2013年10月6日日曜日

 消費税増税を決定した安部首相の姿から、愉快な知り合いが恐ろしい狂人になってしまった、理解出来ない事件を思い出します、


 『やめろよ。あぶないよぉ~。』


 『ふふふ。』


 『やめろよぉ~。』



 私が若いとき、車に知り合い四人が乗っていました。地方都市にドライブに行った、帰り道でした。助手席に座っている奴が、運転している私がクラッチを切りギアチェンジをするとき、私の左足の動きを見て、自分の手でギアの棒を勝手にニュートラルに入れてしまいます。とても危険な行為です。夜の随分遅い時間です。ヘッドライトを点灯して、夜のアスファルトの道路を、家路に向かいスピードを出して走っていました。道路には対向車もなく、他の自動車は、ほとんど走っていませんでした。平和な夏の日の夜の事でした。時計を見ると、時計の針は夜の10時を回っていました。



 『ウワーー。』



 私は低い叫び声を、私の知らない体の底の方から、搾り出すように唸りました。助手席でギアを悪戯していた奴が、すうっと右手を伸ばし、ハンドルを握って、ギュっと右にきって、直ぐに戻したのです。車が私の意思に反して、コントロールを失い、片側のタイヤが浮いてしまいました。私の叫び声が止まらないうちに、浮いた片側のタイヤが、地に着くと同時に、次は反対側のタイヤが浮き上がりました。右に左に片側のタイヤを交互に上げ、かたりん走行をしたのです。



 自動車が通常の体制に戻って、何事もなく走っりだしたとき、私の中のどこにあったのか分からない怒りが出てきて、確実に急速に全身に広がるのがわかりました。しかし、怒りが広がり頂点に達するのを押さえながら、私は落ち着いた平静をよそおった声で話すように勤めながら言いました。



 『やめろよ。あぶないよ。』



 私の静かな声に対して、ふざけてハンドルを握って動かした奴は、勢いのよい声で、私に言い返しました。



 『暴走族の運転はどうなんだ。んっ。えっ。』



 ちょっとハンドルを動かしただけで、がたがた言うなといいたいらしいのです。暴走族の運転を見習えとでも、いいたいらしいのです。そんな、私達の話を聞くまでもなく、後部座席に乗っていた二人が、ふざけてハンドルを握ってしまった奴にいいます。消え入りそうな、震えるような、小さな声で、言いました。後部座席の二人のからだは、いまさっきの車の状態を体験して、恐怖で縮んだようでした。



 『あぶないようぉ~、やめろよぉ~。』


 『そうだよぉ~、あぶないようぉ~。』



 安倍総理が、エール大学名誉教授で、経済状況相談役であり、内閣官房参与である浜田さんの考えを押しのけて、消費税増税を決めました。景気は良くなっていないのです。多くの国民庶民が、信じられないと言ったふうに、首をかしげてがっかりしています。これで、景気が悪くなってしまったら、どうするんだろうと。



 景気が良くなるかどうかは、分かりません。良くなるんじゃないかと、いった空気だけがあるだけなのです。そんな中で、景気のハンドルを急にきるようなことをするので、びっくりしています。ひょっとしたら、危ないことをする人なんじゃないかと思ってしまいます。危ないことをするのは、民主党の議員さんだけで、もうこりごりです。



 しかし、事は消費税増税だけではないと思います。次は、どこで急ハンドルを切るんだろうと。出来るなら、思いたいものです。願わずにはいられません。しっかりした人で、日本の首相はやってもらいたいと。


 
 『う~ん、本当にしっかりしてる。うん、うん、安心して見ていられるよ。大人だなよなあぁ~。』 っと、云った人でお願いしたいです。






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