お店があなたに商品を買わせる方法

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お店があなたに商品を買わせる方法 

　そうそう、その通り。どれぐらい昔になるのか、電気街で有名な秋葉原の駅ビルに色々な衣料品を売る洋品店が幾つもあったんだ。ある日、電気街で買い物をした後に、駅ビルの中そんな洋品店のひとつの中を歩いていたんだ。すると、顔に可笑しな笑顔を浮かべて私に近づいてきた店員がいた。女でだらしない体をしていたよ。しまりのない体でさ。顔の事はいいたくないけど、どうでもいい顔だよ。そんな顔に下心がくっきりと浮かんでいるんだ。夏の陽射しを受けてビルが黒い影を作るようにさ。そして、売りたいコートがあったんだろう。売れ残っていてさ。オレンジ色のコートだよ。私は思ったよ。

　『こいつ、顔にお前の考えが、ちゃんと書いてあるぜ。鏡を見てみろ。デブめ！』

　そんなオレンジ色のコートを今の時代に着て歩く奴がいるかい、ってさ。そして、随分舐められたなあ～、ともさ。でも、中には、そんなオレンジ色のコートを購入して季節に関係なく夏でも冬でも着て歩いてしまう人達もいるようだね。こんな事を言ってさ。どうなんだろうねえ。そんな人達ってさあ。

　『世界中の人達から愛される日本って素敵だと思いませんか？』

　令和元年９月１７日（火曜）晴れ　２４℃　午前０７：４０　世田谷区より。
7 か月前