2010年6月24日木曜日

記憶の連鎖




 映画を見ました。日本の映画です。子育てごっこなる題名の映画でした。若い夫婦が地方の学校で先生をするストリーなのです。御かみさん役で栗原小巻さんですか? そんな事で遠い日の事を思い出しました。

 田舎のバスに乗っていました。地方の都市に遊びに行った帰りです。高校を卒業して家で就職もせずに遊んでいたときの事です。バスの緑色のソファーに座っていました。家までのバス停までは、は30分ぐらい時間が掛かります。バスに揺られていると、ふっと気が付きました。私の座っている席の前に中学の同級生の女の子が立っています。クラスは違っていますが同じ同級生です。話したことも、普段顔を逢わせる事もありません。ですが、彼女は私を知っていたのです。私の事を、今思えばですが。女性達の会話の中に登場していたのでしょう。ドジでまじめな愉快な男の子としてです。その彼女は、そ知らぬ顔ですまして立っています。

 おなじ同級生の男の子に人気のある女の子でした。たしかに、なんか違う女性です。普通の女の子以上の存在感がある子です。なんか私は、恥ずかしくてどうしようもなく、座っていました。

 記憶とは不思議なものです。もう、40年も前のことなのに。それも、ずいぶん昔の日本映画を見て、思いもしない記憶がよみがえるのですから。それも、一度も思い出しも、考えたこともない事をです。女優さんの名前と一字が同じであるということだけでです。

 人を作るものとは、このような記憶なのだとおもいます。できたら、良い思いでを沢山つくることが人のできることではないでしょうか。時代もそうです。昭和、平成と国が出来ることを見ています。先の未来の人達はこんな私達をどう思うのでしょうか。

 梅雨のなかで、パソコンテレビを見ています。そとは、雨が上がっています。

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