2020年5月28日木曜日

新型コロナ・ウイルス感染緊急事態宣言発令を解除された日

 いつもの日課のひとつになっている散歩をする為に、住んでいるマンション一階の部屋のドアを開け外に出た。時間は午後4時だ。朝昼方の雲空の雲は無くなり、西に傾いている陽射しが玄関ドア前のセメントの敷地に、隣向かいのマンションの屋根を越えて明るいオレンジ色の光で四角形を作っていた。駅前の喧騒を抜け、行き交う人達に背を向けて、灰色のアスファルトの車道の脇にある歩道を、どんどん、どんどん、歩いて行く。まあ、目に入ってくるのは普通の風景だね。家々、アパート、マンションの建物を脇目に極々普通の当り前の人が住んで生活している街を連想させるものだ。いつもと変わらない。木立の多い公園には子供連れの親子がいる。公園内の禁止されていたブランコや滑り台、全ての施設が開放されて小さな子供達が顔に笑顔を浮かべ小さな歓声を上げて利用していた。朝昼方の曇り空のせいか、親子の数は少ない。しかし、いつもの日常の景色だ。環八の上に架かる青色のペンキで塗られた歩道橋の上からたくさんの車が走る流れを見ると、いつもより多いぐらいだ。

 昨日報道されたニュースでは、ブラジルの当日の死亡者数が800人とアメリカの死亡者数を抜いた。

 不思議な想いだ。私の周りの日常にはそんな悲壮な空気もないし、緊迫した顔も様子をした人もいない。散歩コースの中には幾つかの公園があり、色々な店舗がある。そのひとつが閉めていた店を開けていた。ちょっと戸惑ったが店内に入った。顔見知りの若いアルバイト女子店員の姿も見えた。

 日本でも死亡者がいる新型コロナ・ウイルス。なんなんだろう。これは。そんなとぼけたような感じで日常を過している。亡くなった人達と家族の方達には言っては申し訳ないけどさ。怒られてもしょうがない。しかし、仕事がないなあ。新型コロナ・ウイルスのせいでさ。取引先の話しでは、新型コロナ・ウイルスが治まらないと仕事が出てこない話しだ。

 令和2年5月28日(木)晴れ 18℃ 午前7:35 世田谷区より。

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