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なにげない日々の暮らしの中で、日本の人々が出逢う細々とした小さな出来事を記述しています。
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2011年5月3日火曜日
日本経済におかしな影響を与えようとする、営業先会社の変な話
『いや~、こんなのはじめてだ。』
『ええ。どうしたんです。』
近所にある会社の社長に電話しました。社長の会社は京王線の下高井戸から歩いて5分の場所にあります。5階建てビルの3階を会社のスペースとして使っています。でも、会社には社員の机は在りますが、社員の姿はありません。すべての社員が取引先の会社に出向しているのです。そんな、会社の社長と取引先に営業をしてきたのです。帰りの道すがら、社長が言いました。
『もう決まったようなもんだな。95%決まりだな。いや、98%ぐらいはもう、決まりだ。』
『そうですか。じゃ、御連絡お待ちしています。』
私は、社長の話を聞いて安心しました。確かに、営業の対談では、問題ない雰囲気でした。彼の会社に寄らずに帰ってきました。どれぐらい経ったでしょう、待てど暮らせど、いっこうに連絡が来ません。2日後に、こちらから電話をしたのです。
『どういうことなんですか?』
『来てもいいって云ってんだよ。来て働いても。でも、お金は払わないって云ってんだよ。』
『ええ。なんですか、それ。』
『いやぁ~。驚いたよぉ~。こんなの初めてだよぉ~。』
営業先の会社は中堅会社です。環八通りに面したビルに入居しています。けして、おかしな感じの会社の雰囲気はありません。普通の常識ある会社に見えます。どのような考えで、それを云っているのかは分かりません。あまりにも、理解出来ない話なので、それ以上話を聞く事を諦めました。
なんか変です。確かに、以前新聞なんかに、大手会社役員が国の公正取引委員だったでしょうか。呼ばれて、注意された出来事がありました。
『1円入札』、です。
受注するために、入札金額を1円にして申し入れをした出来事です。何度も1円入札を繰り返していたようです。世の中には、色々な考えを持った人達がいると、いうことですね。でも、無料で仕事をしろっていう考えってどこからでてくるのか、理解に苦しみます。これが、世の中なんです。
『ふざけんなって云ってやれよぉ。』
この話を親しい会社の部長さんに話しました。部長さんの会社、古い社歴を持つ大きな会社です。そして、この部長さん、昔堅気の男の人なのです。
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