2011年7月12日火曜日

放射能汚染と、マグロの水銀汚染


 『うちの会社、つぶれるんじゃねえか?』



 築地で働く知人が、昔、私に言いました。築地でマグロの競りが行われているのは周知の事実です。ですが、そのマグロが売れないのだと、言うのです。何か、マグロから水銀が検出されたのです。大海原を自由に泳ぎ、海の中に水銀が含まれていて、その水銀を体内に取り入れてしまったのです。人間の工業施設から、垂れ流される工業廃棄物のひとつが、水銀なのでしょう。アフリカの個人の金産出業者が金を精製するために水銀を使用して、その使用後の水銀を川に廃棄している映像をテレビで見たこともあります。どれぐらい前か、新聞、テレビ、人々の話題になったニュースです。



 しかし、今現在そんな事など気にしている人はいないようです。普通に寿司屋さんで、マグロ寿司が握られ食べられています。スーパや魚屋さんで、なんの抵抗もなく売られ、買われています。別段、マグロから水銀が検出されなくなったとのニュースも聞いていません。どこに行ったのでしょう。あの、マグロの水銀は。



 放射能が段々、巷に私達の生活の中に近づいています。昨日、南相馬市が出荷した、肉牛から放射能が検出されたと、ニュースが流れました。関係者が、事実関係を調査しているとの事でした。検出前の肉牛は、放射能検出を調べることなく市場に出荷されたとの事でした。放射能汚染された野菜の出荷ニュースも以前に流されました。ニュース画面の中で枝野官房長官が、言いました。



 『自主規制するように。』



 スリーマイル島の原子力発電所事故が起こり、その近所に住んでいる人達の写真をグラビア雑誌で見たことがある。3人の彫りの深い顔をしたアメリカ人です。そして、となり近所の人は、すべて癌になり死んだとコメントが記載してありました。



 日本政府、東京電力会社を責めても、結局は地域住民の放射能汚染事実は変えようが無いとの事かと考えるしかない。だけど、どうしても人の心は、時の経過の中で、無関心の方向に流されてしまう。



 最近の話題のひとつである、大相撲の八百長問題も、そうだ。以前にも八百長相撲があり、そのときは八百長の事を、注射相撲と呼んでいた。多分、その注射相撲の前にも、八百長はあったのだろう。



 そういえば、こんな事を言って日本人を表現している時代がありました。一時的に我慢すれば、問題ないとの考えです。



 『地震、雷、火事、親父。』



 しかし、放射能は一過性では済まないよ。






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