2011年8月30日火曜日

今度の民主党代表戦は野田財務大臣が勝利しました・・・。永田町の論理が彼を選んだのか、それとも、彼のスピーチが功をそうしたのか・・・。多分、どっちもでしょう・・・。


 『海江田が選ばれたら、仕返しされちゃうじゃない。だって、泣いて悔しがったんだよぉ。菅さん、海江田を無視して、勝手な事をしちゃったんだもの。』




 なるほどなぁ。その通りだよなぁ。彼が、仕事の手を休めない私の背後に立ち、一生懸命、今度の民主党代表選結果の説明します。彼の言い分は、菅政権を指示していた野田氏、前原氏が民主党代表に選ばれないと、小沢氏、鳩山氏が応援する海江田氏が代表に選ばれ、菅政権を支えてきた議員達が、仕返しをされてしまうとの事なのです。彼は、仕事仲間で背の高く静かな男なのです。



 『どじょうは金魚のまねをしたってしょうがないじゃん。泥臭く・・・。』



 海江田・野田・前原・馬淵・鹿野氏、5人が民主党代表選に立候補しました。それぞれの話をインターネットのニュース動画で見ました。なんだか、作文を読んでいるような、頭や、口の先から出てきたような話をする立候補者達でした。しかし、野田財務大臣の話は、ちょっと違っていました。心の中で思っていたような、話、話し方のような感じです。悪くないなぁ~。



 まあ、菅政権が終わり、一般庶民はホッとしている感じです。



 『菅が止めてよかったよ~。ほ~んとに。ねえ、そうでしょ?』
 『そうですね。そんな意見が多いですよね。』



 そういえば、随分前に弁護士を職業としている男の方と話をした事がチラと、頭の中をかすめました。



 『私は、菅さんを応援しているんだよ。彼は腹が据わってると、思うんだ。彼は。』
 『・・・・。』



 色々な人が居て、色々な意見があると云う事ですよね。

2011年8月23日火曜日

ピンク色のガムテープが郵便ポストに張られている数が増えていく・・・


 最近、ひとさし指を振りながら、郵便ポストを数えています。



 住んでいるマンション一階入口に、住人の郵便ポストが並んでいます。縦に5個、横に7列、全部で35個あります。そのポストの中には、ピンク色のガムテープが貼ってあるポストがあります。ポストは銀色のしっかりしたステンレス製で出来ています。その中の14個のポストにピンク色のガムテープ等が貼られて、郵便ポストが使用出来ないようにです。



 1/4の住人が家賃を払えずに、どこかに引越したのです。無事に引越したかは、定かではありません。ポッツンとした感じで、ピンク色のガムテープが張られているポストを目にしたのは、いつでしょう。段々、数が増えていきます。



 現実なのです。静かに確実に不景気が、一般庶民の生活に押し寄せてきているのです。でも、反面、沢山のマンションが住んでいる賃貸マンションの近所に沢山建ってきています。そして、新しいマンションには、住人が入居しています。



 どうなんでしょう。引越していく住人のポストに貼られていくピンクのガムテープが増える数と、近隣に建つマンションの数は何を意味しているのでしょう。マンション建築業者も、マンションを建築しないと仕事がないのは、事実です。部屋のドアに付いている郵便受けには、近隣に建ったマンションのパンフレットが小さな白いテッシュペーパーひとつと一緒に入っています。

2011年8月20日土曜日

本人の意思を無視して、救急車を呼ぶ女と、本人の意思を無視して救急病院を探して、本人を救急病院に運ぼうとする救急車の隊員たち


 『病院には行きたくない。部屋に行きたい・・・。病院には行きたくない。』
 『でも、頭が切れていますよ。血が出ていますよ。』



 ここは、東京世田谷区三軒茶屋近隣に建つ、賃貸マンション出入口の広々としたロビーです。深夜、天井から幾つか、小さな照明が点灯しているロビーには、濃い茶灰色麻布地ソファー4脚と、白い小さなテーブルを一組とするテーブルセットが、大きな緑の葉を持つ観葉植物を間に、適度な間隔を開けて4組置いてあります。出入口ドア近くのソファーに腰を下ろしている年老いた女性を、白いヘルメットを頭に被った、三人の救急車隊員が取り囲んでいます。三人の救急隊員は、痩せ年老いた女性に、病院に行くように説得しているのです。マンション部外者の私と、マンション住人の若い男と、女が、救急隊員と年老いた女性とのやりとりの様子を黙って、見ています。若い女は、年老いた女性が座っている向かい側ソファーに足を組んで座り、足に集る蚊を手で叩いています。若い男は、女が座っているソファー横に、腰を折り、膝を曲げ、片膝を立てたしゃがんだような姿勢で、様子を見ています。壁周りが薄暗いロビーは、エアコンが無く、肌が汗ばむ暑さです。



 2日前、深夜0時を過ぎる時間でした。マンション脇道路に、年老いた女性が仰向けに倒れました。年老いた女性は、車の左後部座席から出て、車の背後を廻って、向かいのマンションに行こうと歩いていました。そして、車の対向車線左側から、車が一台、上り坂を一気に駆け上り、凄いスピードですれ違い通り過ぎたのです。どうも、出会いがしらの車に、驚いて仰向けに転んだようなのです。倒れている年老いた女性に、驚いて駆け寄り、声をかけ、抱き起こそうとしました。道は前後に緩やかな坂になっていて、ぎりぎりではありませんが、車がすれ違う事が出来る幅しかありません。



 『大丈夫ですか? 起きられますか。ちょっと体に触りますね。』



 年老いた女性の足元から離れたところに、つま先が黒く全体がベージュ色の踵の低い靴が片方脱げて転げていました。上半身を起し、立てるかどうか聞きました。彼女の右腕を取り、背中に右腕を廻しました。何も応えない彼女を、後ろから彼女の両脇に手を差し込み、力を入れました。しかし、彼女は、なんだか呆然としているようです。何が起こったのか、分からないようなのです。



 『それとも、少しここで、横になっていますか?』



 どうしていいのか分からずに、彼女の上半身を起しました。脱げた片方の靴の方に、彼女の体を支えるように、持って行くと、彼女は右足を靴の中に入れ、靴を履きました。周りを見ると、100円玉が3つ落ちています。立ち上がった彼女から手を離して、100円玉を拾い彼女の手の中に入れました。すると、ふらふらと、よろめきます。あわてて、彼女の腕をとり、彼女の体を支えました。



 『ここのマンションですか? どこですか? ここに住んでいるんですか?』
 『ちょっと今日はいやなことがあって、お酒を飲み過ぎちゃったの。』
 『部屋まで送りますね。どう、行ったらいいんですか?』



 ふらふら足元がおぼつかない、彼女の背に手を廻して、中腰になって、彼女の云う方向に、いっしょに歩いていきました。ですが、どうも、マンション入口ではありません。気持ちか、頭が、どうにかなっちゃったようなのです。マンション入口を探すため、彼女にここに居るように話、急ぎ足で、マンション周りを歩きました。



 『ありました! ここですね。』



 深夜の街灯の下、薄暗い中を灰色のアスファルトに立っている彼女のところに戻り、彼女の体に手を廻し、入口に向かって歩きました。すると、彼女が駐車場のところで、いつもここから、入っていると云います。駐車場入口には、鉄の鎖が張ってあります。どうも、おかしいとは思いましたが、彼女がそういうので、鎖を右手で持ち持ち上げました。そして、彼女が鎖の下をくぐろうとすると、マンション住人の車がヘッドライトを点灯して来ました。そして、車の窓から手を伸ばして、駐車場入口の門に備え付けのスイッチを押したようです。奇妙な音が鳴り、年老いた彼女が腰を曲げ、くぐろうとしている鉄の鎖が、力強く下がっていきます。



 『あ! あぶない。ちょっ! ちょっと待ってください。』



 あわてて、年老いた彼女が、頭を下げ鎖の下をくぐろうとする体を引き戻しました。そして、車の持ち主の女性に声を掛けました。でも、女性は私達が何をしているのか、見るだけで、そのまま駐車場の中に入ってしまいました。駐車場は結構広く、マンション北側にくっついて設置してあります。しょうがないので、年老いた女性の側を体を支えるように歩いていました。でも、彼女の云う銀色のドアの前に立って聞くと、5階に住んでいるといいます。でも、ドアの後ろには階段が見えるだけです。階段を上って部屋までいくのかと、年老いた彼女に聞くと、エレベータがあるといいます。ドアの後ろには、エレベータがあるような様子はなく、静まり返った深夜の中に、上に行く階段と、各階のマンション外側通路に並ぶ住人のドアが等間隔に、深夜通路の明かりの中でひっそりと並んでいるだけです。しょうがないので、さっき私達を無視した車の所に行って、女に声をかけました。



 『すいません! 何か、このマンションの5階に住んでいるらしいんですけど、どこから入るんですか?』
 『あっ! 倒れた!』



 運転席で女が叫び、振り返ると、年老いた彼女が駐車場の灰色の深夜のアスファルトの上に倒れていました。あわてて、彼女のところに戻り、抱き起こしました。すると、先ほどと、同じような事を云いました。



 『今日は、ちょっといやな事があって。』
 『救急車を呼びましょう。』



 いつの間にか女が側に立っていて、そういうなり、携帯電話の番号を押し始めました。何か性急な感じがしましたが、救急車が、深夜の静かなマンションのロビーの前に止まりました。ロビーですったもんだして、部屋にたどり着く前に、救急車が来たのです。そして、救急隊員とのやりとりが始まりました。どうしたんだ、どのように転んだのか、年老いた彼女の身寄り等を聞き始めました。そんな、ロビーにマンション住人である若い男が、やってきました。事情を聞き、救急隊員に自分の名刺を渡して、どこの病院に連れて行ったか連絡をしてくださいといいました。



 年老いた彼女は、身よりも無く1人暮らしらしいのです。そして、頑なに病院に行くことを拒否しました。ですが、救急隊員の説得が終わりません。いつまでも、続いています。そんな中で、白髪頭の後頭部に上の方に、白いガーゼと網目のような形状の帽子みたいなものを被せられました。



 『医者に診せないと、決着が付かないの? 病院に行けばお金もかかるでしょう。医者を部屋に呼べないの?』



 救急隊員の後ろから、私が言いました。3人の救急隊員は私を振り返り、頭に傷があり、倒れた事実から、やはり、病院に連れて行く事の説明をしました。年老いた彼女は台の上に乗せられて、救急車の後ろに乗せられたようでした。ロビーにしばらく、女と、男を前にして、立っていました。



 マンション前の救急車の運転席で、これから搬送する病院を探して、携帯電話のボタンを押している救急隊員がいました。そんな、白いヘルメットを被り、青い制服を着た彼らと、高級賃貸の様相をしたマンションを後にし歩き出しました。



 最初見たときに、年老いた彼女の後頭部の上は、5センチぐらいの傷があり、黒い線になっていました。そして、首には赤い血が流れて乾いていました。気が付くと、私の白いワイシャツの右肩と袖には、赤い血の後が付いていました。



 本人の意思って、日本では・・・。自分の住んでいるマンションの前でころんだだけなんだけど・・・。どこに連れて行かれるかもしれず・・・。住んでいるマンションから、遠くの病院だったら、帰りはどうするんだろう・・。勢いだけで、救急車を呼ぶ女と、病院を探す救急隊員なのでした・・・。かかる費用は誰が出すんだ・・・。野次馬の男は、何を考えて名刺を渡したんだろう・・・。



 痩せ年老いた彼女は、長い時間、皆に迷惑を掛けていると思い、気使い、救急車に乗ったのです。そして、現状では、彼女には確実に、周りには誰も無く、1人でこの賃貸マンションの部屋で黙って死んでいく孤独死が待っているのです。

2011年8月19日金曜日

福島原子力発電所事故からの放射能汚染と、若い人達の考え


 『山田さん。当たり前じゃないですか! 敷金礼金を払うのは! かっはははは! ふふふ!』
 『・・・海外の方では、大家に礼金を払うって事は無いよ。どんな必要性があって、大家に礼金を払んだい。・・・。』
 『そうなんですよね。』



 随分前ですけど、若い人と、賃貸契約をして街の大家や、不動産屋に支払う家賃の敷金や礼金について話をしたことがあります。若い人は20代の人達です。そして、彼には敷金や礼金を支払う事は、常識で、それ以外の考えを認める事は金輪際出来ない頭でした。NHKの放送受信料金と同じなのかもしれません。その考えに対して、海外の賃貸契約の考えを例に説明しました。すると、先ほどの考えを何の抵抗も反省も無く、恥も外聞も無く、いきなり考えを変え同意しました。



 ひょっとしたら、放射能汚染された食料を食べる事が当たり前、常識になってしまっても、可笑しくない若い人達なのです。xxシーベルトと云われても困ります。どこまでのシーベルトが安全なのか? でも、どれぐらい前でしょう、どんなに少ないシーベルトでも安全では無い事を、言葉少なく云った市民レベルの放射能汚染考察者がテレビで説明していました。その通りです。それこそ未来に繋がる考えであり、一般市民が普通の生活を確保する為に必要な常識なのです。



 1年前に30代の同僚と話したことがあります。ある事を説明をする必要があって、話しをしたのですが・・・。



 『ユダヤ人と日本人って本に書いてあるんだけど、日本の暦を西暦にしようと云った日本人がいた事があるんだよ。』
 『そうですね。西暦にしたほうがいいですよ。簡単だし、便利ですよ。』
 『・・・・。』



 日本人の暦を西暦にして、どうするんだと、言った事を、穏やかに、その若い人に説明しました。みんな、最初は若く未熟で、物事の本質を知らないのは当たり前です。少しずつ学んでいくのです。私もそうでした。あなたも、そうですよね。



医師と医師の闇カルテル(互いの協定)


 何となく分かりました。彼の顔には、興味を無くしてしまった表情が現れていました。彼は、街の開業医です。こじんまりとした医院ですが、何人かの女性も勤務しています。患者も結構通院していました。まあ、普通の街にある、医院です。彼本人は、普通の街医者で、善人でもあると思えます。そのような顔をしていますし、体つきも大柄で穏やかな雰囲気を身に付けています。



 体の調子が悪くて、この医院に何回か体の様子を診て貰ったのです。ですが、若いアルバイトの女性の居眠りをしながら、私の体の症状を聞く態度や、なかなか理解出来る話や、見通しが付かないので、大きな大学病院に行きました。そして、そこの大学病院の医師から、この街医者に連絡が入ったようなのです。多分、二人で私の体の様子を相談したしたのかも、しれません。あるいは、二人の医師に診て貰った事について、患者が持つ考えに批判的な見解を述べ合ったのかもしれません。彼の顔に書いてある表情から、もはや、この街医院で体の様子を診て貰っても、良い事はないのを判断しました。確かにアルバイトのような若い女性に取って、職業的な献身さを示そうとしても、なかなか出来るものではありません。興味のない他人の体の症状を聞かされたら、居眠りもしていまいますよ。自分では、興味を示そうとしても・・・。



 そんな、ことで、街医者の彼と、大学病院の医者への信頼を失ってしまいました。医者も人間です。自分の利益にならない患者を、良くは思いません。互いに利益があるからこそ、医者同士が、患者についての相談をしているのです。もちろん、患者には内緒で、お互いの医者としての利益のためにです。それが、患者への利益にも繋がれば問題はないのですが・・・。



 医者には、医者の世界があるとは、思います。ですが、医者も、ひとつの商売になっている事を忘れて、医者に全てを任せて、いい気になっている患者こそ、考えるべきなのです。暢気すぎるなと。



 医者が妊娠した愛人に堕胎する薬を処方してしまったニュースを聞いたのは耳に新しい事です。今日、乳癌の診察を誤って、乳房を切り落としてしまった、病院と患者の示談を相談するニュースが流れました。同日、調剤を誤り、患者を死なせてしまった、調剤師が書類送検されました。



 もはや、ひとりよがりの判断で、出来る職業は、無くなったのです。話をし、相談しながら事態を進めることが出来る必要性がある世の中になったのです。ある程度の経験と呼ぶシナリオは必要でしょう。ですが、シナリオを調整しながら進めるしかないのです。患者と医者、人間と、この世界には。該当者と相談しないシナリオならば、最高検察庁の前田主任検事補と同じようにになって、懲戒免職処分と世間の信頼を無くしてしまうのです。

ありゃあ、あれ、なんだこれ、下北沢の交番にいたふたりの子供と、警察官


 『こちらに来てください。シートベルトの着用は?』



 何やら、子供が手招きをして私の自動車を止め、運転席の横に立ちました。私に話しかけたいようなので、運転席のウインドウを開けました。すると、シートベルトを着用していないのかと、尋ねてきました。ちょっと、おかしな二人の子供達だなあぁと、思いました。ふたりの子供達は、もちろん背が低く小柄です。



 でも、ふっと気が付くと警察官の服装をしています。なんと、警察官が私の車を止め、シートベルトの着用を聞いてきたのです。何か、狐につままれたような感じです。子供に見えたのは、実は、交番に勤務している警察官だったのです。あれれ・・・。



 本当に、小さな二人の警察官でした。何となく異質な感じがしました。警察官のイメージは柔道有段者とか、剣道有段者等の格闘技をしている大柄な体格をした者達に、いままで接してきたので、全然違う小柄で背丈が低いので、警察官を頭から想像出来なかったんです。でも、世間には小さな小柄な警察官が居ても不思議ではありません。そして、確かに、その通りです。ちなみに、シートベルトは着用していて肩から外れていたのです。



 民主党に政権が変わって、確かに私達一般庶民にも分かるようなレベルの人達が政治をしているのだなあと、わかります。人間の幅に奥行きが無いのが、分かります。ちょっと言い過ぎかもしれませんが、中学や高校生の学級委員会の感覚に近いレベルですね。




 小さい頃、青い空に浮かぶ白い雲を、きっととてつもなく高いところに浮かんでいるのだと、想像していました。近くに見えても、遥か遠くの高さに浮かんでいるのだろうと、ひとり考えていました。でも、実際はそんなに、高いところには浮かんでいないのです。富士山の高さは3000メートルぐらいです。そんな高さの富士山にくもがかかっているのです。歩けば3キロの距離です。ちょっと買い物をする為に歩くと、それぐらいは歩いてしまいます。



 政治も、きっと、高い所にあるのだと、私達は思ってしまっているのです。ですが、実は、身近にあるものなのです。手の届かない所だなあぁと云う思いを捨てて、私達の生活の中に取り入れましょう。奥さん、夫、子供達、仕事仲間、親兄弟と、政治がどのようになっているのか、話題にして話し合えば、日本は変わります。きっと良い方向に。政治を取り上げた、テレビ番組の視聴率だけを考えたシナリオに踊らされることがないように。見知らぬ人達に、見知らぬ国にされないように。



 福島原発の放射能汚染なんて、得体の知れない見知らぬ人達によっと、何だかハッキリさせていないような感じです。



 





 

2011年8月15日月曜日

父親はアメリカ人と云う男の人と話をしました。


 『もっとはっきりと云えばいいとおもうんだけど。韓国や中国に。』



 父親がアメリカ人で、母親はどこの国ですかと聞く事をしませんでした。あまり関係無い事を聞いて感情を害されても、本人も自分も戸惑います。そんな男の人と少し話しました。



 『でも、自分は何人だと、思ってるんですか?』
 『あんまり考えたことないですね。』
 『確かにそうですよね。そんな事あまり考えないですよね。』



 何となく、曖昧な感じで会話を続けていました。本人は日本で生まれ、ずっと日本に住んでいて、アメリカンスクールに通っていたそうです。そんな事で、何となく日本人と話しているのと変わらない感じです。何となく、あいまいで、はっきりしていない会話です。日本人特有の、ハッキリさせると何となく気まずい雰囲気になりそうです。歳は40代後半でしょうか。黒い髪に白いものが混じっています。彫りの深い顔をしていますが、しつこくない顔立ちです。



 『日本人は桜の花のように、人知れず咲き、人知れず、黙って散っていくのです。それに、痺れるのです。韓国や中国がなんと云おうと事実は微動だしないし、変わらない。良くも悪くも。』



 そう、アメリカ国籍を持つ男の人に、心の中で云おうとしました。そして、日本の貧しさを考えました。何を持って豊かと云えるのでしょう。



昔逢った、高知生まれの背が高く浅黒くスポーツマンタイプのハンサムな若い男の子の考えている事。


 『俺は高知生まれなんだ。』



 若い人達が集まり、店の雑用をしていました。店はチェーン店の洋菓子屋です。新規開店した店で、アルバイトや店員を急遽募集して集まった若い男女の従業員達です。店自体は、小さくて、販売する洋菓子を並べたガラス張りのケースと、奥にはちょっとした食事とお茶が飲めるテーブル席が幾つか置いてあります。縦にひょろ長く、洋菓子の販売、飲食席、トイレ、厨房と配置してあります。



 そんな店の開店日に始めて顔を合わせるアルバイトの男女や、社員でした。それぞれが、細々とした雑用を見つけては、忙しそうに体や手足を動かし、たくさんの言葉を交わしていました。そんな中で、誰よりも背が高く、顔や姿の良い彼氏が、雑用に勤しんでる若い男女を見下ろすように、いいました。彼一人が、体や手足を動かす事無く、店の中の従業員を見渡しています。



 そんな彼が、何を考えているのか分かりません。アルバイト募集で集まった一人には違いないのですが、皆と協力して、作業をしようとはしません。どうも、何かプライドが邪魔して、皆と作業が出来ないようなのです。そして、そのプライドとは、高知生まれらしいのです。高知生まれの人は、雑用が出来ないらしい考えなのです。



 しかし、若い私達には、そんな事がわかりません。ただ、何しに来たんだろうこの人と、云った感じも無く、空気のような存在です。そんな彼に、誰も関心を持つ事なく、それぞれの仕事をしていました。そして、知らぬ間に彼の姿を見なくなりました。一体何を考えていたのか、誰も気にしていませんでした。



 次の民主党の代表戦出馬がニュースになっています。野田財務大臣が有力候補らしいとの、話がもっぱらです。大連立を組んで、オールJapanで、救国内閣を組織して等など、テレビで発言しています。



 私のような一般庶民には、このような議員の人達が、何を考えているのか分かりません。その言葉が何を意味しているのか、知覚に届いて来ません。あの高知生まれの、背の高くハンサムで顔姿の良い彼氏のような気がします。何をしているんだろう、日本は。何かをしているのでしょうが、それが一般庶民には、何なのかわからないのです。議員さんや、マスコミは、それを政治空白と云っていますけど・・・。



 菅直人首相は、現時点ではまだ、退陣していません。



 ちなみに、その洋菓子店は東京六本木の交差点そばにありました。そして、今はありません。


2011年8月12日金曜日

歌を忘れたカナリヤと、考える事を止めさせる人々と、考える事を忘れた日本人


 『あんた、そんな事をしていると、潰れるよ。店。』




 テレビ番組で、ガソリンスタンドの経営について、誰かが、ガソリンスタンドの経営者に、したり顔で云っていました。ガソリンスタンドが、うまくいかない時期がありました。何故か、ガソリンが不足して、ガソリンスタンドに供給が難しい時代がありました。日本のバブル経済が破裂して、しばらく経ったときの事でした。




 テレビで、情熱的な宣伝映像を流していた、青と赤を基調とするガソリンスタンドが無くなり、緑と不鮮明な黄色を基調とするガソリンスタンドに変わっていきました。そして、そんなガソリンスタンドの経営を伝授する考えを実行しているガソリンスタンドが、東京の幹線道路である環八にひとつありました。用賀の近くのガソリンスタンドでした。




 環八の歩道をプールに泳ぎに行くために、灰色のアスファルトの歩道を歩いていました。夏の午後の事です。そんな私の目に映ったのは、ガソリンスタンドの給油スタンドの横に、兵隊のように、若いお姉さんと、若い男が、直立不動の姿勢で、真っ直ぐに立っている姿でした。夏の西日に、晒されて、黙って顔を真っ直ぐに立てていました。太陽の陽射しを、顔にまともに受けて道路に向いて立っていました。




 テレビで云っていた、ガソリンスタンドの経営手法を、聞いてガソリンスタンドの経営を、聞いたままに実行していたのでした。そんな若いお姉ちゃんと、男の子を、見るとはなしに通り過ぎて歩いていました。こんな事が、許されるのも、日本ならです。人間の自然さや、考えを、まるっきり無視して、実行しているガソリンスタンドでした。




 現在、そのガソリンスタンドはありません。当然だと、思います。誰が、そんな人間を無視したガソリンスタンドで、ガソリンを入れるでしょう。若いお姉ちゃんと、男の子に罪はありません。ガソリンスタンドの経営者にも、その経営手法を伝授した人にもです。




 考える事をすると、そこに居られないのです。考える事を放棄しないと、日本の社会には、居られないのです。その力が何なのか分かりませんが、日本に存在するのです。歌を歌うカナリヤは、うるさがれてしまうのです。今のままを、継続したい何者かにです。多分、それは、現状の環境を取り巻く者(国)であり、私達ひとりひとりの日本人なのです。考える事なく、云われるままに、するしかないのです。




 昔、大相撲の横綱になった力士が、若い時分に、テレビ画面の中で、云っていました。




 『殴られましたからね。何生意気な事をいってんだって。』




 考えるな、と云う事なのです。黙って、仕事や相撲を取っていろと。そう、形こそ違うのですが、カンボジアのポルポト政権がした事と同じなのです。



 あなたのベランダに置いてある、ものを云わぬ、植木鉢に水を上げましょう。あなたのものを云わぬ、頭に命令しましょう。考えなさいと。世の中の仕組みや、自分の存在がどこにあるかを。

2011年8月4日木曜日

もし、こんな根性の悪い女がポルシェに乗る今の時代が続いていくなら、日本の負けだぁ。人間として日本人は敗れたのだ。


 ポルシェと云う車が有ります。ドイツ車です。もちろん、性能的には素晴らしい車でしょう。ドイツの技術力は世界に知れ渡っています。そのドイツと云う国が作った車です。世界の人々が認める車です。



 そんな車、ポルシェに乗る女性のドライバーの運転マナーに、何故か触れ会いました。なんだい、この女、何様のつもりなんだい。そんな感じです。道を譲って上げたのですが、当然と云うか、当たり前の顔をしていました。それより、大変侮辱的な顔をして通り過ぎました。その顔は、とても、日本の女性には思えませんでした。礼儀をしらず、人が見ていなければ何でもしてしまうような感じの女に見えました。外見さえよければ、何でもかまわない。そんな感じです。人が見ていなければ、ちょっと恥ずかしい事でも、なんでもします。と、云うような顔です。それは良いんだけどさぁ、凄く頭悪そうな顔してんのよ。根性も悪いんだろうなぁ・・・。きっと。どのようなお金でポルシェを購入したんだろうなぁ・・。



 良くいますね。セブンイレブンでアルバイトをしているような女です。ツンとして、愛想が無い。何で、セブンイレブンで買い物をして、気分悪くなって帰らなきゃならないのか分からない。こんな女が、何を考えているのか分かりませんが、ツンと済ましている。もちろん、長くはセブンイレブンでは、勤まらないので、どこかに行ってしまいます。



 どうなんでしょ。4ヶ月も経つのに、東日本大震災の被災者に、何千億円と世界中から集まった義援金も配れない日本国政府と、無縁社会となっている日本の人々です。高齢者の消息が分からない等、本当にふざけた社会になってしまいました。



 なにか、間違っているような気がします。自分の国を自分で守れない。自分の事を自分で考えられない。当たり前の事が分からない。日本の国が、自分の国の事を自分で考えられないのが、ふざけています。アメリカがくしゃみをすると、日本が風邪を引く。こんな事を平気で云っている国って、なんなんだい。



 もし、それを当たり前と思っているなら、負けです。当たり前の事を知らないのなら、出来ないなら、膝を屈して敗れたのです。



 でも、ちょっとかっこつけたり、持ちなれないお金を持つと、そうなっちゃうんです。そして、お金に不自由しない想像を絶する大金持ちだけが、親切で、良い人間でいられるのかもしれません。



 

地震、津波、原子力発電所事故、放射能汚染、不景気、政治的空白、閉塞感、ヘレン・ケラーも顔真っ青状態で、菅直人首相が首相の座にしがみ付く理由は、奥さんが怖いから?


 『あれ、奥さんに怒られちゃうんだぜ。会社を辞めて、物干し竿を売ってるのがばれちゃうと。』



 郡山さんが、私に、そう、云いました。郡山さんが見ている、物干し竿を積んだ軽トラックの荷台を見ました。そこには、新しい長短様々な青や緑、アルミ製の、物干し竿が斜めに立てかけてあり、回収した古い物干し竿が荷台にたくさん並べて積んでありました。そして、回収した古い物干し竿の上に、折りたたんだ背広と茶色の革靴が、置いてありました。



 若い時、私は、酒屋さんのアルバイトをしていて、酒屋の主人の郡山さんと、店の軽トラックに乗って、ビールや日本酒を配達していました。天気の良い、夏の終わりが近い季節の午後でした。何か、若い私には、どうして、そんな事を云うのか分かりませんでした。どうも、郡山さんの話では、会社を辞めてしまった会社員が、奥さんに内緒で辞めてしまったと云うのです。それで、とりあえず洗濯竿を売る仕事をしていると云うのです。若い私には、何を言っているのか、そんな事があるのかなあ、と思いもかけませんでした。しかし、今なら分かるような気がします。でも、そうだとしたら、きっと怖い奥さんなんだろうなあ。



 そういえば、昔、冬の寒い街中を若い仲間数人で当ても無く、歩いていました。何か、映画や、尋ねる所もなく歩いていました。仲間の1人に薄着でいる奴がいました。何となく、可哀そうになって、私が着ているアメリカのマクレガー社製の冬のゴルフに着る、へちまのコートを貸してあげました。それから、彼は、そのコートを私に返そうとはしませんでした。何度、催促してもです。寒い冬の空気の中で着た、暖かなコートです。分かります。みんな自分が大切です。人のコートであろうと、なかろうと、暖かいものは放せません。



 菅直人首相が、たくさんの議員さんから、即時退陣を要求されました。民主党執行部からも、退陣の意向を勧められています。でも、首相は退陣しようとしても、退陣出来ないのだと思います。居心地の良い首相官邸や、警護、その他、周りの人々から受ける敬意を、奥さんや家族が、手放す事を許さないんでしょう。また、首相と云う権力の味も、病み付きになるぐらい、暖かく甘いのでしょう。



 なっちゃうんだよね。一度蜜の味を味わうと、止められないんだよね。刑務所に入っている、エジプトのムバラク大統領、国民を殺傷しているシリアのアサド大統領、民主化の波に抵抗しているリビアのカダフィ大佐、革命(クーデター?)で処刑されたルーマニアのチャウチェスク大統領。それが人間なのよ。そう、できてるのよ、人間って。どうしても、辞められないんだなぁ。辞めるより、刑務所に入れられたり、処刑された方が良いんだね。それほど、蜜の味って、気持ちの良いものなんだよね。


 

2011年8月2日火曜日

エチオピア人、女性の目と、福島原子力事故担当所長である吉田さんの目の大きさの違い


 『デ○▲ーさん、日本語上手ですね。ところで、どこの国の人ですか?』


 『エチオピアです。』


 『ああ。アベベ・ビキラの国ですね。』


 『日本の人は、アベベを皆知っています。』



 黒い小さな顔に、可愛い笑顔を浮かべて、エチオピアから日本に来て4年経つことを、私に云いました。彼女の名前が胸に付けてある名札に書いてあるのです。ここは、東京浜松町の近くにあるファーストフード店です。大門と増上寺がライトアップされた東京タワーを背景に、深夜の中でひっそりとたたずんでいます。そんな、街のファーストフード店で、お腹が空いたのでフライドポテトとバニラシェークを注文して食べようとしたのです。



 『あれ? 安くなったの。』


 『そう。マックシェークが安くなったのです。』



 いつもは、500円以上していたのに、480円の表示がレジの会計に赤く表示されていました。笑顔で、両腕をふるように、走る格好をしている、エチオピアの女性と、アベベ・ビキラの話をしていると、何だか不思議な感じがします。彼女の体系は日本人と変わらない大きさでした。細身で、小さな女の子のような感じです。顔の彫りは深く、大きな目がとても印象的です。話していると段々、その目の大きさが際立ってきます。目じりが、はっきりとして、ちょっと、引き寄せられるような引力を感じる気がします。




 『オリンピックのマラソンでアベベは、はだしで走ったんです。』


 『そうだね。でも、なんで、素足で走ったか、知ってる?』


 『わかりません。私、エチオピア人ですけど、知らないです。』


 『それは、靴を買いにいったら、サイズが無かったの。それで、コーチが素足で走ったらと云ったの。』




 エチオピアの女性と話したのは、昨夜の深夜の事でした。そして、福島原子力発電所事故を担当している吉田所長の顔を、インターネットの動画サイトで見ました。眼鏡を掛け、原発事故に対応している男性です。その目の小さな事、エチオピア人の女性の目を見た後に見る目の小ささが気になりました。大変な仕事を彼は、今しているのは、承知しています。そんな彼が、事故調査会で事故の真相を話す事になりました。確かに、目の大きさは、その人の人格や仕事の成果には関係ないと思います。



 そんな小さな目をした日本人をみると、日本人は自然さがないような気がします。何か自然から、段々、遠ざかっているような気がします。本来、日本人が持っている繊細で、きめ細やかな肉体や感覚が、添加物食品や、欧米のお金儲け感覚に毒されて、人工的な違う人間になって行くような気がするのです。そして、誰も、そのことを気にしていないようです。



 そう。目は口ほどにものを言う。その目が小さく小さくなっているような気がするのです。菅直人首相の目も小さくて疲れていますね。



 『今の日本と、4年前に来た日本とは、違っています。』



 エチオピアの女性は、可愛い笑顔の中で、虫歯が一本も無い白い歯を見せて、そう云いました。確かに、凄い不景気の中に、日本は突入してしまいました。しかし、こんな、虫歯のない白い歯が見せる健全な自然さを見ると、日本から添加物や、訳の分からない説明できないへんてこりんな理屈とも云えない議員さんの実行をともなわない力を、無くしたいと思います。そう、おもいませんか? みなさん。



 ちなみに、アベベ・ビキラとは、オリンピックマラソン史上2連覇を成し遂げたマラソン選手です。駒沢オリンピック公園に、東京オリンピックの記念館があり、彼の走っている姿が写真に収められています。見てください。その写真を見れば、写真からひた向きに走る、アベベ・ビキラの姿と顔の表情が、あなたの体の中の何かを、必ずや熱くするでしょう。



 そんな暇はないって、分かります。機会があったときに、近くに行った時に思い出したら行けば良いと思います。話のひとつになりますよ。





警察のお金集めと、東日本大震災復興と、日本政府と、国民生活との関係


 『高齢者が多くなったので、高齢者の免許取得者を集めて講習をしているんだよ。ふざけてるよ。』



 大柄な高齢者である男性と、警察がしている高齢者免許取得者に対する講習について話をしました。落ち着いた声で話をしていますが、内容的には、困っている年金生活者でした。金額と講習を受ける時間も馬鹿にならないらしのです。警察官の天下りOBがしている機関から、通知が来て行くのだそうです。



 最近、深夜の東京の街中を車で走っていると、ちょっと異常なぐらい警察官が、多くの街角に隠れるように潜んでいます。制服、制帽をかぶり、自転車に乗り、信号機の下を走る自動車を見つめています。そんな中で捕まる車がたくさんいるのだと思います。どれぐらいの街角に警察官が潜んでいるのか、分かりません。それぐらい、多く目にします。こんなたくさんの警察官の姿と事態を見たのは、初めてです。



 ひょっとしたら、街中からお金を集めているのかもしれません。違反切符を切るために、街角の信号機の近くに潜んでいるのかもしれません。とにかく、それ程多くの、警察官を目にしています。特徴は、1人の警察官であり、必ず自転車に乗って、街角の死角に潜んでいることです。確率として、必ずある違反を摘発しているのだと思います。そして、一日の違反切符からは、想像出来ないくらいの金額を収集することが出来るのだと思います。



 日本国が国難と云われて、随分時間が経っています。何年前から、その言葉がテレビ、雑誌、巷の人々の話題になったでしょう。そんな中で、お金を集める警察官です。何となく、浮かび上がる構図があります。この国難で、必要なものは、お金なんだと、お前達、行ってお金を集めて来い、と。



 信じられない、光景です。迫り来る放射能汚染と、警察官のお金集め。次は何だろう。