2013年10月2日水曜日

 子供の行いを怒る、お父さんと、子供の行いの原因を知りながらどうすることも出来ない、お父さんの状況が、何故か日本の状況に似ている。



 『こら~! なんで、おまえは人の泳いでいる邪魔をするんだ!』



 ここは、神奈川県横浜市港北区にある民間業者が経営しているスイミングプールクラブです。青と黄色のプラスチックの仕切りで分けられた6コースある25メートルプールの水の中です。横幅がある太った小学校4年生ぐらいの男の子が、成人男性が泳いでいるコースに入ってきて、彼の前に立ちます。それを見ていた、男の子のお父さんが、水を掻き分け男の子のところに来て、怒鳴りながら、男の子の大きな坊主頭を自分の右の手の拳で力いっぱい殴り、コースから引っ張り出します。そして、男の子は殴られても、ふたたび成人男性の泳いでいるコースに入ってきて、成人男性の泳ぎを邪魔します。その度に、男の子のお父さんが、怒りながら、水を掻き分けて男の子に近づき、右の手の拳を使って、男の子の大きな四角いのっぺり顔をした坊主頭を力いっぱい殴って、怒ります。成人男性は、目の前の出来事に、ちょっと困ったような、どうしていいのか分からない苦笑いをしています。



 秋の夕方の暗闇の中で、高い天井に設置された大きな照明器具からの光を受けてプールの水がキラキラとゆれて輝いています。泳いでいる人達は、今日一日の会社の仕事をおえた、数人の老若男女の社会人と、子供達です。ほんの何人かが、水の中を歩いたり、のんびりと泳いでいるだけです。



 小さな男の子は、小さいながらも正義を行っているのです。しかし、お父さんには、男の子が何故、成人男性の泳いでいるコースに邪魔をして入るのかを知っているのですが、男の子に説明する時間も、説明する事も出来ないのです。



 プールに備え付けてあるサウナ部屋の中で、男の子は、ある話を聞いたのです。二人の男が話している話をです。その話とは、泳いでいる成人男性の悪口や陰口です。そして、男の子の頭の中で悪い奴となった成人男性に対して、邪魔をすることで、男の子は自分の正義感を満足させようとしていたのです。御父さんも、その事を知っているのですが、二人の男がどのような人達なのかも知っているのです。二人の若い男は、なんの徳も無い、根も葉もない成人男性の悪口や陰口を云って、自分達の憂さ晴らしをしているだけなのをです。どこでも、よく見かける光景です。



 しかし、男の子には、それが分かりません。男の子の頭の中は、悪い奴を懲らしめたいとの思いで、いっぱいなのです。それから、ひと月もたたないうちに二人の男達は、長年通っていたスイミングプールクラブの会員である事を辞めていなくなってしまいました。自分達がしたことを恥ずかしく思っていられなくなったのでしょう。でも、何故やめてしまったのかは、本当のところは分かりません。二人の男達に聞かないと。



 今の日本の人達と、いっしょです。一体、日本の政府は何をしているんだろうと思っています。ですが、日本政府には、自分で考えて物を決める事が出来ない事情があります。国の利益を守る、国民の生活を豊かにする考えを持つ事が出来ない事情があります。それを知ってか知らないのか、その事情原因を脇に置いて置いて、多くの日本国民は、その事情の前でヘラヘラと笑う国会議員の姿がだらしないのを見て嘆きます。本当に信じられないのですが、アメリカ様のお顔を伺わないと何もできないのです。



 お父さんのように、右の拳で、思いっきり殴ってやりたいよ。国会議員さん達の黒々とした頭髪を持つ頭を。バッカーンとね。気持ちいいだろうね。そして、自民党の議員さんも、何時か新しい政党に取って変わられるでしょう。国民や日本国に対して恥ずかしくなって消えてしまうでしょう。













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