2013年10月12日土曜日

 北側のベランダから見えるマンションの4つの部屋に引越して来た人達のついてない運命が、日本の人達の運命になっているような気がする。



 『それは、家賃高いよ。』


 『でもね。散々痛い目に合って来たのよ。うちの部屋に、北側のベランダがあるんだけど。ベランダに出て体をひねって、伸びが出来るぐらいの広さがあるんだよね。そして、ベランダから、道ひとつ隔てた棟の真ん中に部屋4つが見えるんだけど、引越してきては、出て行くのよ。問題あるんだよね~。その棟は、9階建てで、うちの棟と同じなんだけどね。』



 ある会社の専務取締りだという人と、私が住んでいる家賃の値段について話をしました。凄く高い家賃だと、驚かれました。確かに、高い家賃です。しかし、色々と引越して来て、やっと問題なく生活出来る部屋なのです。そして、その部屋から見える、違う棟の建物の上下に隣合った4つの部屋は何時も空いているのです。誰かが引越して来ては、気が付くと出て行っているのです。平成25年10月中旬の熱い日の午後、芦花公園近くにある運送会社の蛍光灯の明かりが当たらない暗い事務所の隅の、白い机の前に座った男二人の会話でした。



 その4つの部屋に、どのような問題があるのか分かりません。棟の管理者である人達が、それを知っているのかどうかも分かりません。けれど家賃の値段は、半端ではないと思います。敷金を3つと前家賃を払って、入居することが出来ます。そんな大金を払って、すぐに引越す理由が分かりません。問題があると思うのが普通だと思います。それは、誰かが事実を声に出さなければ、永久に解決されることは、ないでしょう。



 そんな部屋を見てると、日本は、日本人に対して、人様に接するような対応をしたことがあったででしょうかと、思ってしまうことがあります。 私が自分自身を考えるような歳になって、日本がして来たことを振り返ると、ほとんだが他の国や、そっちの方にしか政策や顔が向いていないような気がしてなりません。日本が日本人の為に、してきたっといえるようなことが無かった感じがします。日本がする事で、日本人の意思を感じた事がないような気がします。



 何故なのでしょう。日本の国のシステムに問題があるのだとおもいます。そんな、時代に現代の日本人は今いるのだと思います。それは、多分誰も声を出して云わないせいなのです。少数の人達が声に出してはいますが、ほとんど無視されています。



 『日本へのアメリカ軍のオスプレイ導入、飛行反対!


 『消費税増税の前にやることがあるはずだ!


 『TPP反対! 重要5品目を守れ!



 こんな時代の日本から、引越すことが出来ないのです。ですから、小さい声でも、たくさんの日本人が、日常生活の場で事実とは何かを話さなければ、引越しが出来ない日本から、引越しを余儀なくされてしまうでしょう。






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