2011年5月8日日曜日

適者生存の法則に従う人々




 『こいつが、○×▽・・・・』


 異様な雰囲気の男達が立ち話をしていました。時間は人通りもまばらになった夜の8時頃です。場所は、東京世田谷区の千歳烏山のファーストフードチェーン店前の歩道です。何やら、怯えたように体を小さくして、目の小さくなった男が、悪さをしたらしいのです。怒り狂っている男の人の姿を見ました。ちょっと、背中が曲がっています。制服姿の警察官が、調書を取っています。多分背中だけを見て悪さをしてしまったのでしょう。


 外見で、人を判断するのが、人です。確かに外見から、大体その人が想像出来ます。しかし、外見から想像出来ない人もいます。そして、事件に発展するのだと思います。以前2人の奥さんが話している話題が耳に入りました。そのことをいっていたのです。


 『脅かされちゃうよ。あんな所行ったら。』


 すこし前に部屋の親方と、兄弟子にリンチを受けて死んでしまった相撲取りがいました。死んだ相撲取りは、実家の両親に相撲取りを辞めさせて欲しい希望をだしていたそうです。時太山です。両親には続けさせる理由があったのでしょう。多くの力士達が現役で死んでいます。


 深夜、東京世田谷区の赤堤通りを車で走っていました。何台か赤い照明を点滅させて、パトカーが止まっていました。何かの事件のようです。車のスピードを緩めて、徐行しました。制服姿の警察官が、立ち話をしています。その少し離れたところで、スーツ姿の男が、膝を地面につけて、呆然とした表情で、佇んでいます。顔を見ると、左目がありません。窪んだ左目がある場所から、血が頬の上を流れています。


 梅雨前線が来る季節になると、傘で目を刺さされて意識不明の事件が、必ず起こります。適者生存の法則に、従った結果なのでしょう。悪ふざけも程ほどにしないと、大変な結果になります。自分に何かあっても、心配する人がいないのでしょうか。困るような人が。


 

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