2011年7月14日木曜日

出版社の金儲けである自費出版の勧めについて思う


 『楽しいから書くんだと思います。そうでしょ。』



 電話が掛かって来ました。受話器を取り上げて、相手の男と話をしました。以前、私に原稿を要求した出版社の人でした。どれぐらい、電話口で話をしたでしょう。1時間近く話しをしたような気がします。再度自費出版の勧めをする為に、電話をしてきたのです。



 『今回、新しい企画を立てたので、御案内として紹介したいのです。山田さんは、郵便物を見ましたか?』
 『いや。まだ、みていないですけど。』
 『新しい企画を紹介する説明書が入っているんですよ。』
 『そうですか。じゃ~、見てみますよ。郵便ポストの中を。』



 郵便ポストの中を見ると、確かに出版社の分厚いA4サイズの封書が入っていました。しかし、封書の封が閉じてありません。なんか、雑な感じを受け、ちょっとガッカリしました。以前には、電話で自費出版を勧める人は、ちゃんと封書の封を閉じてくれました。それに、新しい世界があるような希望を話の中に、ほのめかせる事も出来たような気がします。今度、自費出版を勧める人は、内情を話してくれましたが、諦めも速いようです。その後、電話はありませんでした。



 出版社の維持、存続を考えた、自費出版の勧めなのです。何か、今まで、社会的使命を持った崇高な感じを出版会社に持っていましたが、安っぽいイメージに変わってしまいました。そんな事を気が付くはずもなく、自費出版を勧める出版会社でした。



 愛も必要なんでしょうけど、お金も大切なんですね。共に、世の中にあり、手をつないで歩めたらと思います。愛とお金が仲良く。


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