2020年5月14日木曜日

仕事が遅い人の

                                   仕事が遅い人

 遅いと言うか、人を待たせる人がいる。人を待たせて、待っている人を何時間でも待たせるんだ。それも平気な顔してさ。小学校の時、近所の遊び仲間数人で英語塾に通っていた。そして、英語塾に通っているひとりの家に英語塾に行こうと遊び仲間が声をかけた。しかし、なかなか家の中から出て来ない。どうなっているんだろう?、ってみんなして不思議がっていた。そうしたら、家の中から、こんな声が聞こえて来た。

 『御飯を炊いて食べさせてくれ、お腹が空いてしまうよ。炊いてくれよお、お願いだよ。』

 お母さんだろう人が息子を怒って叱っていた。外に友達が待っているのに何を言っているんだ、ってさ。結局、御飯を炊いて食べてから出てきたのかなあ。それぐらいの時間待っていた。社会に出て働きだしてからも、こんな人と同じ人がいる。人を待たせて平気な顔の人達だ。待ち合わせの日時を決めて待っていてもこないんだ。何度待ち合わせてもそうだ。メキシコ人の、アシタマニアアナ、そのままの人達だ。そういえば、どれぐらい前か中目黒のセブンイレブンでパキスタン人の奥さんが会計レジで働いていた。大柄で背の高い女性だ。服装はパキスタン人そのままだ。そして、よく長蛇の列がレジの前には出来ていた。マイペースだね。ゆったりとした調子でいつもレジの会計をしていた。彼女と話しをしたら、国が戦争をしているので家族と一緒に日本に来たんだ、って言っていたなあ。

 そして、そんな彼女の姿から、日本人の姿も見えているように思える。日本人って、ちょこちょこちゃかちゃか、ひきりなしにきょろきょろしてないだろうか? 不必要に? 習性になってしまっているようにさ。そにかく急ぐんだ!、って感じでさ。顔がそう言っているような気がするよ。体全体からそのような気配が立ち昇っているようにさ。お腹の空いている犬が御飯を無我夢中でガツガツを食べる姿のようにさ。そんな気がしてならないんだけどさ。

 そして、どれぐらい前か、テレビ番組で家で使っているまな板がプラスチック製のまな板がほとんどだった。まあ、清潔だ、って事でプラスチックのまな板に変えたそうだ。そして、ひとつの家だけが板のまな板を使ってこんな事を言っていた。

 『包丁で切るときいい音がするからです。』

 清潔なプラスチック製のまな板と一緒で日本人全員が全員、急ぐんだ!、って感じになっていない? 何かを置き忘れてさ。

 令和元年9月21日(土曜)曇り 23℃ 午後18:00 世田谷区より。
7 か月前

0 件のコメント: