2009年3月22日日曜日

 大山 倍達


『大山 倍達、死んだんだってなあ。』



 そこは日産サニーと呼ぶ車の中だ。大の男が4人で乗っている。ある休日に会社の同僚と名栗湖を目指してドライブをしているのです。会社の社長である彼がポツリと言った。社長とは名ばかりで2代目なのだ。私はそれを聞いて驚いた。そして社長に聞いた。 これは、ずいぶん昔の話ですけどね・・・。




 『大山 倍達が死んだぁ!なんでえ!』 私。

 『肺炎だってな。』 社長が静かに答えた。

 『そう。』 私が答えた。




 ゴットハンド。神の手を持つ男とアメリカで呼ばれた男。アメリカでプロレス等に参戦し全戦全勝の金字塔を打ち立てた男。社長は大学時代、空手部に所属して空手をしていたらしいのだ。チョット、ショックだったらしい。私は、格闘技はしていないが大山 倍達の事はそれなりに知っています。雑誌なんかに良く出ていますし、私や社長の年代の人達で知らない人はいないと思います。 彼は韓国人です。




 私は漫画が好きで小さい頃からたくさん読んでいてました。呼んだ漫画のひとつに空手ばか一代があります。空手ばか一代の主人公である大山 倍達が小さい頃、空手の先生に教えてくれとせがんだ場面があります。先生が大山 倍達がいつまでもせがむので言ったそうです。あの木の枝を蹴ってみろと。その漫画の場面の木の枝は小さい大山 倍達の何倍もの高さで描かれていました。大山 倍達がその木の枝を蹴ろうと飛び上がりました。当然、蹴れません。 その時先生が大声で言いました。




 『そう。やることが大切なんだ!』





 そうです。やれば良いんですよ。そうすれば快適な生活になるはずです。うんそうだじゃなくて、やるんだ。そう自分に言っているのですが・・・。



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