2011年10月29日土曜日

カダフィ大佐殺害と、放射能汚染を身近に感じる世田谷区の人たちと、日本の人達が見ているニュースとの関係


 天気の良い午前中に、近所のスーパーに歩いて行きました。確かにニュース画面で見た映像は、近所のスーパーでした。大きな酒屋の量販店と隣り合わせに建っています。車の駐車場もあり、それなりに客も良く入っていました。スーパーが建っている大通りに出ると、結構人だかりである。道路にはプラスチック製の赤い三角ポールを並べて、歩道の土袋が積み重ねてある場所を隔離して、歩行者が歩く通路を確保していました。自転車に乗ってきた、買い物客とも、野次馬ともいえない人達に混じって、テレビカメラをアスファルトの上に置いた報道関係者の人達もいる。



 しかし、日本の国の人々が、生活に放射能汚染を身近に感じ、触れる事を誰が予想していたでしょう。何も知らない日本の人達のような気がします。福島原子力発電所の事故により、報道され知らされた事実のひとつに、日本の電気料金が世界一高いと、いうものがありました。そんな世界一高い電気料金の話など、一般庶民が口に出した事がありません。どうなっているのでしょう。私達、日本の一般庶民が聞き見ているニュースや事実は、何なのでしょう。



 インターネットにリビアのカダフィ大佐が拘束され、反カダフィ勢力の兵士に暴行され殺害された動画が掲載してありました。人間の凶暴な恐ろしい本質を捉えています。兵士達の怒号が、晴れ渡った地上にこだまして、カダフィ大佐が引きずられ、叩かれ、殴られ、蹴られ、次第に血を流し、顔半分が真っ赤な血に染まってしまいました。そして、動かなくなりました。



 リビアの国内情勢が、順調な感じで、テレビ画面に映っていたのは、ついこの間の事でした。地下水を汲み上げて作った、大きな湖が画面に映り、緑の葡萄の葉が天気の良い青空の下で、そよ風になびいていた画面でした。そんなリビア国内を映す画面から、一転して国のリーダーが捉えられ、殺害されてしまったのです。あまりにも、そぐわない展開に、ちぐはぐした感じを受けています。




 私達、日本の一般庶民が見ているニュースって何なんでしょう。




 お金の無いアメリカやヨーロッパ、豊富な石油資源から入るお金を持っていた金持ち国リビア・・・。日本も一昔お金を持っていました。でも、ヨーロッパや、アメリカの勧めでビッグパンなる金融政策を取ったら、いきなり不景気に襲われ、それから、不景気が今も続いている日本です。



 正義とは、何でしょう。事実とは。そんな事を強烈に迫る、カダフィ大佐殺害の映像と、身近な放射能汚染でした。

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