2011年6月26日日曜日

歩道の柵に腰を下ろして、歩道を歩いている日本人を眺める外国の女性


 ここは、東京銀座の歩道です。沢山の日本人が休日に、やってきます。押すな押すなのような感じで歩いています。そんな色とりどりの服装をした日本人の行列を、歩道の柵に腰を下ろした外国の女性が腰を曲げ頬杖をついて眺めています。青いジーパンにシャツにセーターを着て運動靴を履いています。歳の頃25~6歳ぐらいでしょう。金髪の髪を後ろに纏めています。



 休日に銀座にやってきて、歩道を歩いている日本人はぞろぞろと隊列を組んでいるように見えました。この外人の女性の姿を見て、歩いている自分と他の人々を見ると、そう思えました。外人の女性の姿を見て、客観的に自分と歩いている日本人の姿を見ることが出来たのです。もし、この外国の女性が居なければ、目にする事がなければ休日の日に、銀座を歩いている自分と他の日本人の姿に関心を持つ事はなかったでしょう。それは、日本経済がバブル崩壊する前にあった休日の事でした。



 現在、日本人は暗い道をぞろぞろと、歩いているように思えます。目に見えぬ闇の中をとぼとぼ、どこに行くのかも分からずに歩いているように思えます。これは、けして健康な状態ではないと思えるのです。仕事をするだけで、生活するだけで、将来について、どこに行くのか、行く先もわからないような気がします。東日本大震災で苦しんでいる人達をニュース画面で、毎日のように見ます。震災者と同じ気持ちです。



 スーパコンピュータの処理速度が世界一になったニュースを見ました。すごいなあ、と、ちょっと嬉しく思いました。さずがに日本だなあと。でも、日本人でも、どこの国の人でも、しっかりした生活を求めているのが本当の所だと思います。立派な住宅に住み、家族と共に生活をして、仕事や勉学にいそしむのが、心の中が求めているものだと思います。それが、最重要課題だと思います。



 しかし、日本の中を見てみると、そのような事を口に出す人がいないような気がします。日本経済がバブル景気のときに、渋谷~浅草を走る黄色電車の銀座線のニュースを聞いたことがあります。何百億円を掛けて、電車の走るスピードを上げたと云うニュースです。2~3分位の時間を短縮したらしいニュースです。当事者は、胸を張って言ったのでしょう。ですが、乗客の1人である私には、なんか違うなあと思えました。そんな金があったら、もっとホームや通路に快適な事を施したらいいのにと。生活を豊かにする事を考えて生活するようにしたらいいのにと。



 そして、どこかで、いひひひっと、笑っている誰かがいるような気がします。誰でしょう、この人は。

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