2011年7月26日火曜日

勉強し過ぎて馬鹿になっちゃった人と、日本国政府を目指す民主党と自民党、各政党の人達


 『山田ちゃんちの姉さんって、何番ぐらいなの。』
 『5番ぐらいって云ってたよ。』



 中学時代に、良い家の息子である、運動部の仲間が私に聞きました。彼の家柄のせいではないでしょうが、勉強すること、勉強出来る人を意識しているのです。中学校に入ると学業の成績が廊下に張り出されるのです。1番から最終列番まで。確か学年ごとに、300人位生徒がいる学校でした。1クラス40人ぐらいで、7~8クラスありました。昔は、子供がたくさんいたのです。その300人中の5番前後に成績が、あるらしいのです。通信簿をちょっと、覗き見したことがあります。そんな姉さんの、通信簿はオール5でした。



 赤い縁をした眼鏡を掛けて、いつも鉛筆を片手にして、机に向かっている姉を気にすることなく、身近に感じていました。なにが、姉を勉強に駆り立てるのか、分かりません。多分、お袋さんの考えを受け入れて、勉強に打ち込んでいるのだと思いました。朝から、晩までひたすら、勉強していたような気がします。



 そんな姉さんの友達が数人、学校の休みの日に自転車に乗って家に遊びに来ました。そして、ちょっと彼女達と姉さんが話をしている姿を玄関で見ながら、家の中に入りました。何か、友達の空気が読めない姉さんの姿でした。友達は、困った表情をしながら対応していました。誰でもわかるような事なのに、構えている、紋切り型になっている、自然体になっていない。自分自身ではなく、何か違う者になっている姉さんでした。



 勉強し過ぎて馬鹿になっちゃてるのです。人間の自然さや、自分らしさを忘れて、なにかになっちゃているのです。人間は皆、同じです。目は二つ、指は5本、お尻は割れています。そんな、ことも忘れちゃうのです。勉強しすぎるとです。こうあるべきだと、云う人になっちゃってるのです。



 民主党、自民党、その他の政党の方が、法律に詳しく勉強家であることは間違いないでしょう。弁護士や、検察官等の司法試験なんかも立派な成績なのでしょう。しかし、肝心要の人間である事を忘れてしまっているようです。皆、同じ人間です。震災対応や不景気、原発事故対応等、迅速に対応できないのは、人間である事を忘れているからです。法律が人間を規制してはいますが、世の中を動かしているのは、人間なのです。まあ、常識と云うのでしょうか。震災対応にしても、ああだ、こうだで、ちっとも進まない。ああだ、こうだで、なにも出来ずにいる。世界が変化しているのに、ああだ、こうだで、終わってしまって、進めないのです。



 世界が変わっても、人間は変わりません。法律や規則の勉強は大切ですが、人間を忘れてしまっては、何の為の勉強なのか分かりません。日本をどのようにしたいのか、分からなくなっているようです。それは、人間を忘れている証拠です。



 昔、一緒に働いた仕事仲間の1人が、仲の良い同僚を指して云いました。仕事の手を休めること無く、ポツリと。



 『彼は、はじける事ができないのさ。』



 云われた彼は、真面目な人で、良い人間です。お酒を飲んでも、はじゃいだりする事がありません。前にも後ろにも行こうとしません。


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