2011年10月14日金曜日

大きな目をした女の子と目を合わせて知る、止める事の出来ない日本国内の国際化の波


 昨日、秋の日の夕闇が迫る灰色のアスファルトを歩いて近所のスーパーに買い物に出かけました。歩いて公団の駐車場から車道に出ると、小さな男の子を後ろ席に乗せ、前の買い物カゴにはたくさんのスーパーの買い物袋を入れた自転車に乗ってお母さんが、静かに入ってきました。そんな自転車をやり過ごして、ノンビリと歩いていると、その後ろから、女の子が歩いてきました。自転車のお母さんと買い物をしてきたのでしょう。小さな女の子と目が合いました。何か、私を下から見つめるような、大きな目です。そして、短い髪の毛が頭にペッタリと付いているような髪形です。外国人のお母さんなのかどうかは、分かりません。でも、子供達の顔は海外の人達の顔ですね。



 近所に、少しずつ増えている海外から来る人達を良く見ます。夏の午後に、セブンイレブンで買い物を済ませ、白いビニール袋を片手にぶら下げて、家路に向かって歩いていると、サンダル履きで歩いてくる背の高い、海外の男の人が来たりします。通勤の途中なのでしょうか、洋画に出てくるような、金髪の海外の女性が落ち着いた感じで道を歩いて横切っていきます。



 雨の日に見る傘の色や模様が違っているのに、昔とは違っているのを考えさせられます。黒い傘ばっかりだった時代は遠くになりました。私が若い頃、たま~に、耳にする言葉がありました。



 『明治は遠くになりにけり。』



 この言葉をテレビの中で、言っているのを聞いたり、新聞、雑誌で目にすると、変な感じがしたものでした。そして、今、その言葉が良く分かります。刻々と変わっていく周りの風景や、人達の姿形を目にすると、1人ぽっつんと、立ち止まり、残されていっていくような錯覚をしてしまう気がします。



 TPPなる海外との貿易関係をどうするかの、日本政府の見解を議論している最中らしいのです。日本政府の閣僚達は推進派らしのです。ですが、多くの議員達が反対らしいのです。190名近い議員達が反対しているニュースです。推進派が日本に取ってTPPは利益が多いとの事をマイクを握って話す議員さんに、声を荒げて、委員の選抜方法に問題があるような事を発言する議員さん。



 私達一般庶民には、どっちが良いのか分かりません。右なのか左なのかが。



 『小沢一郎さんの強制起訴なんかも、本当の所がどうなのかわかんないよなぁ。』



 岩手県の小沢一郎さんの地元の人がテレビ画面のなかで云っていました。分からない、それが、現在なのだと思います。厚生労働省の村木局長を勝手なシナリオを書いて逮捕拘留してしまった検察庁、検察官の支持にしたがって、調書を書き換えたり不祥事続きの警察官、女性受刑者に猥褻な事を強要しようとした裁判官、事実よりも、視聴率や出版物販売を目的とする報道関係者達。現在、こんな世の中で、こうなんだと云える人はいないでしょう。



 しかし、今ほど、一般庶民が政治に興味を持ったことがあったでしょうか? ドキドキ、はらはらしながら日本国の行き先を眺めています。でも、こんな時代でも、同じ事を云っている人達もいます。無造作に煙草の白い煙を口から、吐き出しながら、全然興味なさそうに・・・。



 『誰がやっても、日本は変わらないよ。同じだよ。』



 現在も居るんだろうなぁ。肩に居心地の悪そうにバッグを掛けて、目の小さい、ろくでもないことを考えて、つまらない悪さをする街中を歩いている会社員の人達がたくさん。右なのか、左なのか・・・。どっちなの日本は・・・。

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