2011年6月9日木曜日

何の罪も無い人が、不愉快な気持ちになるとき



 『?』



 ここは、上野駅の改札口を出て広々とした広場のようなところの、直ぐ右手にある大きなパン屋さんです。上野駅の何口かは記憶にありませんが・・・。何台かあるレジのひとつの前に、並んでいました。パンを購入する白いプラスチック製のトレイの上には、アップルパイ、ミートパイ、砂糖を塗したトルテのような菓子パンが乗っています。なんか、客が沢山いるので、多分おいしいパンを売っているのだろうと、思って何も考えずに、店に入ったのです。まだ、寒い冬の晴れた午前中でした。たくさんの人達が上野駅の改札口を出たり入ったりしています。



 少し待っただけで、私の番が来ました。トレイをレジ脇に置いて、購入しようとするパンの会計をしてもらいました。ですが、レジ係の小さな若い女性が、何も云わずにさっと、どこかに姿を消しました。すると、へんな笑いを浮かべた年配の男が現れレジの前に立ちました。私を見る事無く薄笑いを浮かべて、会計をします。何となく、購入したパンの入ったビニール袋を貰い、店をでました。なにか、とても不愉快な感じを受けました。



 上野駅を出て、人通りの少ない裏通りの灰色のアスファルトの上を歩きながら、パン菓子を右手で取り出して口に運び、食べ始めました。そして、考えることなく考えていました。レジの会計をしていた若い女性が、急に姿を消したことと、変わりに現れた中年男性の顔に浮かんでいた、薄笑いのことを。そして、ははあんと理解しました。



 何か、レジの下に呼び出しボタンのようなものがあるはずなのです。そして、若い女性は私を、銀行強盗か、痴漢か、変質者か、何かに仕立てたのです。そして、ベルを押し、薄笑いを浮かべた中年男が来たのです。しかし、人間の感性って凄いと思います。何気ないことでも、やっていることがわかってしまうのですから。そして、実につまらない事をするなあ、と思いました。何の罪の無い人を、実に不愉快な気持ちにさせる、日本の若い女性と、パン屋さんってなんでしょう。



 多分、レジの女性の間で、一種の競争になっているのでしょう。変な客に付きまとわれる事が、可愛い女性の証であるというような。気持ちは、分かります。女心というものですよね。分かるんだけど、いい加減にしなさいよ。ほんとに、もう。



 もちろん、初めて入ったパン屋さんですが、二度とこのパン屋さんで購入する気はありませんね。だって、好き好んで、不愉快な気持ちになる人はいませんからね。しょうがないよね、こんなパン屋さんが将来する、延長線には異物混入、添加物混入があるはずだもの。いるんだよねぇ、たくさん。つまらない事を考えている人って。




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