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なにげない日々の暮らしの中で、日本の人々が出逢う細々とした小さな出来事を記述しています。
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2011年5月8日日曜日
何か分からないで話をする人
『部屋を見せて欲しいんですけど。』
『どうぞ。こちらでアンケートに答えてもらえますか。』
『ええ。結構ですよ。』
アンケートは1枚のA4サイズの青い用紙でした。ごくごくありふれた項目が印刷してあります。名前、住所、連絡先、マンション購入する理由等が~20項目ぐらい印刷してありました。事務所の椅子に座らされ、テーブルの上の用紙に黒のボールペンで記入しました。さて、部屋を見せてもらえるものと思っていました。ところが。
『わが社は、○×▽・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・○▼■・・・・・』
そのような話が続きます。まあ、しょうがないなあ、と思いました。新しいマンションで、なんの紹介もなく見せてもらうんだからなぁ。しかし、一向に話が終わって、部屋を案内する気配が訪れません。若い男で、歳の頃は30代前半でしょう。赤ぽいスーツに、黄色のカラーワイシャツを着ています。黙っていると自分の話が、相手にとてもためになる話だと、思いかねません。20~30分が経過しました。用事を思い出したように、滔々と話し続けるマンションの販売員に告げました。東京世田谷区の世田谷通りに、建設されたマンションの部屋を見に来たのです。
『じゃ、また今度お願いしますよ。すいませんね。』
多分、マンションの販売員の経験が浅いのだと思います。そして、うまく契約に結びつける事が出来ないのだと思います。あるいは、部屋の作りに問題があるのかもしれません。確かに、分からない人っています。床屋でも、レストランでも、警察官でも、歯医者でも、どこにでも。そのたんびに、危ない目にあったり、困ったはめになったり、とてもいやな思いをしたりします。最近は見かけませんが、証券会社の新入社員の株式購入を勧める自己紹介文が、ポストに入っていることがあります。凄く、情熱的な文章です。
マスコミの云っている事や、日本国政府の云っている事って、段々分からなくなってきているような気がします。彼らも、そのことに気が付いているようです。責任を取らない、取れないような云い方です。
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