2011年8月19日金曜日

医師と医師の闇カルテル(互いの協定)


 何となく分かりました。彼の顔には、興味を無くしてしまった表情が現れていました。彼は、街の開業医です。こじんまりとした医院ですが、何人かの女性も勤務しています。患者も結構通院していました。まあ、普通の街にある、医院です。彼本人は、普通の街医者で、善人でもあると思えます。そのような顔をしていますし、体つきも大柄で穏やかな雰囲気を身に付けています。



 体の調子が悪くて、この医院に何回か体の様子を診て貰ったのです。ですが、若いアルバイトの女性の居眠りをしながら、私の体の症状を聞く態度や、なかなか理解出来る話や、見通しが付かないので、大きな大学病院に行きました。そして、そこの大学病院の医師から、この街医者に連絡が入ったようなのです。多分、二人で私の体の様子を相談したしたのかも、しれません。あるいは、二人の医師に診て貰った事について、患者が持つ考えに批判的な見解を述べ合ったのかもしれません。彼の顔に書いてある表情から、もはや、この街医院で体の様子を診て貰っても、良い事はないのを判断しました。確かにアルバイトのような若い女性に取って、職業的な献身さを示そうとしても、なかなか出来るものではありません。興味のない他人の体の症状を聞かされたら、居眠りもしていまいますよ。自分では、興味を示そうとしても・・・。



 そんな、ことで、街医者の彼と、大学病院の医者への信頼を失ってしまいました。医者も人間です。自分の利益にならない患者を、良くは思いません。互いに利益があるからこそ、医者同士が、患者についての相談をしているのです。もちろん、患者には内緒で、お互いの医者としての利益のためにです。それが、患者への利益にも繋がれば問題はないのですが・・・。



 医者には、医者の世界があるとは、思います。ですが、医者も、ひとつの商売になっている事を忘れて、医者に全てを任せて、いい気になっている患者こそ、考えるべきなのです。暢気すぎるなと。



 医者が妊娠した愛人に堕胎する薬を処方してしまったニュースを聞いたのは耳に新しい事です。今日、乳癌の診察を誤って、乳房を切り落としてしまった、病院と患者の示談を相談するニュースが流れました。同日、調剤を誤り、患者を死なせてしまった、調剤師が書類送検されました。



 もはや、ひとりよがりの判断で、出来る職業は、無くなったのです。話をし、相談しながら事態を進めることが出来る必要性がある世の中になったのです。ある程度の経験と呼ぶシナリオは必要でしょう。ですが、シナリオを調整しながら進めるしかないのです。患者と医者、人間と、この世界には。該当者と相談しないシナリオならば、最高検察庁の前田主任検事補と同じようにになって、懲戒免職処分と世間の信頼を無くしてしまうのです。

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