2020年5月14日木曜日

ロシア旅。故郷ウラジオストク

                           ロシア旅。故郷ウラジオストク 

 お姉さんの青い目と言うか、瞳が青いと言うのか、そんな目を見ていると不思議な思いが頭の中に渦巻いて来るのが分かる。そして、観賞するように見つめてしまう。この人は、どんな世界を持っている人なんだろう、ってさ。そんな心の中に湧き上がって来る素朴な疑問に回答を見つけ出そうとするかのように無意識に見てしまう。それは、世界中の人がレオナルド・ダ・ダビンチの絵画モナリザを前にして立ち止まりいつまでも見つめてしまう感じだろうか。あるいは、ビンセント・バン・ゴッホのひまわり(東京海上火災保険会社が50億円の大金を支払って購入したと聞いたけど。)の絵を前にして受ける夏の眩しい陽射しのような衝撃に近いものだろうか。それとも、昔のフランス人が日本の浮世絵を始めて見て遠い日本と呼ぶ国に、自分達とは違う世界がある事に思いを寄せた感じだろうか。ひょっとしたら、スペインのパブロ・ピカソが描いたゲルニカを見て、?、っとなっている思いにも似ているのかもしれない。う、うう、う、こんな話をしていたら、終わりがないから、息が切れて苦しくなってしまう。そして、いつか倒れてしまうだろう。

 そういえば、どれぐらい前か、オーストラリア人の大学生である青年とスポーツクラブで話をした時も、彼の顔を観賞してしまったよ。彼のまつ毛を見てさ。違うなあ~、ってさ。日本人とは、ってさ。彼、ちょっと迷惑そうな顔をしていたなあ。それは、私が初めて外国人と身近な距離で話したんだ。顔と顔を付き合わせてさ。また、いかにもアメリカ人だ、って言うような大きながっちりした体をしたアメリカ人と良く話しをしていたんだ。顔を合わせるたびにどうでもいい世間話をさ。そして、ある日、眼鏡を外した彼の目を見て気が付いてこんな事を口にしたんだ。

 『目が青いんだねえ、・・・。』

 青い目って不思議だあ。なにげなくドアを開けたら、想像を絶するような違う世界がそこにはあった、って感じだ。

 令和元年9月22日(日曜)晴れ 19℃ 午前06:24 世田谷区より。
7 か月前

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