2011年7月21日木曜日

嘘を付く人々と、世の中のしくみ

 『あれなんで。社長って、何を言っても、しても駄目な時があるんで。』



 生まれも育ちも、沖縄の彼が、私に言いました。それが、何となく分かります。理屈や道理ではないのです。彼に言われている社長ですが、会社の事か、自分の事か分かりませんが、面白くないときに、ストレスを社員に対して、発散させます。多分、それに対して、社員からの話や抵抗がないので、益々面白くなくなるのです。沖縄の彼が、困った顔で、不思議を通り越した社長の態度に対して、話をしています。沖縄の彼は以前商社に勤めていて、たくさんの人間に接した商売をしているので、良く人間関係を知っているのです。



 力を持つ者は、とかく自分の力を使いたがります。親が子に拳の力や、訳の分からない道理で追い詰めるようにです。そんな、子が自分を助ける為にする事は、嘘を付く事です。でも、嘘ではなく、言葉を知らない子供は、想像して話しているだけなのです。そして、知識も話す力もある両親に追い詰められていくのです。そこには、何の意義も見出せません。両親も追い詰める事、親の力を示す事で得られる無益な勝利の満足感を、無意識のなかで求めているようです。そして、後年その効能を身を持って体験するのです。自分が子にした話や、態度を老いた自分自身が、育てた子から受けるのです。



 しかし、たくさんの人達と触れ合う生活の中で、嘘を付く人を、どうする事も出来ないのが現状です。何が嘘なのでしょう。彼等の立場からしたら、正当な考えであり、当然の事なのです。事実とは違っている事など、彼らには関係ないのです。彼等の要求を満たすことが、嘘を付かれている人々の義務だと思っているのです。そして、嘘を見抜かれたりすると、更に嘘を重ねて行きます。その、行き着く先は、きっと嘘の大海原でしょう。果てし無い、大海原を付く当ての無い港を目指して泳ぎ続けるのです。



 確実な事から、不確実の世界に人類は旅たったのです。政治不信。何も出来ずにいる国会議員の人達。互いに、相手の政党の失態をなじり有っています。ユーロ危機。ギリシアが債務を支払えないようなのです。ヨーロッパ連合が合意点を見出そうとしています。しかし、アジアの国である日本にも円高なる波紋が来ています。テレビ、新聞、雑誌を見ても、良いニュースを見ることはありません。



 それは、実態のないものに対する話、嘘から始まっているのです。アダムとイブ、キリスト降誕、岩戸の神々。私達に出来るのは、昨日蒔いた朝顔の種や、ひまわりの種が世話を焼けば、必ず緑色の芽を出して、やがては綺麗な花を咲かせ、その後に新たな種になる種を収穫することです。植物、動物、世の中を動かしている法則は、嘘を付かず、必ず事実を私達に伝えてくれます。毎日、太陽が昇ってくるようにです。



 目標を持って、努力すれば、必ず、その目標を達成できると、云う事です。目標の種を蒔き、毎日水を与えるように、努力すれば、芽が出て、花が咲き、実がなるでしょう。もし、そうではないのなら、努力が足りないのです。ねばりにねばって、努力しましょう。それこそが、事実ではないでしょうか? その間は、嘘と迷いに出逢うのは、しょうがない、これも事実です。



 仕事の依頼の話を聞いて行くと、学校への入学を進める人達がいます。それは、仕事依頼を口実にした学校の入学者集めなのでした。そして、入学金と毎月の授業料を請求されるのです。若い人には、良い経験かもしれませんが、老いた女性にも、それをしているようなのです。嘘も大変、巧妙になりました。



 



 

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