2013年9月26日木曜日

 日本人の不思議な感覚を思い知らされる、世田谷区の経堂出張所にいる人々



 『国民健康保険証を作りたいんですけど。』


 『今まではどうしていたんですか?』


 『会社の社会保険証を使っていました。』


 『会社をお辞めになったんですね。』


 『ええ。そうです。』


 『何か会社を辞めたという書類はありますか? 離職書とか?』



 ここは小田急線の経堂駅から歩いて10分ぐらいのところにある世田谷区の出張所です。時間は午前中の11時です。天気の良い日で、涼しい空気が流れていますが、陽射しは結構強烈です。平成25年9月24日火曜日の事です。しかし、午前中の時間なのですが、世田谷住民が10名ぐらい背の低い青い長椅子に座って、呼ばれるのを待っています。



 区役所の人なのですが、ちょっと遠慮しているのか声を殺して話をしています。何か盲導犬のような表情をして、私に話をするのです。それは、普通の人達の会話の話し方ではありません。そして、その区役所の人に対応して話す世田谷区住民の話し方も、同じようにひそひそと内緒話をするように話しています。その様子は、肩を落とし、背中を丸めて、顔を下げて悲しい話をするようです。


 
 何か悪いことをしているのでしょうか、日本の人達は? とても、普通ではありません。そんな中で先月会社を辞め、保険証を社会保険から、国民健康保険証に切り替えるためにきたのです。そして、変わらないなあと思うのです。どこに行っても、日本に居る限り、このような日本人の会話の仕方は。



 どうしてなのかは分かりません。日本人の人は、何か遠慮しているのか、悪いことをしているのかわかりませんが、腰を屈め、背を丸め、肩を落とし、顔を下げ話をするのです。




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