2011年6月10日金曜日

昔食べたあまたろの今川焼きと、最近食べている鯛焼き


 『あっ! そうだ! あまたろ食うか!』



 若い時分に、同じ歳の仲間3人で、灰色のアスファルトの道を歩いていると、突然ひらめいたように、叫ぶ奴がいました。それを、耳にすると、反対する理由もなく、体が糖分を求めているように、すぐ先にある、あまたろの店に、ぞろぞろ入って行きました。あまたろは、店の名前で、今川焼きを店内でも食べさせ、今川焼きだけを売っている店です。普段は店の前を歩いていても、店があるかないか分からないほど、風景に溶け込んでいる地味な店です。小さい店で、4人がけのテーブルが4つぐらいあるだけだと思いました。背もたれのない丸椅子に、小さな座布団が置いてあります。注文した今川焼きと、無料サービスのお茶が急須で付いてきます。



 気が付いたときだけ、あまたろで今川焼きを買い家族皆で家で食べるのが、普通の人達の食べ方です。その日は、仲間が言い出したので店内で食べました。何となく知ってはいたのですが、初めて店内で食べて、ちょっとした発見をしたような気がしました。そして、なんでもない会話をしながら、焼きたての今川焼きを、昔ながらの背の低い湯飲み茶碗に入れた、お茶を飲みながら、頬張りました。焼き加減も申し分なく、あんこもそのほかも、ほんと、程よい甘さで、おいしかったなぁ。今川焼きは、お好みで肌色の大きな豆を使ったあんこと、黒い小豆の二種類から選ぶことが出来ます。昔ながらの年季の入った、今川焼きを焼く銅製の銅板と、今川焼きの製法とあんこなのでしょう。人から文句や注文が付いた話を聞いたことがありません。



 最近、そんな田舎の今川焼きを食べた頃を懐かしんで、都内の鯛焼きを購入して食しています。神田神保町、麻布十番、浅草、方南町の鯛焼き等です。しかし、どの店もあんこが尻尾の先まで、一杯ですね。隅々まであんこが入っています。やり過ぎのような感じで、あんこだらけです。鯛焼きの良し悪しを決めるあんこの入り具合が、どの店も分かっていると云うことらしいのです。テレビドラマや漫画を見ると、鯛焼きを食べるシーンで、登場人物が言います。



 『あの店の鯛焼きは、あんこが尻尾まで入っている。』




 そんな事で、神保町で鯛焼きを焼いている若い男と、話をした事を思い出しました。作業台の上に乗っている、凄い量の小豆のあんこが山盛り入っているクリーム色のプラスチック製の容器を背にして、私に、云いました。



 『東京の鯛焼きの有名な3大店は、麻布十番、四谷、人形町店ですね。十番の鯛焼きは小さい頃から、良く食べていましたよ。人形町の鯛焼きは、踊り踊っているような感じですね。』



 有名と云えば、世界で有名な日本の首相の回転ドアらしいことを、ニュース番組で知りました。確かに、回転ドアが回るように首相が変わります。どうなんでしょうか、私達一般庶民には、本当のところは分かりません。報道されているニュースや、雑誌等に書かれていることから、推測することが出来るだけです。確かに、だらしない感じを受ける首相もいますね。嘘か本当か分かりませんが、3本指の愛人契約を囁かれた首相とか、国民不在の永田町だけの首相とかですね。いまは、ペテン師と呼ばれているのは、菅直人首相です。いやぁ・・・もう、なんとも云えませんね。



 これだけ回転ドアが回れば、そろそろ、話が出来る首相が出てくるように、なるのではないでしょうか。そして、永田町だけではなく、国民の声や話を聞く首相が出てきた時にしっくりした感じになり、回転ドアも止まるのでは、ないでしょうか。そのためには、国民自身も誰が聞いても納得する、しっかりした話が出来なければならないのですけど・・・。


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