2013年9月29日日曜日

 当たり前になっている海外の人達と交わっている日本の社会と、日本人


 『お客さんが来ないと次の日に、返しちゃうんですね。』

 『あ~、そうなんだ。』



 ここは、経堂にある農業大学の前、馬事公苑にはさまれた場所にあるTUTAYAです。DVDを借りにきたのです。1週間前に自宅に電話が来て、注文したレンタルDVDが来たので御来店ください云われたのです。平成25年9月28日土曜日の午後3時頃にTUTAYAに来たのでした。



 自転車を降り、エスカレーターの階段を登り、店に入り、入り口の左に位置する受付に注文したレンタルDVDを借りに来たことを話しました。黒い制服を着た眼鏡をかけ、白いマスクをしている女性が対応してくれました。ですが、何か、もう注文したレンタルビデオを返してしまったといいます。そして、ちょっと待ってくださいといい、レンタルDVDが置いてある店の奥の棚の方に急ぎ足で立ち去ります。私は、しばらくしてから、彼女がどこに行ったのかと、ゆっくりと彼女の後を歩いていきました。



 『ドキュメントですか?』

 『ん~、ドキュメントみたいなものだねぇ~、こんなやつですよ。』



 彼女がレンタルDVDが陳列されているDVDを指して私に聞きます。しばらく彼女が陳列棚のDVDを指でなぞっています。そして、やはり急ぎ足で受付の方に戻りました。そして、わたしも、しばらくDVDの棚を眺めてから、ゆっくりと受付の方に、歩いていきました。



 彼女が受付の脇にある背の高い棚に置いてある、幾つかのDVDを取り出したり、しまったりしています。それを見ながら、彼女が二枚のDVDを取り出したとき、私が言いました。



 『あ! それじゃない、見せてみて。』



 彼女が私に2枚一緒においてあるDVDの一枚を見せてくれました。



 『ああ、これだよぉ~。あるじゃない。あぶない、あぶない。』



 彼女が受付のカウンターに入って、TUTAYAのカードを持っているか聞きます。印刷された何枚かの紙切れをカウンタの上に出して、私に、レンタルDVDの貸し出し手順を説明します。



 私は説明用に印刷された紙切れを裏返してして、自分の名前をサインするように渡された黒のボールペンを使って、こう書きました。そして、その紙切れに書いたものを彼女に見せました。



 『お姉さん、中国の人。』



 彼女が笑顔を作って、私に言いました。



 『分かりません。』


 『お姉さん海外の人ですか?』


 『ええ、そうです。』



 彼女のレンタルDVDの貸し出し説明を聞いていたのですが、彼女の日本語の話し方にちょっと変わったイントネーションがあったのです。私は、レンタル規約の紙切れに自分の名前を書きながら云いました。



 『どうですか? 日本は?』


 『えへへへ。』



 彼女は私の問いには、応えずに可笑しそうに笑いました。私も別に気にもしないで、カード作成代金300円、レンタル料金200円を支払い、小さな黒い布製の手提げ袋に2枚のレンタルDVDを入れてもらい、それを手にして店を出ました。



 本当に日本にはたくさんの海外の人達が住んで、働いています。それも、身近なところでです。そして、彼らには生活する力を凄く感じます。そして、日本は、この人達によって変わって行くんだなぁ~と感じました。日本人は変わらないけど、日本は変わっていくのだと、思います。



 そういえば、国民生活が第一の国会議員小沢一郎氏が、最近見た、インターネットに掲載してある動画で、言っていました。



 『日本人ひとりひとりが考える自立した人間になって、その考える人間の集合が日本と云う国を作っていくことが、私の理想です。』、っと。



 確かにそうだなあ~と思います。でも、変わっていく日本の中で果たして日本人ひとりひとりが考えるようになるだろうかと、疑問をもっている私です。もちろんひとりひとりは、考えてはいます。ですが、何かある基準を持って考えているのです。その基準とは、昔からあるしきたりや伝統だと思います。考えるなと、馬鹿になって働けっといった基準です。






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