2011年7月10日日曜日

菜っ葉に塩をふり掛けたような社員のしおれた顔と、勢いのある元気な声の社長


 『見てくれ、休みだって云うのに出社して仕事をしているんだ。』



 社長が嬉しそうに、グレーの机と椅子に座っている若い男女の社員を見ながら、私に言います。心持ち顔を私に向ける若い女性社員です。でも、社長の少し血走ってやる気満々の大きな目と声の調子とは、裏腹に、萎びて萎れているような顔に私には、若い社員達が見えます。小さな会社なので、有無を言わさぬ雰囲気なのだと思います。若い人達には、物事の良し悪しよりも、体制に逆らえぬ傾向もあります。歳を経て経験を積んで、色々な視点を持つ事が出来るのだと思います。



 社長さんは、分からないのです。気を使う事なく体を動かし、話が出来て、会社生活に負担が無いのです。社員は、社長や会社が命令するなら、万歳岬から飛び降りなければならないんです。そんな事、そんな立場を考える事が出来ないのが、社長の立場なのだと思います。休みの日に、充分に休める仕事をしようと云う考えを持とうとは、思ってもいないのです。前進あるのみなのです。仕事を楽しもうとは、考えてもいないのです。



 民主党の代表選挙で、菅直人首相が言いました。



 『全員野球で。適材適所で。』



 そうするには、上の立場の人間に高いヒューマンリレーション技術と徳が備わっている必要があるようです。東日本大震災の復興が、4ヶ月経つのに民主党は、現在復興計画を策定すると言っています。2ヶ月前には、2ヶ月も風呂にも入れない被災者がいました。今もそうなのか、どうかは分かりません。



 多分。被災者は自分達でやらなければ、ならないと気が付くのだと思います。政府や民主党、議員さんを批難しても何も変わらないのに気が付くのです。




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