2020年6月17日水曜日

昔の日本と、今の日本


 そういえば、随分昔、散髪しようとして古びれた床屋の店に入った。今となっては、どの辺の街の床屋なのかも忘れてしまって分からない。店に入ると、痩せた体をして背の高いひょろとした感じの男がひとり居た。男は、女子中学生のような長い髪の毛を肩まで伸ばし綺麗に揃えて切った頭髪をしていた。歳は40~50代だろうなあ。聞くと、床屋の店主は出かけていて店には自分だけで誰もいないんだ、っと言う。そして、男は店の留守番をしている者だと言う。そして、こんな事を私に言い始めた。

 『街に出かけると、可笑しな顔をした人ばかりだ。魚だか何だか分からないような顔の人達ばっかりだよ。』

 そんな話を聞いたものだから、そういえば、そうかもしれないなあ~、っと思って、男の顔を見ると、やっぱり、男の顔も、何だか分からない顔をしていた。そして、店主が居ないんじゃ散髪も出来ないので少し世間話をしてから、店を出た。

 そんな昔の床屋を思い出して、今、考えるとも無く思えば、日本は何が何だか分からない。可笑しくもないテレビ番組を見てケラケラ笑っているだけだ。みんながみんなさ。それが、すべてのような気がする。そんなテレビ番組を見るだけの為に生きているような気がしないでもない。何か日本人は肝を抜かれてしまったようだ。そして、何にも分からないで生きている日本人を凄いなあっと思う。

 昔、テレビ画面の中で食品関係者だろう男がひとり叫んでいた。そして、それは今も続いているはずだ。間違いなく。

 『今、日本は壮大な人体実験をしているんです。添加物食品を食べる事によってです。』

 もちろん、現在の日本人はその影響を多大に受けているはずだ。顔、姿、様子に現れているし、精神にもその影響は及んでいるはずだ。

 令和2年6月17日(水)晴れ 27℃ 午前11:49 世田谷区より。

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