2011年10月15日土曜日

住宅入居受付の三人のおばさんと、世田谷区弦巻で発見された放射線を発生するラジウムが入っていた瓶容器との関係


 『でもさぁ。下が電気室なんでしょ・・、何か嫌なんだよね。』
 『大丈夫ですよ。何でもないですよ。』
 『しかしさぁ・・、高圧線の下で、蛍光灯が点灯する番組をテレビで放送したって云うじゃない。』
 『問題ないですよ。もう、神経質なんだからぁ・・・。』



 現在の建物の部屋に住む前に、建物にある空き部屋を、いくつか見ました。そして、気に入った部屋について、受付の三人の昔の娘さんに尋ねました。建物は九階建ての新築で入居者を集っていたのです。建物の、ひとつの部屋を入居申し込み手続きをする事務所にしていたのです。そんな事務所の中で、備え付けの机の前に座って、ベージュ色の制服を着た、ふくよかな昔のお姉さん達、元気に入居を勧めます。畳の和室がついている2LDKの部屋が気に入ったのですが、下に電気の変電をしているのか、電気関係の部屋があります。電気室から、離れた部屋を希望するのですが、空いていません。そして、電気室は問題無い事を、しきりに私に言います。



 『でもさぁ、住みました。頭の毛が抜けちゃって、禿げてしまいました。っていっても、誰のせいにもできないしさぁ。』



 そんな事を私が、軽い感じで言いました。すると、三人の昔のお姉さんのうち、リーダー的存在のお姉さんの顔が真顔になり、目の色がハッとした感じになりました。何かよからぬ事を隠したいような、顔をして、ひとり静かに黙ってしまいました。他のふたりのおねえさんだけが、相変わらず同じ調子でわいわいと、私に話しかけてきます。ひとり黙り込み、異常に存在感が消滅していくお姉さんが、随分遠くいるように見えます。自分の云った事に、反応するお姉さんを見て腰が抜けるぐらい、びっくりしていました。いまから、9年前の話です。



 電気室のそばの部屋に住む住人に、良からぬ影響があるのは分かりましたが、それが何なのかは今も分かりません。世田谷の弦巻で放射能を発生していたラジウムが入った容器が何なのかわかりませんが、本当に迷惑な話です。そして、電気室の周りの部屋には、入居した住人が今住んでいるのです。



 あの案内係のお姉さんは、何を知っているのでしょう? 九州電力のやらせメール問題なんかも、すごくあぶないんじゃないかなあ。人が知らなければ、何をしても良いといった考え方って。日本列島を覆う閉塞感って、それだと思うんですけどねぇ。自分の都合だけを、優先してしまうご都合主義ってやつですね。ああ・・エーメン・・。

0 件のコメント: