2011年11月26日土曜日

民主党の言い分と、高級賃貸マンション、アパートを斡旋する賃貸契約業者との似ているところ



『だって、水漏れして下の住人の住まいに被害がでたら大変でしょう?』
 『・・・・。』



 ここは、東京世田谷区の自由が丘駅から歩いて数分のところにある雑居ビルの2階にある高級賃貸物件を専門に取り扱う不動産屋です。街にある萎びた賃貸物件を取り扱う不動産屋とは、一味違っている雰囲気です。ちょっと広めのフロアに数人の男女の従業員が、机に向かって何やら事務処理をしています。受付の女性に高級感溢れるとはいいませんが、ちょっとした小部屋に案内され、後から来た男性の従業員と賃貸契約の説明を受けているのです。2年契約の賃貸の契約を結ぼうとしているところなのです。そして、その2年間に何か住居中に事故が起こったときの場合を想定して、保険契約も結ぼうとする賃貸業者なのです。内容は物件所有者側の一方的な保護を強化するものらしいのです。男性従業員の人の良さそうな笑顔を見ながら、黙って聞いていました。



 住んで、水周りの事故により、下の住居の住人の家具や生活用品を駄目にしたら、あなたが責任を取る必要がある。その場合に保険に入っていれば保険からまかなえるとの理屈なのです。



 何て身勝手な理屈なんだろうと思いました。そもそも、水漏れの事故が起こるような賃貸物件を貸し出す所有者、紹介する賃貸物件業者の方に問題があるのが、常識から考えるまでもありません。



 黙っているものからは、むしり取れるだけむしり取ろうとする、人間の身勝手了見です。それは、歴史の紐を解くまでもなく、そのように出来ているが人間の社会なのです。先日、日比谷線の構内に猛毒のサリンを蒔いてしまったオウム心理教の裁判が12人の死刑の判決で終了しました。そうなのです。ゆるみきったバブル社会の中で発生した、何ともいいようのない大量殺害事件でした。そんな事件の翌日に、テレビニュースの画面には、その日にオウム心理教に入会した若い女性の姿と顔がモザイクがかけられて、放送されました。昨日も今日も、分からない人ばかりとは云いませんが、人間ですから分からない事もあるのですよ。



 『はい。今日入会しました。』



 エジプトのムバラク政権が革命により倒されて、軍部がその後がもに付いて身勝手な政策を取っていることに抗議して、あらたな民衆の抗議行動が起こっています。



 そうなんです。黙っていると皆身勝手な事をしてしまうのです。消費税の利率を上げる、TPP。黙っていると、何でも身勝手に決めてしまう民主党の政策。どんな説明があったでしょう。困ったものです。


 ニュース画面で見る各大臣の顔なのですが、表面をなぞっただけの表情ばかりです。顔に書いてあります。その顔を何とかして欲しいものです。

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