2011年5月6日金曜日

アイザックニュートンの万有引力の法則とは違う、巷の引力の法則




 『あいつと居ると、変な事ばっかり起こるっちゃ。』


 安物の銀縁の眼鏡をかけ、頭髪を亜麻色に染め、蟹股で背の小さい北九州生まれの彼が言いました。ここは、江東区大島にある和室の部屋です。日本経済がバブル経済に成る事など、想像もしていない時期に、会社の同僚の部屋に遊びに行ったのです。ある人と仲良くなり、遊びに行ったらしいのです。そして、その先々で不思議な出来事に有ったらしいのです。


 『釣堀で釣りをすると、死んだ魚を釣るちゃ。』


 釣堀で魚釣りをして遊んだらしいのです。そして、相手の釣った魚が死んでいたらしいのです。そういえば、昔、同じようなタイプの人が、死んだ魚を釣っていたのを見ました。そして、死んだ魚を釣った人と、以前話したことがあります。2~3言、言葉を交わしただけですが、ちょっと、何か目に見えない暗い空気が漂っていました。体を動かさない人のようで、何かを何時も考えているようでした。体が大きく肩幅もあり、均整の取れた体型ですが、なんか淀んでいるような感じを受けました。そして、話を交わした日以後、会う事はありませんでした。彼は、聞きもしない事を云いました。あるいは私の顔に何か、彼へのメッセージが出ていたのかもしれません。彼は、違う精神世界で生活しているのです。


 『今に分かるよ。俺の頭の良さが。』


 アイザックニュートンが、木から赤い林檎の実が落ちるのを見て、万有引力の法則を発見しました。そして、科学界に発表され、多くの人々が自然界の法則を知りました。しかし、発表はされませんが、多くの人が経験から言うことがあります。親が子供達に、知人が友人にです。


 『あいつには近づくな。かまうな。』


 悪いことばかり、起すような人々がいます。そして、彼らは悪いことを引き付けてしまのです。何がそうさせてしまうのかは、明白です。悪い閉じた自分だけの事を、考えているのです。自分と世の中を正直に考えていないのです。自分と世の中に正直であれば、道が開いているはずです。その道が閉じているのは、道理という事実に嘘をついてしまっているのです。間違った考えに従っているのです。


 麦や稲が、太陽の陽射しを受け黄金色に豊かに実るのは、役に立つから、そのように手入れされ、ふさふさと豊かに実るのです。繁栄するものは、人と世の中の役に立っているものです。日本が国難となっているのは、何かが間違っているからだと思います。世界が変わっているのに、日本だけが変わっていないのかもしれません。アメリカの要人グリーンスパン議長は、百年に一度の不景気だと声明を出す前に、言いました。


 『戦後何十年も経つのに、日本は何も変わっていない。』

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