2013年9月1日日曜日

 事実を認める事の難しさを思うこの頃、難しくしているのは周りの空気であり、環境に埋没してしまう自分自身なのだ。埋没しっぱなしの日本の人達へ。



 『私は蒲田の中小企業で働く労働者なんです。今、消費税増税と言ってい賛成か、反対かといわれても、私達の問題は仕事が無い事なんですよ。仕事量にしても、リーマンショックから1/3に減ってしまって、未だに変わっていないんです。本当に、仕事が無いんです。』



 その通りです。朝まで生テレビのインターネット動画を見ていた。先程まで、わはは、おほほと笑いながら対談をしていた、政治家や、コメンテーター、司会者が、凍りついたように動かない。画面には、先程の空気と全然違った緊張感が流れた。凄い落差だと思った。へらへら笑ってお金を貰っているテレビ出演者と、労働者が実際に身に付けている空気が全然違っている。迫力が違う。



 私自身も、仕事が無く苦しんでいるが、その事を正面から捉えていない。何とかなるだろう、景気は良くなっているんだ、仕事はあるはずだ、と。しかし、仕事は無い。色々面接に出かけているけど、いつでも募集している仕事で、継続して出来る内容の仕事ではない。実際に仕事をしても、とっても出来るような内容ではない。あとからあとから、指示が出て、対応できませんでした。それでも、三日間やりましたけど、もう帰れと言われ二日の賃金しか出ませんでした。それも、やっとのおもいで2万円もらったのです。帰れの言葉が無ければ、現在もその仕事をしていたでしょう。自分の体を支えるだけで、精一杯の炎天下で、汗と泥にまみれて。一緒に働いていた奴に、言いましたね私は。



 『これが、土方って言うの?』



 現在のアベノミックスにより、景気が上向いているとの報道が、とても不思議です。ちまたには、仕事はありません。昨日も2つ面接を受けました。電話をくれる約束です。そして、電話をくれるというのは、断わりの口実なのです。世の中は、厳しいです。



 もう、時代が変わったのです。政治家は政治家だけの、テレビ出演者はテレビ出演者だけの事しか考える事が出来ないのです。それは当たり前です。ひょっとしたら、政治家が、東京都知事が庶民の生活の事に配慮してくれるんじゃないか、と言った事は、空しい希望と云うより、愚かな考えです。



 黙って道端に転がっている石ころのように。蹴っ飛ばされても我慢するしかないのではないかと思い始めています。





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