には、紀元前より、人間が人間から受ける人間の偉大さ、尊厳を感じさせるものを考えさせます。



 走る事を追求すると、直線的にすべるような日本人のマラソン選手のような走りになるのかも知れません。疲れを最小限に抑えた走り方、見栄えより最終的な目的である、誰よりも早く、疲れを知らない走り方で勝利する。それが、日本人が許した走り方なのかもしれません。



 日本人の考え方が、食物にも現れています。味が良ければ、問題ない食物への添加物混入食料です。服装も、無機質な色や形です。家に付いては、誰もが無感覚になっている、不気味な形をしています。



 何か、考える事を忘れてしまって、人間の感覚を知る事なく、あっちに行ったり、こっちに行ったりしている日本の人達のように見えます。TPPなる貿易協定を議論して、東日本大震災復興を視野に入れた、第三次補正を議論して等と、ニュース画面で言っています。でも、何か肝心要のものが、無いような感じです。



 随分前ですが、日本の経済が良好で、世界中から良質な物が輸入されました。そのときに、良いものを身に付けた時に、良いものが与えてくれた感覚です。自然な、当たり前の事を知らせてくれた感覚です。たとえば、イギリス製のジャガード織りなるカーデイガンです。肩からずり落ちることなく、上半身に程よく密着する着心地と、目にも自然な色合いです。フランス製の通勤鞄や、使いかっての良い、しゃれた小銭入れなど等。



 多分、当たり前の事をしたり、話したりするには、大変な努力をして出来るのだと、世の中は示しているのです。単純な事を何度も繰り返して、身に付けることが出来るのです。そして、自然に出来ないのは、簡単に物事を考え、済ませてしまっているからなのです。

2011年10月16日日曜日

電波障害?・・・と日本人の現実感覚?・・・。世界中で起こっている金融機関、証券取引場への抗議と日本人の感覚


 『それ、医者に行ったほうがいいわ!』




 彼女は確信して断言するように私に云いました。彼女の目は、ゆるぎないない色をしていました。信じている事を話している目です。彼女は2児の母親で、同じマンションに住む二部屋隣りの住人です。サラリーマンの旦那がいて、親子4人で暮らしている、普通の人です。彼女の家族は、私より古くから、このマンションに住んでいて、地域になじんだ生活をしているようです。



 ある夏の夜の事です。北側にある部屋に布団を移し眠っていました。いつもは、南側の部屋のベッドに寝ているのです。南側は、川に面していて見晴らしも、日当たりも良いのですが、夏の夜は花火を深夜まで打ち上げる人達がいるのです。どこから来るのか分かりませんが、深夜の3時頃まで、花火で遊んでいる人達もいます。中には、小さな子供を連れて夜夜中、打ち上げ花火をして遊んでいる若いお母さんもいます。そんな事で、打ち上げ花火の音が聞こえない北側の小さな部屋で寝ていたのです。すると、意識の無い頭の中を、鋭い針金を刺すような衝撃的な痛みを何度か感じました。



 翌朝、隣のマンションの屋根を眺めました。私は6階建ての4階に住んでいて、隣りのマンションは5階建てなのです。ちょうど、アマチュア無線のようなアンテナが北側の部屋に槍のように向いています。距離にして、4メートルもありません。あまりにも、アンテナとの距離の近さと、突然の頭への痛みを考えると、それ以外の原因を考える事が出来ませんでした。信じられない頭への痛みを考えて、北側の部屋で寝ることを、止めました。それ以後、頭への針金を差し込むような、痛みを感じる事はありません。信じられない、痛みと驚きでした。



 彼女に、北側の部屋に向かっている、隣りのマンションの上にある、アマチュア無線のアンテナを指差して説明しました。確かに、因果関係を説明する、証明する事は難しいでしょう。自分が体験しないと、信じられない事でしょう。そんな事で彼女には、私の体の異常を考える事しかできなかったのです。同じマンションに住んでいて、私だけが、そんな痛みを頭に感じるのを、にわかには信じられないのです。私にも、信じられないのですから、当然だと思います。目の前に見えるのは、手を伸ばせは届くくらいの距離に、北側の部屋に槍を突きつけるような、アマチュア無線の、太いアンテナが見えるだけです。




 北側の部屋で受けた頭への痛みの衝撃は、それ以来感じたことがありません。信じようと、信じまいと、それは、あの北側の部屋で寝ていると、意識の無い頭に、太い針金を差し込んだような痛みを感じるのです。何度もね。それは、それは、もの凄い痛みと衝撃と驚きでした。




 ニュース画面にアメリカの市民がウオール街を占拠しろとの運動が始まって、世界各地で似たような運動が起こっています。金持ちに課税しろとか、金融機関を批難するプラカードを手に持ち叫んでいます。中東の民主化運動が起こって、その続きのような気がします。




 日本でも、起こっているようなのです。ニュース画面に日本の若者が黒い文字を書いたダンボールの茶色い厚紙を持って叫んでいました。でも、どこか、遠慮しているような声の上げ方です。ちょっと、恥ずかしそうです。いいじゃない、流行なんだからさぁ・・・。そんな感じにしか見えません。



 日本には、日光の3猿を真似ないと、生きていけない、居られない暗黙の了解があります。ガソリンの価格を安くしたガソリン供給会社のガソリンタンク車に、何も云わない普通自動車が、いつまでもガソリンタンク車を尾行している不気味な事実が、テレビ画面に映し出されたことがありました。以前の東京都知事である青島都知事の顔に死相が出ていると、報道されたことがあります。青島都知事、本当に改革をしようとしたのでしょう。



 あ、うんの呼吸で意思伝達をしている日本人には、本当のところはわからないのです。彼女のように・・・。



 しかし、アメリカでのデモをしているアメリカ人の服装が気になりました。デモをしている人達が灰色や黒っぽい服装なのです。カラフルな服装をしているのが、アメリカ人だと、思っていました。日本人と似たような、灰色、黒っぽい服装なのです。北朝鮮、アメリカ、日本と・・・。それに比べて、中国人の服装のカラフルで、開放感のある服に時代の移り変わりをみました。景気が良いんですね。中国は。

2011年10月15日土曜日

住宅入居受付の三人のおばさんと、世田谷区弦巻で発見された放射線を発生するラジウムが入っていた瓶容器との関係


 『でもさぁ。下が電気室なんでしょ・・、何か嫌なんだよね。』
 『大丈夫ですよ。何でもないですよ。』
 『しかしさぁ・・、高圧線の下で、蛍光灯が点灯する番組をテレビで放送したって云うじゃない。』
 『問題ないですよ。もう、神経質なんだからぁ・・・。』



 現在の建物の部屋に住む前に、建物にある空き部屋を、いくつか見ました。そして、気に入った部屋について、受付の三人の昔の娘さんに尋ねました。建物は九階建ての新築で入居者を集っていたのです。建物の、ひとつの部屋を入居申し込み手続きをする事務所にしていたのです。そんな事務所の中で、備え付けの机の前に座って、ベージュ色の制服を着た、ふくよかな昔のお姉さん達、元気に入居を勧めます。畳の和室がついている2LDKの部屋が気に入ったのですが、下に電気の変電をしているのか、電気関係の部屋があります。電気室から、離れた部屋を希望するのですが、空いていません。そして、電気室は問題無い事を、しきりに私に言います。



 『でもさぁ、住みました。頭の毛が抜けちゃって、禿げてしまいました。っていっても、誰のせいにもできないしさぁ。』



 そんな事を私が、軽い感じで言いました。すると、三人の昔のお姉さんのうち、リーダー的存在のお姉さんの顔が真顔になり、目の色がハッとした感じになりました。何かよからぬ事を隠したいような、顔をして、ひとり静かに黙ってしまいました。他のふたりのおねえさんだけが、相変わらず同じ調子でわいわいと、私に話しかけてきます。ひとり黙り込み、異常に存在感が消滅していくお姉さんが、随分遠くいるように見えます。自分の云った事に、反応するお姉さんを見て腰が抜けるぐらい、びっくりしていました。いまから、9年前の話です。



 電気室のそばの部屋に住む住人に、良からぬ影響があるのは分かりましたが、それが何なのかは今も分かりません。世田谷の弦巻で放射能を発生していたラジウムが入った容器が何なのかわかりませんが、本当に迷惑な話です。そして、電気室の周りの部屋には、入居した住人が今住んでいるのです。



 あの案内係のお姉さんは、何を知っているのでしょう? 九州電力のやらせメール問題なんかも、すごくあぶないんじゃないかなあ。人が知らなければ、何をしても良いといった考え方って。日本列島を覆う閉塞感って、それだと思うんですけどねぇ。自分の都合だけを、優先してしまうご都合主義ってやつですね。ああ・・エーメン・・。

2011年10月14日金曜日

大きな目をした女の子と目を合わせて知る、止める事の出来ない日本国内の国際化の波


 昨日、秋の日の夕闇が迫る灰色のアスファルトを歩いて近所のスーパーに買い物に出かけました。歩いて公団の駐車場から車道に出ると、小さな男の子を後ろ席に乗せ、前の買い物カゴにはたくさんのスーパーの買い物袋を入れた自転車に乗ってお母さんが、静かに入ってきました。そんな自転車をやり過ごして、ノンビリと歩いていると、その後ろから、女の子が歩いてきました。自転車のお母さんと買い物をしてきたのでしょう。小さな女の子と目が合いました。何か、私を下から見つめるような、大きな目です。そして、短い髪の毛が頭にペッタリと付いているような髪形です。外国人のお母さんなのかどうかは、分かりません。でも、子供達の顔は海外の人達の顔ですね。



 近所に、少しずつ増えている海外から来る人達を良く見ます。夏の午後に、セブンイレブンで買い物を済ませ、白いビニール袋を片手にぶら下げて、家路に向かって歩いていると、サンダル履きで歩いてくる背の高い、海外の男の人が来たりします。通勤の途中なのでしょうか、洋画に出てくるような、金髪の海外の女性が落ち着いた感じで道を歩いて横切っていきます。



 雨の日に見る傘の色や模様が違っているのに、昔とは違っているのを考えさせられます。黒い傘ばっかりだった時代は遠くになりました。私が若い頃、たま~に、耳にする言葉がありました。



 『明治は遠くになりにけり。』



 この言葉をテレビの中で、言っているのを聞いたり、新聞、雑誌で目にすると、変な感じがしたものでした。そして、今、その言葉が良く分かります。刻々と変わっていく周りの風景や、人達の姿形を目にすると、1人ぽっつんと、立ち止まり、残されていっていくような錯覚をしてしまう気がします。



 TPPなる海外との貿易関係をどうするかの、日本政府の見解を議論している最中らしいのです。日本政府の閣僚達は推進派らしのです。ですが、多くの議員達が反対らしいのです。190名近い議員達が反対しているニュースです。推進派が日本に取ってTPPは利益が多いとの事をマイクを握って話す議員さんに、声を荒げて、委員の選抜方法に問題があるような事を発言する議員さん。



 私達一般庶民には、どっちが良いのか分かりません。右なのか左なのかが。



 『小沢一郎さんの強制起訴なんかも、本当の所がどうなのかわかんないよなぁ。』



 岩手県の小沢一郎さんの地元の人がテレビ画面のなかで云っていました。分からない、それが、現在なのだと思います。厚生労働省の村木局長を勝手なシナリオを書いて逮捕拘留してしまった検察庁、検察官の支持にしたがって、調書を書き換えたり不祥事続きの警察官、女性受刑者に猥褻な事を強要しようとした裁判官、事実よりも、視聴率や出版物販売を目的とする報道関係者達。現在、こんな世の中で、こうなんだと云える人はいないでしょう。



 しかし、今ほど、一般庶民が政治に興味を持ったことがあったでしょうか? ドキドキ、はらはらしながら日本国の行き先を眺めています。でも、こんな時代でも、同じ事を云っている人達もいます。無造作に煙草の白い煙を口から、吐き出しながら、全然興味なさそうに・・・。



 『誰がやっても、日本は変わらないよ。同じだよ。』



 現在も居るんだろうなぁ。肩に居心地の悪そうにバッグを掛けて、目の小さい、ろくでもないことを考えて、つまらない悪さをする街中を歩いている会社員の人達がたくさん。右なのか、左なのか・・・。どっちなの日本は・・・。

2011年10月12日水曜日

多くの命が救われたはずだと・・・・、今頃遅いよ、GPS波浪計。いつもなんだけど、どうしてなんでしょう?


 『多くの救われる命があったと、思うんです・・・。』



 東日本大震災が起こってから7ヶ月の月日が流れました。そんな中で、震災に対する防災手段は、どうなっていたのかのニュースが時おり流れる事があります。気仙沼沖に浮かんでいる、黄色いGPS波浪計が機能していたが、通信回線が震災により切断されて、利用出来なかったらしいとのニュースだ。



 部分部分は、素晴らしいと思うのです。機能していると思うのです。ですが、それを人間の生活、営みに生かせているかというと、決してそうは、働いていないのです。何故? システム、全体を考える人が居ないんですね。日本には。責任を取れないという事でしょうか? どこかの国からの圧力を受けているのでしょうか・・・。



 ペルーの日本大使館人質事件があったのは、結構遠い昔の日になってしまいました。そのときに、いかに日本人の危機管理が危ういものかと、日本に居る誰もが思いました。テレビの画面に映る日本の大手企業の危機管理者の顔の、なんと危機意識の無い顔が、いくつも映し出されました。どの顔見ても、平和ぼけしている顔でした。そんな平和ぼけした、顔が危機管理を作文を読むように話していました。



 そうなんですね。頭では分かっていても、それが出来る事とは、違うんです。簿記を勉強して簿記試験に合格しても、ちゃんと簿記を付けることが出来ないと云います。簿記に限らず、そんな事を良く聴きます。事実その通りです。実際に簿記を付けないと、書かないと出来るようには、ならないのです。



 自分の事は、自分でやって、初めて物事が動き出すのです。自分の国を自分で、守って初めてシステムが動き出すのです。アメリカと云う国が、世界で果たすリーダーシップを手放さないのは、それを知っているからなのだと思います。働き機能する為には、自分が実行しないと駄目なのです。それは、計画され実施されべきなのです。



 京都にある人が住まない金閣寺や銀閣寺も大切でしょう。円滑に物事を進める為には、建前も必要ですよ。ですが、人が人としているための生活は、実行する営みが大切なのです。日々を感じる生活する事が。



 『命を大切にする。』、『最小不幸社会。』、『国民の生活が第一。』。・・・・違うなぁ、何か・・・・。・・・実態の無い、妙な寂しさを、ちょっと感じるのですが・・・。

2011年10月11日火曜日

本当に大丈夫なのか? 日本人? 日本のひとつの狂気。


 城山通りを歩いていた。東京世田谷区に城山通りと呼ぶ通りがある。城山通りは、2車線で歩道が両側に付いている。経堂駅に近いところに、飲食店が何件か並んでいる。最近店が増えたようなのだ。ラーメン屋、エスニックなるアジア系のレストラン、その他、良く分からない店が幾つかある。そんな店の、みんな共通なのが、小さく狭い店内だ。歩道を歩いて目を向けると店内が全て見渡せる。天井も低く奥行きも無い店の中に、男女の大人が窮屈そうに、並んで座っている。




 『なんであんな狭いドラム缶の中で、みんな体を洗っているんだろう。川の綺麗な水で洗えばいいのに。』



 第二次世界大戦のときの話を裕福そうな様子をしたフィリピン人の男が、日本人が代わる代わる、ドラム缶の湯に入っているのを見て思ったそうだ。テレビの画面で、不思議に思った事を思い出しながら話していました。



 『植木は外に出して置けば枯れないよ。』



 どれぐらい前だったか、部屋を探していたときがありました。色々な場所に電車に乗って、休日に駅前の不動産屋の店の中に入り、手頃な物件を見せてくれるように、告げました。東北沢駅の不動産屋が、物件のアパートに連れて行ってくれました。二階の部屋を案内しながら、そう私に言いました。植木を幾つか持っていたので、植木が置ける部屋を見せてくるように希望したのです。ですが、不動産屋の男は、私の顔を見ようとはしません。どうも、私の顔を見たくないようなのです。私は、不動産屋の男の顔を見ました。どうしても、私と目を合わせたくないようなのです。



 部屋はキッチン、風呂付、2部屋の2DKです。しかし、部屋そのものが江戸間と云うのでしょうか。畳が小さいのです。何か凄い違和感を覚える作りなのです。建前は2部屋なのですが、とても部屋と呼べるような広さが無いのです。多分驚いている私の顔を、見ることが出来なかったのだと思います。もちろん、そこには引越すことなく、不動産屋とも、目を合わせる事無く、別れました。



 どうなんでしょう。小さく作るのは良いとしても、限度があります。人が人として居るためには、それなりの限度があります。小さく狭い飲食店に居る男女の客を、店の外から眺めて歩きました。そして、考えました。分かりそうなものだがなぁ、と。

 

2011年9月22日木曜日

現在の日本に欠けているもの・・・


 『何が本当なのか、今も分かりません。』



 福島県からの花火を購入して打ち上げようとした、愛知県日進市に抗議の連絡が相次いだ。放射能を心配して安全を確認しているのかを、問いただしての抗議だ。震災、原子力発電所事故で生活が困難になっている福島県を応援するつもりで、福島県の花火製造業者から購入したらしいのです。ですが、結果的には裏目で出てしまったのです。応援するつもりが、逆に放射能に敏感に反応した風評被害を広めてしまったのです。安全を確認している事を説明できない、しない体制に問題があるのです。そんな花火の購入に対して、関係者がテレビの画面の中で言いました。日本人はバベルの塔の住人のようになってしまったのです。



 『ひとりもいない、死の街・・・・』



 鉢呂大臣の発言に問題があるとして、辞任を要求されて辞任しました。辞任した後に、普通の発言ではなかったのかと云った、事が言われました。確かに、普通の人が街を訪ねて、街の中に人が誰もいなければ、怪訝に思うでしょう。そして、その原因が放射能であれば、そう考えて言ってしまうのが常識ではないでしょうか?



 何かの力が働いて、事実や当たり前の考えが通らない雰囲気が、現在の日本にはあります。それは、事実や当たり前の事を知らないせいだと思います。そして、当たり前の態度を示せないのです。落ち着いて、堂々とすることが、出来なくなってしまったのです。どこかで、嘘をついているのです。



 中国を始め、アジア諸国が事実を認識して経済発展を続ける中、昔からの考えを改めることが出来ずにいるのです。先に進むためには、現在の自分自身を正確に認識する必要があるでしょう。世界が変わっているのに、一部の人々の認識だけで満足してしまっているのです。



 当たり前の事。人が人として考える事、行うことを躊躇しているのです。親が子を思う、国が国民を思う。人間として、人間である為に豊かな生活を営みたい、そんな当たり前の事が通らなくなってしまっているのです。



 当たり前の事って何でしょう。人間だって事です。リビアのカダフィー政権やシリアの政権が、危機に瀕しているのは、それを認めないからなのでしょう。同じ人間同士なのに対話もなく一方的に決め付けている政策を人間は認める事が出来ないのです。



 なんだか、北朝鮮と日本は、雰囲気がとても似ています。

2011年9月16日金曜日

ブルータスよ、お前もか? 日本国民よ、お前もかじゃあ?


 『あんたなら、1,4000円でいいわ。』




 部屋を探していました。随分若いときです。19歳のときだと思います。駅前からちょっと歩いたところにある、不動産屋に入り、部屋を探していることを告げました。不動産屋の年配の痩せて、前屈みの男の顔や様子を見ると、何だかやる気の無い沈んだ様子が気になりました。駅から15分ぐらいのところにある木造モルタルの2階の部屋を案内されました。 部屋のドアが開いていて、不動産屋と一緒に入ると、太った若くない、大家の奥さんが薄い水色のペンキを壁に塗っていました。



 『こんな感じでいい。』



 不動産屋の男は言葉少なく、うなずきました。不動産屋が帰り、太って若くない大家の奥さんと話をしました。天気の良い秋の日の午後でした。




 『二十歳になってるの?』
 『はい。二十歳です。』



 そんな事で見知らぬ目黒の中目黒にある四畳半に住みつき、独りぼっちの生活を始めました。年老いて太った大家の奥さんの目に映っていた若い男の私は、悪さをするような人には見えなかったのです。たくさんのアパートを持ち、多くのアパート住人を見ているのです。どのような顔の人が、良くないのか分かっているのです。



 子供時分に見るテレビ画面の政治家は、立派な誠実な顔をしていたと記憶しています。与党の総理大臣並び、信じられる顔をしていました。そして、気のせいでしょうか、最近の政治家の顔には、不誠実が現れているようです。確かに昔は、サンプルになる欧米の政治がありました。それで、安心して進むべき道が分かっていたのです。しかし、現在、日本の衣食住は欧米に並んだと、言った人がいました。外見はね。そして、もうサンプルとなるものがないのです。これからは、自分の頭で考えて進めていかなければならないのです。



 自分の顔に責任を持ってと、云ったのは誰だったでしょう。添加物まみれの、安価で容易な食べ物を食べているのでは、けして立派な顔にはなれないでしょう。高価な食べ物ではなく、普通のごくごく当たり前の食べ物を食べなくては、普通の状態では居られないはずです。



 一般庶民である私達は、選んで行こうとしています。問題のない食べ物と、問題の無い議員さんと、政治をです。昔、武蔵小山のアーケード街を歩いてくる、今は無き社会党の代議士を見ました。たくさんの人達に囲まれて腰が曲がり、前屈みで、良くない目付きで歩いていました。社会党は消えて当然だったのです。




 弘法も筆の誤りといいます。ですが、弘法は筆を選んでいたのです。右へ倣いするのは、それが普通である事を確認してからしましょう。何も考えずに、回りを見て同じ行動をする事を、ちょっと待ってと。欧米の真似をするのも。

2011年9月11日日曜日

自分の都合で怒り狂う人と、日本国政府と日本国民


 『何故間違うんだ! どうしてなんだ! 駄目じゃないか!』



 彼が、彼の机の前に座っている私に、怒りを爆発させて怒鳴りまくっています。彼は、私の管理者となる人です。ですが、歳が若く、考えも無く、ただ会社の都合で管理者となっている、人間関係の経験の浅い人なのです。拳を振り上げ、自分の立場を固めるように有無を言わせぬ態度を示します。彼は、私の事で、周りの人達から良くない事を云われているのです。昔から彼と一緒に働いている人達からです。既存権益を持つ古くから居る人達です。



 『しょうないんじゃない。なれていないんだから。無理だろ。そんな急には。』



 道理を説く私に、彼の顔が下を向きます。一言もないようなのです。ですが、少し時間が経つと、頃合を計って、同じように声高に叫びだします。しかし、どうしても道理を説く私には歯が立たないようなのです。彼が遠くにいる穏やかではあるが、昔からいる組合の役員に声を掛け助けを求めます。



 『ねえ、そう思うでしょ。山中さ~ん!』



 山中さんが来ました。彼も話の出来ない人なのです。始終ニヤニヤ、ニコニコしている人ですが、組合員を集めた会合でも、ちゃんとした話をすることが出来ずにいます。毎回の会合の席で、ニコニコして、何を言っているのか分からない人です。組合員も了解していて、誰も何も云わずに、彼の気が済むまでニヤニヤ、エヘエヘと言った話をきいています。そんな彼が、やってきて、私の側に座りました。そして、日本人特有の、こういった状況をやり過ごすやり方を私に伝授しました。



 『黙って聞いていればいいんだよ。・・・。』



 そうなんですよね。これが、日本人が何時もやってきた事なんですよ。ただただ理屈も道理もない話を、黙って聞いてやり過ごしてきたやり方なんです。そんな、彼らに、私が言いました。



 『でも、誰が云ったの。それ。名前は分かるの?』
 『知らない。』
 『連絡先は?』
 『分からない。』
 『住所は分かるの?』
 『分からない。』



 そうなんです。電話でクレームが会社に入ったらしいのです。そして、どこの誰かも分からずに、話を聞いて額面道理に私を、日頃昔の仲間からの良からぬ話を耳にして、これ幸いと私を攻めているのです。確認をする事も出来ない、そんな頭も、考えも無い人達なのです。あるし、いるんだよね、こんな会社、会社員。初めて勤めましたこのような会社に。不景気で、仕事ないもの、しょうがないからね。



 『でっ。どうするの? そんな事で、今後の私との関係をどう、修復するつもりなの?』



 私からの話を聞いて、話の展開が全然違うところに行っているのに、何も分からない人達なのでした。周りの人達も、ちょっとあきれています。管理者としての無能さ加減が、露出していまったのです。化けの皮が剥がされてしまった様相です。



 増税路線を強力に推し進めようとしている、野田内閣のニュースが流れていました。財務省の思惑が、野田内閣を通して、現実の姿になるような空気です。



 でも、何故か、日本人の体質を現しています。誰でもいいんだね。何か、道理とか筋道とか、科学的な説明もなく、強引に話をすると、それで後は通ってしまう。誰が言い出したのかも確認しないで、通してしまう。馬鹿でもちょんでも、なんでもいいんだね。



 増税の必要性を説く内閣ではなく、増税しない考えを持つ議員さん、内閣が必要なのです。資源には限りがあります。税も無制限に徴収する考えになってしまっては、カダフィ政権や、シリアのような事情と同じです。



 増税する必要性を誰もが、納得出来る説明が無いのが、現在までの日本国政府です。ニヤニヤ、エヘエヘ笑って、組合の会合を説明する組合役員では、駄目なんだよね。ちゃんと説明する能力が無いと、自分の国は自分で守れないと、拉致された人は、ちゃんと返してもらわないと駄目なんだよね。ただただ、増税すれば、良いんだの考えだけでは、駄目なんだよ。一部の人達の都合だけで、納得するような考えだけでは・・・。



 福島原発事故の放射能漏れは、広島原子爆弾の何百倍だってえ・・・。これからも、続くんだろ、放射能汚染は・・・。



 一時が万事のような感じの日本のような気がする。最近話題が震災復興、原発事故、台風災害にありますが、前には、国難と呼ぶ、不景気があって、いまもその不景気の中にいる日本なのです。



 ひとりひとりが、ちゃんとした地についた話をしないと駄目なのです。親と子が、隣人が軽い感じで、話を始めないと、始まらないのです。

2011年9月4日日曜日

会話の無い世界、日本


 『ちょっと待って下さい。出しますから。』




 ここは、東京世田谷区にあるスーパマーケットのレジの前です。入浴石鹸と洗濯石鹸を購入して、代金を支払おうとしています。小銭があると思って、四角の青いプラスチック製代金トレイの上に、銀色の百円玉を4枚に50円玉1枚と黄色い真鋳製の5円玉1枚にアルミ製の1円玉1枚を黒い皮製の小銭入れから、出していました。小銭入れの中を覗きこんでも、あと40円足りません。半ズボンの後ろポケットから、黒い皮製の札入れを取り出して、代金トレイの上に置いた小銭を取り、代わりに千円札を、乗せました。



 『はい、ありがとうございます。』



 今日は、日曜日のせいで、スーパマーケットには、たくさんの買い物客がいます。そんな中を歩いて、スーパマッケットを一周しました。そして、そのスーパマーケットの中では、ほとんどの買い物客の口から出る声を聞く事がありません。みんな、黙って静かに買い物をしているだけです。子供も、大人も、ただただ静かに歩き、買い物カゴに自分たちが求める品物を入れてレジのカウンターで会計を済ませています。



 スーパーマーケットの周りにはたくさんの自転車が所狭しと、置かれています。次から次に買い物客が自転車で押し寄せてきます。若い奥さん、若くない奥さん、家族ずれ等などです。ですが、本当に静かにスーパマーケットの中を外を日本人は、会話をする事なく歩き、自転車のペダルを踏み、買い物を済ませています。



 無声映画を見ているようです。たまには、元気な家族の小さな子供の声を聞きたいと思うのです。生活している証のような話声を聞きたいと思うのです。昔の日本を映した映画を見ると、やはり日本人が話している映像を見ることがありません。連綿と続いているのだと思うのです。



 『雉も鳴かずば、打たれまい。』



 中東でリビアのカダフィ政権が事実上崩壊したとのニュースをインタネットニュースサイトで見ました。リビアの人々が喜びに湧いているような映像です。どの顔にも笑顔が浮かんでいました。民主化を民衆が望んだのです。そして、民衆が民主化を得ました。多分、日本には、永遠にこのような事がないような気がします。それが、日本人の細胞に刻まれた宿命なのかもしれません。中学生、高校生が遠足で訪れる、栃木県日光市の東照宮の3猿が、それを表現しています。



 『見猿、云わ猿、聞か猿。』



 なんでしょうか。この日本を取り巻く閉塞感は。前の、民主党代表選挙に立候補した小沢一郎氏に、築地の卸し問屋の職人が、卵焼きを進めて、卵焼きを頬張っている彼に言いました。



 『この閉塞感を打ち破って下さい。』



 遠い昔の小さい頃の日に、家族がそろって食べていた夕食の食事のとき、お袋さんに元気な声で尋ねた事がありました。なんでも無い事を聞いたのだと思います。



 『いいから、黙って食べな!』



 家族や両親の事を今、思ってみても、人間として関わりのある関係をだったのか分かりません。毎日顔を合わせていましたが、話をする事がありませんし、いっしょにいただけだったような気がします。家庭の中にまで浸透している日本人の閉塞感なのでした。

2011年8月30日火曜日

今度の民主党代表戦は野田財務大臣が勝利しました・・・。永田町の論理が彼を選んだのか、それとも、彼のスピーチが功をそうしたのか・・・。多分、どっちもでしょう・・・。


 『海江田が選ばれたら、仕返しされちゃうじゃない。だって、泣いて悔しがったんだよぉ。菅さん、海江田を無視して、勝手な事をしちゃったんだもの。』




 なるほどなぁ。その通りだよなぁ。彼が、仕事の手を休めない私の背後に立ち、一生懸命、今度の民主党代表選結果の説明します。彼の言い分は、菅政権を指示していた野田氏、前原氏が民主党代表に選ばれないと、小沢氏、鳩山氏が応援する海江田氏が代表に選ばれ、菅政権を支えてきた議員達が、仕返しをされてしまうとの事なのです。彼は、仕事仲間で背の高く静かな男なのです。



 『どじょうは金魚のまねをしたってしょうがないじゃん。泥臭く・・・。』



 海江田・野田・前原・馬淵・鹿野氏、5人が民主党代表選に立候補しました。それぞれの話をインターネットのニュース動画で見ました。なんだか、作文を読んでいるような、頭や、口の先から出てきたような話をする立候補者達でした。しかし、野田財務大臣の話は、ちょっと違っていました。心の中で思っていたような、話、話し方のような感じです。悪くないなぁ~。



 まあ、菅政権が終わり、一般庶民はホッとしている感じです。



 『菅が止めてよかったよ~。ほ~んとに。ねえ、そうでしょ?』
 『そうですね。そんな意見が多いですよね。』



 そういえば、随分前に弁護士を職業としている男の方と話をした事がチラと、頭の中をかすめました。



 『私は、菅さんを応援しているんだよ。彼は腹が据わってると、思うんだ。彼は。』
 『・・・・。』



 色々な人が居て、色々な意見があると云う事ですよね。

2011年8月23日火曜日

ピンク色のガムテープが郵便ポストに張られている数が増えていく・・・


 最近、ひとさし指を振りながら、郵便ポストを数えています。



 住んでいるマンション一階入口に、住人の郵便ポストが並んでいます。縦に5個、横に7列、全部で35個あります。そのポストの中には、ピンク色のガムテープが貼ってあるポストがあります。ポストは銀色のしっかりしたステンレス製で出来ています。その中の14個のポストにピンク色のガムテープ等が貼られて、郵便ポストが使用出来ないようにです。



 1/4の住人が家賃を払えずに、どこかに引越したのです。無事に引越したかは、定かではありません。ポッツンとした感じで、ピンク色のガムテープが張られているポストを目にしたのは、いつでしょう。段々、数が増えていきます。



 現実なのです。静かに確実に不景気が、一般庶民の生活に押し寄せてきているのです。でも、反面、沢山のマンションが住んでいる賃貸マンションの近所に沢山建ってきています。そして、新しいマンションには、住人が入居しています。



 どうなんでしょう。引越していく住人のポストに貼られていくピンクのガムテープが増える数と、近隣に建つマンションの数は何を意味しているのでしょう。マンション建築業者も、マンションを建築しないと仕事がないのは、事実です。部屋のドアに付いている郵便受けには、近隣に建ったマンションのパンフレットが小さな白いテッシュペーパーひとつと一緒に入っています。

2011年8月20日土曜日

本人の意思を無視して、救急車を呼ぶ女と、本人の意思を無視して救急病院を探して、本人を救急病院に運ぼうとする救急車の隊員たち


 『病院には行きたくない。部屋に行きたい・・・。病院には行きたくない。』
 『でも、頭が切れていますよ。血が出ていますよ。』



 ここは、東京世田谷区三軒茶屋近隣に建つ、賃貸マンション出入口の広々としたロビーです。深夜、天井から幾つか、小さな照明が点灯しているロビーには、濃い茶灰色麻布地ソファー4脚と、白い小さなテーブルを一組とするテーブルセットが、大きな緑の葉を持つ観葉植物を間に、適度な間隔を開けて4組置いてあります。出入口ドア近くのソファーに腰を下ろしている年老いた女性を、白いヘルメットを頭に被った、三人の救急車隊員が取り囲んでいます。三人の救急隊員は、痩せ年老いた女性に、病院に行くように説得しているのです。マンション部外者の私と、マンション住人の若い男と、女が、救急隊員と年老いた女性とのやりとりの様子を黙って、見ています。若い女は、年老いた女性が座っている向かい側ソファーに足を組んで座り、足に集る蚊を手で叩いています。若い男は、女が座っているソファー横に、腰を折り、膝を曲げ、片膝を立てたしゃがんだような姿勢で、様子を見ています。壁周りが薄暗いロビーは、エアコンが無く、肌が汗ばむ暑さです。



 2日前、深夜0時を過ぎる時間でした。マンション脇道路に、年老いた女性が仰向けに倒れました。年老いた女性は、車の左後部座席から出て、車の背後を廻って、向かいのマンションに行こうと歩いていました。そして、車の対向車線左側から、車が一台、上り坂を一気に駆け上り、凄いスピードですれ違い通り過ぎたのです。どうも、出会いがしらの車に、驚いて仰向けに転んだようなのです。倒れている年老いた女性に、驚いて駆け寄り、声をかけ、抱き起こそうとしました。道は前後に緩やかな坂になっていて、ぎりぎりではありませんが、車がすれ違う事が出来る幅しかありません。



 『大丈夫ですか? 起きられますか。ちょっと体に触りますね。』



 年老いた女性の足元から離れたところに、つま先が黒く全体がベージュ色の踵の低い靴が片方脱げて転げていました。上半身を起し、立てるかどうか聞きました。彼女の右腕を取り、背中に右腕を廻しました。何も応えない彼女を、後ろから彼女の両脇に手を差し込み、力を入れました。しかし、彼女は、なんだか呆然としているようです。何が起こったのか、分からないようなのです。



 『それとも、少しここで、横になっていますか?』



 どうしていいのか分からずに、彼女の上半身を起しました。脱げた片方の靴の方に、彼女の体を支えるように、持って行くと、彼女は右足を靴の中に入れ、靴を履きました。周りを見ると、100円玉が3つ落ちています。立ち上がった彼女から手を離して、100円玉を拾い彼女の手の中に入れました。すると、ふらふらと、よろめきます。あわてて、彼女の腕をとり、彼女の体を支えました。



 『ここのマンションですか? どこですか? ここに住んでいるんですか?』
 『ちょっと今日はいやなことがあって、お酒を飲み過ぎちゃったの。』
 『部屋まで送りますね。どう、行ったらいいんですか?』



 ふらふら足元がおぼつかない、彼女の背に手を廻して、中腰になって、彼女の云う方向に、いっしょに歩いていきました。ですが、どうも、マンション入口ではありません。気持ちか、頭が、どうにかなっちゃったようなのです。マンション入口を探すため、彼女にここに居るように話、急ぎ足で、マンション周りを歩きました。



 『ありました! ここですね。』



 深夜の街灯の下、薄暗い中を灰色のアスファルトに立っている彼女のところに戻り、彼女の体に手を廻し、入口に向かって歩きました。すると、彼女が駐車場のところで、いつもここから、入っていると云います。駐車場入口には、鉄の鎖が張ってあります。どうも、おかしいとは思いましたが、彼女がそういうので、鎖を右手で持ち持ち上げました。そして、彼女が鎖の下をくぐろうとすると、マンション住人の車がヘッドライトを点灯して来ました。そして、車の窓から手を伸ばして、駐車場入口の門に備え付けのスイッチを押したようです。奇妙な音が鳴り、年老いた彼女が腰を曲げ、くぐろうとしている鉄の鎖が、力強く下がっていきます。



 『あ! あぶない。ちょっ! ちょっと待ってください。』



 あわてて、年老いた彼女が、頭を下げ鎖の下をくぐろうとする体を引き戻しました。そして、車の持ち主の女性に声を掛けました。でも、女性は私達が何をしているのか、見るだけで、そのまま駐車場の中に入ってしまいました。駐車場は結構広く、マンション北側にくっついて設置してあります。しょうがないので、年老いた女性の側を体を支えるように歩いていました。でも、彼女の云う銀色のドアの前に立って聞くと、5階に住んでいるといいます。でも、ドアの後ろには階段が見えるだけです。階段を上って部屋までいくのかと、年老いた彼女に聞くと、エレベータがあるといいます。ドアの後ろには、エレベータがあるような様子はなく、静まり返った深夜の中に、上に行く階段と、各階のマンション外側通路に並ぶ住人のドアが等間隔に、深夜通路の明かりの中でひっそりと並んでいるだけです。しょうがないので、さっき私達を無視した車の所に行って、女に声をかけました。



 『すいません! 何か、このマンションの5階に住んでいるらしいんですけど、どこから入るんですか?』
 『あっ! 倒れた!』



 運転席で女が叫び、振り返ると、年老いた彼女が駐車場の灰色の深夜のアスファルトの上に倒れていました。あわてて、彼女のところに戻り、抱き起こしました。すると、先ほどと、同じような事を云いました。



 『今日は、ちょっといやな事があって。』
 『救急車を呼びましょう。』



 いつの間にか女が側に立っていて、そういうなり、携帯電話の番号を押し始めました。何か性急な感じがしましたが、救急車が、深夜の静かなマンションのロビーの前に止まりました。ロビーですったもんだして、部屋にたどり着く前に、救急車が来たのです。そして、救急隊員とのやりとりが始まりました。どうしたんだ、どのように転んだのか、年老いた彼女の身寄り等を聞き始めました。そんな、ロビーにマンション住人である若い男が、やってきました。事情を聞き、救急隊員に自分の名刺を渡して、どこの病院に連れて行ったか連絡をしてくださいといいました。



 年老いた彼女は、身よりも無く1人暮らしらしいのです。そして、頑なに病院に行くことを拒否しました。ですが、救急隊員の説得が終わりません。いつまでも、続いています。そんな中で、白髪頭の後頭部に上の方に、白いガーゼと網目のような形状の帽子みたいなものを被せられました。



 『医者に診せないと、決着が付かないの? 病院に行けばお金もかかるでしょう。医者を部屋に呼べないの?』



 救急隊員の後ろから、私が言いました。3人の救急隊員は私を振り返り、頭に傷があり、倒れた事実から、やはり、病院に連れて行く事の説明をしました。年老いた彼女は台の上に乗せられて、救急車の後ろに乗せられたようでした。ロビーにしばらく、女と、男を前にして、立っていました。



 マンション前の救急車の運転席で、これから搬送する病院を探して、携帯電話のボタンを押している救急隊員がいました。そんな、白いヘルメットを被り、青い制服を着た彼らと、高級賃貸の様相をしたマンションを後にし歩き出しました。



 最初見たときに、年老いた彼女の後頭部の上は、5センチぐらいの傷があり、黒い線になっていました。そして、首には赤い血が流れて乾いていました。気が付くと、私の白いワイシャツの右肩と袖には、赤い血の後が付いていました。



 本人の意思って、日本では・・・。自分の住んでいるマンションの前でころんだだけなんだけど・・・。どこに連れて行かれるかもしれず・・・。住んでいるマンションから、遠くの病院だったら、帰りはどうするんだろう・・。勢いだけで、救急車を呼ぶ女と、病院を探す救急隊員なのでした・・・。かかる費用は誰が出すんだ・・・。野次馬の男は、何を考えて名刺を渡したんだろう・・・。



 痩せ年老いた彼女は、長い時間、皆に迷惑を掛けていると思い、気使い、救急車に乗ったのです。そして、現状では、彼女には確実に、周りには誰も無く、1人でこの賃貸マンションの部屋で黙って死んでいく孤独死が待っているのです。

2011年8月19日金曜日

福島原子力発電所事故からの放射能汚染と、若い人達の考え


 『山田さん。当たり前じゃないですか! 敷金礼金を払うのは! かっはははは! ふふふ!』
 『・・・海外の方では、大家に礼金を払うって事は無いよ。どんな必要性があって、大家に礼金を払んだい。・・・。』
 『そうなんですよね。』



 随分前ですけど、若い人と、賃貸契約をして街の大家や、不動産屋に支払う家賃の敷金や礼金について話をしたことがあります。若い人は20代の人達です。そして、彼には敷金や礼金を支払う事は、常識で、それ以外の考えを認める事は金輪際出来ない頭でした。NHKの放送受信料金と同じなのかもしれません。その考えに対して、海外の賃貸契約の考えを例に説明しました。すると、先ほどの考えを何の抵抗も反省も無く、恥も外聞も無く、いきなり考えを変え同意しました。



 ひょっとしたら、放射能汚染された食料を食べる事が当たり前、常識になってしまっても、可笑しくない若い人達なのです。xxシーベルトと云われても困ります。どこまでのシーベルトが安全なのか? でも、どれぐらい前でしょう、どんなに少ないシーベルトでも安全では無い事を、言葉少なく云った市民レベルの放射能汚染考察者がテレビで説明していました。その通りです。それこそ未来に繋がる考えであり、一般市民が普通の生活を確保する為に必要な常識なのです。



 1年前に30代の同僚と話したことがあります。ある事を説明をする必要があって、話しをしたのですが・・・。



 『ユダヤ人と日本人って本に書いてあるんだけど、日本の暦を西暦にしようと云った日本人がいた事があるんだよ。』
 『そうですね。西暦にしたほうがいいですよ。簡単だし、便利ですよ。』
 『・・・・。』



 日本人の暦を西暦にして、どうするんだと、言った事を、穏やかに、その若い人に説明しました。みんな、最初は若く未熟で、物事の本質を知らないのは当たり前です。少しずつ学んでいくのです。私もそうでした。あなたも、そうですよね。



医師と医師の闇カルテル(互いの協定)


 何となく分かりました。彼の顔には、興味を無くしてしまった表情が現れていました。彼は、街の開業医です。こじんまりとした医院ですが、何人かの女性も勤務しています。患者も結構通院していました。まあ、普通の街にある、医院です。彼本人は、普通の街医者で、善人でもあると思えます。そのような顔をしていますし、体つきも大柄で穏やかな雰囲気を身に付けています。



 体の調子が悪くて、この医院に何回か体の様子を診て貰ったのです。ですが、若いアルバイトの女性の居眠りをしながら、私の体の症状を聞く態度や、なかなか理解出来る話や、見通しが付かないので、大きな大学病院に行きました。そして、そこの大学病院の医師から、この街医者に連絡が入ったようなのです。多分、二人で私の体の様子を相談したしたのかも、しれません。あるいは、二人の医師に診て貰った事について、患者が持つ考えに批判的な見解を述べ合ったのかもしれません。彼の顔に書いてある表情から、もはや、この街医院で体の様子を診て貰っても、良い事はないのを判断しました。確かにアルバイトのような若い女性に取って、職業的な献身さを示そうとしても、なかなか出来るものではありません。興味のない他人の体の症状を聞かされたら、居眠りもしていまいますよ。自分では、興味を示そうとしても・・・。



 そんな、ことで、街医者の彼と、大学病院の医者への信頼を失ってしまいました。医者も人間です。自分の利益にならない患者を、良くは思いません。互いに利益があるからこそ、医者同士が、患者についての相談をしているのです。もちろん、患者には内緒で、お互いの医者としての利益のためにです。それが、患者への利益にも繋がれば問題はないのですが・・・。



 医者には、医者の世界があるとは、思います。ですが、医者も、ひとつの商売になっている事を忘れて、医者に全てを任せて、いい気になっている患者こそ、考えるべきなのです。暢気すぎるなと。



 医者が妊娠した愛人に堕胎する薬を処方してしまったニュースを聞いたのは耳に新しい事です。今日、乳癌の診察を誤って、乳房を切り落としてしまった、病院と患者の示談を相談するニュースが流れました。同日、調剤を誤り、患者を死なせてしまった、調剤師が書類送検されました。



 もはや、ひとりよがりの判断で、出来る職業は、無くなったのです。話をし、相談しながら事態を進めることが出来る必要性がある世の中になったのです。ある程度の経験と呼ぶシナリオは必要でしょう。ですが、シナリオを調整しながら進めるしかないのです。患者と医者、人間と、この世界には。該当者と相談しないシナリオならば、最高検察庁の前田主任検事補と同じようにになって、懲戒免職処分と世間の信頼を無くしてしまうのです。

ありゃあ、あれ、なんだこれ、下北沢の交番にいたふたりの子供と、警察官


 『こちらに来てください。シートベルトの着用は?』



 何やら、子供が手招きをして私の自動車を止め、運転席の横に立ちました。私に話しかけたいようなので、運転席のウインドウを開けました。すると、シートベルトを着用していないのかと、尋ねてきました。ちょっと、おかしな二人の子供達だなあぁと、思いました。ふたりの子供達は、もちろん背が低く小柄です。



 でも、ふっと気が付くと警察官の服装をしています。なんと、警察官が私の車を止め、シートベルトの着用を聞いてきたのです。何か、狐につままれたような感じです。子供に見えたのは、実は、交番に勤務している警察官だったのです。あれれ・・・。



 本当に、小さな二人の警察官でした。何となく異質な感じがしました。警察官のイメージは柔道有段者とか、剣道有段者等の格闘技をしている大柄な体格をした者達に、いままで接してきたので、全然違う小柄で背丈が低いので、警察官を頭から想像出来なかったんです。でも、世間には小さな小柄な警察官が居ても不思議ではありません。そして、確かに、その通りです。ちなみに、シートベルトは着用していて肩から外れていたのです。



 民主党に政権が変わって、確かに私達一般庶民にも分かるようなレベルの人達が政治をしているのだなあと、わかります。人間の幅に奥行きが無いのが、分かります。ちょっと言い過ぎかもしれませんが、中学や高校生の学級委員会の感覚に近いレベルですね。




 小さい頃、青い空に浮かぶ白い雲を、きっととてつもなく高いところに浮かんでいるのだと、想像していました。近くに見えても、遥か遠くの高さに浮かんでいるのだろうと、ひとり考えていました。でも、実際はそんなに、高いところには浮かんでいないのです。富士山の高さは3000メートルぐらいです。そんな高さの富士山にくもがかかっているのです。歩けば3キロの距離です。ちょっと買い物をする為に歩くと、それぐらいは歩いてしまいます。



 政治も、きっと、高い所にあるのだと、私達は思ってしまっているのです。ですが、実は、身近にあるものなのです。手の届かない所だなあぁと云う思いを捨てて、私達の生活の中に取り入れましょう。奥さん、夫、子供達、仕事仲間、親兄弟と、政治がどのようになっているのか、話題にして話し合えば、日本は変わります。きっと良い方向に。政治を取り上げた、テレビ番組の視聴率だけを考えたシナリオに踊らされることがないように。見知らぬ人達に、見知らぬ国にされないように。



 福島原発の放射能汚染なんて、得体の知れない見知らぬ人達によっと、何だかハッキリさせていないような感じです。



 





 

2011年8月15日月曜日

父親はアメリカ人と云う男の人と話をしました。


 『もっとはっきりと云えばいいとおもうんだけど。韓国や中国に。』



 父親がアメリカ人で、母親はどこの国ですかと聞く事をしませんでした。あまり関係無い事を聞いて感情を害されても、本人も自分も戸惑います。そんな男の人と少し話しました。



 『でも、自分は何人だと、思ってるんですか?』
 『あんまり考えたことないですね。』
 『確かにそうですよね。そんな事あまり考えないですよね。』



 何となく、曖昧な感じで会話を続けていました。本人は日本で生まれ、ずっと日本に住んでいて、アメリカンスクールに通っていたそうです。そんな事で、何となく日本人と話しているのと変わらない感じです。何となく、あいまいで、はっきりしていない会話です。日本人特有の、ハッキリさせると何となく気まずい雰囲気になりそうです。歳は40代後半でしょうか。黒い髪に白いものが混じっています。彫りの深い顔をしていますが、しつこくない顔立ちです。



 『日本人は桜の花のように、人知れず咲き、人知れず、黙って散っていくのです。それに、痺れるのです。韓国や中国がなんと云おうと事実は微動だしないし、変わらない。良くも悪くも。』



 そう、アメリカ国籍を持つ男の人に、心の中で云おうとしました。そして、日本の貧しさを考えました。何を持って豊かと云えるのでしょう。



昔逢った、高知生まれの背が高く浅黒くスポーツマンタイプのハンサムな若い男の子の考えている事。


 『俺は高知生まれなんだ。』



 若い人達が集まり、店の雑用をしていました。店はチェーン店の洋菓子屋です。新規開店した店で、アルバイトや店員を急遽募集して集まった若い男女の従業員達です。店自体は、小さくて、販売する洋菓子を並べたガラス張りのケースと、奥にはちょっとした食事とお茶が飲めるテーブル席が幾つか置いてあります。縦にひょろ長く、洋菓子の販売、飲食席、トイレ、厨房と配置してあります。



 そんな店の開店日に始めて顔を合わせるアルバイトの男女や、社員でした。それぞれが、細々とした雑用を見つけては、忙しそうに体や手足を動かし、たくさんの言葉を交わしていました。そんな中で、誰よりも背が高く、顔や姿の良い彼氏が、雑用に勤しんでる若い男女を見下ろすように、いいました。彼一人が、体や手足を動かす事無く、店の中の従業員を見渡しています。



 そんな彼が、何を考えているのか分かりません。アルバイト募集で集まった一人には違いないのですが、皆と協力して、作業をしようとはしません。どうも、何かプライドが邪魔して、皆と作業が出来ないようなのです。そして、そのプライドとは、高知生まれらしいのです。高知生まれの人は、雑用が出来ないらしい考えなのです。



 しかし、若い私達には、そんな事がわかりません。ただ、何しに来たんだろうこの人と、云った感じも無く、空気のような存在です。そんな彼に、誰も関心を持つ事なく、それぞれの仕事をしていました。そして、知らぬ間に彼の姿を見なくなりました。一体何を考えていたのか、誰も気にしていませんでした。



 次の民主党の代表戦出馬がニュースになっています。野田財務大臣が有力候補らしいとの、話がもっぱらです。大連立を組んで、オールJapanで、救国内閣を組織して等など、テレビで発言しています。



 私のような一般庶民には、このような議員の人達が、何を考えているのか分かりません。その言葉が何を意味しているのか、知覚に届いて来ません。あの高知生まれの、背の高くハンサムで顔姿の良い彼氏のような気がします。何をしているんだろう、日本は。何かをしているのでしょうが、それが一般庶民には、何なのかわからないのです。議員さんや、マスコミは、それを政治空白と云っていますけど・・・。



 菅直人首相は、現時点ではまだ、退陣していません。



 ちなみに、その洋菓子店は東京六本木の交差点そばにありました。そして、今はありません。


2011年8月12日金曜日

歌を忘れたカナリヤと、考える事を止めさせる人々と、考える事を忘れた日本人


 『あんた、そんな事をしていると、潰れるよ。店。』




 テレビ番組で、ガソリンスタンドの経営について、誰かが、ガソリンスタンドの経営者に、したり顔で云っていました。ガソリンスタンドが、うまくいかない時期がありました。何故か、ガソリンが不足して、ガソリンスタンドに供給が難しい時代がありました。日本のバブル経済が破裂して、しばらく経ったときの事でした。




 テレビで、情熱的な宣伝映像を流していた、青と赤を基調とするガソリンスタンドが無くなり、緑と不鮮明な黄色を基調とするガソリンスタンドに変わっていきました。そして、そんなガソリンスタンドの経営を伝授する考えを実行しているガソリンスタンドが、東京の幹線道路である環八にひとつありました。用賀の近くのガソリンスタンドでした。




 環八の歩道をプールに泳ぎに行くために、灰色のアスファルトの歩道を歩いていました。夏の午後の事です。そんな私の目に映ったのは、ガソリンスタンドの給油スタンドの横に、兵隊のように、若いお姉さんと、若い男が、直立不動の姿勢で、真っ直ぐに立っている姿でした。夏の西日に、晒されて、黙って顔を真っ直ぐに立てていました。太陽の陽射しを、顔にまともに受けて道路に向いて立っていました。




 テレビで云っていた、ガソリンスタンドの経営手法を、聞いてガソリンスタンドの経営を、聞いたままに実行していたのでした。そんな若いお姉ちゃんと、男の子を、見るとはなしに通り過ぎて歩いていました。こんな事が、許されるのも、日本ならです。人間の自然さや、考えを、まるっきり無視して、実行しているガソリンスタンドでした。




 現在、そのガソリンスタンドはありません。当然だと、思います。誰が、そんな人間を無視したガソリンスタンドで、ガソリンを入れるでしょう。若いお姉ちゃんと、男の子に罪はありません。ガソリンスタンドの経営者にも、その経営手法を伝授した人にもです。




 考える事をすると、そこに居られないのです。考える事を放棄しないと、日本の社会には、居られないのです。その力が何なのか分かりませんが、日本に存在するのです。歌を歌うカナリヤは、うるさがれてしまうのです。今のままを、継続したい何者かにです。多分、それは、現状の環境を取り巻く者(国)であり、私達ひとりひとりの日本人なのです。考える事なく、云われるままに、するしかないのです。




 昔、大相撲の横綱になった力士が、若い時分に、テレビ画面の中で、云っていました。




 『殴られましたからね。何生意気な事をいってんだって。』




 考えるな、と云う事なのです。黙って、仕事や相撲を取っていろと。そう、形こそ違うのですが、カンボジアのポルポト政権がした事と同じなのです。



 あなたのベランダに置いてある、ものを云わぬ、植木鉢に水を上げましょう。あなたのものを云わぬ、頭に命令しましょう。考えなさいと。世の中の仕組みや、自分の存在がどこにあるかを。

2011年8月4日木曜日

もし、こんな根性の悪い女がポルシェに乗る今の時代が続いていくなら、日本の負けだぁ。人間として日本人は敗れたのだ。


 ポルシェと云う車が有ります。ドイツ車です。もちろん、性能的には素晴らしい車でしょう。ドイツの技術力は世界に知れ渡っています。そのドイツと云う国が作った車です。世界の人々が認める車です。



 そんな車、ポルシェに乗る女性のドライバーの運転マナーに、何故か触れ会いました。なんだい、この女、何様のつもりなんだい。そんな感じです。道を譲って上げたのですが、当然と云うか、当たり前の顔をしていました。それより、大変侮辱的な顔をして通り過ぎました。その顔は、とても、日本の女性には思えませんでした。礼儀をしらず、人が見ていなければ何でもしてしまうような感じの女に見えました。外見さえよければ、何でもかまわない。そんな感じです。人が見ていなければ、ちょっと恥ずかしい事でも、なんでもします。と、云うような顔です。それは良いんだけどさぁ、凄く頭悪そうな顔してんのよ。根性も悪いんだろうなぁ・・・。きっと。どのようなお金でポルシェを購入したんだろうなぁ・・。



 良くいますね。セブンイレブンでアルバイトをしているような女です。ツンとして、愛想が無い。何で、セブンイレブンで買い物をして、気分悪くなって帰らなきゃならないのか分からない。こんな女が、何を考えているのか分かりませんが、ツンと済ましている。もちろん、長くはセブンイレブンでは、勤まらないので、どこかに行ってしまいます。



 どうなんでしょ。4ヶ月も経つのに、東日本大震災の被災者に、何千億円と世界中から集まった義援金も配れない日本国政府と、無縁社会となっている日本の人々です。高齢者の消息が分からない等、本当にふざけた社会になってしまいました。



 なにか、間違っているような気がします。自分の国を自分で守れない。自分の事を自分で考えられない。当たり前の事が分からない。日本の国が、自分の国の事を自分で考えられないのが、ふざけています。アメリカがくしゃみをすると、日本が風邪を引く。こんな事を平気で云っている国って、なんなんだい。



 もし、それを当たり前と思っているなら、負けです。当たり前の事を知らないのなら、出来ないなら、膝を屈して敗れたのです。



 でも、ちょっとかっこつけたり、持ちなれないお金を持つと、そうなっちゃうんです。そして、お金に不自由しない想像を絶する大金持ちだけが、親切で、良い人間でいられるのかもしれません。



 

地震、津波、原子力発電所事故、放射能汚染、不景気、政治的空白、閉塞感、ヘレン・ケラーも顔真っ青状態で、菅直人首相が首相の座にしがみ付く理由は、奥さんが怖いから?


 『あれ、奥さんに怒られちゃうんだぜ。会社を辞めて、物干し竿を売ってるのがばれちゃうと。』



 郡山さんが、私に、そう、云いました。郡山さんが見ている、物干し竿を積んだ軽トラックの荷台を見ました。そこには、新しい長短様々な青や緑、アルミ製の、物干し竿が斜めに立てかけてあり、回収した古い物干し竿が荷台にたくさん並べて積んでありました。そして、回収した古い物干し竿の上に、折りたたんだ背広と茶色の革靴が、置いてありました。



 若い時、私は、酒屋さんのアルバイトをしていて、酒屋の主人の郡山さんと、店の軽トラックに乗って、ビールや日本酒を配達していました。天気の良い、夏の終わりが近い季節の午後でした。何か、若い私には、どうして、そんな事を云うのか分かりませんでした。どうも、郡山さんの話では、会社を辞めてしまった会社員が、奥さんに内緒で辞めてしまったと云うのです。それで、とりあえず洗濯竿を売る仕事をしていると云うのです。若い私には、何を言っているのか、そんな事があるのかなあ、と思いもかけませんでした。しかし、今なら分かるような気がします。でも、そうだとしたら、きっと怖い奥さんなんだろうなあ。



 そういえば、昔、冬の寒い街中を若い仲間数人で当ても無く、歩いていました。何か、映画や、尋ねる所もなく歩いていました。仲間の1人に薄着でいる奴がいました。何となく、可哀そうになって、私が着ているアメリカのマクレガー社製の冬のゴルフに着る、へちまのコートを貸してあげました。それから、彼は、そのコートを私に返そうとはしませんでした。何度、催促してもです。寒い冬の空気の中で着た、暖かなコートです。分かります。みんな自分が大切です。人のコートであろうと、なかろうと、暖かいものは放せません。



 菅直人首相が、たくさんの議員さんから、即時退陣を要求されました。民主党執行部からも、退陣の意向を勧められています。でも、首相は退陣しようとしても、退陣出来ないのだと思います。居心地の良い首相官邸や、警護、その他、周りの人々から受ける敬意を、奥さんや家族が、手放す事を許さないんでしょう。また、首相と云う権力の味も、病み付きになるぐらい、暖かく甘いのでしょう。



 なっちゃうんだよね。一度蜜の味を味わうと、止められないんだよね。刑務所に入っている、エジプトのムバラク大統領、国民を殺傷しているシリアのアサド大統領、民主化の波に抵抗しているリビアのカダフィ大佐、革命(クーデター?)で処刑されたルーマニアのチャウチェスク大統領。それが人間なのよ。そう、できてるのよ、人間って。どうしても、辞められないんだなぁ。辞めるより、刑務所に入れられたり、処刑された方が良いんだね。それほど、蜜の味って、気持ちの良いものなんだよね。


 

2011年8月2日火曜日

エチオピア人、女性の目と、福島原子力事故担当所長である吉田さんの目の大きさの違い


 『デ○▲ーさん、日本語上手ですね。ところで、どこの国の人ですか?』


 『エチオピアです。』


 『ああ。アベベ・ビキラの国ですね。』


 『日本の人は、アベベを皆知っています。』



 黒い小さな顔に、可愛い笑顔を浮かべて、エチオピアから日本に来て4年経つことを、私に云いました。彼女の名前が胸に付けてある名札に書いてあるのです。ここは、東京浜松町の近くにあるファーストフード店です。大門と増上寺がライトアップされた東京タワーを背景に、深夜の中でひっそりとたたずんでいます。そんな、街のファーストフード店で、お腹が空いたのでフライドポテトとバニラシェークを注文して食べようとしたのです。



 『あれ? 安くなったの。』


 『そう。マックシェークが安くなったのです。』



 いつもは、500円以上していたのに、480円の表示がレジの会計に赤く表示されていました。笑顔で、両腕をふるように、走る格好をしている、エチオピアの女性と、アベベ・ビキラの話をしていると、何だか不思議な感じがします。彼女の体系は日本人と変わらない大きさでした。細身で、小さな女の子のような感じです。顔の彫りは深く、大きな目がとても印象的です。話していると段々、その目の大きさが際立ってきます。目じりが、はっきりとして、ちょっと、引き寄せられるような引力を感じる気がします。




 『オリンピックのマラソンでアベベは、はだしで走ったんです。』


 『そうだね。でも、なんで、素足で走ったか、知ってる?』


 『わかりません。私、エチオピア人ですけど、知らないです。』


 『それは、靴を買いにいったら、サイズが無かったの。それで、コーチが素足で走ったらと云ったの。』




 エチオピアの女性と話したのは、昨夜の深夜の事でした。そして、福島原子力発電所事故を担当している吉田所長の顔を、インターネットの動画サイトで見ました。眼鏡を掛け、原発事故に対応している男性です。その目の小さな事、エチオピア人の女性の目を見た後に見る目の小ささが気になりました。大変な仕事を彼は、今しているのは、承知しています。そんな彼が、事故調査会で事故の真相を話す事になりました。確かに、目の大きさは、その人の人格や仕事の成果には関係ないと思います。



 そんな小さな目をした日本人をみると、日本人は自然さがないような気がします。何か自然から、段々、遠ざかっているような気がします。本来、日本人が持っている繊細で、きめ細やかな肉体や感覚が、添加物食品や、欧米のお金儲け感覚に毒されて、人工的な違う人間になって行くような気がするのです。そして、誰も、そのことを気にしていないようです。



 そう。目は口ほどにものを言う。その目が小さく小さくなっているような気がするのです。菅直人首相の目も小さくて疲れていますね。



 『今の日本と、4年前に来た日本とは、違っています。』



 エチオピアの女性は、可愛い笑顔の中で、虫歯が一本も無い白い歯を見せて、そう云いました。確かに、凄い不景気の中に、日本は突入してしまいました。しかし、こんな、虫歯のない白い歯が見せる健全な自然さを見ると、日本から添加物や、訳の分からない説明できないへんてこりんな理屈とも云えない議員さんの実行をともなわない力を、無くしたいと思います。そう、おもいませんか? みなさん。



 ちなみに、アベベ・ビキラとは、オリンピックマラソン史上2連覇を成し遂げたマラソン選手です。駒沢オリンピック公園に、東京オリンピックの記念館があり、彼の走っている姿が写真に収められています。見てください。その写真を見れば、写真からひた向きに走る、アベベ・ビキラの姿と顔の表情が、あなたの体の中の何かを、必ずや熱くするでしょう。



 そんな暇はないって、分かります。機会があったときに、近くに行った時に思い出したら行けば良いと思います。話のひとつになりますよ。





警察のお金集めと、東日本大震災復興と、日本政府と、国民生活との関係


 『高齢者が多くなったので、高齢者の免許取得者を集めて講習をしているんだよ。ふざけてるよ。』



 大柄な高齢者である男性と、警察がしている高齢者免許取得者に対する講習について話をしました。落ち着いた声で話をしていますが、内容的には、困っている年金生活者でした。金額と講習を受ける時間も馬鹿にならないらしのです。警察官の天下りOBがしている機関から、通知が来て行くのだそうです。



 最近、深夜の東京の街中を車で走っていると、ちょっと異常なぐらい警察官が、多くの街角に隠れるように潜んでいます。制服、制帽をかぶり、自転車に乗り、信号機の下を走る自動車を見つめています。そんな中で捕まる車がたくさんいるのだと思います。どれぐらいの街角に警察官が潜んでいるのか、分かりません。それぐらい、多く目にします。こんなたくさんの警察官の姿と事態を見たのは、初めてです。



 ひょっとしたら、街中からお金を集めているのかもしれません。違反切符を切るために、街角の信号機の近くに潜んでいるのかもしれません。とにかく、それ程多くの、警察官を目にしています。特徴は、1人の警察官であり、必ず自転車に乗って、街角の死角に潜んでいることです。確率として、必ずある違反を摘発しているのだと思います。そして、一日の違反切符からは、想像出来ないくらいの金額を収集することが出来るのだと思います。



 日本国が国難と云われて、随分時間が経っています。何年前から、その言葉がテレビ、雑誌、巷の人々の話題になったでしょう。そんな中で、お金を集める警察官です。何となく、浮かび上がる構図があります。この国難で、必要なものは、お金なんだと、お前達、行ってお金を集めて来い、と。



 信じられない、光景です。迫り来る放射能汚染と、警察官のお金集め。次は何だろう。

 

2011年7月26日火曜日

勉強し過ぎて馬鹿になっちゃった人と、日本国政府を目指す民主党と自民党、各政党の人達


 『山田ちゃんちの姉さんって、何番ぐらいなの。』
 『5番ぐらいって云ってたよ。』



 中学時代に、良い家の息子である、運動部の仲間が私に聞きました。彼の家柄のせいではないでしょうが、勉強すること、勉強出来る人を意識しているのです。中学校に入ると学業の成績が廊下に張り出されるのです。1番から最終列番まで。確か学年ごとに、300人位生徒がいる学校でした。1クラス40人ぐらいで、7~8クラスありました。昔は、子供がたくさんいたのです。その300人中の5番前後に成績が、あるらしいのです。通信簿をちょっと、覗き見したことがあります。そんな姉さんの、通信簿はオール5でした。



 赤い縁をした眼鏡を掛けて、いつも鉛筆を片手にして、机に向かっている姉を気にすることなく、身近に感じていました。なにが、姉を勉強に駆り立てるのか、分かりません。多分、お袋さんの考えを受け入れて、勉強に打ち込んでいるのだと思いました。朝から、晩までひたすら、勉強していたような気がします。



 そんな姉さんの友達が数人、学校の休みの日に自転車に乗って家に遊びに来ました。そして、ちょっと彼女達と姉さんが話をしている姿を玄関で見ながら、家の中に入りました。何か、友達の空気が読めない姉さんの姿でした。友達は、困った表情をしながら対応していました。誰でもわかるような事なのに、構えている、紋切り型になっている、自然体になっていない。自分自身ではなく、何か違う者になっている姉さんでした。



 勉強し過ぎて馬鹿になっちゃてるのです。人間の自然さや、自分らしさを忘れて、なにかになっちゃているのです。人間は皆、同じです。目は二つ、指は5本、お尻は割れています。そんな、ことも忘れちゃうのです。勉強しすぎるとです。こうあるべきだと、云う人になっちゃってるのです。



 民主党、自民党、その他の政党の方が、法律に詳しく勉強家であることは間違いないでしょう。弁護士や、検察官等の司法試験なんかも立派な成績なのでしょう。しかし、肝心要の人間である事を忘れてしまっているようです。皆、同じ人間です。震災対応や不景気、原発事故対応等、迅速に対応できないのは、人間である事を忘れているからです。法律が人間を規制してはいますが、世の中を動かしているのは、人間なのです。まあ、常識と云うのでしょうか。震災対応にしても、ああだ、こうだで、ちっとも進まない。ああだ、こうだで、なにも出来ずにいる。世界が変化しているのに、ああだ、こうだで、終わってしまって、進めないのです。



 世界が変わっても、人間は変わりません。法律や規則の勉強は大切ですが、人間を忘れてしまっては、何の為の勉強なのか分かりません。日本をどのようにしたいのか、分からなくなっているようです。それは、人間を忘れている証拠です。



 昔、一緒に働いた仕事仲間の1人が、仲の良い同僚を指して云いました。仕事の手を休めること無く、ポツリと。



 『彼は、はじける事ができないのさ。』



 云われた彼は、真面目な人で、良い人間です。お酒を飲んでも、はじゃいだりする事がありません。前にも後ろにも行こうとしません。


2011年7月24日日曜日

放射能汚染より怖い、ぶったくりをなんとも考えていない大家さん


 『お世話になりました。それじゃ、これ、家の鍵です。』
 『なれないうちに引越しちゃって。』



 私は、そう言いながら右手に持った家のドアの鍵を大家さんに渡そうとしました。しかし、大家さん、手を後ろに廻してしまって、受け取ろうとしません。なんとなく大家さんの気持ちが分かるような気がします。そんな急に引越されたら困る、との考えです。借り手を捜すのに時間がかかる、と。引越す意思を大家さんの家に行って伝えたのは、二週間ぐらい前です。そして、引越先と、引越トラックの手配が付き、実行する事になりました。そんな事で、晴れた秋の日の午前中に、大家さんの家の玄関前に来て、短い間ではありましたが、御礼の挨拶をしているのです。鍵の受け取りを渋る大家さんの顔の目の前に、借りている家の鍵が、私の右手に、しばらくぶら下っていました。そして、老いてはいますが、背が高く大きな体の大家さん、どうしょうもなく私の右手から、家の鍵を受け取りました。



 借りている家の部屋で玄関先を眺めながら、引越トラックが来るのを待っていました。引越を決断して、引っ越先の手配や準備を実行した、自分の姿を、妙に頼もしげに感じていました。荷作りは、前日に全て済んでいて、後は、引越しトラックに乗せて、引越し先に行くだけです。涼しく快適な気温で、青空と太陽の陽射しを感じさせる良い日でした。ここは、小さな平屋の戸建ての家で、狭いながらも家の周りには庭も着いています。風呂付、6畳2間台所付きです。見た目は、静かで、こじんまりとして、大変暮らしやすそうな良い感じがします。家の周囲には、庭木の囲いが取り巻いています。そんな小さな家の玄関先に腰を下ろして、引越しトラックが来るのを待っていると、息を切らして玄関先に来た若い男が居ます。



 黒いスーツを来て、白いワイシャツに黒い革靴を履いて、ネクタイを締めています。痩せて背が高く、額がちょっと、狭く、目の細い若い男です。ここの賃貸契約をしたときの不動産屋の男です。硬い黒髪のヘヤースタイルが、若さを象徴しています。



 『ハァ、ハァ。大家さんに言われて来たんです。ハァ、ハァ。あなたが引越しちゃうと云ってきたんです。ハァ、ハァ。なにやってんだぁ、って云われて。』



 ここは、横浜田園都市線の青葉台です。とても、たくさんの山や丘があり、緑が多く目にも、肺にも良い空気がある環境に思えて3ヶ月前に引越してきました。しかし、うかつでした。ほんとに、うかつでした。道の両側には、たくさんの緑があり、家々も適度な間隔を置いて建っています。しかし、急な勾配の坂が多いのです。そんな坂の近くに、何件かの貸家が建っていて、その一軒に入居したのです。結果は眠れません。平日祝日を問わずに、夜になると、帰宅する車がたくさん通ります。坂を上るためにエンジンギアを落としてアクセルを踏んで来るのです。エンジンギアが変わる音と、エンジンを吹かす音が仕切りなしに深夜、早朝まで続きます。休日の昼間に不動産屋に案内され、夜の状況など知る由も無かったのです。



 こんな住まいで眠れたのは1日だけでした。轟々と降る雨の日だけでした。雨の降る音に、車のエンジン音、ギアチェンジ音が掻き消されたのです。もう眠れないし、駄目だと思い、引越しを決意したのです。



 どうも、大家さん。引越後の一ヶ月分の家賃と違約金を支払って行けと不動産屋に云ったらしいのです。敷金、礼金は当然、返りません。それは、私自身も、返さないだろうなぁと、思っていました。



 どうなんです。こんな状況を知っていて、引越しを余儀なくされて、敷金、礼金はもとより、引越後の一ヶ月分の家賃を取ろうなんて云う根性をした家主って。



 ちなみに家主の家は、坂から随分離れた所に建っています。訪ねる度に、息子さんや、奥さんは、家の奥の方から姿を現します。陽の射さない、坂から遠い部屋の方からね。



 この話は日本経済がバブルが崩壊する前の時期の話です。



 多分。今でも、同じ事をやっているはずです。皆さん、本当に、気ぉ付けて下さい。


2011年7月21日木曜日

嘘を付く人々と、世の中のしくみ

 『あれなんで。社長って、何を言っても、しても駄目な時があるんで。』



 生まれも育ちも、沖縄の彼が、私に言いました。それが、何となく分かります。理屈や道理ではないのです。彼に言われている社長ですが、会社の事か、自分の事か分かりませんが、面白くないときに、ストレスを社員に対して、発散させます。多分、それに対して、社員からの話や抵抗がないので、益々面白くなくなるのです。沖縄の彼が、困った顔で、不思議を通り越した社長の態度に対して、話をしています。沖縄の彼は以前商社に勤めていて、たくさんの人間に接した商売をしているので、良く人間関係を知っているのです。



 力を持つ者は、とかく自分の力を使いたがります。親が子に拳の力や、訳の分からない道理で追い詰めるようにです。そんな、子が自分を助ける為にする事は、嘘を付く事です。でも、嘘ではなく、言葉を知らない子供は、想像して話しているだけなのです。そして、知識も話す力もある両親に追い詰められていくのです。そこには、何の意義も見出せません。両親も追い詰める事、親の力を示す事で得られる無益な勝利の満足感を、無意識のなかで求めているようです。そして、後年その効能を身を持って体験するのです。自分が子にした話や、態度を老いた自分自身が、育てた子から受けるのです。



 しかし、たくさんの人達と触れ合う生活の中で、嘘を付く人を、どうする事も出来ないのが現状です。何が嘘なのでしょう。彼等の立場からしたら、正当な考えであり、当然の事なのです。事実とは違っている事など、彼らには関係ないのです。彼等の要求を満たすことが、嘘を付かれている人々の義務だと思っているのです。そして、嘘を見抜かれたりすると、更に嘘を重ねて行きます。その、行き着く先は、きっと嘘の大海原でしょう。果てし無い、大海原を付く当ての無い港を目指して泳ぎ続けるのです。



 確実な事から、不確実の世界に人類は旅たったのです。政治不信。何も出来ずにいる国会議員の人達。互いに、相手の政党の失態をなじり有っています。ユーロ危機。ギリシアが債務を支払えないようなのです。ヨーロッパ連合が合意点を見出そうとしています。しかし、アジアの国である日本にも円高なる波紋が来ています。テレビ、新聞、雑誌を見ても、良いニュースを見ることはありません。



 それは、実態のないものに対する話、嘘から始まっているのです。アダムとイブ、キリスト降誕、岩戸の神々。私達に出来るのは、昨日蒔いた朝顔の種や、ひまわりの種が世話を焼けば、必ず緑色の芽を出して、やがては綺麗な花を咲かせ、その後に新たな種になる種を収穫することです。植物、動物、世の中を動かしている法則は、嘘を付かず、必ず事実を私達に伝えてくれます。毎日、太陽が昇ってくるようにです。



 目標を持って、努力すれば、必ず、その目標を達成できると、云う事です。目標の種を蒔き、毎日水を与えるように、努力すれば、芽が出て、花が咲き、実がなるでしょう。もし、そうではないのなら、努力が足りないのです。ねばりにねばって、努力しましょう。それこそが、事実ではないでしょうか? その間は、嘘と迷いに出逢うのは、しょうがない、これも事実です。



 仕事の依頼の話を聞いて行くと、学校への入学を進める人達がいます。それは、仕事依頼を口実にした学校の入学者集めなのでした。そして、入学金と毎月の授業料を請求されるのです。若い人には、良い経験かもしれませんが、老いた女性にも、それをしているようなのです。嘘も大変、巧妙になりました。



 



 

2011年7月16日土曜日

横浜線のホームで、今にも私に飛び掛り、悪さをするような顔をした女の考え


 凄い形相で私を睨みつける女がいます。背丈は低く、ちょっと小太りで、年の頃は若くなく、老人でもありません。服装は、どちらかと云うと、地味な感じで、風景に溶け込んでいる服装です。私から、目を離しません。何かを狙っているようです。私の目の端に、彼女の姿があります。よくいます。このような女の人に限らず、男でも話をしていると、ごくごく、たま~に見かけたような気がします。そして、その人は、なんか、女性的な感じの男の人ですね。なんでしょうかね。なんというものか分かりませんが、床屋さんの動くぐるぐる回る赤、白、青の置物と同じ感覚で目がいくのでしょうか。話をしている人達に。



 ここは、横浜線のホームです。会社の二人と3人で仕事の打ち合わせで取引先に行った帰りでした。仕事の緊張が解け、リラックスした雰囲気で、どうでも良い話を笑いながらしていました。電車を待ちながら、立ち話をしているのです。ホームには、通勤の時間ではないのですが、結構な利用者が、私達と同じく電車を待っています。しかし、話をしている人達は、私達だけです。どれぐらいの時間、このホームで電車を待ったでしょうか? 結構な時間、ホームに立ってくだらない話をしていました。その間、彼女は一時も、私から目をそらすことをしてなかったとおもいます。なんか、私達の話に窮屈な感じを与えたいようなのです。日本の経済が不調で、IT不況と呼ばれていた時代の頃の話です。秋の日の良く晴れた、涼やかな午後の事でした。



 電車が来ました。3人で、他の乗客に混じって、開いた電車の入り口から乗り込みました。すると、女がスッと私の前から邪魔をするように乗り込みました。そして、それで終わりでした。電車の中でも、私達は立ち話をしていました。女の姿は、見えず、どこかに隠れて消えてしまいました。



 いいじゃないの。立ち話ぐらいと思うのです。昔、ウオークマンと呼ぶ携帯ステレオが、人々の話題になった事があります。電車から発生する轟音の中で聞くと、耳障りな音楽の騒音になるとのことでした。人のしている事が気になるのが人なのです。多分、地獄のような酷い所に、いっても、そのような事を気にしているでしょう。そして、それが人間なのです。私達も、形をかえて、同じような事をしているのです。気が付かないだけで。こんな、俳句があります。



 『秋ふかし、となりはなにをする人ぞ。』



 いいじゃないの。適度に隣りの人を気にして、快適に、裕福で、幸せに暮らしましょう。毎日を。


 大体の平均的な日本人とは、こんな感じの人です。


 『おう。なんだとぉ。うちの品物にいちゃもんつけるのかぁ。』



 ここは、横浜の寝具店です。小さな店で若い奥さんらしき人が、店に居て客の対応をします。でも、なにか片手間に営業しているようなお店です。そんなお店で、毛布カバーを購入しようとしました。しかし、毛布カバーの布地がガーゼで出来ている物ばかりです。そんな事で、木綿で出来た毛布カバーが無いかと、聞きました。すると、店の奥の座敷から、小さなおじさんが出てきました。そして、私に怒鳴りつけるように話しかけました。まあ、喧嘩にもならないような、背の低い小さな、老いたおじさんです。



 『でも、このガーゼの生地で出来た毛布カバーだと、一度洗うと、もう使えないじゃない。』
 『うん。その通りだ。』



 私のガーゼ製の毛布カバーに対する考えを聞くと、すぐに納得して、その後に、一言もなく店の奥の座敷に引っ込んで行きました。考える事をしないのが、日本人なのです。ただ、ただ、誰かの考え、云われた事、問屋から卸された製品を、後生大事に売ることをするのです。それが、どのようなものでもです。結局、その店では、木綿生地の毛布カバーを職人に頼んで作ってもらいました。昔は、毛布カバーはガーゼ生地でしか、生産、販売されていなかったのです。



 そんな事で、時代が変わっても、なかなか考える事をしない日本人だと思います。考える事は、話す事と同じ事です。話をしてみて、考えや、話の良し悪しが分かるのです。違っていれば、訂正することも出来ます。しかし、話をする事が出来ない日本人と、日本人を取り巻く環境があります。狭い家や、会社、学校の建物の中では、話す事なく、その場の空気で事情が分かるのです。ですから、話をする必要もなく、その話の先に行くことも出来ずにいるのです。



 店の製品が悪かろうが良かろうが、日本の国が間違えようが、先に進めないのです。狭い環境で自己満足している限りは。多分、自己満足が気持ちよくて、痺れて動けないのです。



 あるいは、日本人は良い人ばかりと思っているのかもしれません。そういう教育を受けていて、現実を見ないのかも、あるいは見えないのかもしれません。スポーツクラブで会った、弁護士をしているいう、親切でいかにもアメリカ人といった彼の顔と言葉が、頭の中に浮かびました。



 『悪い奴いるよぉ。』



 多分、日本人には分からないのだと思います。小さな島国にいるので、世界の広さや、世界の現実が・・・。目や頭では分かっても、実際の現実を分からないのです

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