2013年8月1日木曜日

 夏の日に見た、死を待つだけの可哀そうなハスキー犬の、舌をだらりと垂らし、4つ足で立つ姿を、見ながら歩き通り過ぎ、人の心の中を見たとき、押し寄せてくる、どうしようもない圧倒的な、むなしさと、やるせないいきどおり。



 陽が西に傾くと、よく散歩をします。世田谷区の船橋から、用賀までの行き返りで3時間ぐらいをのんびりと歩きます。そうなのです、のんびり歩くと良く眠れる事が出来るのです。そして、散歩コースに、気にも留めないような、どうでも良い建売の住宅があります。白っぽくて、安っぽいゴテゴテした2階建ての建売です。車が一台止められる駐車スペースがあり、その上に家が建っています。



 そんな家の駐車スペースに車が止まっていて、その後ろに犬小屋があります。風通しもほとんどありません。そうなのです、夏の暑さをしのげるようなところが全然ないのです。車の後ろの脇で、茫然自失状態で、灰色のハスキー犬が立ちつくしています。舌をだらりと垂らし、生気もなく、毛が逆立ち、生きる苦しみそのものです。せせっこましい所に住宅が密集しているのです。東京は、どこでもそうですが・・・。



 ハスキー犬は、もう限界状態で生きながらえています。夏の夕方、都会の熱帯夜をどう過ごすのでしょう。とても、信じられません。何で、どうして、っと言った感じです。動物愛護団体が見たら、とても黙っていられないでしょう。ですが、個人の飼い犬の状態には、何も言えないのかもしれません。近所の人も、何もいわないのでしょう。かわいそうに・・・。・・・・・・・。



 その後、どうなったかって。ハスキー犬の姿は無くなっていました。そして、何もなかったように、その住宅はたっています。何も言わない、言えないとはいえ、あまりにもむごい犬の飼いかたではないでしょうか?


 
 そして、それは、日本の人達にもいえるのではないでしょうか? テレビのニュースなどで見るインタビューに応えるテレビ画面の日本人は、口の前に手を置き、顔を隠しながら、話をします。そう、なんとなく恥ずかしそうです。



 堂々とした感じて歩けるような広さの歩道は街にはなく、庭も付いていない小さな家に住んでいると、そうなってしまうのです。知らぬ間に心の中で恥ずかしいと思っているのです。意識しないままに。それは、日本人が日本人の生活の事を考えていないのです。そんな人達が、飼い犬を考える事が出来るはずがないのです。



 最近、日本は韓国や中国に大変な批難をされています。批難されても、しょうがないところがあるのも事実なのかもしれません。日本国が日本国に住んでいる人達に向き合っていないのも事実だし、はっきりとしたことが言えない日本に住む人達がいるのも事実だと思います。



 そして、こんな可哀そうな犬の姿を、よく目にします。そして、それは、私達日本人の姿なのです。



 日本には、可哀そうな犬を作り出してしまう住宅問題が存在するのだ。そして、それを日本人は問題とも考えていないし、感じる事さえ出来ない人間になっている。そして、それは、日本人を核家族にして、無縁社会にしているのだ。日本人をベルトコンベアーで運ばれる恐ろしい人殺し犬のような人間にしてしまったのだ。そして、それが分からないでいる。



 アベノミックスですか? 多分、また、株価が3万円ぐらいになったら、国会議員がそろって万歳三唱をするんだろうなぁ~。



 『ばんざ~い! ばんざ~い!』 って。



 まぬけだよ。フランスの女性首相が昔、日本人の事をこういったっけ。



 『ウザ儀小屋に住む、まぬけな蟻め!』 って。



 株価3万円のときのお金はどこいっちゃたって? すぐに欧米から使いが来て、取り上げられちゃたよ。こんな政策をしたらどう? って言われて、そのとうりにしちゃったんだね。






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