2020年6月8日月曜日

現在に残る昔のおもかげ


 いやあ~、実に、誠に、本当に美味しそうだ。意気で気の利いたそれぞれの皿の盛り付けの形も大変かっこうの良いもので、肉の厚さや形に長年の焼肉屋営業の経験から来るのだろうゆるやかな気合が十二分に入っている。そして、焼けて肉汁の滴る焼肉を箸に挟んで口の中に、ほうばるように入れて食べたら絶対美味しいだろう。間違いなくさ。食べるんなら、こんな店で食べたいね。店自体が古くて風雪に耐えていてお世辞にも綺麗とは言え無いけど、そこがいいのかもしれないなあ。気心がしれた、ご近所風でさあ。それに、密閉されているような感じが全然しないし風通しが良いだろうしなあ。まあ、可笑しく変に気取っていないのは違いないだろう。冷えた生ビールをグビリグビリと喉を通して飲みながら一緒にさ。これでなあ~、炊き立ての白い湯気が立っている御飯がちゃんと炊けていて綺麗な御飯茶碗に盛ってあったら最高だろうなあ。店主や店員も水も滴るいい男で、青竹を、こう頭から、スッパ~ンと割ったような気さくな奴だったらなあ~。そんで小またの切れ上がった色白で、白魚のような細い指で、17ぐらいの娘が、”どうぞ、お食べ下さいな”、なんて言ったらさあ。嬉しくなって畜生、憎いぞ、って叫んでしまう。でも、なかなか難しい。人には相性があるからなあ。店に入った客の店に対する向き不向きもあるだろうしさ。また、その逆もある。

 ただ、残念なのは、テーブルに載っている御絞りが風俗店で使う色の付いたお絞りだなあ、・・・。

 令和2年6月8日(月)曇り 20℃ 午前5:12 世田谷区より。


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