2009年3月22日日曜日

ホーホケキョ




『ホーホケキョ』




 自転車をいつものテニスの壁うちをする場所に止めました。すると、まるで私の来るのを待っていたかのように側の藪の中で鶯が声高く鳴きました。自転車のサドルを見ながらサドルに足を掛けました。へえー、こいつは何か縁起がいいなあと、思いました。これはきっと良いことがあるぞおと、考えました。良く晴れた青空の下の午前中の穏やかな春の日の事だったと記憶しています。このような事もあるんだなあと。

 どれぐらいの時間壁うちをしたでしょう。Tシャツを取り替えてブルーのタオルで頭、顔から流れる汗を拭いました。風はまったくありません。相変わらず空は青く頭の上にあります。子供やお年寄り、男女が壁うちをしています。いつもと変わりないのです。何か今日は特別に感じます。たぶん、タイミング良く鶯が鳴いたからでしょう。この日は記憶に残りました。毎度の壁うちの普通の休日です。




 いつもの毎日は記憶には残らないものです。いつの間にか過ぎてしまいます。そして年を取っていくのでしょう。たまたま、タイミング良く鶯が鳴いたので記憶に残ったのです。そして何も良いことは起こりませんでした。しかし記憶に残った幸せな日でした。





 いつもと違う何かをする、あるいは起これば記憶に残る幸せな日になるということでしょうか。七夕、ひな祭り、正月、節分、友達との会話、映画を見た日、レストランでの食事等など。






香りはなにかの表徴のようです。

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