2011年6月18日土曜日

結婚する男を選ぶ相談をしている3人組の若い女性達


 『1人は商社に勤めている人なのね・・・。もう1人は・・・。』
 『そっちがいい!』
 『そうだ。商社の男の方がいい!』



 隣りに座っている若い女性達、3人が、顔を突き合わせて夢中で話をしています。どうも、1人の彼女が結婚する相手の男を誰にするか、2人の友人に相談しているらしいのです。ときおり、結婚をする相手を選ぼうとしている女性が、隣りのテーブルに座って食事をしている私が気になるらしく、チラっと目を向けます。



 ここは、東京は神田神保町にある、最近流行ってきているチェーン店の定食屋さんです。雑居ビルの二階に入居している店です。秋葉原に電気製品を購入、見学してお腹が空くと、よく寄りました。4人掛けテーブルに1人座って、鯵の開き定食の食事を楽しんでいました。店は、食事時ではない午後の時間なので、客はまばらです。そんな中で、3人よれば姦しい女性陣が、夢中で話に高じています。女性の関心の的である結婚についての話なので、しょうがないとは思いますが、どうなんでしょう。本気で友人と話した内容で、結婚する相手を選ぶつもりなのでしょうか。私の右隣のテーブルに座っている、見知らぬ男が彼女達の話題が気になるのか、しきりに彼女達の方に目を向けます。いいじゃないか、そっと黙って、話をさせとけよと、私は思っていました。



 以前、ある男にいきなり云われた事があります。その男の住んでいる自宅の居間にあるダイニングテーブルの椅子に座ってお茶を飲んでいた時だと思います。



 『最初の頃は、今の奥さんが嫌でねぇ。嫌で嫌で・・。』



 この男の人、何か、好きでもない今の奥さんと結婚したようなのです。まあ、どのような理由で結婚したのかは、なんとなく聞いてはいけない気がして聞きませんでした。あるいは、あまり突然の彼からの話なので、聞こうとする考えも浮かばなかったのかもしれません。でも、そのときは、そういっていましたけど、それは最初の頃の話で、今は問題なく2人で生活して仕事も一緒にしていました。



 好きで一緒になり、分かれる二人の話を聞く事があります。また、この男のように嫌いでも一緒になり、現在は平和に暮らしている2人もいます。ようは、二人を取り巻く環境だと思います。二人で二人が幸せになる環境にすれば、問題は無いとの事だと思います。



 二人が幸せになる環境が、二人を幸せにするのです。3人の彼女達に言い聞かせたいと思いましたが、今回はちょっと遠慮しました。



 『変な見栄張って、幸せを逃がすなよ。』










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