2011年5月14日土曜日

ビニールの切れ端が入っていたハンバーグライスと、中年ウエイターの無責任な笑顔の対応

 『しっかり、怒っておきますから。』



 いかにも、お調子者の、どうでもいいような顔をしています。背は低い方で、お腹がちょっと出ています。丸顔で、髪の毛は黒く、薄くなっています。白いワイシャツに、ネクタイを締めています。歳の頃、40歳位の中年男です。ここは、東京は目黒区の日比谷線と東横線が相互乗り入れしている、中目黒駅前の山手通りひとつ隔てた、裏通りの雑居ビル2階にあるレストランです。1階には、焼き鳥屋、八百屋さん等、食品関係の色々なお店が入居しています。レストランは、小さなカウンターが付いていますが、こじんまりした大衆的な感じです。ここで、1人昼食を取ろうと、初めて入ったのです。昼食の時間が過ぎたせいか、客の姿はありません。注文したハンバーグライスを、ナイフとフォークで切り、一口二口と口に運んでいました。でも、何かハンバーグの中に入っています。ビニールの切れ端です。それも、ちょっと大きな切れ端なのです。何となく、声を上げて、店員を呼びハンバーグの中のビニールの切れ端を指して、困ったことを告げました。



 『厨房のコックを叱っておきます。充分に云っておきます。』



 顔が笑っているのが分かりませんでした。緊張感も、反省の色もなく、人を見下したような顔で、笑っています。なんだか、分かりませんが、腹が立って怒鳴ってしまいました。



 『ふざけんなぁ! いいかげんにしろよ!』



 一言の謝罪もなく、何の対応もしようとしていません。ビニールの入ったハンバーグを下げて、新しいハンバーグに取替える事もせず、口先だけで事なきを済ませようとしていました。不機嫌になって席を立ち、店を出ました。勘定は支払ったと思います。でも、彼が反省の態度を見せるまで、店の経営方針を批難するべきでした。でないと、良い店も、良いコックも育ちませんからね。私も若く、人にものを云うことが、上手に出来なかったのです。



 なんだか、今の日本国政府のような男だという気がします。ヘラヘラと全然、緊張感がなく、人を見下したように笑っている。震災対応も、景気対策も安心して見ていられません。それでも、国民が選んだのです。多分、日本の国民のレベルなのです。多分、しっかりしなければならないのは、日本国政府ではなく、私達ひとりひとりの国民なんだと思います。私達国民の考えが、良くも悪くも、日本国政府に反映されているのだと思います。北朝鮮の拉致問題も、景気対策も、私達ひとりひとりの問題なのだと思います。冷静に対応しましょう。国民ひとりひとりが、自ら進んで、行動出来るようなるまで。



 『法と秩序にしたがって、対処しています。』
 『どのような、法なのでしょうか? どのような秩序なのでしょうか? どのように対処しているのでしょうか? 私達国民が、何か、協力できる事は無いのでしょうか?』



 『心配しなぺえなぁ。ちゃんとやってるからぁ。』
 『何をちゃんと、やっているんでしょうか? こんな、アイデアがありますけど。どうでしょうか。私達国民に手伝える事はないでしょうか?』



 国民ひとりひとりの生活が、愉快で楽しく、快適な生活になるまで。夏の強烈な陽射しを避け、涼しげな木陰に座り、明るい太陽の光を楽しむように。冬の厳しい寒さを、暖かい防寒服を着て、冷たい風を楽しむように。経済的にも、肉体的にも、精神的にも快適になるまで続けませんか。




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