2013年11月9日土曜日

 下北沢のスーパーマーケットの中を歩いて、店を出たとき口からおもわずもれた一言



 『や~、ここは病気だね。ふう~。』



 渋谷から西に向かい、自転車に乗って山手通りに出て淡島通りを走ると、梅が丘通りにでる。梅が丘通りを走っていくと、環七に出る。自転車で走って時間で10~15分、距離にして1~2キロぐらいである。その途中にあまり大きくないスーパーマーケットがある。店先にはジャガイモ、人参、玉葱と並んでいる。そして、おきまりのアメリカ産グレープフルーツだ。



 オレンジ色をした車体の自転車を歩道の緑色の金網脇に止めて、ゆっくりとした足取りでスーパーマーケットの店内に入る。店の中の床はちょっと黒ずんだ茶色の木を引き詰めてある。ちょっとおしゃれな感じを意識したようなスーパーマーケットだ。緑色のほうれん草、白いかぶ等の野菜や、色々な種類の葡萄等の果物、ビニールでパックされた肉製品を見ると、私が住んでいる近所のスーパーマーケットよりちょっと高めの価格である。2~3割りも高い。しかし、品物自体は、ええ~と驚くような、小ささですごく貧弱だ。



 豆腐、肉製品、ワインと綺麗に陳列されている。通路が3本ぐらい入り口から店奥に通っている。客同士がなんとなくすれ違えるぐらいの幅の通路である。



 男女の店員が結構勤めていて、そこそこ客が来て、商売が成り立っているいるようなのだ。そういえば、店に入る入り口のところでも、店長らしき大き目の体をした40代ぐらいの店員が声を上げた。



 『いらっしゃいませ!』



 惣菜や、弁当コーナーもあって、なかなかオールマイテイな顧客層をターゲットにしているようだ。数は多くないが、チーズ、ワインもあり、ちょっとした西洋風の空気もある。自分の買い物カゴを手押し車に乗せた近所のオバサンが、私が手に取って見ていた鳥から揚げの小さなプラスチックで出来たパックを同じように手に取って見ている。3つぐらい入った美味しそうな鳥から揚げが250円だ。



 出口の手前には御米が積み上げてあり、ちょっと高級な御米らしい。5キロ袋が結構な値段で売られている。3000~4000円近くの値札のものもある。



 レジの脇を通り抜け表に出ると、なんか狭い間取りの病院を出てきたような気がした。どうしようもない、どうにも出来ない日本人の感覚を感じました。そして、おもわず口から言葉がもれましたが、すぐにそんな事を忘れて、自転車にまたがり、家路に向かったのです。平成25年11月8日金曜日の良く晴れた日の午後の事でした。



 顔を上に向けて見る青い空はいいなあ~。どこまでもどこまでも広がっていて気もちがいいやあ~。そういえば、もう何年も海を見に行っていないけど、海もせせっこましいことを感じさせない。夜空に輝く星を見るのも気持ちがいい。そして、こんな病院のようなスーパーマーケットがあってもいいやなあ。





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